フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

代車シビックでボージョレ地方へ(後編)

先週末はせっかくの2連休だったのに悪天候で山に行かれず、うちでダラダラと過ごしました。
しかし山に行く休日は前日夜中から行く準備が始まりほとんど寝ないまま出発、1日中歩いてまたいっぱい運転して帰宅、疲れたまま翌朝仕事へ。仕事のある日に体を休める・・・という黄金パターンが出来上がっています💦お天気の悪い休日はその名の通り「休日」として休めるのでときどきある分にはいいかもしれません(^^;


もうそろそろ返す予定のデラックスな新車シビックで天気が回復する予報の月曜の午後だけドライブに行きました。うちから1時間以内で行けるボージョレ地方南部です。


行きに降っていた雨も予報通りに上がりました。ひとつめに訪れたテゼ村の素朴なレストランで遅い目の昼食をいただいた後は、近くの別の村に向かいます。


丘陵地帯になっています。


次に訪れたのは「フランスでもっとも美しい村」のひとつにも選ばれているOingt(オワン)の村です。


ボージョレのワイン街道の南限の辺りになります。
ボージョレでも村の名前を名乗ることができるしっかりしたタイプのワインは中部から北部で生産されており、この辺りで作られるのはとても軽い赤ワインが中心です。


駐車場のすぐ近くにあった可愛らしいワイン生産者の軒先


他にも周辺には3軒ほどワイン生産者があるようです。


ううっ、いきなり登り坂です(;´Д`)


今日は靴がミエやマインドルでないのでキツイ・・・

先ほどの村の滅茶苦茶な石畳で撮影


でもここは上り坂でも舗装がきちんとされているのでだいぶましです。
上の方に教会があるので行ってみます。


振り返って。先ほどのテゼ村同様、黄金色の暖かみのある色の石でできたうちばかりです。ボージョレ地方南部全般に見られます。


右手に見えるのが教会です。


10世紀から11世紀にかけての素朴な建築様式で控えめなアーチがあるだけです。


教会の入り口の前から。ボージョレ地方北部のここよりもさらに高い丘陵地が眺められます。


上がってきた階段を下りますが、ここすぐ左に小さな通路があるので入ってみます。


今日履いてきた底が薄くて硬い皮のパンプスにはキツイ登りです。


なんかハイキングっぽくなってきました。。
ダメだ、足の指痛くなってきた(;´Д`)


頂上にて\(^_^)/ 違うか・・・
マリア様がおられました。


人口600人以上とこの辺りでは比較的大きな村(^^;)です。


村のシンボルマークにもなっている塔がすぐ近くです。


中世の町の建築様式に多く見られるフランス語でvoûte(ヴ―ト)と呼ばれる半円状のアーチがこの村にもいくつかありました。


ああ、もう足の先痛い・・・
ワンちゃんが自由気ままにお散歩していました。


振り返って。


中世の村や町にありがちな、入り口の門が残っていました。お城やダンジョンもありこの地方の中心的な村だったそうなので防衛する必要があったのでしょう。


曲がりくねった道が面白いです。


そこから細い道に一歩入り込むと・・・


めっちゃファンタジーなことになってました( ゚Д゚)


で、その奥は行き止まりになっているのですが・・・


それがまたひっそり感を醸し出しています。


大通り(^▽^;)に戻ってきました。
広いベランダみたいなテラスみたいなのがある素敵な民家。ワイン造りに使われた古い用具でデコレーションしてあります。


手作り手芸品を売るお店のようですが、観光客の来ない時期だからか閉まってました。「フランスで一番美しい村」のひとつに選ばれているだけあって夏場などは観光客がそれなりに来るでしょう、結構色々とお店がありました。ほとんど全部閉まってましたが(~_~;)


