フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ベルドンヌ山塊でスノーシュー(その2)

寒いけど素晴らしいお天気の中ベルドンヌ山塊をスノーシューで散策してきました。
停めたかった駐車場まで雪のため行かれず、ふたつ前の駐車場(標高1131m)に車を停めて出発です。
その1では一つ目の目的地、クロゼ湖に到着したところまで書きました。


👇 ほんの少し逆戻りして湖に着く直前から・・・

山の間に隠れているような湖に行くときはいつもですが、歩いていて周りの地形から大体あの辺にありそうって分かってからそこに到着するまでのドキドキ感がたまりません。


クロゼ湖(1974m)。夏のシーズンにはハイキング客が多く訪れる人気スポットです。


思っていた駐車場よりかなり遠いところからの出発になったことと結構雪深かったこととで到着までに時間がかかり、もうすぐ11時になろうとしています。湖のほとりでコーヒーとおやつ休憩にします。


うさちゃんの足跡があります。


はい、休憩おしまい~ 日が少しずつ長くなってきたとはいえ、6時には真っ暗になるし何よりスノーシューは普通に歩くよりだいぶ時間がかかるので夏のコースタイムのようにはいきません。次を急ぎます。
夏の(通常の)コース通り、湖の右岸を歩きます。山スキーヤーのトレースがあります。


トレースはどんどん薄くなってきます。どこに消えたんだ、山スキーヤー(◎_◎;)


南西方向へ何となくトレースだか道の形なのか浮かんでいます。これは1キロちょっと先のラ・プラ峠に続くものと思われます。
しか~し!!わたしの思い付いた素晴らしいコースはこの辺から左(東)の斜面を登り、その先を下りて向かいにある別の湖へとまた登りなおすいうものです。で、帰りに峠は通過する、と。
一般的にそちらの湖に行く人はラ・プラ峠を通過して往復するようですが、出来る限りピストンよりは周回にしたいので・・・まあその分結構なアップダウンにはなりますが(^^;


出発前にも地図は見ていましたが、今一度地形と見比べつつ確認します。


結局は目で見て通れそうなところを目指して登っていきます。


急です^^; 後ろを振り返って。


登り続けます・・・ベストなところから登ったとは言い切れないキツいところも通ることになりました(~_~;) 
自分で「イケてる♫」と思ったコースですが、この坂を登るのに随分と時間を取られることになりました。


もう少し、、と思ったらまだ続きがあります~~(◎_◎) でも坂は緩やかになってきました。


ようやく着きました。2400mくらいの地点です。そんなに高い場所というわけではありませんが、南方面には眺望が開けています。遠景にはヴェルコール山塊の南部。一番高くなっているのが山塊最高峰のグラン・ヴェイモン。12月に登りました。
手前のごちゃごちゃと起伏がある辺りには湖がたくさん隠れています。全部で約70あるといわれるベルドンヌ山塊の湖ですが、そのうち一部はこの辺りに集まっているのです。


東方面。今日の最終目的地にするつもりでいる湖がここを登ったところにあります。見えていませんが、地図で見る限り向こう側に越えて少し行ったところすぐっぽいです。


とりあえず今日頑張ってくれたスノーシューを撮影(#^^#)


そして買ったばかりの新兵器。あっという間にお湯が沸きます。
バーナーの風よけを買いに山グッズ店に行き、これを買って出てきたという…(^^;
雪のある山にひとりで行った場合は調理するとかいう話にはまずならないのでこれで十分です。へっぽこアルピ二スタさん達の豪華ご飯を羨ましいと思いつつも実行する根性はありません。
寒くない季節や、友達や子供たちと一緒でかつコース的に余裕があるとき、あと特に1泊する場合の晩ご飯とかは簡単でも何か調理したいので鍋をかけられる普通のバーナーのほうがいいですが・・・


幸せ(*‘∀‘)


今日のチーズは先週行ったボーフォータンで買ってきたボーフォールです。夏の放牧牛のミルクのものを買ったのでコクがあり薫り高く、美しいボーフォータンの山の風景が自然と思い浮かびます。
丸いやつは、よくコーヒーを買いに行く店で見つけて以来リピートしてるくるみペースト入りサブレ。くるみで有名なグルノーブル近くで作られているお菓子です。ぎっしりしてて甘くて、めちゃくちゃカロリー高そうで普段の生活ではちょっとキツい代物ですが、山で食べるとすっごくおいしい!


👇 中はこんなんです。


さて・・・お天気がよく風もほとんどなく景色も最高でついつい休憩が長くなってしまいました。時間をうっかり見てなかったら午後2時半を軽く回ってます。
もう一度向かいを眺めると「暗くなるまでに帰れるの?」という不安がよぎります。迂闊にも休憩し過ぎました(;´Д`)


じっくり地図と見比べて、どれくらいかかるか真剣に考えます。
行くべきか諦めて帰るべきか・・・


答えが出ないのでとりあえず下まで下ります。帰るにしても下りてから右側に向かうので。
しっかし、急だ~この坂。。


なんとかなりそうな勾配の辺りを探して下りていきます。


これですよ、勾配(;´Д`)
そろそろ下りてると時間がかかって仕方ないのでズルズルと滑りつつ下りていきます。前のめりにコケるよりはお尻でコケるのを選ぶ選択です。


すると、向かいの面からひとりの山スキーヤーがするすると滑り降りてきました。👇

向こうもこちらに気付いた様子でこちらを見上げてしばらく立ち止まっていました。
多分、わたしが滑り降りてくるのを待って一言二言交わしたかったのだと思います。
…が、わたしがスキーでなくスノーシューで下りていくにも随分時間がかかると分かると見切りをつけて行ってしまいました(^▽^;)
結局このスキーヤーがこの日見かけた唯一の人ということになりました。


半分以上下りたところ。


一度下りてしまうと、向かいの坂は大して急ではありません。お昼前に登った面や今下りてきた面と比べるとかなり緩やかです。なので、やはりもうひとつの湖にも行くことにしました。


振り返ると、わたしがドタドタズルズルと下りてきた跡(^^ゞ


時間に余裕がないので超急ぎ足で登ります。楽しみで来ているというよりかは何かの訓練のような気分になってきました。


今日も長くなったので一度ここで投稿します。お天気が良かったので写真撮りすぎました…^_^; 
また明日以降に最終回を書きます。

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