フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

春なのにわざわざ雪深いところでスノーシュー

最近お天気に恵まれてよく山に行っているので、ハイキング記が追い付いてない感じです・・・これは今からちょうど2週間前の火曜日のハイキング記です。前回・前々回にアップした春到来💕みたいなスノーシューなしハイキングの、実に2日後のお話になります(^^;


雪の多い冬でしたが、場所によるものの2000m以下では少しずつ融けてきたことを実感しています。かといってそれより上がると場所によっては2メートル以上の深さの雪が残っているのでスノーシューは不可欠です。


今年に限ったことではないのですが、雪が減ってきたこの時期は
①標高低いところをスノーシューなしで歩く
②それなりに高い駐車場から出発して標高高いところをスノーシューで歩く
のどちらかに狙いを絞るのが理想的だと思っています。


天気予報ではバッチリ晴天の地方が多かったため、1日中思いっきり歩きたい気分です。日照時間も長くなってきたし今まで行ってみたいとは思っていたけれどその高低差の大きさや、雪の量が多く不安定な時期だと雪崩の危険性のある部分も通ると聞いているため躊躇していたエギーユ・ド・レぺスール(3230m)に思い切って挑戦することにしました。そのすぐ近くのポワント・デ・ラティシエール(2865m)にはこの冬登っています。
これ👇

3月に谷を挟んだ向かいのエリアを歩いたときに撮った写真です。


エギーユ・ド・レぺスールには2年前の晩秋の雪の少ない時期に一度登ったことがあります。これ👇

雪が少なくても1600mの高低差はそれなりにしんどかったのですが、当時、コース外で道のはっきりしない山に登ったことはほとんどなかったため、どこを歩けばいいのかという戸惑いも多かったのを懐かしく思い出します。しかも夏山シーズンでもスキーシーズンでもなく平日だったためか誰ともすれ違うこともなかったのでした・・・
それに、最後の部分がこれだったんですよね・・・👇

もし難しそうだったら、今回、最後の部分は諦めてもいいと思いました。この山は山スキーで登ることが出来るのですが(わたしにとっては山スキーで行ける=スノーシューでも行ける、です💦)、最後の100mほどは急斜面そのものや急斜面の麓を通るため、山スキーサイトを見ると、雪が多く不安定な時期に行った人のコメントでは「稜線の部分は諦めた」というものがちらほらとありました。彼らに無理=わたしには絶対無理、でもあります(^▽^;)


最近は雪が融けてきたことや、気温が高い日ももうだいぶ続いているため雪の状態は安定しているようです。何にしても過信は禁物なので無理をせず、実際にその地点の状態を見て決めようと思って出発しました。


うちから約2時間、テレグラフ峠から。駐車場とトイレがあるので小休憩をする地点です。


毎回写真を撮るのですが、サイクリストの像(実は藁でできてる)。今回張り切って早く出発したのでまだ薄暗いです。Valloireヴァロワールはここから谷少し下りた場所にあるスキー場のある町。語源的にはオール(Or、黄金)のヴァル(Val、 谷)だそうで、お天気に恵まれた地方であることからだそうです。
Galibierガリビエはこの辺りを代表する山で、その峠はツール・ド・フランスに難所としてよく組み入れられています。


ヴァロワールのスキー場を通過し、しばらく走ります。なんか道路わきにテントがいっぱい張られています・・・軍隊のもののようです(*_*)


戦車とかもいっぱい停まっています。スキー場を越えた辺りから左右にぎっしりです。これは何かイベントとか訓練とかあるな・・・(゚Д゚;)


標高約1650mの駐車場に到着です。風が結構あります(◎_◎;)
ここで風がまあまああるってことは、3000m台とかってどうなん??・・・考えたくないです💦もしかして強風で撤退とかもあるのかも?とか頭をよぎります。


イギリスナンバーのピカピカの三菱のSUVが1台だけ停まっていました。出発準備をしているとミリタリーの方たちの車が何台か来ました。白いワゴン車にもユニフォーム姿の方が数人乗っていました。


うおぉ・・Σ(゚Д゚)
どんどん降りてきます。スノーシューやスキー担いでます。え~この人たち、まさかわたしと同じ方向来るの?平日だし、静寂の中一人静かに歩こうと思ってんのに・・・
結局、谷の反対側で訓練が行われたようでわたしが登った方には誰も来なかった様子です。(´▽`) ホッ  少し前のブログや去年のブログにも書きましたが、谷の反対側の標高約2400mの地点に軍事施設があるので、あちら側で訓練が行われる方が自然と言えそうです。


