フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男と里山ハイキング

クリスマス開け位からずっとお天気の悪いフランス。年末には「カルメン」年始には「エレノア」と名付けられたふたつの大きな暴風雨が国を直撃していた影響です。


嵐は去ったものの、その後も曇りや雨ばかり。こないだの日曜日には「曇り時々晴れ」という比較的ましな予報が出ており数日前まで5段階の4や5まで上がっていた雪崩危険度も2に落ち着いています。青空は期待できそうにないけど久しぶりに山歩きたいなーと思っていると、珍しく次男が一緒に行きたいと言い出しました。一人だとスノーシューでも1000m前後の高低差のコースを探すことが多いのですがスノーシューが初めての次男が「もうスノーシューなんて絶対しない」と思わないように近場のボージュ山塊で簡単なコースを探しました。


おそらく地元の方が個人的に開設しているハイキングサイトで見つけたコースですが、出発点とされている集落には駐車場もなければ(邪魔にならなさそうなところを探して停めましたが)案内看板のひとつもありません。「ほんとにここ?」と不安になりましたが、地図を見ながらここか?という村はずれの森の道っぽくなったところをしばらく進むと看板が現れました。どうして集落のところにひとつ立てておいてくれないのでしょうか…予算の問題でしょうか(-_-;)


ところで・・雪、ほとんどないけど!!??年末年始の暴風雨が山ではめっちゃ吹雪いてたという印象だったのですが、それは標高のそこそこ高いところだけの話で、気温的にはあまり下がらなかったため低地では雨。12月にたっぷりと積もっていた雪が融けてしまったようです。お天気サイト「メテオ・フランス」では各山塊の積雪量が調べられるのですがボージュ山塊では1500m以上からしか表示されないので「1500mにいっぱい積もってるなら1000mにもそこそこあるだろう」と楽天的に考えすぎていました。
少し迷った結果スノーシューは置いて行くことにしました。


思ってたんと違うけど・・まあそこらへん散策しときましょう(;´Д`)


ようやくあってもこれくらいの雪。30分ほどこんな感じでした。


そして全然なくなってしまいました。次男は小さなリュックサックでスノーシューをひっかけたりは無理なので手に持って歩かないといけないところでした。しかもこんな長い間(~_~;) 


もうしばらく進むと森を一度出て放牧エリアらしい草原のようなところに出てきました。
雪遊びが好きな次男はさっそくひとり雪合戦?をしつつ立ち止まったり走ったりとはしゃいでいます。15歳、大きくなったと思ってもまだまだ子供らしいところも多々あるお年頃です。


これだけ一面に雪があっても硬くなっているので普通に靴で歩けています。


先に集落が見えてきました。夏に放牧業の人たちが滞在するシャレーや農家が数軒集まっただけのごく小さな集落のようです。


いかにも質素な農村といった感じです。どこも雨戸がしまっており人の気配はありません。


でもロバが2頭いました。つまり誰が住んでる人がいるのか少なくとも時々世話をしにやってくる人があるのでしょう。


全然看板とかないんですが・・・地図を見るとこのロバゾーンから左手に細い道が出ているようになっています。サイトで見たコースではそこをしばらく登ったのち、道を外れて野原ゾーンを突っ切って集落を通過、見晴らしの良い高台のようなところに着くということです。


どんどん登っていきますが、雪の量が増えてきました。


こんな感じになってきました(◎_◎;)


小川と大体平行したところを歩くようです。ときどきこれくらいまで近くなります。


動物の足跡が。シャモアかな・・?ボージュ山塊ではアイベックスは見たことがありませんがシャモアやムフロンは何度も出会ったことがあります。


標高が上がるにつれ雪深くなってきて「これはスノーシューいるやろ!」って感じになってきたのと、「曇り時々晴れ」の晴れの部分が見受けられないお天気にテンションが上がらなさ過ぎでちょっと森を出た視界の開けたところで次男に「少し早いけどそこら辺でお昼ご飯にしようか」と提案。


