randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪がなかなか融けない山塊、ベルドンヌへ(その1)

先週に続いてまた日月がお休みでした。
日月が休みの友達ってあまりいないのでひとりでどこか(ってもちろん山です💦)行っちゃおかな~お天気良さそうだし・・・
すると久しくハイキングに一緒に行っていなかった友達が木曜晩に「土日で泊りで山行かへん?」と連絡してきました。土曜は夜まで仕事だよ~と言うと、じゃあ迎えに行くからヘッドランプで夜歩いて避難小屋に泊まろう!
・・・面白そうじゃありませんか。でも彼は自分で計画するのはイヤ(苦手?)みたいでいつも行き先決めて調べるのはわたしが担当です。まあ毎回彼の車で、ガソリン代や高速代は受け取ってくれないので文句は言いませんが(^^;
夜遅く真っ暗な中歩いて避難小屋に行くからには分かりやすい道若しくは行ったことがある場所、そして危ない箇所が含まれていないことなどが条件になると思います。
加えて、翌日のための良さげなハイキングコースがあること、避難小屋自体の状態、大きさ(土曜なので誰か来てる可能性も。2、3人しか泊まれない小さな小屋は既に誰かいた場合に泊まれない。到着深夜だし)など調べていて木曜、金曜と2番連続で寝不足・・・


それでもなんとかスケジュールをたて、土曜の朝出勤前に山行き準備を。
無人山小屋はなぜかベルドンヌ山塊に圧倒的に多く、歩き甲斐があるきれいなところはどうしても2000m以上のところに多く、ベルドンヌと言えば他の山塊よりも雪深い・・・
重いの嫌だけど足がはまって歩けないのも嫌なのでスノーシュー持って行こう。
ああっ。荷物がすごいことに・・・しかもこれ食料はまだ含まれていません。荷造り前に記念に1枚撮りましたよ。


そして土曜日。同僚たちにさんざん「今晩歩いて山小屋に泊まるねん~」と自慢してたら友達から連絡が。「俺、なんか変なもん食べたみたいで朝からずっとお腹の調子めちゃくちゃ悪いねん。とても出かけるの無理そう」・・・はぁΣ(゚Д゚)?!
責める訳にもいかないのでガックリしつつ帰途へ。
わたしの中では既に今週末は「久しぶりに避難小屋で1泊して翌朝山中で目覚める」イメージが出来つつあったので、せっかくならひとりで日月行っちゃおう、と新たに検索検索。友達とのパターンは夜中に着いて翌日だけハイキングというつもりだったので別のを考える必要があります。


前日夜中1時過ぎまで考えて選んだのは結局ベルドンヌ山塊。もともと行く予定だったところからそう離れた場所ではありません。
この時期の問題は「スノーシューを持って行くか行かないか」。すでに泊り用の荷物が重いので出来ればなしで済む場所がいい・・・
毎日更新される雪崩情報と積雪量は見ていますが、一応車に積んできて当日朝に山の白さ具合を見て決めようと思いました。


・・・かなり白いです・・・(;´Д`)
例えば来るとき麓を通ったシャルトルーズ山塊にはほとんど雪は残っていない様子でした。白っぽいですが、雪の白ではなく石灰質の山肌の白さです。
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まあシャルトルーズは最高でも2000mちょいなので2500~3000mの山が多いベルドンヌとは比べにくいのですが。同じ2000mで比べるとなぜかベルドンヌの2000mはよその2000mよりずっと雪が多いのです・・・ここら辺の地方でハイキングする人たちの間でも通説になっています。


ベルドンヌの中でも野性的な自然が魅力の北方面に来ました。天気の良い日曜日ということで既に7,8台の車が停まっていました。フランスでまだあまり見かけないエコトイレがありました。


駐車してる車を何気に見ると・・かなりの確率で山関係のステッカーが…
わたしはまだまだそこまでの境地には達していません(^^;


さてスノーシュー or ノット・スノーシュー・・・ぎりぎりまで迷います。
するとわたしのすぐ直前に停車した車から若いカップルが出てきました。スノーシューなし、ピッケルがザックひっかけてあります。ピッケルがあるということはアイゼンもザックに入っていることでしょう。
「よし!」・・・わたしも真似させてもらうことに。


はーい、スノーシューはいい子でお留守番しておいてください。
ピッケルは持ってくるつもりなかったんですが(いつも行くようなところはストックで間に合うので)、たまたまトランクに入っていたので連れていくことに。


登山口の行き先案内板。標高は1090m。
泊まるつもりの山小屋の手作り看板も出ています。ここは無人ですが避難小屋ではなく、放牧業をしている一家が自分たちのいる7,8月はシャレーの一部をハイキング客に開放していて食事や飲み物も出し、他のシーズンは鍵は開いているので使った人は10ユーロの小切手を置いて行くことになっているようです。夏のコースタイムで2時間45分とあります。


