フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

世界最大級の外食産業見本市SIRHA(シラ)&お菓子のワールドカップ2日目

先週はリヨンで2年に1度の大規模な外食産業の見本市「SIRHA(シラ)」が開催され、日本の製菓・パン学校の先生Mさんのアシストで足を運びました。元々の仕事の休み2日に加え有給も1日とり、全部で3日間です。
2日目は朝、エキスポ会場行きのバスが出ているトラム&地下鉄駅で待ち合わせをしました。何を間違えたか20分も早く到着してしまったわたし・・地元なのに(;^_^A


前日はお昼過ぎからという中途半端な時間だったので交通機関も会場付近もそんなに混んでいなかったのですが、今朝はものすごい人です。この日は月曜日。フランスではレストランもお菓子屋さんも日曜か月曜休みのところが多いのでこの見本市も日曜と月曜がもっとも混雑する日と言われています。小雨がときどきぱらつきとっても寒い💦何か暖かいものが飲みたい~!でも買いに行ってる間にMさんが到着したらいけないし、、と思っていたら・・


飲み物の無料スタンドがありました(*'▽')クロワッサンなどのミニ・デニッシュも揃っています。みんな会場行きのバスに急いで乗り込むのでほとんど誰も利用していません。もったいない・・・


は~ちょっと温まりました(*´ω`) あっという間に飲み終えておかわり欲しいところだったんだけどちょっと恥ずかしくて悩んでるうちにMさんがやって来ました💦


今日も会場内は混雑しています。気になる(≒おいしい試食がありそうな)日本企業コーナーを今日も素通り(T_T)
製菓・パン学校には何の関りもないので仕方ありません(^-^;


パンエリアでは頻繁に立ち止まります。特にパンの成型やプレゼンテーションは参考になるものも時々あるそうです。
今日はまずスクールとつながりの深い有名シェフ、二コラ・ブッサン氏と約束があります。


MOF(フランス国家最優秀職人)でもある二コラさんは大手乳製品会社、エル・エ・ヴィールのコンサルタントをされています。


同社の製品を使ったプロフェッショナル用レシピを開発されています。塩味系3種類と甘い系ひとつを試食。あ、もちろんコーヒーもお願いしました(^▽^;)


ところでエル・エ・ヴィール社ですが専属シェフ、提携シェフの顔ぶれがすご過ぎる!☟

超有名シェフ、ピエール・ガニエール氏を始め、スーパーシェフで最近日本にも店をオープンさせたクリストフ・ミシャラク氏やルレ・デセール(高級菓子店の集まり)会長で日本にも店があるフレデリック・カッセル氏などそうそうたるメンバーです。二コラさんは一番左上に、その真下にはこれもスクールに講師として来られたことのある元・クープ・デュ・モンド(お菓子のワールドカップ)優勝者で今年の東京のサロン・デュ・ショコラにも出しておられたカンタン・バイィ氏も。


少しパンゾーンを回って・・・


製菓関係のゾーンに突入です。


あまりに色んな所に寄り過ぎて見てるだけでもお腹いっぱい!?です。


今日もクープ・デュ・モンド会場へ。今日は一般の観客席から見学しました。ちょうどアイスケーキの時間で各国の作品を順番に審査員のシェフたちが試食していきます。一番新鮮で美しいプレゼンテーションだったのが意外にもマレーシアでした。蝶をイメージした飾りが繊細で美しかったです。


☟ちなみに今回のクープ・デュ・モンドの参加国です。

大会規則により、前回優勝国のフランスは出場していませんでした。日本は前回もだったのですが2位になることが多いのです。でもなかなか1位にはなれません。優勝回数はフランスが8回で一番多いです、日本は2回。フランスが出ていない今年はチャンスと言われています。


さて、パン関係の人たちに会わないといけないということでパンのコンクール会場に移動します。ここで2、3人のスクールとつながりのあるシェフたちと約束があります。少し早く着いてしまったので、特に興味もないパンのコンクールに目を向けていると・・・


