フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

1泊2日ハイキングの締めくくり

1泊2日でたっぷり楽しんだモン・スニ山塊でのハイキング。
お天気も良く寒くもないというのにハイシーズンでないためか1日目は3組のハイキング客のみ(初老の夫婦、4人家族、中年の男女3人組)、2日目は先ほど羊飼いさんと会った以外は誰も見かけていません。管理人さんのいない山小屋でも宿泊客はわたしひとりだけでした。
この日やこの場所に限ったことではないですが、こんなにきれくて危険な箇所もない地図にも載っているコースだというのに人が来ないのが不思議でなりません。7、8月以外だと1日中誰にも会わないことはよくあります。もちろん人が多そうなメジャーすぎるところは避けてるというのはありますが、それにしても、です。


この日最後の湖。この日経由した中には名前のない湖もありましたがこれはリエル湖といいます。先ほどすれ違った羊たちは朝からここでゆったりと過ごしていたのでしょう。


3378mの山頂まで登った1日目と違ってこの日は最高地点でも2963m(コッシュ峠)とそんなに高い場所には登らない代わりに気が遠くなるほどたくさんのアップダウンがあります。湖をいくつも経由しますが、湖はたいてい窪んだ場所にあるので次のに進むたびに上り下りがあるのです。


えーと、わたしのイメージでは湖からどんどん駐車場に向けて下りていくんだったと思うんだけど。。。それだと湖の右側通るよね(右手が谷)・・・
でもケルンが湖の左側の畔にあったのでそちらに少し進むとペンキマークもあります。えっ・・でも。。それって・・・まさか・・・急いで地図を取り出します。


湖の真正面の畔から道みたいなんが出ててジグザグにもなってない激坂があるなー
羊かクレイジーな人かが上り下りした跡かなーくらいに思ってたんですが。。
それですわ、続きのハイキング道Σ( ̄□ ̄|||) 
まだ登るんですか!!??…って地図見たらちゃんと登り坂になってるのにねー。しっかり見てなかったのはわたし。いや、昨日晩ご飯の後にそれも見てました、でも「ちょっと」上がるだけ、というイメージで終わってました(^^;) 確かに大したことないと言えば大したことないんですが、かなり疲れてきてるので少しのアップダウンもキツく感じます。


つべこべ言っても誰がどうしてくれるわけでもありません。喜び勇んで自ら決めたコースです💦 喜び勇んで登るとしよう(^-^;


ぜーぜー。。
幸い見た目ほど長くはなくてあっという間に登って来れました。


先ほどまでいた湖、そしてその前に歩いてきたデコボコ丘陵地を見下ろして。
ちっきしょーーどんなけアップダウンしてるんだ~!?独り言でブツブツ言います。
(いや、だからそれ選んだの自分だって💧)


ヴァノワーズ国立公園南部が目の前です。


さすがにもう登りはないだろ??
なかったと思うけどもう一度地図を確かめます。・・はい、もうありません(^^♪


早く駐車場に帰りたいので急ぎ足で下ります。


シャレーが見えています。普通の農家のような大きな建物です。


ポワント・ド・ベルコンブが正面に。こちら側は絶壁ですが、地図を見ると反対側は緩やかな斜面になっており、ハイキングまたは山スキーで登って来られそうです。


標高が下がるにつれ、ねずの実やブルーベリーなどの背の低い木や植物が地面を覆うエリアに入ってきました。


ついさきほど上から眺めたシャレーまで下りてきました。カウベルをきれいに手入れして乾かしていました。中年の女性が中から洗濯物を取り入れに出てきたので挨拶だけしました。


手持ちの水がほとんどなくなりかけだったので水場が嬉しい♫

どうせもうすぐ駐車場なんだけど・・・昨日今日とこの季節にしては暑くて夏並みにのどが渇きました。


えーと、まだここは2000m台か・・・駐車場まで1時間。早歩きで45分と言ったところでしょうか。


森林ゾーンに入ってきました。


怖かわいい人形なのか案山子なのか分からんものが木にはりつけになっています。どうやら先ほどのシャレーの人がやったみたいです。何か書いてるけど急いでるので読まずにさっさと下ります(それでもブログ用に写真は撮るという律義さ)。


こけない程度に小走りで下りてきました。民家だか貸別荘だか農作業系シャレーだかわからないけど見えてきたので駐車場までもうすぐです。周回したので、昨日歩き始めたのとは違う山道から下りてきました。


小走りしつつも紅葉の写真は撮ります。あんまりきれいに写ってないですが・・・


見覚えのある小さな教会が。これは昨日見かけました。


あれれ、なんか看板があります。
放牧チーズや手作りジャムの販売?シャレーにて??
あ~~っ、1時間前に通ったカウベルいっぱい干してたシャレーです!
何、あそこチーズとか買えたのぉ!?看板見なかったけど。あると思って見てないから見過ごしたのかもしれません。悔しい・・・もう下るだけだから買えたのにぃ~~
さっきの人形がはりつけてあったところにも「シャレーで買えますよ」って書いてたのかもしれません。でもまぁあそこで分かったとしてもUターンしてまた登るってことはしなかったと思いますが。


はーやれやれ。
ようやく着きました。ただいまー\(^_^)/
スぺアタイヤ付きわたしの車のところに帰ってきました。先ほどの分岐から39分でした(^^;


昨日ここに来る途中にタイヤがパンク(初めてです)して暗闇の中スペアタイヤに交換しています。もちろんスペアタイヤで走るのも初めてなんですが、タイヤにMAX80㎞って書いてあります。国道から帰ることになるので(フランスは高速の制限時速130㎞、それ以外は90㎞、街中は通常50㎞)高速なら2時間半で帰れるところが4時間近くかかりそうなので小走りで下りてきたというわけです。


この辺は国道。おそるおそる80キロ、大丈夫そうなので90キロで走ります。制限時速以内で走ってる人は少ないので煽られ気味(追い越し禁止の一車線も多くて)ですが、皆さん、我慢してください💦


国道だと通るサン・ジャン・ド・モリエンヌの町中。
あ、これはっ。


わたしも愛用しているオピネルナイフのミュージアムです。ここはオピネルの本社がある町なのです。時々ここの街には来ますが、ボーフォールチーズの農協に行くためだけです(^^; しかも山から下りてきてうちに帰る途中なので大抵閉店間際。大急ぎで農協まで行って大急ぎで帰ります。
一度もっと余裕をもって早い時間に来てこのミュージアムも見に行きたいと思ってます。



ちなみにこんな行程となりました👇

青が1日目、オレンジが2日目です。オレンジの点線は近道で駐車場まで下りる場合のコースです。もし分岐まで来てやる気がなかったり時間が遅くなってたりなどした場合はそちらから帰ろうと思っていました。



とっても長いハイキング記になりました。読んでくださった方、ありがとうございました。

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