さて、歩き始めは8時15分です。雲一つない青空です。

この辺りは森を切り開いた野原のようです。
クロッカスがあちこちに。朝のうちは閉じています。


野原から木の茂る森林ゾーンに入ってすぐに後ろからやってきたトレランの男性に追い越されました。この人の他には1日で3人しかすれ違わず、車がたくさん停まってた割には意外でした。ピストンの人が少なかったということでしょうか。


30分も歩かないうちに雪が出てきました。


木がまばらになってきました。
滝になっているところがありました。分かりにくいですが相当上から段々に落ちてきています。


かなり踏みならされていて分かりやすい道でしたが、ペンキマークもありました。


雪が増えてきています。


ギョギョッ(゚Д゚;)
夏のコースと一部分並行する形で谷そのものが冬のハイキングコース(とわたしが勝手に呼んでるだけで実際は山スキーコース)なのですが・・・ぎっしり雪が残ってます(;´Д`)この辺りまだ標高1400mそこそこなのに~~ よその山塊ではとっくにもう何も残ってませんよ!?積雪情報でもベルドンヌ山塊は南壁はもちろん北壁でも1500mでゼロセンチだったんだけど…もちろん地形による例外が結構あるのは承知の上ですが(・_・;)


初めは靴のまま歩いてましたが、少しずつ急になり滑りやすくなってきました。


日本の雑誌の付録のサブバックに入ったアイゼンが登場します。


ここからだと先ほどの滝の上の辺りがよく見えます(中央)。


振り返って。結構登りました。


えーと、地図によると山小屋に向かうには谷から右手に逸れる夏のコースがあるはずなんですが、雪で隠れています。
雪のある時(山スキーコース)はそれに近い辺をシンプルに一直線で突っ切るようになってます。しかし、目で見る限り登れそうなところは見当たりません(◎_◎;)


こっちはさらに無理そうだしな・・・等高線を見てもかなり急なことは分かってましたが、さして高くない場所にこれだけの雪が想定外です。
スノーシュー持ってくるかどうか悩んでたのは、山小屋から出発する雪の多そうなエリアを歩くときのことで、山小屋にはすんなり着けると思っていたのです。そして地図上ではこの坂の部分、山スキーコースの線が点線になっています。これは「急で難しいですよ」との意味です。夏コース歩く気満々のため注意していませんでした。


どうしよう・・・とりあえず、このまま切れ目になっているところ(峠)に向かって登ろうか・・
先ほど上の方を歩いてる二人組が見えました。地図にはハイキングコースとしては線が引いていませんがトレースもあり、登ることは出来そうです。
それに、アップダウンはかなりあるものの峠を越えて上から山小屋に向かうことが出来るのではないか、と地図を見る限り思えます。でもそれは雪のない場合の話で積雪量次第で分かりません。
しかしどんどん急になってきました。滑ると危ないので1歩1歩慎重に、かつ力を入れるので時間がかかり果てしなく長く思われます。
この辺りからストックじゃ間に合わなくなり、ピッケルに持ち替えています。


は~。余裕がなくて見てなかったけどヴェルコール山塊の城壁のようなラインがよく見えます。


あまりに疲れたので(特に精神的に。。)露出した岩のところまで行って一休みしていると…山スキーヤー1名と徒歩の二人組が下りてきました。立ち止まって何やらお話ししています。


そのあとすぐ、山スキーヤーは滑り降りてきました。古くて硬い雪なのでガリガリいってました。


対して徒歩の人たちは最初の急な辺りではふたりくっついてジグザグで歩いてましたが、この辺りは傾斜が少しましになるのでまっすぐに下りてきました。
近くを通るときに立ち止まってくれて、少し話をしました。上から山小屋にアクセスできそうか聞いてみると、理論的には雪があっても無理ではないが、雪の量が多いしお昼になってきて雪が融けてやわらかくなってきたから太ももや腰まではまって歩きにくくってべちゃべちゃに濡れるよ、とのこと。…仕方ない、上からプラン諦めるか(;´Д`)
「じゃあ、やっぱり地図通りに途中の急な坂から行くしかないんですね」と言うと「あれねー。僕も朝見たけど、どー見てもインポッシブルって感じだよね」
やっぱり・・・。じゃあ山小屋に行くにはどうすればいいんでしょうか?!
でもまあとりあえず。あと少しなのでこの峠を登り切りたいと思います。今いる場所から
峠とそのすぐ隣の山頂までで高低差200mくらいだそうです。


あとひと一頑張りです。奥にはシャルトルーズ山塊が。


もう目の前です。


最後はちょっと平たいです。



やった~~ペルチュイ峠(2365m)に到着。


続きは「その2」または「後編で」!!

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