フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

無風のピクニックエリアを求めてウロウロ

セルス山塊でのスノーシューハイキング。山スキーヤーのご夫婦と途中から一緒に登りました。とりあえずの目的地だった峠で地元の町に駐屯している外国人部隊の山スキー訓練に出くわし、親分格の兵士に教えてもらって風の来ない谷間へとランチ休憩する場所を探しつつ再び歩き始めました。


訓練中の兵士たち。


さて、この奥にしばらく進むと風は完全にシャットアウトされてるんだそうです。


兵士たちのトレ―スがあります。
さらに進むと、ほんとに風はピタリと止んでいます。先ほど立ち止まる事さえ辛かった冷たい突風が嘘のようです。



カモフラ気味ですが見えるでしょうか。左下に二人の兵士が写っています。このように谷を歩き始めてからも何人かにすれ違いました。ひとりで何とか滑れる兵士はひとりっきりで、あまりにスキーが初心者な兵士には先輩兵士が付き添っています。ひっくり返ったあと滑ってなかなか起き上がることのできない兵士に対して先輩が励ましている場面でちょうど横を通りました。「ほら、何をしている。もっと早く、それよりも早く」・・・言葉は厳しいものの、語調は単調でむしろ優しい話し方で腕を引っ張って起き上がるのを助けてやっています。外国人部隊の意外な一面を見たような気がしました。


谷を随分と進んできました。谷の終わりというか、開けた部分に近付きつつあります。これ以上進むとまた風が出てくる可能性も大なので景色もいいこの辺りで大人しく休憩するとするか・・・


ところでこの谷は、昨年7月末に歩いたことがあります。👇

大体同じあたりかと思います。奥はセルス湖。この谷は歩く予定がなかったんですが、山小屋に向かう途中、その時歩いていたコースからそう離れてしまうわけでもないし、山塊名と同じ名前が付いた湖、一体どんな立派な?他と違う??湖なんだろう、と好奇心から寄り道して見に来たのですが、まあよくあるきれいけどフツーの湖でした(^^; 雨も降りだしたので、湖畔までは下りず途中で引き返しました。


👆このくらいまで下りて、早歩きで元来た方向に戻ったのでした。


きりがいいので、そこの台のような地形のところまでは進みたいと思います。


兵士たちのトレースは谷底にではなく、逆に上がっていってこの岸壁の麓ギリギリの辺りをくるーっと回って奥の方に続いています。というか、そっちから先ほどの場所に下りてきたようです。初心者たちの訓練とはいえ、さすが外国人部隊、普通のハイキングコースと同じ簡単なところは通りませんΣ(゚Д゚)


上が兵士たちのトレース。低い辺りをひょろひょろしてるのが(;´▽`A`` わたしのトレースです。


わ~い(*‘∀‘)
ここでご飯だせよ~~


少し前に通った谷のちょうど真ん中らへん辺りに比べると少し風があるのですが、ここら辺の方が景色がずっといいので・・・


氷が薄ーくなって融けかけています。きれい・・・


地図上では谷の真ん中らへんのセルス峠が2574mとなっています。この辺りかなり平らで、どこが正確に峠だったのか地形的によく分かりませんでした(^^; 
夏に来た時には確か行き先案内版があったように思うのですが、雪に埋まってるのかもしれません。そしてこの後湖までは割と急な下りになっています。


なかなか味的にもクリーミーさ具合もおいしいイオンのコーンスープ(日本で購入✨)。


ボーフォールチーズを持って来ました。ちなみにここからそう遠くないエリアでもボーフォールは作られています。作られている範囲が結構広くて、ボーフォータンやヴァノワーズ、タランテーズといったサヴォア県北側のエリアでも作られているし、県の南限にあたるこの辺りでも盛んに作られています。


もう・・・幸せ(≧∇≦)
簡単に幸せになるのが特徴です😅
シンプルなランチを食べた後は、ゆっくりと歩いて戻ります。ここを下りて右に歩いて行くと朝登って来た辺りに合流できるし、そういう山スキーのコースもあるようで地図にもラインが引いてあるのですが、先ほど話をしたフィンランド出身兵士の話では今年はまだ雪がとても多く残っていて雪崩の心配のある部分を通ることになってしまうそうです。遠回りになりますが、今来た道を戻りたいと思います。


岩に携帯を乗せてセルフで撮りました。


その岩の周辺。風で大変なことになってます(;'∀')


深っっ!!
この辺まで戻ってきたら徐々に風が強くなってきました。道理でこんな雪の模様が出来るわけだ(;´Д`)
谷の入り口らへん、先ほど兵士と話した辺りはやはりきつい風が吹き荒れています。ほんの少しの地形の違いでこの変わりよう!


さっきまでのポカポカ陽気に甘やかされたせいか、それとも実際に風が強くなったのか、お昼前に通過した時よりも寒く感じます。今日はいらんだろ、と思っていた強盗グッズの登場です。
さて、このままさっき通った軍事施設へ下りて帰ろう、と思ったのですが何か名残惜しい・・・どっか軽く寄り道するとこないの?とキョロキョロ。


その左上の斜面の切りのいいところまで登ってみることにしました。その先にも少し急だけど変な岩壁とかはないスルリとした斜面があり、先ほどそちらから滑り降りていた兵士たち(多分、まあまあ滑れる人たち)もいたのでした。出来たらそちらから下りてみたいと思います。


谷から戻って来つつ、登ってきたところ。


先ほどは施設の右側のトラックのトレースがある辺りを通って峠に上がりました。もう少し進んでその先の斜面から下りるつもりです。


先ほどと少しでも違う景色が見たい一心・・・


その尖った岩の麓らへんから始まる斜面から軍事施設へと下りられる感じでした。そのさらに先にも別の兵士達数人が下りていた斜面があったのですが、今さっき少し離れた位置から見た感じではちょっと到達するのが難しそうでしたので、一つ目の斜面から下りようと思います。


さっき下から見て壁のように立ちはだかっていた山の稜線に並べたことが嬉しい✨そっちまではいけないにしても(^^;


この坂のてっぺんまででいいです。




奥に飛び出ているのはこのエリアで高い山のひとつ、モン・タボール(3178m)とピック・デュ・モン・タボール(3207m)。前者はハイキングで登れるので、7月末に2泊で来た時のメインイベントになりました。頂上からのパノラマもさることながら、山自体、そして周辺の雰囲気が素晴らしかった😻


見上げて。これは登りません😅



ハイ、今日はここまでです(^▽^;)
本日の頂上、2633mということで今から下ります。



最終回に続きます。

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