フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

山小屋2日目、チーズが姿を消す

今月初めの週末に子供たちと2泊3日で出掛けたハイキング記です。
1日目は晴天でしたが2日目午後から徐々に崩れてゆき3日目朝は雨、午後は雪になるかもという予報です。
快適な山小屋の離れで朝を迎え午前中だけ近くの湖まで行ってみることにしました。


少し迷ったのち到着したキュラ湖(2489m)。メインのハイキングコースからこの湖に向かう道が分岐していたのですがキュラ湖への案内板はスタート時点(山小屋)にもなかったため、この分岐点にも看板がなく、そこから出ていた道もとても細かったため(帰り道で確認した)完全に見落としてずんずんと先に進んでしまっていたのでした。


昨日訪れたふたつの湖同様に中央の辺り以外の水面は凍っています。
氷の下には小さな魚が泳ぎ、水草が動いているのをしばらく眺めていました。


湖の周辺には水溜りや細い小川が幾筋も流れており湿原のようになっています。


心配していたお天気ですが、雲が増えてきているもののまだかなり日が差しています。これなら山小屋に戻る前に雨が降るということはないでしょう。


そろそろ戻ろうか・・・
そう言って歩き出してフト気が付きます。
あれ?わたしのストックどこ??ストックいらんかなーと思ったけど小屋の外に伸ばしたまま立てかけていたので先ほど山小屋を出る時に何気に掴んで持って来ていたのでした。
いつからないのか、はっきり記憶にありません(@_@) 湖が見つかる直前に地図を見るのに立ち止まったとき(行き過ぎていたので、湖よりも先の地点)か、写真を撮るのに何度かここらの湿原で立ち止まったときでしょう。全然思い出せないので子供たちにも協力してもらって探しました。「もう、わたしアホちゃうん」と何度も独り言をいいつつ…
結局10分後ぐらいに長男が小川の傍で見つけてくれました(^^;


小屋の周辺まで下りてくると青空はほとんど見えなくなり少しずつ重たい色の空に変わってきていました。
山小屋の母屋、わたし達が泊まっている離れの他に数軒のシャレーがありますが、どこも雨戸が閉まっており無人の様子でした。


さあ、お昼ご飯はお楽しみのチーズフォンデュだよ~、とチーズとサラミを入れてた袋を小屋の入り口の横を探すと・・・ない。えっ、あれ??小屋の中に入れたっけ?と探してみてもありません。昨晩ストーブを付けて小屋内が暖かかったからチーズや今日の夜に食べる予定のソーセージなど外に出したんでした。ソーセージは凍らせたペットボトルと共に保冷バッグに入れてあり、これやワインはあるのですが・・・そういえばよく考えると今朝、保冷バッグに入れてあったバターを取りに来た時、既にワインと保冷バッグしかなかったような気がします…ビニール袋を見た記憶がありません。とすれば、夜中のうちになくなったことになります。
山小屋の従業員のイングリッドさんとその友達が母屋の外で小屋を閉めて山を下りる支度中だったので「ここって野性の動物とか出ますか?」と聞くと、「ああ、キツネが結構いっぱいいるわよ。お肉とかチーズとか大好きだから外に出してちゃ駄目よ」
ソーセージはそこそこしっかりした保冷バッグに入れてあったしペットボトルで重かったせいか無事でした。ワインも興味の対象ではないようです(そりゃな)。
チーズフォンデュできへん(;´Д`)(;´Д`)(;´Д`)


