フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ハイキング3日目、乳白色の湖に出会う

子供たちと長男の彼女Mちゃんと一緒に2泊で出掛けた周回コースでのハイキング。3日目はレ・マルシュ山小屋を出てサラザン峠(2844m)を越えて、1日目の朝に車を停めたヴァルフレジュスのスキー場近くの集落に戻ります。実は3日目が一番長い距離を歩くことになりそうです。


前日は短い行程だったので朝ゆっくりして9時半過ぎくらいに山小屋を出ましたが(当然ぶっちぎりで一番最後に出発した宿泊客です💦)この日は8時半には宿を出よう、と前日のうちから子供たちには言ってあります。ちなみにひとりの時だと、行程にもよりますが6時台、遅くとも7時には出ることが大半です。


朝の早い時間の景色を見るのが大好きなのでひとり恒例の早朝散策に出掛けました。特に手ごろな行き先が見つからなかったので、昨日歩いてきた方角に逆戻りする形で40分ほど歩きました。山小屋からだと登りになりますが、緩やかなので疲れるほどではありません。山小屋からだと近過ぎて全容が見られなかった向かいの山々が朝日に赤く照らされるのがここからだとよく見えます。


あまり遠くまで行くと帰るのが遅くなってしまうのでここら辺を折り返し地点に往復です。刻々と変化する山肌の色を見つめながら山小屋に早足で戻ります。
前日はにわか雨が2度3度と降る雲の多い天気でしたが、前夜管理人さんに聞くとこの日は快晴の予報だそうです。


昨日もいくらか葱が生えているのを見つけて数本採ってきたのですが、昨日は気が付かなかったこんなにすごい葱畑がありましたΣ(゚Д゚)


今日はお昼ラーメンの予定なので葱いるだろ・・とまた収穫です(^▽^;)
朝は冷えるので手袋しています…寒がりなもので。。


そのデコボコ地帯を下ったら山小屋が見えてきます。


山小屋に戻ったのは7時過ぎ。出発準備をしている人もあります。


あれ、昨日到着時は気付かなかった(多分なかった)けど、宿の人も入り口に葱(というか葱坊主だけ)いっぱい飾ってます✨


子供たちに声を掛けて起こします。身支度をさせている時間にお湯を沸かして飲み物を作ります。わたしがコーヒー、子供たちやMちゃんはココアです。


くるみパンとレーズン、ヘーゼルナッツの入ったパンです。


洗い物を済ませて身支度を整えたら出発です。


まずは昨日歩いてきた方向に少し戻ります。しばらくすると分岐が見えてきます。これを左に行きます。ポツポツと控えめにワタスゲが咲いています。小川が流れている谷で周辺が湿原のようになっている部分も多いので結構あちこちに咲いていました。


特に急でも穏やかでもない普通の登りがしばらく続きます。初めのうちは日陰になっていて暑くなくてよかったのですが、このあとほぼ日向ばかりになります(;´Д`)


山小屋を見下ろして。


この辺までは道がはっきりしていてよかったのですが、この後道が次第に薄くなっていきます(-_-;) 一昨日歩いたところは特に道が分かりやすく、昨日歩いたところもまあまあでしたが、ここら辺はケルンもペンキマークもなくて、人が歩いた跡が薄くて分かりにくくウロウロと続きを探すことも2度3度ありました。


ここ、ここ(;´Д`)

ここで道がなくなって困ったのでした・・というか、既にしばらく道ではない道(一応道っぽくはなってるんだけど。放牧の羊の通り道かもしれません)を歩いていたものと思われます。


もう暑すぎて、Tシャツを水で濡らしてそれをまた着る長男💧


地図に載ってるハイキングコースだからと甘く見てコンパスなんて合わせてなかったけど、地図と方角を見るとどうやら写真の中央の平たい辺が目指す峠のようです。


とりあえず、正しいコースの道から外れてしまっているので小高いところに登ってハイキング道がこの先どの辺りを通っているのか確かめてそちら目がけて直接進もうと思います。逆戻りするのはイヤなので。。もし目的地が見えない場合でコンパスも初めから合わせていなかったら、間違ってなかった地点まで戻るしかないですけど(;´Д`)


デコボコ地帯を横切り正しいハイキング道に合流することが出来ました。川幅が広く湖みたいになってるところがあります。お昼時ならここでランチなんだけどな~。ちょっと早すぎます(^^;


薄っすら気味だけど・・ちゃんと道になっています(;´∀`) 正しい道を歩いているという幸せ✨


正しい道に戻って来られてウキウキで調子よく進みます。水溜りのようになったところが時々あります。


草がほとんどないザレ場になってきました。
さらに進むと・・・


あれ~小さな湖が・・・何?不思議な水色(@_@)
ちなみに地図には載っていない湖です。湖というか水溜りなのかもしれません💦


雪融け途中の湖のようなきれいな乳白色をしています。湖畔に少し雪が残っているものの湖自体は完全に氷は融けています。どうして・・・?


ははー、なるほど。底の部分に白い粘土質っぽい細かい粒子の土というか砂が堆積しています。これが乳白色になる秘密のようです。雪融けの時の不思議な水色っぽい白く濁ったような独特の色は、雪の白い色が湖の底にある時に見える、と観察した結果分かったのですが、それに似たからくりですね。


ただいま11時半。本当は峠まで登ってお昼ご飯にしようと思っていたのですが、湖の畔の方が気持ちがいいかもしれません。子供たちに「ここでお昼にしよっか?」と聞くとみんな大賛成(*‘∀‘)


お昼をここで、と決まると早速ボーフォールチーズを切り始めるわたし(^▽^;)



次に続きます。

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