フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2865mで雪山山頂ランチ

晴天に恵まれた先週の日帰りスノーシューハイキング記です。
1660mの駐車場を朝出発して、午後1時にポワント・デ・ラティシエール(2865m)に到着しました。


こんなにちっちゃい頂上。いい感じに岩が雪から出てくれているのでお昼ご飯食べるのによさそうです。


この日のハイキングの背景のメインとなったのは右手のふたつの尖がりを持ったグラン・ガリビエ(3228m)。昨年8月に登りました。こちら側から高低差1100mほどで登ることもできるのですが敢えて行程の変化に富んだ反対側から登りました。元々1550mと結構高低差があるのに加え、間違って低い方の山頂にまで登ってしまったため合計1800mくらいと大変なことになりましたが、歩き甲斐のあるとってもきれいな場所だったのでしんどい思い出としては残っていません。


後ろを振り返って。真ん中に見えているのはエギーユ・ド・レぺスール(3230m)、一昨年の晩秋に登りました。この山頂からだと、その間に右のギザギザの山があって稜線伝いには難しそうです。雪のないときだと何とかなるかもしれませんが・・・


頂上の岩にカメラを置いて1枚。もうスノーシュー外したのでズボズボ埋まってます。
登ってきた直後で暑くてこんな格好ですが、この後10分もしないうちに寒くなってきて脱いだ服どんどん着込んで冬山仕様に逆戻りしました。


すぐ向かいは壁のようになってますが中央の飛び出たところはエギーユ・ド・ラルジャンチエール(3237m)。昨年秋に登りました。


その後ろにはエクラン国立公園を代表する山、メイジュとラトー。そのさらに右側にエクラン最高峰のバール・デ・ゼクランもほんの少し頭を出していたのですが、この頂上からだとあまり見えませんでした。前述の隣の山頂、エギーユ・ド・レぺスールからだともっとしっかりと見えていました。


アルプ・グレ山塊とヴァノワーズ国立公園。右の一番高いのはポワント・ド・ロンス(3612m)。これもこの秋に稜線伝いにいくつもの山頂を経由する周回コースで登りました。高低差1950m、距離20㎞で昨年1年間で最もキツいコースでした。
山にこの頻度で行き始めてまだ2年半しか経っていませんが、少しずつ遠くに見える山頂に「あれは登った」というのが増えてきて嬉しいです。ただ、多くの高い山は特別な装備と技術のいるアルピニスト向けの山であることが多いのが残念なのです(;´・ω・) 


そしてモンブラン。冬は空気が澄んでいて遠くの山まで見渡せるのが嬉しいです。夏のほうが高い山には行きやすいのですがお天気が良くても遠景は霞んでしまっていることも多いので・・・


こちらはもっと馴染みのあるベルドンヌ方面・・・
あれ、大型犬(毛の短いグレーの…たまーに見るけど品種の名前が分かりません💧)がやってきました。飼い主も続いて登ってくるのかと思うと来ません。ワンちゃん、そのまままた下りて行ってしまいました。


じゃじゃーん💖
今日は贅沢、かつ手抜きな一品を持って来ました。日本で購入のインスタントそばです。インスタントラーメンはこちらでも買えますが(日本のやつよりおいしくないみたいですが)、そばとかうどんとか焼きそばとかのインスタントはほぼ見かけません。買って帰って大事に置いておき過ぎて賞味期限が切れてしまったという(^▽^;) 急いで賞味したいと思います。


それだけでは寂しいので定番のパンとチーズもあります。チーズはジュラのブルー・ド・ジェックス。
さて、メインディッシュのお蕎麦のお味の方は・・・お、おいしい(≧∇≦) エビ入り天かすみたいなものが結構いっぱい入っていてアクセントになっています。


ひとつ上の写真のジェットボイルの横に怪しい黒い影が映ってるのですが、そいつが近寄ってきました。山頂でお昼を広げだすとよくやって来るショカ―ルと呼ばれるくちばしの黄色い鳥です。ウィキペディアによると日本名はキバシガラスだそうです。カラスよりはだいぶ小さい感じですが、あまり可愛くありません(;´Д`)


パンの欠片を投げましたが、あまり興味がないようで少しつついてそのままほったらかして飛んでいってしまいました。そう、こいつはサラミとかチーズのほうが好きなんです。そんな貴重なものやれるか~(-_-;)
気温も低くなく風もあまり吹いておらず気持ちいい✨
頂上は大抵寒いのでコーヒーとデザートは少し下りてから風のないところでというパターンも多いのですが、今日はこのままデザートに突入です。


コーヒーも持って来ていますが、気分を変えてココアにします。日本で購入のイオン製品がまた登場です。


前の日に焼いたチョコレートケーキを持って来ました。


お菓子を食べながら少し下の辺りを眺めていると、先ほどのワンちゃんが。それと山スキーヤーさんがふたり。ここから100mくらい下りたところでしょうか。これはmaxにズームして撮ったものです。こちらまでは登って来ずにそのまま下りて行ってしまいました。
駐車場からしばらく少し上(標高1900m弱くらいの地点)に山小屋を持っている男性と一緒に歩いてきたのですが、その人以外ではこの日唯一見かけたハイキング客でした。


さて、かなりのんびりしましたがそろそろ出発です。山スキーのコースにはなっていない斜面から登ってきましたが(実際トレースはありませんでした…そして最後岩々で登りにくかった💦)、帰りは地図に山スキーに向いているとされている線が引っ張られた辺りから下りていきたいと思います。登ってきたのとは反対側に稜線を少し下ってそのまま南東方面に下りていく感じです。


山スキー向けコースということでトレースは結構ありそうです。


緩やかな稜線を下りていきます。山スキーヤーはそれぞれ好きな方向に下りて行ってしまうので(大体の方向には向かっていますが)、上りはまだしも下りのトレースはあまり当てにできません。わたしなりに歩きやすそうなところ、トレースがなくて気持ちよさそうなところを遠回りになりすぎない程度に選びつつ下りてきました。




最終回に続きます。

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