フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今年初めての雪の中でのハイキング(前編)

子供たちと先週末に2泊3日で行ったハイキング記がまだ途中ですが、ちょっと脱線して今日行ってきた雪景色のハイキングをアップしたいと思います。


その2泊3日ハイキングの2日目夕方に天気が崩れ始め、以降ずっと寒くてぐずついているためフランスの山ではどこも結構雪が積もり、一部のスキー場は前倒しでオープンしたところもあるくらいです。


今日は休みだったので午前中に近場の山で軽くハイキング、午後はそこから行ける景色のきれいな道路をドライブ、というプランを2、3日前から考えていました。いつも色んな山に行くのにめちゃくちゃたくさん運転してるのになんでまたドライブかと言うと、今週代車で新型シビック(6速MTで加速もスゴイ😻)を借りているので、これを今日の夕方ディーラーのところに修理が終わったわたしの車と交換しに行く前にとことん満喫しようじゃないか、という考えでした。結局昨日の夕方ディーラーから「修理終わってないんで火曜日に来て下さい」と電話があったのですが・・・


先週末からずっとお天気はすぐれません。往復7~8時間運転すれば晴天の地方まで行けますが、休みの度にそんなこともしてられないので今日のハイキングは近場、片道1時間半で行けるヴェルコール山塊北部に決めました。そしてここから南に続く県道は山肌を削った細い道で、狭いトンネルがあったり洞窟がすぐ近くにあったりで「眩暈街道(La route du vertige)」と呼ばれ有名なのです。


近いのでいつもよりずっと遅い朝6時半に出発しました。
自宅アパートの地下駐車場。わたしの車じゃないので、それがあると分かっていても実際見るといちいちギョッとします(^^;トランクも広ーい💕


朝夕の渋滞で有名なグルノーブル周辺の幹線道路。いつも夜明け前に通過しますが、7時半ごろの渋滞に巻き込まれてしまいました(;´Д`)


すぐに幹線道路は下りて県道から山に向かいます。標高1000m前後くらいから雪が積もっているのが目につき、あっという間にこんなことに。


標高1266mの駐車場に着いたのは8時過ぎでした。


どこの山も標高の低い辺りから雪が積もっていることは天気予報のサイトで確認済みです。ヴェルコール山塊では平均で1000mで5センチ、1500mで10センチ、2000mで15センチ(北壁南壁ともに同じ)と出ています。今シーズン初めての雪のあるところでのハイキングで(先週末に山小屋から帰る時も雪の中でしたが)しかも天気がイマイチな上、午後のドライブのために半日でちゃちゃっと登って下りてきたいので来たことのあるところがいい…と選んだ場所です。


もうひとつ大事なポイントは「デコボコのひどい林道を走って車高の低いシビックをこすってはいけない」ということです(^^; 
ここは上の画像にあるようにノルディックスキーのコースもあり(近くには小さいですがリフトのある普通のスキー場もあります)多くの人が訪れるので道路はアスファルトでしっかりしているし、駐車場もとても広いので安心です。


歩き始めたのは8時半。
少し先にある山小屋風レストランの宣伝の看板が出発点にありました。ただし9月から12月中旬までは閉まっており、スキーシーズンに再オープンの予定のようです。


傾斜のほとんどない広い道を歩きます。


しばらく行くと野原のようなだだっ広いところに出てきました。


その先には山小屋風レストランが見えています。その前を通ります。


うさちゃんの足跡があちこちに。


これは・・?


山小屋風レストランを少し過ぎた辺りから狭い登山道に入ります。
スノーシューの人用コースの看板が既に設置されていましたが、通常のハイキングコースとは別の傾斜の少ない広いところを通るようにコースが作られています。


石についているマーキングは雪のある季節は見えなくなります。
これはほんの少し赤が覗いていたので手で雪を払いのけたところ。


狭いトンネルのようになった木の枝の下をかがんで通り抜けていきます。


ここは1400mになるかならないかという地点ですが、もうこの雪の量です。


ゲイターと、ザックに引っかけていたストックを使うことに。
ちなみに今日はスノーシューやアイゼンは持って来ていません。持って来たくないのでなくても大丈夫そうな場所を選んだというのもあります。


石のペンキマークは見えない代わりに木にもマーキングがあります。


静かな雪の枝のトンネルの下をひとり歩き続けます。


道の形は比較的しっかりしているので雪があっても何となく形が残っていますが、加えてペンキマークが時々あるので心強いです。
この日は誰にもすれ違いませんでしたが、雪のないシーズンには地元グルノーブルの人などに人気のあるファミリーコースなのです。


夏山のハイキングコースをそのまま雪のあるシーズンに歩ける場合もありますが、雪崩の危険のある場所を通る場合もあるので大丈夫な場所なのかどうか事前に調べる必要があります。


しばらく歩くと森から抜けます。
あっ、青空!!


うぉお~~きれい💓


壁のようになったところが多いヴェルコールの山々には雪が降ってもその岩壁部分には積もりにくいのですが、降って間もない時にはこのように薄っすらと白くなります。


少し前に分岐があり、そこからペンキマークの色が変わっています。


今から向かう方面。真正面が峠のようになっているのですが、これではなくもう少し左側(写真には入っていません)に目的地の峠があります。


斜面をひたすら登っていきます。


1600m台ですが、所によっては30センチ以上積もってます。天気予報のサイトで見た情報よりずっと多いです。


峠が近付いてきました。ここを右側にくるっと回ります。


平たいところに出ます。峠まであと少し緩やかな広い部分を歩きます。


お日様が低い位置に。


峠の反対側の景色が気になりドキドキします。よく雲海が出ている場所なのですが今日はどうだろう・・・


峠の標識が見えてきました。


わわわ(≧∇≦)
すごい高い位置まで雲海が昇ってきています。
めっちゃどんよりと曇ってたので実は途中で引き返して1日中ドライブでもいいかって脳裏をよぎったりもしたのですが、来てよかった💖


後編に続きます。
















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