randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪景色の山小屋から初夏の谷へ

先月下旬に初めて訪れたピレネー国立公園。フランスに全部で10ある国立公園でレユニオン島などの海外領土を除いた本土に7つあるうちのひとつです。


5時45分。一泊したアイユス山小屋のテラスから。友達も、同室の他の泊り客もまだ寝ているようだったので出来るだけ物音を立てないようにそろりと下りてきました。


6時過ぎ。少しずつ明るくなってきています。雲がかなり多いです。天気予報では昨日よりも今日の方が天気は良いようなことだったのですが、麓の村のお天気なのであまり当てにはなりません。


山小屋の看板。


そんなには寒くないものの、ずっと外にいるとさすがに冷えてきます。コーヒーをいれに一度中に入って、暖かいコーヒーと共にまた出てきました。
奥の山が山火事みたいに燃えているように見えます。


いよいよお日様が昇ってきました。6時45分。約1時間テラスにいたことになります。
男性ふたり組の宿泊客のうち一人が途中からテラスにやってきて、それからしばらくして友達も下りてきましたが、他の人は寝ているのかどうか知らないけれどテラスや食堂には来ませんでした。山に泊まって、このスペクタクルを見ないのは残念過ぎます(@_@)


朝ご飯にします。山小屋でご飯を頼むと高いし(食料やガスボンベをヘリなどで運んでいることを考えると妥当な値段ですが)、自分で準備するのは楽しいので食事はほぼ毎回自炊です。といっても朝食は飲み物のお湯を沸かすくらいで簡単なものです。


ちなみにこのアイユス山小屋の大人一人分の値段は素泊まり13,50ユーロ(約1700円)、夕食・朝食付きで40ユーロ(約5100円)。CAF(クラブ・アルパン・フランセ)という全国規模の登山会みたいなのに入っていて、かつ山小屋がCAFに加盟している場合だともっと安く泊まることができます。


朝食後、荷物をまとめると早速出発です。お天気が崩れるのが怖いのでさっさと行動するに限ります。


湖の畔の高い位置を少し歩きます。


もう少し上がったところにもふたつほど湖があるので、そちらを経由して下りて行こうと思っています。


しかし、夏のルートが少し急でアイゼンはおろかストックさえ持って来ていないわたし達には無理があったので傾斜の緩い部分から遠回りで登ろうと試みました。


雪が融けてしまっているところもあります。


サクラソウが花束のようにまとまって咲いていました(*´▽`*)


その左奥の岸壁の裏側あたりに湖一つ目が隠れているようです。


振り返って。


少し急になってきます。


普段これくらいのところはいくらでも歩いていますが、アイゼンもストックもなしというのはきついです。
今回飛行機、しかもローコスト便で預ける荷物にお金がかかるので機内持ち込み分だけで来ているため、そういう装備は持って来ていません。ストックは友達が「うちにあったと思う」と言ってたのですが結局見つからず、なしできました。
昨日歩いたところは特に問題なかったのですが・・・


遠くから見てるとそんなに傾斜があるようには見えなかったのですが、進むことが難しくなってきました。


一歩一歩滑らないように歩くのに一苦労・・・
友達と緊急会議です。「ちょっとこれ無理っぽくない・・?」「俺もここシャーっと滑り落ちたくないよ」はい、上の方にある湖、諦める案が可決されました(;´・ω・)


友達「で、どうするの?山小屋まで引き返して昨日来たのと同じルートで駐車場まで戻る?地図には他に道はないみたいだし」わたし「うん、ハイキング道としては載ってないけど、この谷を左下に下りて行ったら昨日来た広い谷に合流できるよ。ほら、見てみ」眼下の景色を見るように促します。地図も見せます。「ほんとに?戻れんの?これで??」友達は普段山に行かないのでちょっとその感覚が分からないようで少し疑ってるみたいです。「で、通れないとことか出てきたらどうすんの?」「そりゃ・・ちょっと戻って通れるところ探して通るんよ」
見るからになだらかで問題のなさそうな谷です。しかも少し下りたらもう全然雪はありません。


