フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男、山写真デビュー!@里山

今朝早くに「今日から2週間のバカンス!」と投稿したばかりですが、行った順番に書こうと思うので、まずは今から1週間ちょっと前の祝日のハイキング記になります。
天気予報が曇り時々晴れ、程度だったので最近ハイキングがかさんでたので明日はいらんか・・・と思ってたのに、前日夜遅くに予報が好転しているのを見逃せなかった山中毒のわたし(;^_^A  夜11時半のことです。翌朝朝寝する気満々で夜更かししていた次男に提案してみます。「朝日を見るだけの簡単なハイキング行く?」「え~っ、僕雪のあるところ歩くのイヤ~」「大丈夫、もうほとんど融けてるとこに行こう✨」


次男は車オタク。車の写真を撮りたくて少し前に一眼レフのカメラを買ったくらいです。個人広告で探して中古だけどまだ保証期間内のものを半額以下で購入というちゃっかりさです。誕生日が近かったのでわたしが半分、祖父母が半分出しましたが(毎年の誕生日プレゼントよりはずっと高価ですが)、定価だとわたしのコンデジよりもだいぶ高いのに半額以下だとわたしのより安くなります(@_@)


「じゃあ山で僕のカメラ、試してみる\(^_^)/」車の写真はよく撮っているのですがそれ以外のものはほとんど撮影したことがないみたいで、今回初挑戦となりました。
ちなみに長男は大学入試試験のためのセミナーに申し込んでいたため不参加でした😢


どうせなら一番朝日がきれいな時間帯に行こう、と4時前に出発。行き先はもうひとつ候補があったものの、結局行き慣れた里山扱いしているヴェルコール山塊の近場へ。先月にも来たばかりです😅


通常山歩きをする前日は早寝する次男ですが、なにせ決めたのが遅かったので寝たのは0時ごろ。3時半にたたき起こされ( ̄▽ ̄;) 道中は起きていたのに、駐車場に着きわたしが車の外で準備してるあいだに助手席で二度してましたΣ(゚Д゚) 


風が結構あり思ったよりも寒いです。最近毎回暖かかったのでナメてました。ちょっと寝ぼけながら歩いてたわたし達ですが嫌でも目が覚めます。雨具代わりの上着まで総動員て初めは歩いていました。
結構明るくてヘッドランプはほぼ必要なく、駐車場からしばらくの間しか使いませんでした。


駐車場から20分ちょい上がった辺りで少し雪が残っていました。1400mくらいの地点。


少しずつまとまった残雪もありますが、歩くところ自体には残っていません。


一面クロッカスですが、朝早いのでまた全部閉じています。


歩いていて暑くなってきて、そして森に入って風が遮られて無風状態になったので上着はもう必要ありません。半袖+パーカーでOKです。


2日前のベルドンヌ山塊で今シーズン初の出会いがあったイワカガミ。コンデジで撮ろうとしてもピントが合わなーい(;´Д`) で、諦めてスマホで撮影💧


同じ場面で新人カメラマンはこう撮る!


👇次男撮影・・・

おお・・・違いを見せつけられましたΣ( ̄□ ̄|||)
次男「お母さん・・コンデジでも一眼でもあんまり近すぎたら撮れないんだよ。最低どれだけ離れないとピントが合わないって限界があってね、どっかに書いてると思うんだけど。少し離れてズームで撮ればいいんだよ」…丁寧に説明されてしまいました😅


森を抜けて斜面を登っていきます。
この少し先で、何も言わずに急に次男がハイキング道から離れてサササーっと左手の斜面を走って登っていきました。


撮影ポイントを見つけたようです。朝日の光は刻々と変わっていくので早く撮りに行きたかったようです。


これはわたし撮影(しかもスマホ。。なんで・・・)ですが、雲海になっていました。駐車場に向かう山道も視界が全然なくて、道知ってるからまだよかったけど道幅も見えずにちょっと怖かったのでした。


この辺りはまとまった量残雪が見られます。面積は少ないものの、厚さは結構ありました。


さあ、斜面を登り切り緩やかな草原部を登っていきます。


後ろはこんな感じ。下の森を右側から歩いてきました。


日の出はどこで見ても美しいものですが、山で見ると厳粛な気持ちになります。


さあ、反対側の景色がご褒美です。


山肌が朝日に照らされています。雪はほとんど見られません。


ほんとはこちら側に雲海が欲しかったんだけど(^^; ほんの少ししか出ていません。


ベルドンヌ山塊とタイユフェール山塊。どちらもよく行くお馴染みの山です。どちらの山塊も3000mを超える山はないものの、まだ雪でかなり白いです。


峠に着く少し前から聞きなれない鳥の鳴き声が絶え間なく聞こえていたのですが・・・


その当人が岩の上に~!
ライチョウの仲間、テトラ・リールのオスです。今の時期、メスの気を引くために歌い踊るのです。この彼もこの岩がステージになっているようでこの位置で羽をバタバタ開き歌い、ひとりリサイタルを開催中でした(;´∀`)
これはわたしにカメラで最大にズームしたもの。ニワトリに似たような輪郭は分かるものの、これが限界です。怖がりな鳥なので近付くと絶対に逃げるのでこれ以上距離を縮めるわけにはいきません。


カメラマンの登場です。「ねーねー、あれあんまり会えない鳥さんだから写真撮っときや」「じゃあこの辺から・・・」


次男撮影のテトラ・リール。


バタバタとダンスをしています。面白すぎる・・・


近付くと逃げちゃうので邪魔するようで気が引けたんですが、こちら側の山に登るので仕方ありません。ぼちぼちそちちに向かおうとすると・・・あ、やっぱり即逃げられました。これももちろん次男撮影です。でもこのあともう少し遠くの木が少し生えてる辺りに着地したようで、姿は見えなかったけれどまたさっきの続きのリサイタルを開催していました(^^;


峠から隣の山頂へは200mほどの高低差。清々しい朝日の中ゆっくりと歩いて行きます。


久し振りに子供と山歩き出来て嬉しい(#^^#) 
長男が来られなかったのは残念ですが、フランスでは5月6月が大学試験の時期。バカロレアの数科目に加え、入りたい学校の入学試験も今の時期なので、高校3年生の長男は最近いつもよりも勉強が忙しいのです。仕方ありません。


「熊の耳」と呼ばれるプリムラの一種。石灰質の土壌を好みます。


「熊のブドウ」フランスにはピレネー山脈に保護観察されている熊がほんの一握りいるだけの割に「熊の・・」という名前が付けられた植物が時々あります(・_・;)


これも春の後半から初夏に見られるジョンシアンの一種。開いてないのでどの種類のジョンシアンかよく分からなかったのですが・・・


👇同じ花をカメラマンはこう撮る(゚Д゚;)

「シルエットが面白いと思ったから」な、なるほど~逆光という手がありましたか・・・わたしが考えもしないことをやってくれます。お母さん、完敗(つд⊂)エーン


半分くらい上ってきました。



次回に続きます。

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