シャルトルーズ山塊で早朝ハイキング
5月21日のハイキング記です。次男とふたりで避難小屋にて1泊ハイキングした2日後になります。行き先は・・・その数日前に出掛けたばかりのシャルトルーズ山塊のダン・ド・クロール。
前回、結構早く出掛けたものの、日の出には全く間に合わす、雲海やブロッケン現象には出会えたけれど「あ~あと40分か1時間早く登り始めないとダメだ」と思ったのでした。なにせ日の出を見るには最高の立地条件なのです。
高低差は700m弱で最後以外は危険なところがなく薄暗い中でも簡単に登れるので今回はさっさと登ってぜひ山頂で日の出を・・・と思ったわけです。
前回よりも1時間早くにうちを出たかったんですが、なんか準備に手間取ってしまい結局30分ほど早いだけでした。歩き始めは5時過ぎです。最初は真っ暗だったのでヘッドランプで照らしながら歩きます。
前回は登っている途中に景色や花の写真撮り過ぎて時間食ったというのもあるので、今回はあまり途中の写真は撮らないようにして時間短縮を図ります。
すぐに森を出ます。
あれれ・・・雲がかなり出ていますΣ( ̄□ ̄|||)
そうか、前回は「晴れ時々曇り」の予報で今回は似て非なる「曇り時々晴れ」、昼からは「どんより曇り」でした。
もうぼんやりと明るかったのでヘッドランプなしで歩いてると・・・分岐を見落としてそのまま違う道にどんどん進んでしまってました。幸い5分くらいで気付いて、正しいハイキング道の少し上の地点に合流すべく道でないところを斜め歩きで戻りましたが、後で考えるとここ自然保護地区なのでハイキング道以外は歩かないでください、という看板を前回見かけたような。スンマセン・・・
急いでいるのに初っ端から時間ロスです(-_-;)
少し登ったところから。むむぅ・・・この雲はまずい。。きれいな日の出が見られそうにないです。前回みたいに雲海もないでしょう。ガックリ_| ̄|○
せっかく早起き(てか1時間くらいしか寝てない)してきたのに。。
真下に広がるのはグルノーブルの町です。
この辺りで「もう最後まで登るのやめて帰ったろうか」ってちょっと本気で思いました。山登りに来たというよりきれいな日の出を見たくて来たので。でもまぁ運動にもなるし(^^;どうせほんのちょっとのことだから最後まで一応登っておこう。と気を取り直して進みます。
たった4日間のことなんですが、前回見かけなかった(見過ごしてただけかもしれないけど)花が目につきます。あ、そうだ、途中で写真撮らないでさっさと登ることにしたんだった💧
なだらかな放牧地帯のハイキング道は終わりで岩々したゾーンに入ります。前回結構あった雪はだいぶ融けてしまっていました。
曇り空なうえ、もうこんなに明るいです。前回フワフワの雲海から顔を出していた山塊最高峰のシャムショウドも、今日は素敵なお召し物もなく寂しそうに見えます。
ヴェルコール山塊が少しピンクに染まっています。窪みの一番ピンクになっている部分は「わたしの里山」としてリピートしているアルク峠。
何やかんや言って写真は撮っちゃいますね(^^ゞ
もう一息で台地のようになっている山頂部分に到着します。さすがにこの辺の雪は融けずに残っています。どんよりしてるしもう明るくなっちゃってるけど、とりあえず登ろう・・・
あれ?
ええ~~っ?!