高低差も大きく距離も長いコースなのでいつもより早い目の6時半過ぎに駐車場を出発。まずは道路と平行して流れている川を横切ります。しかし、雪が思った以上にあります。1600m台はもうほとんど融けていると聞いていましたが、やはり場所によるんですね。このエリアは他所よりも雪深いことを何度か来て実感しています。


橋を2度渡ります。一つ目の橋を渡って振り返ったところ。谷の反対側の山肌を見るとだいぶ雪は減っているようです。前回はまだ真っ白でした。


うーん、雪結構あるけどスノーシュー履こうかどうしようか・・・今のところザックに引っかけています。2月にここを歩いたときは雪はもちろんたっぷりあったのですが、気温が低い&踏みならされていたため表面が硬くなっていて靴のままでも歩けたため、ここの斜面はスノーシューなしで登ったのでした。その時はたまたま同時に駐車場に到着したこの少し上にシャレーを持っているおじさんと一緒にここの部分を歩いたのでした。


今日は気温が高いのでこんなにズボズボです。うう・・どうしよう。でも履いたと思ったらすぐ土の出てるところになってまた脱ぐの面倒。。とりあえずこのまま進みます。


見た目硬そうなんですけどね・・・


パラパラパラ・・と聞こえてきたなと思ってたら軍隊のヘリコプターが来て先ほどの駐車場のあたりを旋回してます。むむ、今日はきっと特別な訓練に違いありません。


小川がすごい勢いで流れています。雪融け水で増水しているのでしょう。これが下の川に流れ込みます。


ほら、雪の少ないところに来ました。でもよく見てみると道になってるところに限って雪が残っています。道の部分って道幅の分だけ平たくなっているので当然です(~_~;)


仕方ないので雪のない急斜面を動物のように這いつくばりながら登ってきました(^▽^;)
枯れ草とサラサラの砂でズルズル滑るので見た目以上に難儀しましたが、、夏山万歳(≧∇≦)


雪の多い地点に合流ました。ここでスノーシューを履きます。


シャレーが3軒ほどあるエリアです。


たった3軒なんですが、集落扱いです。標高1845m。・・・って、もう200m近く登ったってこと?じゃああと1400mほどです(;´∀`)


目的地、エギーユ・ド・レぺスールは有名で色んなところから見える3つセットの尖がりエギーユ・ダルヴの真横に位置しています。3つの尖がりのうち高いふたつ(共に3500m台)が見えています。


振り返って。今日はずっとまだ影の中を歩いています。


小川の反対側(谷の向こう側)はとっても急な傾斜なので雪崩の跡が見えます。


何となく標高上げてきましたが・・・前の地形が見えてくるにつれ、どの位置を歩いてたにしろ、一度谷底まで下りないといけないことが分かりガッカリ。ただでさえ高低差大きい日なので悔しさ倍増です。少しずつ下りながら前進します。


谷底に近い小川の少し上を歩いていると正面からふたりの山スキーヤーが歩いてきました。「山小屋に泊まられたんですか?どこに行かれるんですか」と聞きました。そしたらフランス語はあまりしゃべれないイギリス人でした。そーいやイギリスナンバーの車、駐車場に停まってたな・・・山小屋まで昨日行って、後はそこら辺をウロウロ、特に頂上とかは目指さない、とのことでびっくりしました。イギリス人の山スキーヤーってのも初めて会いましたが(夏山ではドイツ、イギリス、オランダ辺りのハイキング客に会うこともあるんですが)、彼ら欲がないんでしょうか・・普通のフランス人の山スキーヤーはすごい高低差の夏山でもしんどいような高い山に登る人が多いので。。
この日出会ったハイキング客は合計3人でしたが、そのうちのふたりでした。


木がスキー場のリフト支柱のような感じで並んで立っている場所がありました。


川に近い位置を歩きますが、近付き過ぎて落ちないように気を付けます。


後ろを振り向くと、谷の反対側のセルス山塊の山の後ろが明るくなってきています。
山歩きをしていて幸せになる瞬間のひとつです。



次回に続きます。

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