さて足も痛いしそろそろ車に戻るか・・と駐車場を探したらすぐに見つかりません💦
出た!方向音痴!!山行きと違って今日は地図もありませんよ~
歩いていた住民のおじさんに聞くと「村の中心をねー、抜けたらすぐだよ。この道は風がきついから村の真ん中の道を通ったら寒くないよ」と親切に教えてくれました。そう、天気は回復してきたものの風が強く、刺すような恐ろしい寒さなのでした・・・
山で時々してるように「ちきしょ~~寒いぃぃ~~くそぉお~😠」とひとり悪態をつきながら歩いてたところでした。のんびりしたおじさんとの短い会話に癒され、悪態付くのをやめて(^▽^;)大人しく駐車場まで帰りました。


寒すぎるし靴で足が痛くてあんまり歩けませんでしたが、また暖かい時期にいい靴で来たいと思います。


気持ちの良い葡萄畑の丘陵地を運転しつつ帰ります。


少しだけ遠回りすることにしました。お城(大きな農家といった趣ですが)があるバニョルス村を通ることにしました。寒いし早く帰りたいので村を歩いたりはしませんが、葡萄畑の間の細い道を走ってお城の外塀のところまで行ってみることにしました。


重厚な古い木の扉です。


車のコマーシャルみたいな1枚 ̄▽ ̄;)


ここをどんどん下りて元々走っていた道路に戻ります。


ボージョレ南部はめっちゃ軽いワインが中心なので若いひょろひょろのブドウの木が多いのかと思っていたのですが、こんなに樹齢のいってそうな木の植わってる畑もありました。


あまり行き先の看板も出てこないのでシビックのカーナビを使ってみました。わたしの車にはカーナビがないのでいつもはグーグルマップのお世話になっています。


ナビの画面だけでなく、速度計の辺りにも同時に表示されるのでビックリしました。テクノロジーですね・・・てかふたつもいらんけど(;´∀`)


帰り道の大きな県道でこんな素敵なお店が!
通り過ぎてしまったので(しかも反対車線側)Uターンしました。
近辺の生産者の農作物が集まったお店らしいです。わたしが一番心惹かれるタイプのお店です✨


ボージョレ南部は北部に比べると葡萄畑の比率が低く、その代わり果樹園が広いのです。今の時期リンゴと洋ナシがシーズンのようです。


ジャムやテリーヌ、チーズにサラミ、お肉・・・
ドキドキします(゚Д゚;)
・・・が、ここで悲劇が。。
クレジットカード、別のカバンに入れたまま忘れてきましたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
さっきレストランも現金で払っていたので10ユーロ弱しか残っていません💧
ほんの少ししか買うことが出来ませんでした…(つд⊂)エーン


駐車場に戻ると、中年のおじさんが激しくわたしの車(てか代車。間違えてもわたしの車ではない😅)をのぞき込んでいます。え、なに?怪しい・・「こんにちは」とロックを解除しつつ声を掛けると「こんにちは」と消え入るような声で返事してそそくさと去っていきました。めっちゃ気の弱そうなおじさん・・わたしが車に乗り込みエンジンをかけてると後ろをブイ――ンと走り去っていく車。


気の弱そうなおじさんのめっちゃスポーティーなHONDAタイプRでした。カッケ―ー(@_@)
わたしの代車も6速MTのちょっとスポーティーなやつだしフランスでは9月に市場に出たばかりでまだ走ってないので珍しくて見てたんでしょうね・・・


ちなみこれでした👇

今年の春にデミオを定期点検に持って行ったディーラー(Mazda,Honda,Kiaが一緒になってるのです)のところで撮ったものです。今はもうひとつ新しいのが出ましたが当時はこれが最新モデルでした。


うちに帰って。
これだけしか買えませんでした(;´Д`)


いきなり思い付いて出掛けた数時間のドライブでしたが、それなりに楽しむことが出来ました。お付き合いくださってありがとうございます(*‘∀‘)


次回からまた子供たちとの2泊ハイキング記に戻ります☺️

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