フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

日帰りで往復8時間運転、エクランへ

先週の日曜日がお天気いまひとつで山には行けませんでした。火曜日も仕事休みで南のほうだとそこそこ晴れるみたいなことだったので日帰り遠征してきました。


前回の山行きが近場だったため、今回は遠出するエネルギーが十分に蓄えられています。
今回の目的地はハイキングサイトで見つけたエクラン国立公園中部の「ポワント・ド・レグリエール(3307m)」です。低い山の次は高い山に登りたくなるということもありますが、聞いたこともない山です。最高峰が4102mで4000m近い山がバンバンあるエクランでは特別高い山でも何でもないわけですが、険しい山がほとんどで3000m以上でアルピニスム以外で登れる山が意外と少ないため、一介のハイキング客にこの標高は魅力的です✨
駐車場からの高低差は1460m、途中からコース外になるためちゃんとした道はないとのことでドキドキワクワクします。


ここ数か月でもう何度も通っている工事中のシャンボントンネルに並行した仮道路を通ります。トンネルはバカンス客が多い夏の間は仮オープンされていたのですが、また今月から工事が再開しているため封鎖。許容量に限りがある仮道路は存在しないことになっておりGPSアプリや途中の道にもこの仮道路の存在は出てきません。
グーグルマップもイタリアを通って行けや、とか指示してきます💦時間はそう余計にはかからないものの高速代、国境トンネル代が半端なく高いです。グレーの第2、第3候補も違います。一番いい道はその真ん中を通ることなのですが、ご覧のように出てこないのです・・・


多分4時間近くかかるので、朝3時50分に家を出ました。
また前の晩は仕事から帰ったのが遅く、色々準備したりしてると寝るのが2時に(◎_◎;)
で、2時50分に目覚まし合わせて起きました💦
途中トイレ休憩に寄った高速のSAで。めっちゃ雨降ってます(-_-;) そう、この辺も1日中曇り時々雨の予報でした。


途中、何度も電光掲示板に現れる「県道1091号はこの先通行止め」の警告を無視して問題のトンネル手前まで来ると「Route de Secours 仮道路」が示されます。キャンピングカーや3,5トン以上は通行禁止。ここがうちからだと2時間ほどの距離です。当然街灯もなくて真っ暗です(~_~;)大きなシャンボン湖の畔を縫って約15分間のドキドキドライブです。


仮道路を通り抜け、ラ・グラーヴやロータレ峠を経由しオート=ザルプ県の第2の町ブリアンソンも通過して駐車場に着いたのは8時前でした。トイレ休憩を含めてですが、やはり4時間かかってます(^_^;)  
50分くらいしか寝てないので途中眠くなり路肩に5分停めて車から降りたりもしました。山登り自体より、行くこと自体の方が大変かもしれません(・・;)
放牧業の人のものと思われる日本製の古い四駆の車が奥に停めてあり、他には1台も停まっていません。木の囲いは羊用のようであちこちに糞が落ちていましたが羊自体は日中はもっと高いところにいるのでしょう、このあたりでは姿を見かけませんでした。


まずは木の立派な橋を渡ります。
この駐車場の辺りはちゃんと地図に載っているコースなので、オフィシャルな黄色い看板を予想していたら手作り(でもしっかりとした)看板でした。
何という山小屋(Refuge)か分かりませんが、7時間15分で行けるそうです(;'∀')
遠っっ!!


出発は8時過ぎ。
まずはどうってことのない森の中の道です。


最近雨が多かったし、キノコだらけでしたがわたしの知っている食べられるキノコはありませんでした。これは見たことのない品種の結構おいしそうな姿のキノコです。右の写真はわたしが抜いたのではなく、既にこんな状態で道端に落ちてました(^-^; 誰かが抜いてみたけど放っておいたんでしょう。つまり食べられないやつということでしょうか。


じきに分岐がありました。オフィシャルな黄色い看板ですが「ここはどこで標高何メートル」という表示はありません。
滝「Les cascades」1時間、だそうでわたしもそこを経由したあと湖を通り(そこまでは地図上の道)、山頂を目指す予定になっています。


