フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

プチット・ムシュロール山頂で「明石のりラーメン」♩

先週の火曜日にひとりで出掛けたハイキング記です。
標高はあまり高くないけれど石灰岩の岸壁が個性的な景色を生み出していてアイベックスもたくさん生息しており、高い山の大げさな景色(^^;に飽きたときやあまり運転したくないときなどに気分転換に行きたくなるような場所です。


1229mの駐車場を出発して2姉妹峠(コル・デ・ドゥー・スール 2056m)、グランド・ムシュロール(2284m)、ムシュロール峠(2086m)まで下りてからプチット・ムシュロール(2156m)に登ってきました。
時間はようやく11時になろうとしています。この日の行程の中で一番標高の高いグランド・ムシュロールではまだ10時にもなってなかったのでさすがにランチには早過ぎました。


さきほど下りてきたばかりのグランド・ムシュロールが真後ろに控えています。草の生えている下の方の部分には道が見えています。


頂上には先客がありました。50代後半くらいのご夫婦がサンドイッチを食べ終わって出発するところでした。
お二人が下りていくと、もう他には誰もいません。安心してヘンなもの(普通のフランス人から見て💦)を出してくることができます(´▽`) ホッ


ヘンなものどころか・・『高級インスタント食品』『ご当地グルメ』『インスタバエ』確実な「明石のり(塩味)ラーメン」を持ってきています。7月に里帰りしたときに「北野エース」にて購入。ベランダにボーボーに生えていた葱も持って来ました。


同じく7月に日本で購入のキムチは貴重なものなのでなかなか手を付けられずに大事にとっておいたら案の定賞味期限がだいぶ過ぎてしまいました。定番すぎるパターンです。
麺は・・海苔っていうからもっと黒いのかと思ったら蕎麦みたいな色をしています。
で、作り方・・・説明が長い💦説明文とか解説書とか読むの大嫌いなので適当に茹でます。そして「明石のり」を承認するのは明石の漁師Σ(´∀`;) 


いただきまーす💕
お味の方は・・・かなりあっさりとしていてラーメンっぽくはなくて、海苔の味もあんまりしない気がしますが、とてもおいしくいただきました。


食後にはこちら、マドレーヌとコーヒーです。


プチット・ムシュロール頂上には45分ほど滞在しました。反対側の緩やかな斜面を次の峠に向かって下りていきます。


振り返って。石灰質の岩に浸食の跡が深く入っているラピアスと呼ばれる土壌です。


表面にズーム。この辺りの岩の切れ込みは数十センチほどと大きくありませんが、最大数メートルの深さに達することもあるそうで、視界のないときや残雪のあるときにそのような地帯を歩くのは危険といわれています。


峠の少し手前に・・・なぜか男物の(派手な)パンツが落ちていましたΣ( ̄□ ̄|||)
手袋片っぽとか帽子とか落ちてるのはよくあるけど、パンツを発見したのは初めてです。


バルム峠に到着。先ほどのプチット・ムシュロールやこの辺りはハイキング地図に載っているコースなので各分岐にはオフィシャルな行先案内板が立っています。


岩壁沿いの細い道を歩きます。さり気にしばらく上りになっています。


夏の終わりによく見られるカーリン。


板でベンチになっている地点。去年来た時は、最初の峠(二姉妹峠)で出会ったハイキング客の男性と最後まで一緒に歩いたので、このベンチでお昼ご飯を食べたのでした。


晩夏に多く見られるカンパニュール(キキョウの仲間)の一種、カンパニュール・アグロメレ。アグロメレ、とは「くっついた、まとまった」というような意味です。


もうしばらく行くとレジスタンス運動(第2次世界大戦)のときにヴェルコールの山に隠れながら戦い、犠牲者になった若い英雄たちの記念プレートがあります。


もうしばらく細い道を登り続けると・・・


洞窟にも見えるような大きな岩の下を通り、ハイキング道は急降下していきます。
この洞窟っぽい岩壁の一部に・・・


常に水が流れているところがあります。
水をはじいてしまう石灰質の山塊のため、湖や小川がほとんどないヴェルコールでは貴重な水を補給することのできる地点のため、ハイキング客には有名なようです。


先ほどの峠から続いていた「サラザン(サラセン人のこと)の壁」と呼ばれる岩壁の麓を歩いてきましたが端っこまで来ました。


ここからジグザグのハイキング道をどんどん下りていきます。


単調な下りですが、傾斜がきつくて滑りやすいのでポールが必須です。


午前中はこの城壁のような岩壁のてっぺんや裏側にいたわけです。右端の出っ張りがお昼前に登ったグランド・ムシュロールです。


だいぶ下りて緑の多い地帯まで来ました。


上の方にはもうほとんどお花はありませんでしたが、標高低いとこにはまだ結構咲いているところもあります。


1500mまで下りてきました。
この後行きと同じハイキング道に合流することもできたのですが、前回そうしたので違う道から帰ってみたいと思います。


8月末でお昼からは暑かったので、森の中の道がありがたいです。行きより距離は長くなるのですが、傾斜は緩やかで歩くのは楽です。


駐車場に反対側から帰ってきました。するとトラックを改造した大胆な手作りキャンピングカーが停まっていました(゚Д゚;)


帰りの高速ではグルノーブルの幹線道路が工事中で大渋滞(;´Д`) 行きも夜間工事で高速降ろされたんだった・・・


うちに帰ったらこれです(^▽^;)
ヴェルコール山塊の地ビール。山塊南部の麓の村で作られていて、以前ハイキングの帰りに製造元で買い求めたものです。



たかだか日帰りのハイキング記でしたが、長くなってしまいました。
読んで下さった方、ありがとうございました。

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