決断を迫られます。食料自体は1食分くらいは余計に作れるように持って来てるからお腹が減って困るということは全くありません。パスタくらいならできます。でも…子供たちもわたしも山小屋でするフォンデュ楽しみにしてたのに。メインイベントのひとつといっても過言ではありません。フォンデュ鍋やワインも持って来たのに~
イングリッドさんと友達に「キツネに食料を食べられたようだから、今から山を下りて最寄りの村まで買いに行きたいので食料品店の場所を教えて欲しい」と説明しました。すると、自分たちはもう今から山を下りるから食料を分けてあげられる、シャキュルトリー(豚肉加工品)や卵、チーズなど残ってるから、と言ってくれます。優しい・・・
でも聞いてみたらフォンデュに使うようなチーズではありませんでした💧いいです、今から買いに行きます、と場所を教えてもらいました。
この時点で11時になろうとしています。午後は雨の予報でどうせすることもないので午後に買いに行って夜にフォンデュでもいいかって思ったのですが(管理人さんたちが帰ったら夜灯りがないので明るい昼間にフォンデュしようと考えてた)、お店は午前中は12時まで、午後は5時から7時のみの営業だそう。暗闇の雨の中、山を登ってくるのは嫌です(~_~;) 山小屋から駐車場までの登りのコースタイムは45分だったので下りだと30分といったところでしょうか。急いだらもっと早く下りられそうです。
駐車場から食料品店のある村までは車で15分くらい…昨日来た時はそれ位かかりました。
大丈夫、営業時間内に行けそうです。そう思うと同時に走り出していました。


こんな広い道なので小走りで下りても危なくありません。予報通り雨も降ってきました。
途中、ゆっくり上がってくる黒い四駆とすれ違いました。車体には山小屋の名前が書いてあります。下山の際の荷物を運ぶのに上がってきたのでしょう。


山道なので急ぎつつも慎重に運転してネヴァッシュの村まで来ました。食料品店はこの村を抜けた先の集落にあると聞いています。しかし場所を聞いておいて本当に良かったです。普通、村の中心とかにあると思って無駄にグルグルと回るところでした。


どうやらここのようです。
一発で前を通らなかったけど、すぐに見つかりました。


駆け込んでチーズコーナーに直行です。
あー、フォンデュに使えるようなチーズありました✨


おいしそうな地元産のジュースも買ってみます。


お姉さんにチーズを合計500グラムから600グラムになるように組み合わせてもらうようにしましたがちょうどいい組み合わせがなくて630グラムくらいになりましたが少なすぎるよりは多い方がいいでしょう(^^; また夜に食べてもいいし。
サラミの残りもキツネに食べられたので💦地元のものを1本買っておきました。


駐車場までとんぼ返りです。昨日来た時もあわせて通るのも3回目、カーブの様子なども分かってきたので効率よく運転することができました。
さて、車を停めたらあとは山小屋まで頑張って登りましょう。


途中いくつかあるシャレー。幸い、下りる時に降っていた雨は止んでいます。
ゼーゼー・・。
11時に山小屋を出発して1時間20分後、チーズを手にしての凱旋(*^^)v


イングリッドさん「あれ?行かなかったん?」いや、今帰ってきたんです、というとホントに!?早っ、とビックリされました(^▽^;) 普段のハイキングでは普通の人以上にはなかなか早く歩けないんですが、今日は底力が出たようです。
フォンデュの最後に入れたらいいわよ、と卵をもらいました。
前のが先ほど山道ですれ違った山小屋の車です。


小屋に戻ると、また子供たちは薪を割ってました(^^;
午後も明日も天気が悪いので小屋からあまり出ないであろうことを思うと多めにあった方が安心だと言います。明日は午前中に駐車場に下りようと思っているけど、まぁ遅くなるまでに帰れたらいい(自宅まで約4時間)というくらいで特に何時出発とかは決めていません。
「お母さん、チーズ買ってきた?」
「おぅ、いっぱい買ってきたで~。フォンデュできるで~」
「やったー(*^▽^*)」


行ってきてよかった💖
パスタとかじゃ代わりになりません~~


お腹も減ってきたので、おつまみに買ったばかりのサラミを切ります。
フォンデュ用に持って来たおっきなパン(;´∀`)も切らないと~♬



次回に続きます。午後は山小屋でダラダラしてただけなので午後の写真がほぼゼロなため昼ごはんと晩ごはんという技のない構成になります・・・💧















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