フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

山小屋3日目 秋から冬へ

11月初めの週末に子供たちと山小屋に2泊してハイキングした時の様子です。
1日目は晴天、2日目の午後からお天気は下り坂に。夜には雪になり寝る前には少し積もり始めていました。出発前の予報では3日目は雨だったので、雪が一晩中降り続けることは必至でした。
寝る前にフト帰りの道路が気になってきました。下の駐車場まで来る道は一応県道でしたが、最終駐車場のひとつ手前でもう集落さえないくらい僻地。ここよりも標高は300mほど低くなりますが、雪は積もるでしょう。夜中に降った雪は翌朝、除雪されてるのでしょうか? この秋、雪がほとんど降っていなかったので(標高の高い辺りでは9月に少し降りましたが)まだ冬タイヤに替えてきていません。どうしよう。県道とはいえ勾配やカーブのある細い山道です。除雪されていなければ、たとえ数センチの積雪でもスリップせずに運転できる自信はありません。除雪が終わるまで足止め食らっちゃったりして??
・・・そんなことを考えて、昨日の夜はなかなか寝付けませんでした。


わわっ。。やっぱり・・・
翌朝7時過ぎにひとりで階下に降りていくとこれでした(◎_◎;)


トイレに行くのにも勇気が要ります(;´Д`)


はー、やれやれ。当面のミッションであったトイレをクリアし(^^;)、コーヒーです。
雪は積もっていますがそこまで寒くありません。


昨日の朝一番のコーヒーを飲んだテーブルはこんなことになってるので👇小屋の屋根の真下、雪がないあたりで飲みました。


7時45分…お腹が空いてきましたが、子供たちは爆睡中です。昨朝は天気が悪くなる前に湖まで往復したかったので子供たちを少々早い時間に起こしましたが、今日は基本帰るだけなのでもう少し寝かせておこうと思います。とりあえず、わたしひとりでシリアルと2杯目のコーヒーを。


薪ストーブは消えてましたが、煤の下に種火がくすぶってました。小さめの薪を入れるとまた火が広がってきました。


わーい、暖かい💖
もう、ストーブの前から動けなくなります(;'∀')


8時半。子供たちにちょっと声を掛けてみたらすんなりと下りてきてくれました(^^;
昨日の朝ご飯のブリオッシュの残りです。昨日買った洋梨ジュースも出します。


朝ご飯を食べ終わるやいなや、次男「ねぇお母さん、お外で遊んできてもいい?」


先ほどからまた降り始めています。寒くなってきた・・・
次男は雪遊びが大好きなのです。大きくなったと思ってもまだまだ子供らしいところもあります(*‘∀‘)


「お兄ちゃん、雪合戦しよー♬」
初めはイヤイヤ相手をしていた長男ですが、すぐに小屋に戻ってきてしまいました。そりゃな・・・ わたしも嫌やわ💧 次男はその後、ひとり雪合戦を続けていました(^^;


雪が降る前に考えていたのは、小屋を9時くらいに出て駐車場に下り、周辺の農家に二つ三つ寄ってチーズや蜂蜜でも買いつつ帰途につく、というものでした。農家のアドレスは出発前に地元観光サイトを見て控えてあります。最寄りの村ネヴァッシュを歩いてプラプラ散歩もいいかな、とも考えてました。
ただ、雪が結構積もったと仮定して、あんまり早い時間に下りたら除雪車が通っていないということもあり得ます。いかにも後回しにされそうな道路です(-_-;) そんなこともあって、ちょっと遅い目に下りようか、ということにしました。わざわざダラダラしてみます。途中でお昼ご飯を食べなくてもいいように(日本と違ってコンビニとかないし、田舎で日曜日だと手ごろに外食出来るお店が少ない💦高速のSAも高くてまずいし)早い目にお昼ご飯もここで作って食べていくことにしました。


とは言っても、朝ごはんを食べてまだいくらも経っていないので小屋内の掃除でもして時間を潰すことにします(;'∀') まずは屋根裏の寝室へ。マイシーツを畳み、寝床を整えます。
掃き掃除はご飯を食べてベンチをテーブルに上げたあとにするので、食器を片付けるなどそれ以外の掃除を済ませます。もちろん自分たちの荷物も整理しザックに詰めます。


