子供たちと山小屋へ1泊目
途中に別の記事をアップしたりしていたので日が経ってしまいましたが、これは今月初めに子供たちと2泊で出掛けたハイキング記です。
駐車場から1時間弱で行くことが出来るリクゥ山小屋に荷物を置かせてもらった後、湖がふたつあるエリアまでハイキング。湖畔でお昼ご飯を食べたあとわたしだけさらに奥にある山まで往復することになりました。子供たちは湖の畔でゆっくりしていると言います。
ピック・デュ・ラック・ブラン(2980m)山頂から。手前はセルス山塊(今回歩いたゾーンもセルスに含まれます)、奥にはグランド・ルース山塊のエギーユ・ダルヴ(3つ尖ったやつ)などがよく見えます。
そしてこちらは今登って来た方角、つまり山小屋や湖のある方角。奥にはエクラン山塊の最高峰、バール・デ・ゼクラン(4102m・中央やや左の四角っぽいやつ)をはじめ4000mに近い山頂がざっと見渡せます。どれもアルピニスト達の憧れの山で、普通のハイキングでは全然登ることができません。
フト・・わたしのいるところ・・山頂だと思ってたんですけど(何も書いてないけど木の棒が立ってる)、少し先にもケルンがある場所があります。あれ?もしかして山頂あっち??
少し下りてまた上がる感じで、ここから見る限りどちらが高いんだか全く分かりません。
5分くらいで行けそうだったので来てみました。眺望は全く同じです^_^;
中央よりちょっと右の奥に白い山が見えてるのがモン・ブランです。
先ほどまでいた地点です。こっちから見ても同じくらいの高さに見えてどっちが頂上なのかは分かりません。ちなみに高度計でも同じ標高が出ていました。地図を見てもよく分かりません・・・日本の山に比べて看板や標識が極端に少ない気がするフランスの山ですけど、どれが頂上なのか分からないのはいただけません(~_~;)
気になったので後日ネットで探してみると、初めにいた棒の立ってた地点が山頂の画像として多く出てきました。
さて、子供たちを待たせているし日が暮れるのも早くなっているので長居はできません。10分くらい山頂に滞在した後は急いで湖まで下りていきます。
ここんとこ山頂から下りる時に毎回のようにやってるパターンですが、登りで通った峠は通らずにザレ場を適当にズルズル下りてさらに下のハイキング道に合流しました(^▽^;)
下にいくつか見えているのは地図に形は載っていても名前は書いていない小さな湖です全部で6つか7つくらいあります。子供たちが待ってる湖へはさらに左下へ下りていきます。
はーやれやれ。子供たちの待つセルポン湖(2448m)まで最後は小走りで下りてきました💦 「お母さん、上はきれいだった?」と子供たち。うん、めーっちゃきれいだったよ!ちなみにセルポンとは蛇のこと。何となくイヤな名前が付いた湖です(^^;
さぁ山小屋に帰ろう~!!
こちらは少し低い位置にあるララモン湖(2358m)。
荒涼とした景色の中、山小屋まで下りていきます。
このように少し平たいところが続いた後は山小屋に向かって少し急な斜面を下りていきます。
明るいうちに無事山小屋に戻ることが出来ました。煙突から煙が出ているのが山小屋の母屋。ご飯は頼まずに素泊まりをお願いしているわたしたちが使わせてもらうのがそのすぐ右の小屋です。
わたしの前を歩く次男。長男は早く薪を切りたいからと言ってトレランのごとく走り下りていってしまいました(^_^;)
「山小屋 開いてます」
ここは6月半ばから9月下旬まで管理人さんがいてそれは普通のパターンなのですが、10月下旬~11月上旬にある秋休み(フランスでは2週間学校がお休みになり、大人もそれに合わせてバカンスをとることも多い)と1月からのスキーシーズンにも管理人さんがいてご飯を頼めるようになっています。山スキー出来る場所がいっぱいあるそうです。
わたし達が行ったのは秋休みの最後の3日間にあたる週末でした。
小屋と子供たち。
朝到着してすぐに少し薪を割っていたのですが、もっと必要だというのでさらに準備する子供たち。こういうことは全部長男が自主的にやってくれるので助かります(^^; しかも楽しいらしいので安心して任せてます。
夕方になって結構冷え込んでますが木を切ってると暑いらしくて薄着の長男。
