フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ポワント・デ・セルス(3097m)頂上で揖保乃糸ランチ

先週の日曜日のハイキング記です。最近子供たちと癒し系ハイキングが多かったので久しぶりに3000m級に登りたくなり、その前の週末に2泊3日で歩いたのと近いエリアにある標高はあるものの難易度は高くない山に目的地を決めました。頂上まで最短距離でピストンするだけでは面白くないので遠回りになるけれど途中の湖の畔をぐるっと回ったり、帰りも谷の反対側から下りて周回しようと思っています。


今日ではほとんど消滅してしまった「ネヴェ・デ・セルス」と呼ばれる断末魔の(;´・ω・)氷河を横切ります。温暖化でこの30年ほどで各山塊の氷河は消滅したり数十メートル減退したりしました。この分では近い将来氷河自体存在しなくなってしまうのではないかと言われています。


相変わらずどっかよその惑星のような景色が広がります。


こういうザレ場にいっつも見られるリネール・デ・ザルプ。


手を使って登る急なとことも時々出てきます。そうでなきゃ(^^♪
でも基本普通に歩けるところが多かったです。


細長い黒い鞘に種が入ってるやつ。でもそういうのも何種類かあるのでどれなのかはよく分かりません💦 下のはめっちゃ小っちゃい!!


ジグザグに道作るんが面倒くさかったのか、直接上がらされるパターン(+_+)
その真上の切れ目のところから頂上周辺に入り込めるようです。
フト稜線のもっと左側に目を向けると・・・


あ~~アイベックス😻
雌と子供のように見えます。


振り返るとエギーユ・ダルヴ3兄弟が真正面に鎮座しておられます。
エギーユ・ダルヴ自体は3500m以上あるし絶壁なのでアルピニスムでしか登れませんが、その右隣ふたつの山には登ったことがあります。エギーユ・ド・レぺスール(3230m)とポワント・デ・ラティシエール(2865m)です。そして、当然その山々からは今登っているポワント・デ・セルスはよく見えていました✨
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左・ポワント・デ・ラティシエールの頂上手前、今年1月末。そして右がエギーユ・ド・レぺスール頂上から、今年4月下旬。
他の山から眺めてるうちに「あ~次はあれだな♪」ってなることもよくあります(*‘∀‘)


もうちょいっぽい・・・


高度計を見るともう3000mを越していて、ほんの数十メートル登れば到着なはずなのですが。。ここにきてどーしてもキツクなってきました。決して急な斜面ではないんだけどやたらと疲れて足が思うように進みません・・・そうか、エネルギー不足かもしれません。立ったまま1分ほど休憩しつつシリアルバーを食べました。駐車場からここまでアップダウン込みで1200mほど登ってきましたが、休憩は一度もとっていません。ただ、上着を脱いだりだとか写真を撮るのにも立ち止まるので細かい休憩は何度も取っているともいえます。


稜線部分は融けているものの広く雪が残っています。今回出会った一番広い雪渓です。


ヘンなところで立ったまま休憩してると後ろから歩いてきた3人組に抜かされましたΣ( ̄□ ̄|||) 登頂一番乗りのつもりだったのに💦 3人とも結構早く登っていきます。ダメだ、とても抜かし返すことは出来そうにありません(;´Д`)
ああ、さっき湖の畔をぐるっと回ったりせずに直接峠に向かってたら余裕で一番乗りだったのに。。


頂上直前の稜線部。


先ほどまでの雪渓。


つ、着きました(;´∀`)


ポワント・デ・セルス(3097m)頂上。
"Je vaux ce que je veux" = "I'm worth what I want" 小説家、ポール・ヴァレリーの言葉でもあります。


登ってくる途中も火星っぽかったけど頂上もザラザラの岩々です。


エクランの名峰メイジュ(3984m)の凛々しいお姿。


エクラン中北部の人気者たち。最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)は残念ながらほとんど雲の中です(右)。


実はまだ10時半なんですよね・・・でもコーヒーブレークって気分でもない。。甘いものよりかは塩味のちゃんとしたものが食べたいです。ちょっと早いけどお昼ご飯にすることにしました。


今日はこれですよΣ(´∀`;)
そうめんやっぱり揖保乃糸♬


フォトジェニックな美しさです✨


そうめん(というかにゅうめんとして食べますが)だけでは寂しいのでチーズ(アラヴィ山塊の麓の村の農家で直接買ったトム・ド・サヴォア)とパンも持って来ています。黄色いのはターメリックが入っているからですが、色が派手なだけで味はほとんどしません。クルミとヘーゼルナッツ入りです。


毎回オッサンの酒のつまみっぽいサラミやチーズばかりなので可愛さ&ヘルシーさをアピールするためにミニトマトとアプリコットを持って来ました。


にゅうめんはこういうもので味付けします。


トッピングとして日本で買ってきたキムチ。わたしにしては珍しく賞味期限が切れていません。あとベランダに伸びてた葱も持ってくるつもりだったのに忘れました_| ̄|○ 


素麺は早く茹で上がる点でも気に入っています。


わーい(≧∇≦)いただきまーす♪
お・おいし過ぎるΣ(´∀`;)


ところで岩に苔みたいなものが貼り付いてるんですけど(薄黄色のものが多いけどここではこんな色でした)色がキムチっぽい・・・なんかわたしがキムチ飛び散らせたみたいですよ(;゚Д゚)


デザートはこんな感じです。コーヒー作ろうと思ったんですが、暑いせいか全然コーヒーが欲しくならない(・_・;) ペットボトルは日本から持って帰ったものですが(こっちのものより丈夫)、中にはフレーバーティーを入れています。
お菓子は実家にあった貰い物を持って帰ってきたものです。ケーニヒスクローネという神戸に本店がある会社のものです。これ、昔からあって多分包み紙も昔と同じで、なんかとんでもなく美味しいお菓子だった気がするんだけど、一体どんなお菓子だったのかすっかり忘れてしまっています。そんなわけで、今回ドキドキしながら開けてみました。


あれ、あっそうか、パイだったんだ。そっかそっか。中に何入ってたんだっけ??
(パクっ)…何も入っていない_| ̄|○ ああ、パイ生地そのものを食べるお菓子ね・・なるほど。なんか上に砂糖がけアーモンドスライス乗ってるしね。
サクサクとしていて普通においしかったですけど、記憶の中で「しょっしゅうは食べられないとんでもなくおいしいお菓子」に昇華されていたためハードルが高かったかも(^^;


お昼を食べていると少しずつ雲が広がってきました。



次に続きます。

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