フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2泊3日ハイキング、ようやく駐車場へ(^^;

長くなってきた先月末の2泊3日での周回コースハイキング。ようやく最終回になります。


サラザン峠(2844m)に到着しました。ここが3日間のハイキングで一番標高が高くなっています。計画立てたわたしもこの時まで気付いていませんでした(^▽^;) あまり歩きたくない子供たちや、山にほとんど来ることのない長男の彼女Mちゃんも一緒なのであまりしんどくない、でも景色のきれいなコースという基準で探したのでおおよその高低差は計算するけど標高自体は気にしていませんでした。
Mちゃんの荷物はとても軽くしてあるのですが、結局長男が持ってあげていました。主人とロバという感じです(;´Д`)


次男が撮ってくれました。長男はやたら地面をたくさん入れて撮ったりするのでMちゃんからもダメ出しされていました(^▽^;) それでも昔よりもだいぶましになったんですが、なるべく次男に頼むようにしています。


写真を撮っていると峠の反対側からひとりの男性ハイキング客がやって来ました。服装からしてトレランっぽいです。下から上がってきたのかと思えばそうではなく、峠と同じくらいの高さのハイキングコースでない斜面をトラバースしつつ歩いていたらとんでもなく怖いところに来てしまい、戻るにも戻れず命からがらここに到着した、と自らのアドベンチャーを語ってくれました(;゚Д゚) この日は朝山小屋を出てから一組の男女4人のハイキング客としか出会っていません。この後の下りでも同じ4人組に追いつかれただけで、7月の最終日曜日にしてはたったの5人しか出会うことがありませんでした。


駐車場周辺では別のコースから下りてきたハイキング客を何人も見かけましたが・・・


最近よく山に来ているので遠くに見える有名な山も少しずつ分かるようになってきた次男。


峠に到着する直前からスター級の山々のてっぺんが見えてきています。左からバール・デ・ゼクラン(4102m)、メイジュ(3984m)、エギーユ・ダルヴ(3514m)


さて、こちらが今から下りていく方面です。
また湖がいくつか見えていますが、地図を見る限り右手に見えている大き目の湖の辺りは残念ながら通らないみたいです。


こうして見ても道っぽいものは見えないのですが、地図によると真下に下りるのではなく、左の斜面をトラバース気味に高度を下げていくみたいです。


ドロニック(手前)、アデノスチルの花がまだ蕾のもの。ガレ場なので花の種類も限られています。


また雪渓を横切ります。こんなに猛暑が続いているのにまだ雪が残っているのは、例年よりもずっと積雪量の多い冬~春だったからでしょう。


ぐるりと下りてきました。


水溜り的な湖です。奥のほうにもいくつもあります。そっちの方まで歩いて行きたいけれど、まだ駐車場まで結構あるし、帰り道も3時間近くかかるので素通りです。


今越えてきた峠方面を見上げて。緑が多い地帯に入りました。


下りていく先に湖が見えています。3日間のハイキングでもう数えきれないほどの湖に出会いましたが、多分これが最後でしょう。


嬉しいことにハイキング道は湖の真横を通ります。


ほんの少しだけワタスゲが咲いていました。もう少し先には満開になるのか、これだけしか咲かないのか分かりませんがもっと咲いていたらきれいんだろうな~・・・


今歩いているのは三方を山に囲まれもう一方は谷になっている盆地のような場所です。左手には先ほど越えた峠からそのまま稜線のようにいくつもの山が連なっています。さっきのトレラン兄さんはこれらの山をトラバースしつつ歩いてきたのかもしれません。なるほど、全然ハイキングコースにはなってないし、急斜面なので怖すぎます(;´Д`)


わたし達は平和なハイキングコース歩きつつ谷を下りていきます(^^;
アザミがたくさん咲いていて夏も後半なことを思い知らされます。


急な山道を歩きどんどん標高を下げていきます。谷の左側が駐車場のある方面です。向かいに見えている登りの山道を1日目の朝に上っていきました。


ようやく駐車場周辺が見えてきました。


日曜だけあってまあまあ停まっていますが、大半の人はわたし達が1日目に歩いて行った方面にハイキングしに行ったのだと思います。そちら側の方が有名だし、コースも色々あるのです。
ちなみに帰るには左下方面に山道は下りて行くのですが、正面に上がっていく道があります。これは「ボーフォールチーズ製造・販売」と看板があり、1日目の朝来た時に気になっていました。すぐそこに見えている建物みたいだし、せっかくなので寄って行こうか・・・


2分ほどガタガタの砂利道を上がります。


タリーヌ種の仔牛が一頭ポツンといました。他の皆さんは放牧中でしょうか・・・


「販売所」とあります。電気もない薄暗い屋内には何人か人がいます。


チーズの伝統的な製造方法や歴史についての展示があり見ている人たちがいますが・・それよりもチーズ買いたいんだけど、どーなってるの??
手持ちぶさたにウロウロしていた若いカップルに聞いてみます「みんな何やってるんですか?」「下の看板見てチーズ買おうと思って上がってきたんだけど誰もいなくてね。電話してみたら『今から行きます』って言うんだけど、全然来ないんだよ…」
・・・数分間その方たちとおしゃべりして待っていましたが、一向に誰も来る気配がありません。「もういいや。わたし帰ります!」そうするとふたりも「あっ僕たちも・・どうしても買わなきゃってわけでもなかったし」
ということで少し残念でしたが、車の中に子供たちを待たせているし、帰り道も長そうだしもう諦めることにしました。


しばらく風光明媚な山道を下りていきます。帰り道の高速で1時間ほど渋滞に巻き込まれましたが、Mちゃんを自宅に無事送り届け、わたし達も8時前には帰ることが出来ました。
とっても長くなった先月末のハイキング記。読んで下さった方、どうもありがとうございました(#^^#)

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