今年初めての雪の中でのハイキング(後編)
2日前の金曜日に出掛けた半日お気軽ハイキング記です。お天気もいまひとつ、午後はデラックスな代車でドライブしようとうちから1時間半で行けるヴェルコール山塊北部をチョイス。駐車場1200m台、目的地の峠1700m台ですが先週降った雪がかなり積もっていました。
峠でちょっと晴れてくれた後はまた曇り空。峠の後にオプションで考えていた山頂には行かずに駐車場に向かって下り始めました。
山の斜面を下りたら後は森の部分です。雪が降ってあまり経ってないため、木の枝や葉っぱに雪が積もったままで幻想的な美しさでした。
雪はあまり好きではないんですが、シーズンに突入してしまったからにはそうも言っていられません。何せ1年の半分は雪があるといってもよいわけですから(山にもよりますが)、それなりに満喫する心構えでいます^_^;
ノルディックスキーのコースと交わります。今はまだオープンしていませんが、スキーヤーがいる時はコースは立ち入り禁止になります。交差する部分は気を付けて通過するよう呼び掛けてあります。
右側の高く平たいのがノルディックスキーのコース。
今歩いてきたハイキングコースは交差して左側の奥に進んで行きます。
もうじき森から出て草原地帯、それを30分ほど歩けば駐車場です。
駐車場に出てきました。見慣れない子がポツンと待ってます。何度か運転してだいぶ慣れてきました。本当ならこの日の夕方修理が終わった自分の車と取り換える予定だったのですが前日夕方に「火曜日に来てもらえますか」と電話があり、週末もお供してもらうことに(;'∀') かなりお天気悪そうなので(この日よりもずっと)大してどこにも出かけないと思いますが・・・
しかし、このお天気(;´Д`) すてきなドライブコースがここの近くから南に続いてるんですが、景色が見えなければ楽しみも半減です。天気予報では若干回復に向かうみたいなことだったんですがだめっぽいです。
少し考えて、ドライブコースに行くのは止めて(しかもうちと逆方向だし)、単に高速を通らずに地道の田舎を運転して帰ることにしました。
どっちみち初めのうちは山道、しかも峡谷になっているのでそれなりに面白いです。そんなに長く続かないのが残念ですが。
峡谷ロードの最後らへんに以前2度来たことのあるチーズ農家があります。寄って行くことにしました。
お昼前だったので、農作業から帰ってきたご主人がトラクターで敷地内に入ってきました。これは農家の建物の一部でブティックになっている部分です。「中から鍵を開けますから待っててください」と言われしばし待機。
わーい\(^_^)/
ここはオーガニックでやっている酪農家でめちゃくちゃおいしいのです。春頃に今日歩いたのよりもう少し奥の辺りでスノーシューをした時以来です。友達と帰りにここに寄ったのでした。味を思い出すとワクワクしてきました。
まずはこの農家オリジナルのハードタイプのチーズ、ラピーユ(農家の名前がそのままチーズの名前になっています)を3切れお願いしました。めちゃくちゃ味わい深くて友達や職場のチーズ好きフランス人にも食べさせましたが、皆ムムムと唸ってました(;´∀`)
それと、この地方で昔から伝統的に作られているブルーチーズ、「ブルー・ド・ヴェルコール・サスナージュ」を同じく3切れ。優しいながらブレのないしっかりした味わいです。
えーと、他には・・・
そうだ、これもおいしかったんだ。サン・マルスランというこの地方のスペシャリティに似たチーズ。ひとつ1,3ユーロと激安です。4つ包んでもらいました。
他にフェッセルと呼ばれる水切りしたばかりの生チーズ、ちょっとヨーグルトみたいな感じですが乳酸菌ではなくレンネット(天然の凝固剤)で固められています。作りたて豆腐と共通点があるように思ってしまいます(^^;
一応山の中にいたので下界まで下りていきます。駐車場からだと1000m以上は下りるわけで・・・思っていたドライブコースには行けなかったけど、こんなんで満足しとくことにします。
高速には入らずに久々に地道から帰ります。
小さな村を通過すると2軒ほど農家の看板が~~時間に余裕もあるし、ちょっと寄って行くことにしました。通り過ぎてしまったのでそのうち1軒にUターンしました。
入り口に無造作にかぼちゃというかウリというか食べ方がよく分からないでいつも無視してる野菜が置かれていました(;・∀・)
「押してください」のブザーを鳴らすと、あり得ないほどの騒音でベルが鳴り響きめっちゃ心臓止まるかと思いました(@_@) 農家なので離れたところで作業してても聞こえるようにということでしょうが、近所迷惑もいいとこだと思います(・・;) 今の時代、携帯電話の番号でも書いてるものなのですが・・・
ブザーの効き目があり💦おばあちゃまが間もなく出てきてくれました。
お目当てはこれです(*^▽^*)
この地方(グルノーブル周辺)はクルミの産地なのです。小粒ですが薄く硬い殻の中にギューギューに実が詰まっていて、甘味のあるクルミです。クルミとしては唯一AOP(原産地呼称制度)で保護されています。殻のままなら長持ちするものなので2キロのネットのものを買いました。9ユーロ(キロ4,5ユーロ)で値段も安い目です。お菓子に使ったりサラダに入れたりします。子供たちも大好物なのです。
これは別の日に撮ったものです。日本でも高速道路に通過する町の名物や観光名所のイラストの看板がありますよね。グルノーブルが近くなるとクルミのイラストが出てきます(*‘∀‘) しかも今よく見るとクルミのバックは山でした。1枚の看板に色々情報盛り込んでみたんですねー。
クルミや野菜も少し売っていますが、基本はサン・マルスランを作っている酪農農家だそうです。中くらいの熟成のを4つ買いました。
こちらは切り売りのチーズ。見たことがなかったので試しに半分ほど切ってもらいました。
(ピンボケしててすみません💧)
うちに帰って食べましたが、思ったよりもクリーミーでおいしかったです。
さてさて、お土産も十分買ったことだしもう寄り道しないで帰路につきたいと思います。
うちに帰って。2軒の農家からやって来た方たちに勢ぞろいしてもらいました。集合写真にクルミさん達だけ声を掛けるのを忘れてました(^^;
おまけ。
うちのアパートの地下駐車場。狭いのでうちの子より大きいよその子を入れるのには緊張します。
はーーもう、ドキドキ。もちろんカメラが付いてるんですけど、自分の車には付いてないから見方がよく分からんというか・・・障害物が近いときに鳴るやつも始終ピーピーいってるから、いつほんとにヤバくていつほんとにぶつかるのかが分からなくて、結局いつも通り自分であちこち見ながら入れます💧
今朝(日曜朝)いつも行くマルシェに行きましたが、路駐で縦列するのも同じで自分の車が入るかは分かるけど、この子が入るのかどうかがイマイチ分からない・・・で、確実に大丈夫そうな空車スペースを探すのにグルグル回る羽目に(;´・ω・)
あーもう、町で車停めるのほんと大変・・・
でもフランスだけじゃないですよね。日本の実家の周辺もめっちゃ道細いし、すれ違えないところも何か所もあります。そして駐車するのにもこんな大変な思いをされておられる方もあるので、文句は言えません。。。
👇実家の近くの駐車場にて。
ほとんどこすってるやん!って思うけど、ボディに傷ひとつありません。お見事・・・
次回から子供たちと出かけた山小屋2泊3日ハイキング記に戻ります。