フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

再びソロテント泊♪ 前編

先日初めて一人でテント泊して味をしめてしまい、今週末2度目にチャレンジしてきました。今月ずっといいお天気が続いており、気温も高い目なのでこれとないチャンスです。


土曜の昨日は仕事がお昼過ぎまでだったので、いつもは徒歩通勤ですが直接仕事場の近くに車を停めておきました。うちに一度帰っているとやはり30分以上の時間のロスになってしまいます。日が短くなっているので5分でも早く出発したい気分です。


仕事後、渋滞もなくリヨン市内を脱出(*‘∀‘)
行き先は前夜かなり迷った末、ボーフォータン山塊に決めました。ボーフォータンはどこに行くにも2時間半ほどかかるので近場とは言えないけれど、湖がたくさんあること(わたしにとってはテント泊=湖畔)や出発地点の標高が峠道路ほどではないにしても高い目だという利点があります。上の画像で高速道路の目の前にドーンと構えているのはもうひとつの候補だったベルドンヌ山塊。湖は多いし美しい景色の多いお気に入りの山塊ですが、駐車場の位置が低い目なのが難点です。早い時間に出発できるならまだしも、歩き始めが夕方4時5時、荷物がかなり重いのであまり早くは歩けないことを考えるとボツになりました。


目的地の駐車場は行ったことのない場所なのでグーグルマップ頼りです。高速~国道を出てほぼ直接山道に入ったのでラッキー、と思ったら・・・


痛恨の通行止めΣ(゚Д゚)
しかも、通行止めでなくてもあんまり入りたくないような舗装されていない林道です。ここを45分間走れと言う指示でした💦 いや、これ違うやろ・・・
人に聞くにも誰もいない林道です。選択を迫られます。
①ハイキング地図を見てここからあまり移動しなくても行けそうな別の場所に目的地を
 変える。
②昨日迷ったベルドンヌ山塊に行き先変更する。地図は車に入ってます。
③今日の目的地に別の駐車場からトライする。
→①はそう簡単に目的地が見つかりゃ世話ない(^^; 
→②は移動にまた時間がかかる。その後標高の低いとこからスタートするのは無謀
→③実は3年前に子供たちと日帰りハイキングで行ったことのある湖なので、その時の駐車場に向かうことにしました。ただ、道路自体の方向がガラッと変わるので時間はそれなりにかかります。でもベルドンヌなど別の山に行くよりかはましです。


そういうことで「お前なんてもう信用せん!」とすごい剣幕で怒りまくったわりにまたすぐグーグルマップに別の駐車場をセット(^▽^;) 今んとこそれしかアプリに入れてなくて・・・ちなみに車にカーナビはついてませんよ(≧∇≦)
国道を疾走、山道に入ってはトロトロ走る前の車を煽りながら(いけませんよ)3年前に行ったことのある駐車場へと向かいます。


サン・ゲラン湖はダムのある大きな湖。その湖畔に駐車場があります。どうしてこっちの駐車場発にしなかったかというと、こちらの方が高低差が大きいのです・・・


駐車場に到着、出発できたのは4時半を少し過ぎた頃でした。えーと、わたしが目指すトンペット湖は・・・ゲッ、2時間55分(;´Д`) 最近は7時半には暗くなるので遅くとも7時までには到着したいんですが・・・


とりあえず歩き始めます。昨晩どこに行くか考えてたのと準備もあって3時間弱しか寝れてないんですが、3日前に日帰りハイキングに行った時は1時間しか寝てなかったことを考えたらまだましです。ただ・・日帰りハイキングに比べると荷物が重くて体の動きも鈍くなりがちです。テント泊の荷物の重さにまだ慣れていません💦
焦る気持ちと裏腹に放牧の牛さん達が草を食むのどかな風景が広がっています。


ここボーフォータン山塊は牛の放牧のイメージが強いです。なんといってもフランスを代表するハードタイプのチーズのひとつ、ボーフォールはこの地方ボーフォータン山塊(そしてボーフォール村)から名前が来ているのです。ハイキング地図の表紙も放牧の牛さんとシャレーです(^^;


駐車場から少し下りてサン・ゲラン湖の周りをぐるーっと回ります。
あかん・・荷物重い(;´Д`) この湖の畔でテント張っちゃったりして・・と脳裏をかすめます(^^; 


つり橋を渡ります。


橋からの景色。


橋を渡り終えて振り返って。夕方なので、駐車場に戻るハイキング客何組にもすれ違いました。


この湖、水力発電をしてるだけあってでかいです・・・半周するにもかなり時間がかかります。


毒キノコちゃん発見。面白くない森の中をしばらく歩きます。面白く無さ過ぎて写真の1枚も撮っていませんでした(^▽^;)


