クロワ・ド・カルレ(2059m)へ
久し振りにいいお天気に恵まれた火曜日、エクラン国立公園北部やグランド・ルース山塊に隣接したエリアでスノーシュー散策を楽しんできました。
冬は日の出が遅いので雪を被ったエクランの美しい山々の後ろから上がってきたお日様の光に照らされた雪景色を堪能。1日のうちでも格別に山が神々しいものに見える時間帯です。
雲海をよく見るためにハイキングコースから少し離れた丘のようなところに来てみました。
1、2日前には雨が降ったので(気温が高く、この辺りでは標高2000m以上でしか雪にならなった様子です)雪の表面がデコボコになっています。
丘の下は緩やかな谷になっていて車を停めている村もこの下ですが、全く見えません。
道理で、先ほど村に到着した時にお天気悪かったはずです。よっぽどこのまま帰ろうかと思いました(^▽^;)
この日の背景のメインのひとつになったのは、グランド・ルース山塊の、そしてアルプス山系の中でも目立つ存在であちこちから眺めることができるエギーユ・ダルヴ。3つ尖がったのがそれです。その右に台地のように広がった山はエギーユ・デュ・ゴレオン。絵になる方々です。
さて、今から登っていく控えめな目的地が右上の山です。標高2000mちょっとです。
先ほどまでは村と村の間を結ぶ夏の間は車も通れる山道(しかも一応県道)を歩いていたことになりますが、ここからは山の斜面を登っていきます。
じゃあ登っていきましょか~
夏のハイキングコースは大きくジグザグに登っていくように道があり、ほとんどのところでは雪の上からでも道の形が何となく分かりました。
登りはじめ。先ほどはその丘みたいなところの端まで行きました。
水溜りみたいなものが少し雪から出て融けていました。
水溜りから少し離れて。
夏コースはあまりに緩やか、つまりその分無駄に距離を歩かされるので時々真上に歩いてショートカットしつつ、疲れたらしばらく夏コースを歩き、という繰り返しで登っていきました。
だいぶ登ってきました。
雨の流れた跡が雪にしっかりと残っています。
テトラ・リール(鳥さん)の冬眠ゾーンだから立ち入らないでね、と看板で呼びかけていた木の茂った地帯が近付いてきました。
林の手前まで行くと、テトラ・リールの足跡がいっぱいありました。
足跡の写真を撮って少し進むと、すぐ目の前からバタバタバタっと薄茶色のデカい鳥が飛び去りました。ドキドキドキ…(;´Д`) 10メートル先でまたもう一羽が、その先でまた一羽・・と計4羽も見かけました(&即逃げられた)。
一見ライチョウですが、ライチョウは今の時期とっくに白い羽毛になっています。それにライチョウがあまり距離飛ばないですぐに着地するのに対し、この子たちは結構遠いところまで飛んでいってしまいました。これはテトラ・リールのメスでした。えっ、冬眠してるんと違うの?と思ったのですが、帰りに出会った地元のおじさま曰く、テトラは冬眠するといっても一冬ずっと寝るわけではなく、吹雪いているときなど、お天気が悪いときに1日とか3日間とか雪の中にもぐって出てこないそうです。・・・昼寝、くらいの感じ?可愛い(;´∀`)
稜線ではないけど雪庇っぽいことになっていました。よっぽど風が強かったのでしょう。
標高が上がるにつれ、エクランの遠くの山もよく見えるようになってきました。
テトラの冬眠邪魔しないでねゾーンに立てられた木の枝。
うさちゃんのカップルがお散歩した跡でしょうか。
夏コースを歩いているので、看板に出会いました。3分の2くらい登ってきたようで、あと30分(雪のない時で)だそうです。
ただ、今まで薄っすら道の形が浮き出ていて分かりやすいところばかりだったのに不思議なことにこの看板のあと急に道が細くなったのか形が分からなくなってしまいました。
じゃあ、方角的には山頂は西なのでそっち向かって登っていくか・・・
ちょっと急だけど・・
一応時々キョロキョロと左右に道を探しつつ登っていきいます。
これ、道やん?✨とここを右に回り込んでみます。このあとまた緩やな道が出てくるのかと思いきや・・・
そしたらこれですやんΣ( ̄□ ̄|||) 👇
・・・。ほんとに??(@_@)
意味不明な急傾斜
この辺り、雪が柔らかくてズボズボはまります。もう少し下では雨だったのがここら辺からは雪だったようです。
ズボズボはまりながら登って来た跡。
木の枝にも雪が積もっています。森の初めの辺りの木の枝にはありませんでした。
漫画みたいなまん丸な山のてっぺん(^^;
ズボズボはまりつつ登っていきます。もう少し~~
付きました\(^_^)/
ラ・クロワ・ド・カルレ(2059m)に到着。
最終回に続きます。