randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

晴天のボーフォータン山塊でスノーシュー(番外編)

晴天に恵まれたボーフォータン、帰りに山小屋で休憩し過ぎて最後走って下りる羽目になりましたが、無事に車を停めているグラン・ナーヴの村まで戻ってきました。
何をそんなに急いでいたかって、子供たちから夜ご飯にフォンデュのリクエストがあったので「よっしゃ、お母さんお山でおいしいチーズ買って早く帰って来るからみんなで食べよな♬」と豪語してしまってたんでした。しかもボーフォータンうちから遠いしな。


グラン・ナーヴ村の農家。一冬分の薪がストックされています。


こんなレストラン兼カフェもありました。急いでなかったらホットチョコレートでも飲んで帰るところだったんだけど…
夏はハイキング、冬は山スキーのメッカなので小さい村の割にはなかなか大きな店構えです。


いつもすることですが、空になったペットボトルに山の清らかな水を汲んで帰ります。無料のミネラルウォーターという認識。。


グラン・ナーヴ村に別れを告げ、下の世界に急ぎます。


朝来たときは薄暗くてあまり何も見えなかったんですが、車からの景色も素晴らしいです。


下りてくること約25分。朝は通らなかった町なんですが、大した遠回りにはならないので帰りにチーズを買うのに目星を付けていたお店。一昨年の秋にボーフォータンに来た時にここで買ったチーズが安くておいしかったんです。その時は、このエリアに農協がなかったので仕方なく寄ったお店です(それでも事前に調べてはいた)。
そしたら、ボーフォールの3分の2の値段なのにとっても味わい深いチーズが売っていたんです。他にも地元の特産品が色々売ってて爆買いしてしまい、一緒に行った友達に「すごい大人買いしてる」とびっくりされたんですが、そうそう来られない場所でおいしいものに出会った場合、常識を超えた量を購入するのはいつもの癖です。以前は「まあ、こんなもんか・・・」という量しか買わず後で後悔することが多かったので学んだんです。


山小屋でビールをおごってくれた山ガイドさんたちとこういったお店の話をしてて「君、僕たちよりボーフォータンに詳しくないか??」と言われたんですが、かかったガソリン代高速代で出来る限りのことがしたい、あと食い意地が張っているという2点です(^^ゞ いつでも来られる場所のことは案外色々詳しく調べないんではないでしょうか。


リンゴや洋ナシはサヴォア(ボーフォータン山塊もサヴォア地方の一部)の特産品です。
この茶色いやつはわたしがタルト(平たいやつ、タタンいずれも)に使う品種で、甘味は控えめなものの酸味が心地よく、水分が少ないため焼いてもあまり水が出ないんです。ただしそのまま食べるとジューシーでないためイマイチおいしくないです。


サヴォアはワインも結構あります。ただしボーフォータンらへんでは造ってませんが。白が多いですが、赤も軽めのもので少しあります。どちらも涼しい地方のワインらしくすっきりしたものが多いです。サヴォアの白がフォンデュにぴったりなことは言うまでもありません。


ワインコーナーの先にお肉や豚肉加工品コーナーがあるのですがチーズの方に急いでて写真撮り忘れました(;´Д`)


これはちょっとマニアックな特産品。グレーというか茶色っぽいのはクロゼといってそばのパスタ。とっても小さい正方形で、茹でてからボーフォールチーズをかけてグラタンで焼くという料理法が一番ポピュラー。マカロニグラタンみたいなもの? あとはバターで和えてメインの付け合わせに使われたりとか、地元ではよく食べられているみたいです。


黄色いのはなんとサヴォア産のポレンタ。サヴォアはイタリアと接しているだけでなく、18~19世紀にはピエモンテ地方(+サルデーニャ島)と一つの国だったので(ニースと共にフランスに割譲されたのが1860年)食文化でも似ている部分があります。
ピエモンテにもそばパスタがあり、形は全然違うんですが(むしろ長いタイプのパスタ)、つなぎが入ってないみたいでぽそぽそ切れて結構謎の食べ物でした。同じくあちらの山のチーズ「フォンティーナ」とブレットというちょっと青梗菜みたいなほうれん草みたいな野菜とクリームとで和えた郷土料理を旅行中に食べたことがあります。


リンゴやナシだけでなく、サヴォア地方はベリー類などもたくさん作っているので小規模生産のところのジャムはめちゃくちゃ美味しいです。
くるみジャムというかペーストを前回ここで買ったのが卒倒するおいしさで、今回2、3瓶は買わなければと思っていたら売り切れでした・・・前回友達もそれを買い、ここの手作りバターと共にパンにつけて食べたら脳天を直撃のおいしさだったと言ってました。
もちろん他のジャム類でお茶を濁しましたが買えずにかなりショック・・・
そのショックからか、ジャム棚のこの写真だけブレています(~_~;)


さあ、肝心のチーズコーナーです。
サヴォアではポピュラーなタイプのチーズ、トム。大きいものは切り売りしてくれますが、奥の方の通常サイズのものはひとついくらです。このタイプのチーズはよく行く別の農家で買うので今日は目的ではありません。


今日買うのはこちらの上に乗ってるやつ、ボーフォール(キロ14.90ユーロと⒘,90ユーロと高い)ではなく、若いのが8.90ユーロ、熟成が長いのが10,90ユーロとお値打ちな分です。


8,90ユーロのでも結構おいしいんですが、10,90ユーロのはさすがにもっと濃いお味。面倒くさいのでそっちばかり切ってもらうことにしました。


後悔がないように3,140キロ買いました。しばらくは安泰です(´▽`) 


チーズを買った満足感からつい忘れがちなのがバター。キロで6,40ユーロとスーパーで普通に売ってる工場生産のどうってことないのと変わらない値段なので3包み買っておきます。そのまま食べきれないので(賞味期限が短い)、最後はパイ生地を作るのに使ったりするのですが、びっくりするくらいおいしいタルトになります、大して凝ったもの乗せなくても(^^;


ミッション完了で心安らかに高速に入ります。これはイタリア(トリノ・ミラノ)行きとリヨン行きと高速が別れるところ。奥にはシャルトルーズ山塊のグラニエが見えてきました。ボーフォータンからもこの日のお昼前に頂上に向かっているときに見えました。


シャルトルーズ山塊を代表する山のひとつですが、1年ちょっと前に頂上近くで大規模な地滑りが起き、目で見て分かるほど頂上の一部が欠けてしまい半年以上、登頂が禁止されていました。今でも一部立ち入り禁止地区があります。


道もほとんど混んでおらず、8時ちょうどに自宅に到着~~
チーズ3キロちょっととバター1キロほど、ヨーグルトにジャム、あとリコッタチーズのサヴォア版ともいえるセラックも買いました。ボーフォールチーズを作る際に残ったホエイ(乳清)で作ったフレッシュチーズです。これを使ってチーズケーキも作れるんですが、軽くグリルした酸味が少しある田舎パンにハチミツと共に乗せて食べるのが簡単でおいしいです。


子供たちとの約束も守ることができました。デザートにはこれも買ってきたヨーグルト。


典型的なハイキング&チーズの休日でした。
たった1日のことをとっても長くブログにしてしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。