森を抜けて木のほとんどない所に入りました。振り返って。雲が結構出ています。テント泊の楽しみの一つは星を見ることなのに(;´・ω・)


この石畳のような上りは記憶にあります。ここを登っている途中で若い男女10人くらいのグループに追いつきました。見覚えがあります、わたしが駐車場に着いたときに歩き始めた人たちです。皆さんテント泊なのが分かるデカいザックです。どうやら目的地は同じようです。


グループの中でもみんな歩く速度が違います。女子は全員抜かしましたが、男の子3、4人はだいぶ前を行っていて追いつくことができません。


男子のひとりが女の子たちの付き添い?でゆっくり目に歩いていました。この人が話しかけてきたので峠まで喋りながら登りました。


峠では早く着いた男子3、4人が残りのメンバーを待っていました。


ルーズ峠に到着。2時間35分のコースタイムを1時間25分で来てるので「暗くなる前に湖に着けるだろうか」という心配はなくなりました。


登ってる最中、荷物があまりに重いので腰や背中が辛くて峠で少し休もうと思ってたんですが、若者たちが待ち合わせ&休憩体勢なので、なんか同じ行動をとりたくなくて無理してそのまま湖へ向けて歩き始めました。


しっかし天気悪いなー。今日も明日も晴天って予報なのに・・・


峠までは緑豊かな平和な世界でしたが、少しずつ岩々してきました。


その後すぐにガレガレになってきました。


山肌は黄色や赤茶色で秋の深まりを感じます。


ガレガレのところはアップダウンが多く、標高的には峠も湖も同じくらいになります。


左手を見ると谷になっているのが分かります。実は元々考えていた駐車場からちゃんと出発出来ていたらこの谷から登ってくるはずでした。今歩いているコースよりも高低差で150mほど少なくなってるようです。
水溜りや小川のようなものが見えています。


湿原っぽくなっています。ここもテント泊出来そうなところだなーと思ってみてました。でもまぁ湖までもう少しだから湖まで行きますけど。

最後は上りになっています。この谷の部分をぐるりと右手に入り込むことになります。



湿原エリアから一組の若い男女が全然道になっていない急斜面を登ってきました(・・;)荷物からして彼らもテント泊のようです。この時は挨拶しませんでしたが翌朝、別のところで再会し、結構話をしました。わたしが到着できなかった駐車場から歩いてきたそうで、正しい行き方を教えてもらいました(^^;


ブルーベリーがこれでもかというくらいあちこちに。


嬉しいことにラズベリーも💕
大抵もう少し標高の低いとことにあることが多いのですが・・・とっても香り高く甘くておいしかったです。
ブルーベリーやラズベリーをつまみ食いしていると・・・先ほどの若者グループの歩くの早い男子3人組に抜かされましたΣ( ̄□ ̄|||)油断していた💦


湖エリアに到着です。これは小さくてさすがに名前はありません(^^;


地図によると湖は主な大きいものがふたつともう一つ少し小さいのが少し先の下りたところにあるようです。歩くの早い3人組は一つ目の湖の一番遠くの畔に歩いて行きました。
男女二人組は少し先に行きましたが、3人組の少し手前で立ち止まっています。
わたしは一つ目の湖の一番手前の湖畔に下りてきました。これでみんなバラバラです(;'∀')


湖とハインキング道の中間の高さに水溜りみたいになった場所があります。面白い・・・


よっしゃ、ここに決まり(^^♪
石の飛び出てない平たい場所が狭いけどありました。ひとり用のテントなら十分の面積です。


こういう場所です。


テントを張り終えると調度日が沈みかけています。


夕陽に照らされる反対側の山々


真っ暗になる前にご飯にしよう・・・


こんなおいしいフリーズドライのお味噌汁。いとこ夫妻がフランスに遊びに来た時に詰め合わせで色んな味のをお土産に持って来てくれました。


チーズは一番よく食べてるボーフォール。ボーフォータンでボーフォールチーズとは本望です( ̄▽ ̄;) ボーフォータンでない少し別のエリアで作られたボーフォールですけども💦


曇っているけれど・・・日の入りはきれいです。


ご飯がなんか少なかったのでデザート代わりのお菓子で誤魔化しました(;´・ω・) 寒いのでテントの中に半分入って食べました。テント+お菓子、って組み合わせがワンゲル時代をフト思い出させました。高い山有名な山にはほとんど登りませんでしたが、ご飯のあとテントの中でお菓子山ほど食べながらいっぱいおしゃべりしてたのです。もう4半世紀も昔のことですΣ(´∀`;)


燃えるような赤い時間が少しあった後は・・・


ともしびとなって間もなく真っ暗になりました。テントの中でお菓子を食べてしまって、もう出るのがイヤになり歯を磨かなかったことは言うまでもありません( ̄▽ ̄;)



後半(2日目)に続きます。

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