先日スーパーで見つけた「インスタントリゾット」。既にキノコ風味だそうですがさらにマッシュルームも持って来ています。水を足して電子レンジでチン若しくは鍋で2分らしいので「これは山ご飯向けだ!」と試しに買ってみました。
細長いのは鶏肉ベースのパテみたいなものです。東ヨーロッパ製。


なんかペットフードっぽい感じもしますが考えないようにします。


パウチのリゾットは日本のレンジでチンのご飯と同じ硬さで(つまりかなり硬い)茹でていてもパラパラのままで全くお湯に馴染む気配がありません。ご飯が具になったスープのような状態のままです。これ以上火にかけていても燃料の無駄なのでマッシュルームとパテを投入。


リゾットとは程遠い「キノコ・パテ・米入りスープ」のようなものができました。それなりにはおいしかったですけど、もっとましなものもあるというか「また買おう」という気にはさせてくれなかった商品でした。あ、あと同じシリーズのチーズ味ってのも買ってしまってたんだった_| ̄|○ 


曇っている分、寒くもない日でしたがしばらく雪の上に座っているとさすがに冷えてきました。そろそろ帰りたいと思います。


このあたり50センチくらい積もっていて、一歩一歩ズボズボはまるので歩きにくかったのですが自ら考え付いた方法「4つ足で歩くと雪にはまらない」でサカサカサカっと進んで行く次男😅わたしも真似してみました。確かにはまりません。でも疲れる・・・


ロバゾーンに戻ってきました。


民家のベンチで勝手に記念撮影(^▽^;)


ナンバープレートもついていないジープみたいな車がありましたがジープではない・・・
なんだろう?と次男。


ミリタリーっぽくもあります・・


勝手にエンジンをチェック「プジョーのエンジンだけど、プジョーはこんな車作ってない。でもインドかなんかの会社にエンジンだけ提供してたって聞いたことがある」
うちに帰って調べるとインドのメーカー「マヒンドラ」がジープのライセンス認証を受けてプジョーのエンジンを入れて生産していたモデルのようです。しかしそれがフランスの山の中にあるのがまた不思議(;^_^A 


出発地点近くまで戻ってきました。


谷の反対に見えているのはアルキュルザ峠。この辺りも放牧が盛んで夏にこのすぐ手前にあるシャレーにチーズを買いにハイキングに行ったことがあります。


駐車場に着くとまだ1時半を回ったばかりです。このすぐ近くによく寄るチーズ農家があります。日曜のお昼なんてくつろぎ中だろうから悪いかな…と思ったのですが一応電話をしてみます。当然携帯のアドレス帳に登録してあります(^▽^;)
近くまで来てるんですけど、と言うと「いいですよ。来てください」よ~っしゃ(≧∇≦)


ハイキング中よりも車で走ってる時の方が景色がいいという・・・(-_-;)


向かいに村が見えてきました。チーズ農家はその村の反対側のはずれの集落にあります。


あったあった。こちらです。


いつもは若夫婦のどちらか農家で働いている兄さんのことが多いのですが今日はお父さんでした。


サラミも買わなきゃ(;´∀`)


バターも調度なくなりかけてたので買っておきます。農家製のバターってめちゃくちゃおいしいのです。天然酵母のちょっと酸っぱい香りが漂うトーストしたパンに一癖ある複雑な風味のクリーミーなハチミツと一緒にのせて食べるとやめられない止まらないの危険なことになります(^^;


今日のお買い物♬


おいしいものいっぱい💖


お兄ちゃんも喜ぶよ、と話しながら帰途につきます。長男は冬休みの宿題が終わってなくてお留守番でした。


帰り道にきれいな景色のところを通りました。


豚皮でくるんと囲まれたハムみたいなものも農家の手作り(息子さん作らしい)なので真空パックのものを二つ買いました。切るの難しそー・・と躊躇してると、既にスライスされていました(´▽`) ホッ


いただきまーす\(^_^)/
夜は先ほど買ったばかりのチーズで早速フォンデュをしました♬

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