フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初のソロテント泊\(^_^)/ 前編

1か月前に同僚のS君と南仏の山でテント泊したのに感化され早速テントを購入、その2週間後には子供たちと家族テント泊デビューを果たしました。
先週の月曜午後と火曜が休みだったので、ついにソロテントデビューを果たす機会になりました。


あまりたくさん登らなくても風光明媚なところに行けるので今回も峠道路から出ているハイキングコースをチョイス。子供たちと行ったのは片道3時間半近くかかる峠道路でしたが、もう少し近く、片道2時間15分ほどで行けるグランドン峠道路です。雪のある季節は閉鎖されるので年間半年ほどしか開通していません。
行き先を調べる時間がなかったので(なにせ今までテント持ってなかったのでアイデアも情報も空っぽ💦)峠道路が含まれている手持ちのハイキング地図を何枚か見て距離や高低差があまりなさそうな景色の良さそうな湖を探しました。どんなところかまでは調べる時間がなく、ほとんど「着いてからのお楽しみ」状態です(^^;


前日の日曜も同僚S君とイタリア近くまで遠征、朝5時発うちに帰ってきたのは夜の10時半近くで、その後テント泊の準備、そして翌朝は仕事…とハードスケジュールだったため疲れ気味だったのか、高速の出口を間違えてしまい20分ほど貴重な時間をロス(;´Д`)
日が暮れるのが日に日に早くなってきているのでプレッシャーかかります。。
ひとつ前の高速出口の方まで戻って、ようやくグランドン峠道路に入りました。初めは峠道路らしい荒々しい景色とは無縁なこんな可愛い村を通り抜けます。


なかなかいかにもな上りになりません。ただの田舎道といったのんびりとした風景が広がります。


それでも道路はしっかりと上りになってきて、サイクリストさん達の多い道路(特に峠道路)にある道路の標高、傾斜角度、峠までの距離が記された道しるべは時々見られます。


グランドン峠(1924m)に到着したのは17時15分くらい。その北側はツール・ド・フランスでカテゴリー超級になっており、最後のジグザグ部分の3㎞は平均10度以上、最高13度の傾斜となっているそうです。道理で1速2速でしか上れなかったはずだ💧


平日の夕方とあってか、駐車している車はまばらです。


ご年配のハイキング客がちょうど車に帰って来られたので挨拶をしました。70歳に近いと思われる女性は周辺の山にとても詳しく、一気に色々説明してくださいました。ノリがよく面白いおふたりで、ついつい10分近くも話し込んでしまい、また出発時間が遅れてしまいました(^▽^;)


お天気は晴天、明日もいい予報がでています。しかも暖かく、これ以上に望めないテント泊日和です(^^♪


出発は17時35分頃でした。
行き先はラ・クロワ湖です。2時間、とあります。アップダウンが少しありそうですがそれでも高低差は600mにもならなさそうです。荷物は11キロほどとテント泊にしては重たい方ではないかもしれません。というのも、地図を見ると渓流と平行したコースだし、一般的に湖の周辺には小川や滝があるから飲み水をあまり持って来ていないというのがあります。


これから歩くハイキングコースが見えています。最初の部分でアップダウンがある以外はそうキツい上りはなさそうです。


北方面の奥にはモン・ブランが薄っすらと。


グランドン峠道路を振り返って。なるほど、カテゴリー超級っぽいジグザグになっていますΣ(゚Д゚)


緩やかな斜面をトラバースする形のハイキング道になっています。紅葉したブルーベリーで赤っぽくなっています。


谷の奥に入っていきます。


もうあちこちにブルーベリー。熟して食べ頃です。ついついつまみ食いしてしまって遅れが出がちです( ̄▽ ̄;)


こちらも食べられる実、レザン・ドゥルス「熊のブドウ」。これは初めの辺りにしか生えていませんでした。


ガレ場っぽいところもありますが、長くは続かず再び土と草の歩きやすいハイキング道となります。ただ、道幅が結構細いのと急斜面なところも多いため、初めのうちからポールを使って歩きました。普段は上りではあまり使わないのですが・・・


平和なブルーベリー街道を離れ、岩々の谷間に入り込んできました。


振り返るとグランドン峠がやや右に見えています。その奥がラ・クロワ・ド・フェール峠という別の峠になりますが、道路で繋がっていて車で数分ほどです。


さて、ハイキングコースは川沿いに谷の奥へと登っていくようです。


これも振り返った景色。


岩々瓦礫ゾーン💦


親切にケルンが定期的にあります。


30分ほどで谷の真下に到着、ここからは少しだけ急になります。川に沿って、というよりかはほとんど川の中を登っていきます(;゚Д゚) 春や初夏の雪融け水の多い時期は大変かもしれません。


もうすぐ、その峠みたいな切れ目みたいなところに到着します。


ドキドキ。何が見えるのかな?もしかしてもう湖でてくるんだっけ??