初めこそ、ちょっと急だけど・・・


さっきのところよりかは断然歩きやすいです。


谷の反対側にはびっしり雪が残っていますが、幸いこちら側はほとんど融けています。


春らしい風景になってきました。


だいぶ下りてくると、昨日に続いてまたスイセン群生地になってきました。


ここで後ろを歩いていた友達に呼びかけられます。「ちょーっとストップ💦休憩しようや」山小屋を出発して、道なき道をずっと歩いてきたため緊張感から疲れてきたみたいです。綺麗なところだし、大急ぎで下りてしまうのはもったいない気もするのでごろりと寝転がってしばらく雲が流れていくのを眺めていました。


さっき格闘していた雪の多い部分を眺めて。改めてここから見てみると、アイゼンもストックさえもなしにとても越えられそうにありません💦


対して、わたし達は平和な初夏の世界にいます✨


平和・・・はっ!?
馬の頭蓋骨が落ちていました(;´Д`)


またスイセン咲きまくりで、写真撮りまくりです。スイセンの写真ばかりどんなけ撮ったか😅


種類はそんなにないもののいっぱい咲いています。今頃はもっと色々たくさん咲いてることだと思います。


さて、ハイキングコースに合流するためにはこの川を渡る必要があります。この先渡れるところがあるかどうか分からないので、早いうちに渡っておきたいので行けそうなところを探します。


少し遡って、渡れるところがありました。その後深くはないものの川幅は広くなってきたため、早い目に渡っておいて正解でした。
すぐそこに分岐のようなものが立っています。このあと見に行くと「チーズ販売」と書いてありました(;'∀')・・・しかし、おそらく放牧期間のみだと思うので行きませんでした。放牧期間の直前だったようで、まだ羊や牛などの家畜は見かけませんでした。


普段行くアルプス山系の山では見かけない(多分・・)花が。


だいぶ下りてくると、トロール(キンポウゲ科)が少しありました。クルクルと丸くて可愛らしいので好きな花のひとつです。咲いても、あまり開かないで丸っこいままなのです。


川の下流の辺りでは釣り人が。


森に入る少し前のところには小さな女の子が。家族がそのもう少し先にいました。二家族でハイキングに来ているようでした。


おたまじゃくしがいっぱいいたので、女の子二人が騒いでました(^^;


国立公園エリアではリードに繋いでいても犬は禁止。マウンテンバイクも禁止で、他にもいろいろ禁止事項が定められています。


シャモアのマーク、PNはパーク・ナショナル(国立公園)の略。


森の部分をしばらく歩くと駐車場の近くの湖に戻って来ました。


なんとなくスカンジナビア的風景(な気がします)💕
11時前でしたが、ふたりともお腹が空いてきました^^; 昨日焼いて食べきれなかったお肉が少し残っていたのとパンとチーズ、サラミもあったので軽くピクニックしていきました。駐車場で食べるよりもここら辺のほうが爽やかです。


山ではお天気良かったのに、下りてくるとこのガスり具合です。普通、反対なんだけど…(・・;)

駐車場から山道を下りたところにある小さな町、ラランス(Laruns)。今年のツール・ド・フランスの7月27日の行程はルルド~ラランスになっていますが、今週水曜日に大雨による土砂崩れが県道で起こったため、迂回になる可能性も出てきていると今日のニュースでありました。


規模は小さいけれどマルシェが出ていたので駐車場に車を停めてプラプラしてみます。


サラミ&生ハムLOVE😻


ブリオッシュの一種、パスティス・ランデ(お隣ランド地方のスペシャリティー)。味見をさせてくれて、おいしかったのでひとつ購入。


地元の農家の方がチーズを売りに来ています。「牛乳製」「牛乳&羊乳製」「羊乳製」の3種類。2、3人並んで買っていた人が揃って牛と羊のミルクがミックスのやつを買っていたのでわたしもまねしてそれと、羊100%のとを切ってもらいました。若いのしかなくて、わたし好みの熟成されたものはなかったのですがどちらも、特に羊のみのやつはとてもおいしかったです。これ、もっと古いやつだったらどんなにおいしかっただろう、と想像してしまいました。


ひとつまるまる買ってません😅
あ、でも前回バスクに来た時に行った農家ではまるまるふたつ買ったんでした・・・



ピレネーハイキング記はこれでお終いです。読んでくださってありがとうございました。

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