クープ・ド・フランスという大会で、各地方ごとにセレクションされた3人一組のパン職人がフランス1を競うのですが…オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地方チームにわたしが昔製菓・料理学校で働いていた時のシェフのひとり(一番右)が✨コンクール中だったので残念ながらお話しすることはできませんでしたが、今では日本以外のアジアの国中心に活躍しておられるようです。今回入賞は逃したようですが、とても美しい(そして多分おいしい)作品を作られていました。働いてた時も美味しかったんですよ、この先生のパン。さらに磨きがかかったに違いありません。こういう思いもよらぬ再会(いや、話せませんでしたけど💧)も嬉しい、いろんな人が世界から集まる見本市なのです。


その後は予定していた方たちとも会うことができ、本日の業務(わたしに関してはウロチョロして試食しまくってただけ😅)終了!
するとMさんが提案してくださいます。「さっき会ったスイス人パン職人と奥様がディナーに招待してくれてるんですけど一緒に来られます?」・・・はい!もちろん!!
前日にわたしが山にハマってるという話をしたので、そのスイス人の方はご夫婦で山好きなのできっと話も合いますよ、とのことです(^▽^;)


予約してくださっていたのはリヨン市内のレストラン。たまたま以前働いていた界隈で懐かしいです。少し早く着いてしまったので少し周りをウロウロ。
寒くてこれ以上時間潰すのもキツイので時間ぴったりにお店に入ると約10秒遅れでスイス人夫婦も到着Σ(´∀`;)フランス人にはあり得ない時間の正確さ!!わたしたちはバスとトラムできたからあんまり渋滞は関係ないけど、彼らは車だったので多分遅れるだろうな、って話してたところでした。会場から市内への交通はめちゃくちゃ混雑するんです。それも見越して早めに出られたんでしょう。さすがスイス人


お二人はジュネーブとその近郊に5軒のブーランジュリー、ティールームなどを経営されています。しかも旦那様は県会議員もされていてご夫婦もお子さんたちも全員スポーツ万能!頭が良くて話題が豊富なお二人と話が弾み過ぎてなかなかメニューを決められませんでした、決めかけるとぶわーっと何かの話が盛り上がって💦・・・一番下の10歳のお子さんと去年4000m級に登った時の写真とか携帯から出てきてさすがスイス人Σ( ̄□ ̄|||)


イタリアのポピュラーな食前酒、アペロールを注文しました。これを飲みつつフォッカッチャにオリーブオイルとおいしい塩をつけてつまみながらしゃーべる喋る!!!


ちょっと高級で自腹では絶対に行かないイタリアンでしたがとっても美味しかったです。
オマールのビスク、アラビアータ(ちょっとピリ辛トマトソース)のパスタ。ピザは少し分けてもらいましたが生地もおいしければ、使ってあるトマトが特別なもののようで濃厚な風味でこれも激うまのモッツァレラと一緒食べてに唸るおいしさ💕
旦那様がスクールに講師に呼ばれ来日している間、奥様や子供たちも旅行して日本が大好きだそうです(#^.^#) フランスは嫌い💦みたいで悪口言いまくりでした(^▽^;)


別れ際に「スイスの山もいいですよ。一度来てください。もちろんお店にもよってください。そしてチーズフォンデュを一緒に食べましょう」と嬉しいお言葉。社交辞令でも本気に取りますよ😅
ご馳走してただいたフランソワさん、わたしに声を掛けてくださったMさん、ありがとうございました。


☟ところで気になるクープ・デュ・モンドの結果ですが・・・

なんと優勝はマレーシア!そもそも日本以外のアジアの国が入賞することは今までなかっただけに皆が驚いたと思います。日本もよかった(らしい)だけに残念!翌日朝にお会いしたかつてのクープ・デュ・モンドのフランスチームの優勝者、カンタン・バイィ氏は日本もマレーシアもよかった、でも3位のイタリアは??イギリスとかのほうがよかったと思う、とおっしゃっていました。色んな審査の意見があるのでしょうね。でもカンタンさんはこう言われていました。「こういう意外な国が入賞するのは大会としていいことだと思う、なんだかいつも同じような顔ぶれの国ばかりが上位にいて、ほかの国は『俺たちにチャンスないのかよ』って空気が流れちゃいがちだから・・・」ほんとその通りだと思います。いろんな国が個性や技術を惜しみなく競い合い交流する公平な場であってほしいと願います。



最終日(って見本市の、ではなくわたしの3日間の仕事の休みの😅)に続きます。

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