フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

スノーシュー第一弾 下山とお買い物編

今季初めてのスノーシューをしにやって来たボーフォータン山塊。山頂でお昼ご飯を食べてから山小屋を経由して駐車場へと向かいます。出来るだけ行きと同じ辺りを通らないようにして下りてきました。
もう少しで山小屋周辺に着きますが、先ほどは谷の下の部分を歩いたのでそれより少し高いあたりから山小屋へ下りていきます。なだらかな丘陵地のようなデコボコの多い変化に富んだ地形だからこそ楽しめる歩き方です。


目の前に見えるのはグラン・クレテ(2292m)。前回来た時も最後に登っておくかどうか迷って結局登らなかった山です。


今歩いている地点は谷よりも少し高い位置ですのでここからだと150mもないくらいでしょう。見た目もなだらかでささっと登ってささっと下りてこられそうです。どうしよう…



結局面倒くさくなって(^▽^;) そのまま麓の辺りを通り過ぎ、山小屋方面に向かって下り始めました。そんなとこ寄ってるよりも早くうちに帰って子供たちと食べるご飯の準備に時間をとりたいです。それに帰り道にチーズを買うのに寄るつもりをしている店もあります。


山小屋が見えています。朝通ったときに2階のテラスでおやつ休憩をした古い方の山小屋です。


あれ、なんかの足跡・・・


小動物であること以外は分かりません💧


右手奥のギザギザな山頂はベルドンヌ山塊北部だと思われます。形からして8月に登ったピック・デュ・フレーヌ辺りと読んでいます。


あとはどんどん下りていくだけです。先ほどまで丘に隠れていた新しい方の山小屋も見えてきています。


山小屋を通過したら後はトレースがいっぱいあり踏みならされているので早く歩けます。小走りに下りていると初老のご夫婦が歩いておられるのを追い越しました。今回のハイキングで人にすれ違うのはこれが初めてです。スノーシューを履いておられなかったのでたぶん山小屋周辺までのみ散策されたのでしょう。


急斜面をショートカットしまくりです。登りではキツくて嫌ですけど😅


あっという間に駐車場のあるグラン・ナーヴ村まで下りてきました。


雪深い地方だけあって薪のストックも半端ないです。


ふたつほど水場があるのでペットボトルにおいしい山の水を汲んで帰ります。


やたらレトロ感漂う電動ノコギリの広告。


駐車場で帰る準備をして車に乗り込み、ゆるゆると村を出た少しのところで後ろから走ってきたお年寄り3人が乗ったバンがわたしの車の横まで来て、窓からおばあさんが「魔法瓶!」と叫んでます。
あ~~っ、さっきトランクから出して運転席に置こうと思って、地べたに他の荷物と共に置いてそのまま忘れてきたみたいです。
しかしそのバン、駐車場には停まってなかったんですが・・・周辺にも誰もいなかったように見えたのですが・・・そこら辺の民家の窓からたまたま見かけたんでしょうか?まあ、何にしても親切な話です。どうもありがとう!!


ありました、わたしの保冷マグ(;´∀`)
改めて、出発です。


村を出て30分ちょいでお目当てのお店に着きました。もう2、3回来たことのある地元の製品が勢ぞろいしているお店で明るくて広く商品も多く、値段も良心的なのでとっても気に入っています。


お肉、豚肉加工品コーナー。いつもチーズコーナーに直行してしまうのでこっちには来なかったのですが、時間的に余裕もあるので(さっきのどーでもいい山登らんでよかった💜)、しばし商品チェック。この後すぐ帰るし晩ご飯の準備をするのでお肉買っても良かったんですが、放牧は盛んでも畜産で特別有名な地方ではないためか、生肉系では目ぼしいものは見つからず、自然とサラミに目が行きます。
お兄さんに聞くと、サラミや一部の豚肉加工品はここで手作りしているとのこと。豚肉と牛肉を混ぜて作るというサラミがあまり見かけないものだったので2本包んでもらいました。ひとつはすぐ食べられる用に硬い目のを、もうひとつはしばらく置いておけるようにまだあまり乾燥していないもを出してきてもらいました。


こちらは買わなかったですけどサヴォアの山の風景が描かれたビスケットやチョコレート。サヴォアの乳製品を使っていますと書かれた地元の会社のものです。
山小屋風な壁にはシャモアの彫刻が飾ってあります。


瓶ものも充実しているのです✨サヴォア地方は山が多いですが平野部では果物も多く栽培されているため(リンゴ、梨、ベリー類などが有名)ジャムの種類がすごい♬蜂蜜も色々あります。甘いもの以外ではブルーベリー風味や高山植物である薬草のジェネピ風味のマスタード、名産チーズであるボーフォールやルブロッションを使ったソースなどが売られています。


さてさて、こちらがお目当てのチーズコーナーですよ💖
ボーフォータン山塊の語源ともなっているボーフォール(元々は村の名前)チーズやエメンタールチーズ、アボンダンスがあります。
しかしわたしの目的はそれよりもっと安いムール・ド・サヴォアと名付けられたAOP(原産地呼称制度)にはなっていない地元チーズです。若いのと熟成されたのがありますが、味が濃い熟成されたほうのでもキロ10,90ユーロとボーフォールの3分の2くらいのお値段。そのまま食べてもおいしいし、フォンデュにもいい。5枚(3キロ弱ほど)切ってもらいました。


いつもそれしか買わないんですが、寒くなってきて普段以上にチーズが食べたい欲望が・・子供たちも同じです。チーズ使った料理をめっちゃリクエストされます(^^;
ヴァノワーズで作られているブルーチーズ「ブルー・ド・ボヌヴァル」はそちら方面の農協で何度か買って気に入っているので、少し切ってもらいました。県的には隣の県になるルブロッションもおいしい農家から買っているとのことなのでふたつ。あと地元の山羊チーズも小さいのをひとつ。
それとバターをひとつつみ。こういうところのってスーパーで売ってるのよりも格段においしいのです。グリルした天然酵母の酸っぱい香りがプ―ンと漂うパンにこのバターと蜂蜜を塗って・・・考えただけでも幸せ(≧∇≦)


レジでお会計してもらってる時にすぐ後ろに目に入った地ビールコーナー。えっらいたくさんあります(◎_◎;) ワインに比べるとビールはよく分かりません。こういう地ビールは管理人さんのいる夏の山小屋で飲むのがわたしの中では定番で、買って帰ってうちで飲むということはあまりありません。


フルーツソースが底に入ったヨーグルトも買います。


エコバック、山で座布団代わりに使ったのでザックの中に突っ込んだままだったのでワインの空き段ボールに入れてもらいました(^^;


高速の料金ゲート手前で。空の色がきれいでした。
登った山から遠くに見えていた巨大な岩のような山、グラニエが目の前に。


グラニエから左がシャルトルーズ山塊になります。右にはボージュ山塊が続いて行きます。


めっちゃいっぱいあるように見えますが寒い季節は特にしょっちゅう人を呼んでフォンデュするので(家族だけでもしますが)、案外すぐになくなります。


バターは賞味期限が手書きされていました。3週間ほど工場生産のものに比べると短いです。朝ごはんまで待てず、晩ご飯のあと、くるみパンに乗せて食べてしまいました^^;



雪の中のハイキングからお買い物までお付き合いくださってありがとうございます!

×

非ログインユーザーとして返信する