フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

トリノ自動車博物館へ

1週間ちょっと過ぎてしまいましたが、北イタリアのトリノへの週末旅行、メインの目的は自動車博物館です。博物館のHPによればザ・タイム紙が選ぶ世界のトップ50の博物館・美術館の第35位にエントリーされているそうです。
3年半前にも子供たちと来たのですが、自動車オタクの次男のリクエストでまたやって来ました。


博物館は町はずれ、フィアットなどの工場街だったリンゴット地区にありメトロの終着駅になります。もともとはフィアットの創始者のひとりのアイデアでその息子が実現させたそうです。


まず入り口付近に展示されているのがもっとも古いコレクション。1769年に造られた蒸気自動車です。


大まかに言うと年代順に展示されています。展示の仕方が凝っていて洒落ているのです。例えば、この19世紀の自動車のコレクションのエリアは当時の自動車工場をイメージした内装になっています。


イタリアやフランスの車が多いです。今は存在しない会社のものもかなりあります。


一番奥は修理工場の整備士や生産工場のエンジニアの仕事スペースを再現してありました。


映画にも登場したような優雅な車のエリアに入ってきました。女優の大きな写真がバックに飾られています。車が登場する当時の映画もスポット的にスクリーンに映し出されていました。


次男、買ったばかりのカメラでいっぱい撮っています。


当時の車ってすごい凝ってたんですね・・・ディティールの美しさにため息が出ます。


アメリカ車はあまりたくさんないのですが、第2次世界大戦中のアメリカ軍の部隊が再現されたコーナーがありました。


これは有名なジャガーEタイプ。エンツォ・フェラーリに「(すべての時代において)最も美しい車」と言わしめた優美なライン。


上は車が大衆化してきて人々の生活に少しずつ馴染んできたころでしょうか。
博物館は車だけでなく、イタリア・ヨーロッパの歴史や生活も絡めた展示が多く、車が特に好きでない人でも楽しめるように出来ています。


BMWがこんな面白いオモチャみたいな車出してたんですね。今のシャープでラグジュアリーなイメージからは程遠いです(^^;


1954年製造の車ですが最高250キロ出たんだとか(@_@)


これはシトロエンの歴史に残る有名なモデルDS(初代)。ド・ゴール大統領をはじめ歴代の大統領の車に指定されていました。


お勉強コーナーもあります。手前はベンチになっていて画面をタッチして年代を選ぶとその時代の国別生産台数だとか数字的なことがグラフになって出てきます。


なぜかトイレは蛍光グリーン一色・・・何か理由でもあったんでしょうか。分からずじまいでした。


メカニックマニアお待ちかねのエンジンのコーナー。ピッカピカに磨き上げられていて芸術品のようです。これはレース用のアルファロメオのエンジンで通常よりかなり大きい。


ホイールの歴史も。


全体的に暗くて落ち着きます。


クラブの入り口みたいですが・・
これは面白いコーナーです。最も○○なクルマ、をガラスケース内のミニチュアカーでユーモアを交えて紹介しています。


「最も大衆的だったクルマ」「最も小さかったクルマ(先ほどのBMWです)」「最も車高の低かった車」「最も高価だったクルマ」「最もボンドガールだったクルマ」などいっぱいありました。


トリノ市街地がパネルで表示されており、手前にあるボタンで昔存在した自動車工場が表示されるようになっています。もちろん上を歩いてウロウロすることが出来ます。


・・・と、ここら辺で子供たちと一度別れ別行動に入ります。まだ3分の1ほど展示が残っているのですが、見るの2回目だし(少しリニューアルしてる部分もあるとはいえ)、もう十分すぎるくらいクルマは見ました(;´▽`A`` 彼らがこの後もゆっくり楽しんでみて回る間、わたしは博物館から徒歩10分ちょいで行ける食のセレクトショップ「イータリ―Eataly」へ。日本にも支店がいくつもあるのでご存知の方もあると思いますが、ここが2007年にオープンした第一号店です。


一応目玉のひとつであるフォーミュラ1やラリーなどの車のの展示が残っているので駆け足でも写真を💦


歴代のレーシングカーが順番に展示されています。


歴代有名チャンピオンたち。最後はアイルトン・セナやシューマッハで終わっています。


乗り物の可愛いイラストで有名な日本人アーティストとどろき智弘さんの展示コーナーがありました。



あまりに広くて端折りまくりの自動車博物館紹介でした。たぶん興味ない人も多いと思うので手短にまとめましたが、紹介していない部分がこの何倍もあります。そこそこしっかり見て半日(前回はそのくらい滞在しました)、好きな人なら丸1日でもいられそうな観光スポットです。


次回はイータリーの紹介でしつこかったイタリアシリーズを終えたいと思います。わたし自身たいがいイヤになってきたので短く書くようにします(;'∀')

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