ここでハイキング地図を広げてみましょう。青のPが駐車場。ピンクの線はハイキングコースです。★が滝のある地点で、その後ずっと左に進み行き止まりになった地点が湖。目的地のポワント・ド・レグリエールまでは自分で何とかしろよ、ということです(;´Д`)ケルンがちゃんとあればいいんだけど、こればかりは行くまで分かりません。登山客も他にはいないようなので人頼みにもできません・・・
ちなみに青い点線が頂上に向かって引かれていますが、これは山スキー用のコース。雪がない場合は厄介なザレ場を1200m登らないといけないことになるので却下です(~_~;) でも、つまりここってスノーシューでも来れるってことでしょうか!?既に冬の予定を考えつつある最近です。


滝まで来ました。…って、さっきの分岐から20分ですが!? 早い目に歩いたけれど、3倍速で歩けたというわけでもないので看板がいい加減だったのでしょう(-_-;)
この滝のすぐ隣の道をしばらく登るのですがとっても急でしかもぬかるんでいて難儀しましたが、幸い5分弱くらい続いただけであとは普通の傾斜の道になりました。帰りには少し乾いてるといいんだけど・・・半日後じゃ無理かな、滝の隣だし。。


しかし天気悪いな。もっとましかと思ってたんだけど・・・
でも午後の方がよい予報だったので、わたしのイメージでは「湖の辺りで晴れてきて」「山頂では晴天」となっています(^▽^;)


おお、ブルーベリーが一面に紅葉しています😻


今日もトレーニングのつもりで初めのうちだけ意識的に早い目に歩いてみましたが、1時間で500m弱しか登れていませんでした(;´・ω・) まぁ写真撮ってたりで少し立ち止まったというのもありますが・・・
午前中は天気イマイチなのであまり早くに湖や山頂に着くと景色を楽しめない可能性が高いので、普通のスピードで歩く方が良さそうです。


ということで、おやつ休憩~~(^▽^;)
歩くとすぐにお腹が減ってしまう体質です。
これはジョーダンというイギリスのシリアルのメーカーが出しているシリアルバー。ブルーベリー味とかクランベリー&リンゴとか、めちゃくちゃおいしい💙でも他のよりちょっと高いので安いやつと交互に食べています(^^;


光が一点だけを照らしていて不思議な感じでした。


コース上の道とはいえ、分かりにくいところも結構あります。少し間違えては道がなくなり元来た方角に戻り、正しい道を探す・・ということも2度ほどありました。少し先の目指すべき場所が見えないのですぐ目の前の道ばかりに集中することになり、全体像が分かりにくいのです。
道がある辺りで迷ったりしていたら、道がない湖から頂上までが心配です。ガスが晴れてくれることを祈りつつ歩き続けます。


2400m台から雪がところどころに積もっていました。
最近また降ったようで、ニュースでも言ってました。
土曜日(ハイキングの3日前)のニュースのスクショですが👇 この日も行き帰りに通ったロータレ峠(標高約2000m)の辺りの道路がこうだった様子です。わたしが通った時にはもう残っていませんでしたが。

まだ9月の前半だというのに・・ブルブル。。


岩ゾーンが出てきました。


途中、少し雨が降ったり止んだりだったのですが(くそー、雨の予報は出てなかったのにぃ)、ここらでは雪に変わってきました。雪というよりか、小さな霰の粒のようです。
しっかし、寒いっ!!登りはじめのときだけ付けていた手袋を再登場させました。


ときどき大き目で遠くからでも見えるケルンがあって道が薄くて不安な時は心のよりどころです。 道が分かりにくいところって、迷う人も多いためその人たちが間違えて進んでしまった方向まで道のような形になってきていて、さらに間違える・・という負の連鎖があります(~_~;)


あっ、この手の地形は。。いかにも湖が隠れていそうな感じです。時間からしても(駐車場から湖は2時間らしい)標高からしても(高度計ありますし♪誤差結構出る時あるけど)そろそろだと思っていました。


おお~っ、やはり湖がここにありました。


10時過ぎにネイゼ湖(Lac des Neyzets 2718m)に到着です。小っちゃいな~・・・、でも地形を見ると、昔はもっと大きかったのが干からびてきてこれ位のサイズになってしまったという感じがします。


この辺まで来ると結構積もっています。


ここでおやつ休憩にします。先日友達が持って来てくれたフルーツケーキ💛




・・・ガスが晴れることを願いつつ次回に続きます。

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