まだしばらく木を切るそうなので、わたしは管理人さん(・・ではなくて正確には従業員)とお手伝いに来ているそのお友達とおしゃべりしに母屋のほうへ。
夕食作り真っ最中です。今日は母屋の宿泊客は二組の夫婦、計4人だけだそう。秋休みの間結構お客さん多かったらしいんですが、この日(金曜日)は晴れたものの土日の天気予報が悪いのでほとんどの予約がキャンセルになってしまったそうです。土曜はまあまだましなものの、日曜は一日中雨と雪と出ているので土曜の晩の予約はゼロになってしまったから自分達も明日の午後には小屋を閉めて山を下ります、とのことでした。
わたし達は日曜日に勝手に雨戸を閉めて(鍵はありません)下りてきてくださいとのことです。
ノリのいいとっても楽しい方達です。
あなたの子供たち木を切るのに苦労してない?彼に手伝いに行かせましょうか?と言ってくれたので「大丈夫です。慣れてるし楽しんでやってるので」と返事をしました。木を切ったり火を起こしたりするのが楽しい山小屋泊です(彼らにとっては・・わたしひとりだと木のストックがなかったら愕然として独り言で悪態をつきます)(^^♪
わたしんち(^▽^;)に帰ってきました。すでに薪ストーブが入っていて暖かい(≧∇≦)
ありがとう子供たち♬
サラミやチーズをつまみながら晩ご飯の準備にかかりたいと思います。明日フォンデュをする予定なのでサヴォアの白ワインも持って来ました。明日だけでは使い&飲みきれないので今日から開けることにします(;'∀')
チーズも同郷のサヴォアのもの(結構前にハイキング中に放牧してるところで買ったトム・デ・ボージュ)です。熟成されてだいぶ締まってきましたが味は凝縮しておいしい!
サラミを切る次男。
薪スト―ブの蓋を開けて・・・
よく燃えてます。
はーいもうひとつ入れます。
オードブルにはスープを✨
って日本で買ったマルちゃんワンタンです(;´∀`)こんなものの存在さえ忘れていてこの夏日本に帰った時フト目に入って買ってみたのでした。懐かしい・・・
マルちゃんワンタンがどんなものかさえ記憶が曖昧で、お肉とか野菜とか具がちょっと入ったラビオリみたいなのだったような気がしたので子供たちにそう説明して食べさせたら全然具とかは入っておらず💦 そりゃそうですよね・・・
でもおいしいらしいです(^_^;)
今回駐車場から山小屋が近いことや夏場と違って気温が低いから保存がきく、ガス台や調理器具もあるということでいつもより張り切って食材を持って来ました。
鶏の胸肉を焼きますが、関連商品(^^; 乾燥キノコ(ポルチーニでしょうか)とソースの素みたいなのは東欧の食品を扱う店で買ったもの。仏訳が付いてない商品がほとんどなので(法律的に許されるのでしょうか…)乾燥キノコはよいとしてもインスタント物の説明は想像力を働かせる必要があります(^▽^;) でも結構おいしいものが多いんですよ。
それに生クリーム(液体状でなくクレーム・エペッスと呼ばれるサワークリームみたいなやつ)、バター、マッシュルームです。
自宅と同じように調理ができて快適です💖
キノコだらけのソースの鶏肉、おいしくいただきました。
ただ水場(シンク)がなくてプラスチックの灯油タンクみたいなのに入った水を使っているので食後はお湯を沸かし、洗面器(一つ下の写真で奥のテーブルに乗っています)を使って洗い物をするのがちょっと厄介でしたが、暖かいしほぼ完ぺきに快適な山小屋、これくらいはどうってことありません。あ、あとトイレがちょっと離れたところなものアレでしたが・・(^_^;)
食後のお楽しみはこれです。
マシュマロ持って来ました💜
炎が高い位置まで上がってくるように薪ストーブに長い目の薪を2本ほど立て気味にくべます。
わーい(*^▽^*)
おいしい(≧∇≦)
20個くらい食べてしまいました( ̄▽ ̄;)
楽しい1日の終わりです。歯を磨いて20メートルくらい離れたトイレに行って(^^; 2階の屋根裏で就寝です。ちなみにベッドメイキングは午前中到着してすぐの時に子供たちがやってくれていました。フランスの山小屋では掛け布団や毛布、枕はありますが、シーツは各自持参することになっているのです。
2日目に続きます。