まだ11時前ですが早い目のお昼ご飯を準備します。パスタとコンビーフっぽいパテを使って適当な一品でも作ろうと初めは思ったのですが、ふとフォンデュが鍋に残ってることを思い出しました。しかも昨日山小屋の人にもらった卵もあります。
まずは普通にフォンデュとして食べて、量をある程度減らします。


そこに溶き卵を流します。あとはスクランブルエッグの要領です。
鍋の最後にうどんとか入れるのと同じでフォンデュの最後に卵というのは結構普通に行われていることです。ただ、わたしんちでは用意するチーズの量がどうやら他所よりかなり多めなようで最後まで全力投球で食べないといけないのでそんなオムレツみたいなもの最後に食べる余裕は誰にもありません(◎_◎;)


やたらチーズ味のスクランブルエッグが出来上がりました。
なんでここの食器使わないで自分たちのプラスチックので食べるかというと、もう洗い物をすましたのでここのを汚したくないのです💦 自分たちのなら適当にティッシュででも拭いて持って帰ります。
滅多に食べないフォンデュのリメイク料理でしたが、それなりにおいしくいただきました。


掃き掃除を済ませ、忘れ物がないか今一度確認したら小屋を出発です。


雨戸というか、2重の扉を閉めていきます。ここは山小屋の離れという形で冬の間は勝手に入って使って使用料(ひとり12ユーロ)分の小切手を置いて行く(いや、ここは他所と違って郵送する形でした)システムですので鍵はかかりません。


子供が撮ってくれた歩き始めのわたし(^^;


下り始め。もちろん誰の足跡もありません。



相変わらず雪が嬉しくて仕方がない次男^_^;



楽しかった山小屋にお別れです。じゃ、下りようか・・・


ピョンピョン跳ねながら全身で嬉しさを表現しつつ下りていく次男。


さて、ドキドキの瞬間・・・道路の状態は、、
おおっ、全く問題なさそうです。ちゃんと帰れそうです(´▽`) ホッ
雪被ってるのがわたしの車。三菱の四駆は山小屋の少し下にシャレーを持ってる夫婦で、昨日チーズを買いに下りて戻って来る時に抜かされました。よっぽど「乗せてって」と言おうと思ったんですが、抜かされるときに見ると後部座席にも荷物がいっぱいでしかもガタガタの道なので歩くよりも大して早く走ってなかったので人に頼るのは止めて(^^; 自力で帰ってきました。
雪がどんどん降り出したので、多分昨日の夜とかに車を下まで移動させたのでしょう。


標高が下がるにつれ雪はなくなってきて、普通の晩秋の景色に戻りました。


あ、ここは・・・出発前にネットで調べていた山羊チーズ農家です。山羊チーズって春から秋くらいまでがシーズンなので頭数(搾乳量)が少ない小規模な農家は晩秋から早春にかけては売るほどのチーズを作られないということが多いんで、開いてるかどうか心配だったのですが、どうやら大丈夫のようです。


そこそこフレッシュなものと少し乾燥しかけのものを二つずつ、大き目のをひとつ買いました。


ハーブとニンニクのもありますよ、というので「じゃあふたつ」というといきなりタッパーが登場し、フレッシュなチーズをクルクルとなかで回してハーブのミックスをまぶしつけました(;'∀') なるほど、そうやってくっつけるんですねー。


冬から秋に戻ってホッとしていると、標高2000mちょっとのロータレ峠に近付くにつれ、またすごい雪の量が(゚Д゚;)  峠道としてそこそこの標高があるのですが、この道路は基本的に冬季閉鎖期間はありません(例外的に大雪の直後に少しの間閉まったりとかはあるでしょうが)。


今回の一連のハイキング記の初めにも書いたんですが・・・
ロータレ峠を2日前の朝に通った時の写真です👇

夏山から一気に冬山です💦


ロータレ峠から1時間半ほどでグルノーブル周辺まで帰ってきました。シャルトルーズ山塊が奥に。虹が出ています(*'▽')




長くに渡った2泊3日ハイキング記、読んでくださってありがとうございます(*^▽^*)

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