メルカントゥール、下山編 また民宿の奥さんに助けられる
6月初めに次男と出かけたメルカントゥール国立公園でのハイキングの下山の途中まで書きました。
峠まで登り、反対側に下ります。行きとは別のルートになります。距離的にはこれが山小屋から最短で駐車場に下りられるハイキングコースなのですが、昨日車を停めた駐車場とは別の駐車場になります。周回で歩くときはときどき起こってしまう問題です。地図で見るとふたつの駐車場の間隔は2キロちょいくらい。最後に30分くらいアスファルトの道を歩くことになりそうです。
峠に着き、反対側の景色をきれいだなぁ(*´ω`*)と眺め、フト足元に目を落とすと・・・
ギョギョッ。ものすごい急なところにものすごい量の残雪がΣ(゚Д゚) 今登ってきた斜面、ほとんど雪なかったのに、よりによってここですか(-_-;)
再びアイゼンを付けます。
この急傾斜。
そろりそろりと半分ほど下りたところ。ほぼ直角です(~_~;)
そのあとも急ですが、ほんのちょっとましかも。幸いめっちゃ怖いのはこの部分だけでした。
ちょっと嫌な残雪も時折ありますが、困るほどではありません。
後はしばらく単調な下りです。
滝がところどころにあります。初夏は雪融け水で小川や滝の勢いがすごいです。
かなり標高下りてきても、たまにそこそこの量の雪が残っています。これは雪崩の跡のようです。
松ぼっくりだらけで可愛いけど急いで歩くと滑って危ない(^^;
谷の向こうにこの道の続きが見えています。地図を見るともうすぐ谷(川)の反対側に渡る橋があるようです。
ありました。これは橋を渡り切ったところで。さきほどの滝の続きがこの川になっているようです。他の滝や小川も一緒になっている可能性もあります。
最後は車も走れるほどしっかりした道です。実際、この辺りに最終駐車場があり、ここまで車で来ることが可能なようです。ただご覧のように石ころだらけの道なので、普通はもうひとつ手前の県道沿いの駐車場に停めるようです。
道路に出てきました。この2キロちょい先に昨日停めた駐車場があります。
なんと緩やかとはいえ、上りになっています(;´・ω・) 地図で距離の感じだけ見てて高低差まで見ていませでした。ハイキングの目的地や通過地点の標高は見るけれど、ふたつの駐車場は同じくらいの標高だと勝手に思い込んでしまっていました・・・実際には100mほどの高低差がありました_| ̄|○
がっくりしながら歩き始めると。。一台の車がすぐ目の前で停車しました。あれ?なんか見覚えある車??
何と一昨日の晩泊った民宿の奥さんでした。「一つ先の駐車場まででしょ?さっき通った時あなたの車が停まってるの見たのよ。乗せてってあげるわよ」と車から出てきました。
ついてる(^^♪道路に出てくるのが30秒遅かったらすれ違っていないところでした。
奥さんは最寄りの町の朝市にお買い物に行っていたそうです。
タイトルに「また民宿の奥さんに助けられる」と書いたのは去年のことがあるからです。去年の同じ時期にもこの民宿に一泊しました。泊る日の夕方、山から下りてきてその時も停めた駐車場と降りてきた駐車場が離れていて(ふたつとも今日とは違う駐車場でしたが、45分くらいの距離でした)、てくてく歩いていると「ブジエラス村の民宿に行くの?」とたまたま車で通りかかった民宿の親父さんがわたしが車を停めている駐車場まで乗せてってくれたのでした。まだチェックインもしていないのになんで分かった?と思ったら「今日外国人のハイキング客がひとりで泊りに来る、って知ってたからきっとこの人に違いない、と分かったんだよ」と言っておられました。
去年はBMWのSUVでしたが、SUBARUになっていました。SUBARAしい・・・
わたしの車のところに到着しました。日曜日というのに他に誰も停まっていません。
助かりました。奥さんにお礼を言ってお別れします。「今度は長男も一緒に来ます!」
靴を履き替え、荷物を軽く整理して出発です。
道路を上がっていきつつ民宿のあるブジエラス村を再び通過します。一昨日来た時と同じく「ヨーロッパいち高い」ボネット道路(2802m)を通ります。その後は一昨日とは別のルートで帰るつもりです。
面白い看板が。「約20キロにわたってマーモットに注意」この辺りは標高約2000m、マーモットがたくさんいて時々道路を横切るのです。
木がなくなってきて荒涼とした風景が広がってきました。
普通ならハイキング中にしか見られないような景色の中を走ります。約2200mの地点。
帰りはボネット峠(峠自体は2715mでフランスで3番目)、ヴァルス峠(2109m、国内10位)、ロータレ峠(2058m、14位)と峠道路をハシゴして帰ってきました(^^;
その様子は次回(最終回)に書きます。