半年ぶりのスノーシュー
2週間半くらい前から何度か雪が降ったフランス。気温も低い日が多かったので1000mにも満たないような低い山にまで雪が積もり、先週末は近場のスキー場でもいくつか臨時オープンしていたくらいです。
ここ1週間ほどは寒さが少しましになり雪も新たにはあまり降らなかったので雪の量は減っているはずですが、2000m以上くらいではスノーシュー(かスキー)がないと歩けないくらいには残っているようです。
雪の量が少ない雪山シーズンの初めと終わりは「標高の低いところでスノーシューが要らないハイキング」をするか逆に「雪がたっぷり目にある標高の高いところで出来るだけ早い時点からスノーシューで歩けるハイキング」のどちらかを目指します。「雪が少なくてスノーシューずっと持って歩いてた」、とか「スノーシューなしで行ったらものすごく積もってて歩くのさえままならなかった」は避けたいパターンです(^_^;) …が、残念ながらどちらも時々起こります💧
家を出たのは5時15分。高速に入る前にガソリンスタンドに寄ります。
前日夜に冬タイヤに交換したのでガソリン入れるついでにエアーも入れないといけません。
7時半過ぎにグラン・ナーヴの村に到着。標高は1315mとありあす。
今季初めてのスノーシューということで行ったことのある場所、または行ったことなくても簡単で分かりやすいところにしたい・・・
なだらかな山が多く、スノーシューに向いているボーフォータン山塊にしようと思っていました。昨シーズンは3回ボーフォータンでスノーシューしましたが、そのうち2回目に来たところが道が分かりやすくて奇麗なところだったので、同じところにしました。その時も目指してた頂上に着いた後はアドリブで適当に好きなところを通ってアップダウンの多い丘のようななだらかな山を登ったり下りたりしながら帰ったのでした。今日もそんな感じでいいと思っています。
スノーシューのときによく履いてる雪のところ用ブーツ。底のデコボコがほとんどないので雪のない岩場やザレ場、急な斜面などには向いてませんが今日歩くところは雪がないかもしれない最初の部分はなだらかで幅も広く、こんな頼りない靴底も大丈夫なのです。
冬の間だけマムラーになってしまうという・・・(でもこのふたつだけです💧)
ピカピカのバンが停まっていました。「スキーとスノーボード、フランス代表チーム」とあります。ここで合宿でもしているのでしょうか。
ここから行ける山のひとつ、ケルモ。子供が作ったみたいな素朴な看板です(またはヘタウマ…)。ここに行くことも昨晩に考えたんですが。高低差(多分1000mくらい)がちょっと少なすぎるかな、と却下になりました。
途中山小屋を通過します。前回来た時には山スキーヤーさん用にオープンしていましたが、今日は閉まっているようです。
村を出てすぐの地点
出発地点のグラン・ナーヴ村を背にどんどん上がっていきます。
雪、あるかと思ったら日当たりのよいところではゼロです(~_~;)
土柱が谷の反対側に見えています。
飛行機雲・・・朝の清々しい空気はハイキングのとっておきの楽しみのひとつです。
寒いのは大嫌いですが、冬独特の凛と澄み渡った空気は格別に気持ちの良いものです。
登ってきて村はもう見えなくなりました。奥にそびえるのはロジエール山塊です。3000mを越える山はないのですが、高い山の雰囲気を持った荒々しい頂上のラインが雪を被って一段と美しいです。
小川を何度か越えます。
氷がきれい・・・うっとりしてしまいます。そうだ、冬はこんな楽しみもあったんだ。。すっかり忘れていました(;'∀')
オラトワール(ミニ礼拝コーナー)の横を通ります。去年はチョコレートが供えてあったんだ・・・今年は何もありません^_^;
このあたりでようやくスノーシューを履きます。ここまでは雪はあっても踏みならされていたので必要ありませんでした。
前シーズン最後にスノーシューしたのは季節外れの雪が降った5月でした。ちょうど半年ぶりということになります。
木の枝がいっぱい積んであります。あー細くて火を起こすときになかなか良さそうな太さ・・・( ゚д゚)ハッ! 気が付くとそういう見方をするようになっていました💦今から山小屋に向かうのなら念のため少し拾っていくところです(^▽^;)
ショートカットを試みて急斜面を登っていきます。
…が、急すぎて超ゆっくりにしか登れない・・・
結局もともとの道を歩いた方が早かったんじゃないのかという(~_~;) 登山あるあるですが💦
こういう小川が何か所も流れています。本格的な冬になると完全に雪の下に隠れてしまうことでしょう。
おお、今日初めて見る山スキーヤーさんのトレースです。
前回来た時は山スキーヤーさんのトレースばかりでスノーシューは一人分しかトレースがなかったのですが、今日はその逆でスノーシューのトレースが結構残っていました。
ただし、トレースは割とあったもののこの日すれ違ったのは帰りに山小屋と駐車場の間で見かけた初老のご夫婦だけでした。平日ではありますが、お天気はいいし雪もそこそこあるのでもう少し山スキーヤーとか来てると思ったので意外でした。
ああ、山小屋が見えてきました。ナン・デュ・ブール山小屋(2075m)。これは新しい方の山小屋です。数年前に新築されたようです。こちらがメインで、離れとして古い方の山小屋が向かいにあるのでした。
古い方の山小屋(2080m)です。こちらの方が風情があります(*‘∀‘)
ちなみに後ろにそびえるのがこの日のメインの目的地、ポワント・ド・ドンフィエ(2455m)です。
次に続きます。