意外にきれいなものが待っていてビックリΣ(゚Д゚)
あわわ。見たことのないパターンの朝日です。それもそのはず、こんな超曇りの日にはあまり山に行かないですから・・・
しかし、今日も風がすごいです。ここの頂上部分はいつでも吹き荒れていると聞きます。
分厚い雲の下から朝日が差してきます。眼下にではないけれど、所々に雲海も見られます。あまりの美しさに呆然としてしまいます。
ちょっと雲ピンクにはなっているものの登ってきた方面は単に曇り空の白々しい景色です。
グルノーブルとヴェルコール山塊。
たった数分でさきほどピンク~オレンジだった光がすでに弱くなってきた気がします。
ちなみにタイムは1時間15分。写真をあまり撮らなかったのと雪が減っていたため前回1時間25分だったのよりはよかったですが、最初に道を間違えてなかったらもう少し早かったかも。それより何より、日の出のためにはもっと早くに登り始めないとやっぱり駄目なんですね・・・
光が綺麗なうちにおやつ(ってまだ6時半ですけどね・・朝ご飯はうちで食べて来てるので)休憩です。
保温マグのコーヒーとチョコレート入りクッキーを持って来ました。
真正面にはベルドンヌ山塊。これは南部~中部あたりになります。次男と2日前に出掛けたのもベルドンヌですが、歩いた辺りはこの辺からは見えないもっと奥の方になります。
ディスカウント系スーパーの初めて買うオリジナル商品ですがチョコレートの他にシード類も入っていて期待以上のおいしさ♩また買おう・・・
オレンジピンクビーム光線が終わってしまうと、強風&空は曇って面白くなく拷問以外の何物でもありません。さっさと下りることにします。
前回ほんの少ししか見られなかったソルダネル・デ・ザルプ(イワカガミダマシ)があちこちに出ていました。
ずんずん下りていきます。
これを書いてる今ではもうきれいさっぱり雪は融けてなくなってしまっていることでしょう。
初めのうちは気を付けながら下りないといけませんが、あとは平たんな道だけです。
これも4日前には全く見なかったんですが、少しずつ咲き始めています。いっぱい咲くとピンクのクッションみたいになる可愛いやつです。
てか・・お天気、良くなってきてる??
お昼からもっと曇りって予報だったんだけど。でもわたしが来たのは日の出のためだったので、あんまり関係ありません(^^;)
草原地帯を早足で下りていきます。
前回あまり目につかなかった大きなジョンシアンのつぼみがあちこちにありました。小さなジョンシアン(・プランタニエール)は前回もたくさん咲いてて写真もいっぱい撮ってましたが。
これは前回もいっぱい咲いていたグロビュレール。
ベルドンヌの山々をバックに小屋の廃墟。
登りでは間違ってこっちらへんに歩いて行ってしまっていたのでした・・・
ジョンシアンが満開です。
今下りてきたダン・ド・クロール山頂部分を見上げて。
ここここ。さっきはここで間違えて右に曲がっちゃってたんですね。
明るかったら「左だぜよ」のマークが目に入ってたはずなんですけどね・・・
教訓「ヘッドランプ早くに片付けすぎるな」
今の時期よくみられるランの仲間。白や紫やグラデーションのピンク・白など色々あります。
この日は祝日だったためか、下りてくる途中に男性二人組、ソロの女性とすれ違いました。
男性二人組に「頂上、どんなでしたか?」と聞かれて「えっ、なにが?朝日?眺望?」とトンチンカンな返事をしてしまい「いや、雪とか・・」「あ、雪はもうほとんどないですよ」「よかった。アイゼンとかいるのかなーってちょっと心配してたから」
駐車場に下りてきました。前回ほどではないけど雪融けのせいと思われるぬかるみ地帯で靴がドロドロに。。
車で林道(いや、一応県道で峠道路でもあります)を下りつつ、今登ってきたダン・ド・クロールを眺めて。
ベルドンヌ方面。昼から崩れるという天気予報に反してめっちゃ天気よくなってきています。これなら1日ハイキングできたんじゃ?とチラリと思ったんですが、午後は確かに雨でした(リヨンでだけど)。
まだこの時点で8時過ぎ(^^;)
この日はもう一つ計画があります。
それは・・・
帰りに寄りました、リヨン郊外の大型ホームセンター。
お揃いのエコバッグ持っていざ中へ。特大でスノーシューとかも入って便利なので常に車のトランクに積んであるだけで、わざわざ持って来たわけではありません(^^;)
一応、次回に続きます( ̄▽ ̄;)