家族でテント泊・氷点下の朝を迎える
丁度2週間が経ってしまいましたが10月21、22日に子供たちとイタリアと隣り合った南仏ケラ山塊にテント泊ハイキングに行った時のお話です。
2時ごろテントが風に吹かれてバタバタいう音で目が覚めました。昨日はあまり風はなかったのですが、かなりきつい風です。「テント、飛んでいったりして・・?」不安になり外に出ました。が、思ったほどきつい風ではなく、まあ大丈夫そうだったのでまた寝ました。朝聞くと、長男も同じころ目が覚めてしばらく心配で起きていた、と言っていました。次男は爆睡していて風の音には気付かなかったみたいです(^^;
7時過ぎに目が覚めました。
管理人さんのいる山小屋や避難小屋ではあまり寝られないのに、不思議なことにテントではとてもよく寝られるのです。これはテント泊を始める前には想像もできなかったことです。寒かったり背中とか痛くてよく寝られないんだと思い込んでいました。
そっとテントを開けてみます。7時15分、まだ結構暗いです。日が昇るのが遅くなってきました。
パン・ド・シュークル(右・3208m)とピック・ダスティ。パン・ド・シュークルには今日登るつもりでいます。
15分くらいテントでゴロゴロしていた後、外に出ました。寒いことは寒いけれど、幸い風は収まっています。昨日はこの奥の峠から下りてきました。
この水たまりのような池の隣にテントを張りました。半分以上凍っています(;´Д`)
高度計は温度も分かるのですが、車の中に置いてきてしまったので、朝の気温は分からずじまいでしたが、マイナスであることには間違いありません。
この小さな流れの小川から昨日水を汲んだのですが。。。凍っていて汲めません💧
昨日多めに汲んでおいてよかった(´▽`) ホッ
2週間前のこの辺りで雪はほとんどありませんでしたが、これを書いている今ではこの有り様です。
👇
ケラ山塊の標高2500mでの平均積雪量は北壁で平均70センチ、南壁で平均60センチ。わたし達が滞在した2900m近いこの辺りは…80センチや90センチかもしれません。
子供たちがまだ寝ているようなので周辺の散歩に出掛けました。
昨日の夕暮れ時に雲海が出ていた方面は今朝も雲海になっています。
雲海にズーム。海と入り江のようにも見えます。
遠くには小島・・・
手前の地面も枠に入れてみました。赤いのは標高の高いところの岩に苔のように生えているものです。標高2880mくらいの地点なので木は全く生えていませんが短い草は黄色く枯れて深まった秋の色合いです。
少し奥まで歩いて行きます。
左の高い山の麓らへんには湖がひとつあります。元々はその湖の畔にテント張ろうと思っていたのですが、昨日夕方峠から見ると既に日陰に入ってしまっていて寒そうだったので、もっと手前のまだ日向だった水溜りのような浅い池の隣にテントを張りました。
150mほど下にも2、3の湖があります。高い山に囲まれた谷に湖が散らばっているエリアというのはわたしが山で最も好きな場所のひとつとも言えます。
この辺りの岩というか石は薄っぺらい板みたいなのが斜めに重なったようになっています。
周りも完全に明るくなって山肌の赤色も落ち着いてしまったし、子供たちも起きてるかもしれないのでテントに帰るか・・・
ピンク色がだいぶ薄まった奥の山々を最後に一瞥。
遠くの景色を見ていた長男にここで会いました。次男はまだ寝ているそうです。一緒にテントまで帰りました。朝のきれいな光が完全になくなってしまう前に次男にも見せてあげたくてたたき起こしました(^▽^;)
早速焚火の準備をする長男。
朝は昨晩よりも小さい焚火のつもりなので風よけの石は小さめに組みなおしたそうです。まめで驚いてしまいますΣ(゚Д゚)
角材みたいなのは、野菜を入れる木の箱で近所の青空市場の終わった後に拾いに行ったもの。大きく燃えるけど長続きしないので焚火の初めに入れます。
わ~いヽ(^o^)丿
大好きな朝ごはんの時間です。
色んなパンとブリオッシュを持って来ています。チーズ農協で買うバターはコクがあってとってもおいしくて買いだめ&冷凍保存しています(^^; それにハチミツやカシスジャムを塗りたくる✨ハチミツもジャムもハイキングの帰りに農協や道の駅みたいなとこで買ったものです。
木が足りないのは辛いのでたっぷり持って来たのですが、いささか多過ぎました💦
また持って下りるのも嫌なのでヤケクソで全部くべます( ̄▽ ̄;) あったかくて幸せ。
だってこれですよ・・・日が高くなってきて日向になってだいぶ経つのに、わたし達の水源地は凍ったままです💧 テント泊し始めて2か月ですが、こんな寒い季節に外で寝るなんてほんの少し前までは到底考え付かなかったことです。
持って来た木、全部燃やしました。焚火の最後、みんな手を暖めます(#^^#)
最後は水をかけて石で蓋をしました。焚火の終わりです。
テント撤収の時間です。
いつもながら一番難しい、エアーマットを丸めた後、袋に入れる作業。プロレスの寝技のごとく格闘しています。
袋に何とか入ったところ。これはわたしが丸めた方(一人用)です。
完全に片付けた後はふたりでくっついてキャッキャと何か話しています。やたらと楽しそう(;'∀')
水溜りの氷の上をバタバタ走って割って回る・・・😅
それでは出発です。
峠へと向かいます。
緩やかな上りです。
すぐに峠に到着します。
稜線から日が差してきました。
先に峠に到着した次男が少し高いところに上がってわたしを手招きしています。なになに?
・・・。
うわぉ。イタリア側がすごい雲海になっています😻
子供たちも感動の大雲海です。うっとり眺めつつ駐車場まで下りていきます。
次に続きます。パン・ド・シュクル(3208m)にチャレンジです♬