・・・湖、まだでした_| ̄|○
あってもおかしくない地形なんですが。どうやらこの右側の斜面を登って反対側に回り込むようです。


もう一頑張り・・・


上ってきた谷を振り返って。ところどころほんの少し雪が残っています。


手前の山の隙間から見えているのはエギーユ・ダルヴ。3500m台と3300m台と比較的高いのに加え、その特徴的な姿のため遠くからでも目に付きやすいのです。


斜面を登り切ると・・・
ラ・クロワ湖が待っていました💕19時15分。出発から1時間40分でした。荷物がいつもの倍くらいはあったことを思うと上出来です。
ちなみに誰もいません。半分予想していましたが・・・


奥にあるのはラ・クロワ峠のようです。明日の朝にでも登ることにしよう・・・今は暗くなる前にテントを張る場所を探すことが先決です。


てか、石ころだらけ💦草か土のところはないの??


湖畔でなくてもいいか、と湖に到着する前に通った平たい地形のところまで上がってみましたが、石ころだらけなのは同じです。たまに草の地帯があっても傾いていたり。。


もう一度湖に戻り、畔をぐるっと歩いてみます。


ここなんてどう?狭いけどひとり用のテントを張るだけの広さはあります。


ギリギリだけど。寝ぼけて水に落っこちないように気を付けないといけないです。


勝手に膨らんでくれるマットレス。


快適なテント内💖タイガース座布団は半分の厚さにして枕に。


一等地・・じゃないですか?!


峠方面。


暗くなる前にテントを張ることが出来たのでエギーユ・ダルヴがよく見えるところまで上がってきました。エギーユ・ダルヴの3つの尖がりの右に写っているのは登りたい山候補のひとつ、エギーユ・ド・ゴレオンです。ちなみにエギーユ・ダルヴはアルピニストでないと登れない山です。


こんな風に、テントの真上にて遠くの夕暮れを楽しみました。


まずは水の調達です。湖に流れ込む細い流れのところまで行ってペットボトルに水を汲みました。元々持って来てたのと合わせてこれで明日朝までは安泰です。


既にだいぶ暗いのでテントに戻り夕食の準備に早速取り掛かります。ひとりなので誰に遠慮することもなくわけ分からんレシビで・・・✨


乾燥わかめも入れて。
頂きまーす(^o^) 日が暮れてだいぶ寒くなってきたので暖かい麺がとってもおいしかったです。日本に里帰りしていた友達がくれた和菓子をデザートに持って来ました。


こんなお餅みたいなのに餡子が。こんにゃくって書いてるけどそれらしい味も食感もありません。でもおいしくいただきました。小さいのでふたつイッキ食いです。


正面の立派な感じのはエギーユ・ド・ラルジャンチエール。アルピニスト向けの険しい山です。2週間ほど前に残念ながら登山客が滑落して亡くなられたばかりです。わたしは見るだけにしておきます・・・


夕食後、歯を磨いて少しだけ高いところからテントを撮ってみました。コンデジの「手持ち夜景」というモードですが、少し動いてしまうのでどうしてもブレてしまいます。


日が沈んでしばらく経ちますが、まだお星さまはが出るには早いのでひとまずテントに入ります。セルフビルド、スピッツカテゴリの人気ブロガー・チロルさんはカメラの腕もプロ並みなのですが、星空をとるコツを伝授してもらったので今回テント泊ということでぜひ試してみたく思っているのです。


10時半、十分に暗くなり星もいっぱい見えるんですが、どうしてもせっかくのアドバイスが実行できず、上手くいきません(つд⊂)エーン すみません、せっかく色々説明していただいたのに・・スクショして何度も読んでみたのですが、難しいです(;´Д`)


これは時々使う「手持ち夜景」モード。星の数は目で見るのよりは少なく写ってしまいます。
そして、フト、その『シーン別』というところに「星空撮影」というのもあることに気が付きました、2年前から使ってて、今。と言うのも「三脚を使って固定して」とあるので「あー三脚なんて持ってないから関係ないや」って早い時点で思っちゃって、そんなの
あったこと自体ずっと忘れていました。


あれ・・


これを今回初めて使ってみました。
ええっ(゚Д゚;)
すげぇ~!!お星さまいっぱい写ってます。
ただ、写すのに数秒間(7~8秒とか)かかるので、その間岩などにカメラを置くとかしないといけないんで、安定した置き場所はなかなかないため、岩にカメラを押さえつける感じになってどうしても少し動いてしまいます。そうするとかなりブレた写真になってしまいます。


天の川みたいなのもちゃんと写ってます😻


肉眼で見るよりもずっとたくさん写ってます(゚Д゚;)



後編に続きます。

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