フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

新しいスノーシュー(*^o^*)

へっぽこアルピニスタさん達もスノーシューを購入されたばかりですが、わたしも先週スノーシューを買い換えました。
去年の冬にケチって安いやつ(それでも一番安いやつではなかった)、日本円で7千円くらいの代物を買って機嫌よく使ってたのですが、重たい、異常に嵩高いというのに加えて足のサイズを調節する後ろのところの作りが甘くて、すぐに外れてしまうという大きな欠点がありました。特に雪にズボッとはまった足を抜くときや、地面や岩などにその部分がぶつかると調節するつまみが簡単に動いて外れてしまうので2、30分に1度は装着しなおすというあり得ない頼りなさ加減でした。
先週のシャルトルーズ山塊ではあまりに腹が立ったので帰りに駐車場のゴミ箱に捨てて帰ろうかと思ったくらいです。でもまあ何かの時に役に立つかもしれないので持って帰ってきましたけど、その勢いで先週末のうちにちゃんとしたまともなやつを購入しました。


ザ・スノーシュー💖
山グッズ専門店にて店員さんに色々出してもらって説明を聞きながら目的、体格にあったものを選びました。わたしの場合スノーシューでも森林を散策というのではなく結構登る気満々なので爪がちゃんとしたものにしました。


日曜の昨日はお天気は霞み気味だけど晴れ、ただしものすごい強風というものでしたが、そんな崖みたいになった場所じゃなければ大丈夫でしょと友達とシャルトルーズ山塊にレッツゴー♫


高速に入りやすい場所に住んでるわたしんちに友達が迎えに来てくれて、ただ彼女はちょっと朝弱いので20分ほど遅刻してやってきました。日が昇るのも遅いし今日は近場だしまあいいよ~、と出発。
新しいスノーシュー買ってん~とか言いつつ友達の車に乗り込み、高速に入って5分ほど走ったところでいきなり思い出した😨😨😨
スノーシューに気を取られ過ぎて、わたし靴忘れてきた
何十回と山には行きましたが、靴を忘れたのは今回が初めてです。昨日の晩ベランダで靴に防水スプレーをかけて乾かしたまま置きっぱなしになってます(◎_◎;)
友達はすかさず「あんた靴のサイズは?わたし2足持ってきてる」
さすが、わたしより山歴がずっと長い友達、準備がすごいです。ただ、彼女のほうが少しサイズが小さくてきつそうだったので、やはり取りに帰ることに(;´Д`)
高速からすぐに出てうちに戻り、再出発したのはもともとの出発予定時間から50分ほど過ぎた時間でしたが、「山に着いてから気付いたんでなくてよかったよ」と気を取り直して再度高速へ。


なんと友達と同じスノーシューでした!彼女は2、3年前から使ってるそうです。


先週シャルトルーズに来たときは1300m台から出発したのでだいぶ雪もありましたが、今日は800m台からなので全然雪がありません。しかたなくリュックに留めて歩き始めます。


緑色をした薬草リキュールの製造で有名なシャルトルーズ大修道会の前を通って歩いて行きます。ものすごく広く立派な建物です。
周辺の道は関係者以外は車で入れず厳粛な雰囲気が漂っています。


修道院のすぐ隣に木の伐採場があります。冬の間の修道院を暖める木のストックが積み重ねられています。


これは去年の12月初めに来た時に撮った写真です。この時は既に修道院の敷地内に運ばれて積まれた木が塀からも少しのぞいているのが分かります。


もう少し上っていくと、小さな礼拝堂がふたつあります。
シャルトルーズ大修道会の創始者であるブリュノ聖人を祀ったものです。


スノーシューしたいのになかなか雪がない・・・
1400m台のここら辺でつけようかと思ったんですが、かなり踏みならされていて平らになっているからあんまり必要ないのと、この坂の後また雪が少ないエリアに入りそうなのとでまだ付けられません・・・


1500m台の地点。雪は少ないです。ここ1週間ほどとても暖かい日が続いているのでかなり融けてしまった様子です。


1600m台。目的の山に登るための峠に到着。さすがにちょっとは雪があります。


ちなみに去年の12月初め、同じ場所👇

ただ、この時はまだスノーシューを持っていなかったので普通の登山靴では歩きにくく「この雪、いらん!!」と雪相手に怒ってたのでした。


ほんとのところ登りたかったグラン・ソン(2026m)は暴風の影響をもろに受けそうな切り立った崖のような場所が多いので諦めて峠を挟んで向かい側にある緩やかな登り坂のプチ・ソン(1772m)でお茶を濁します。


グラン・ソン


さて、ここでようやく登場、新スノーシュー 


プチ・ソンの登り始め。緩やかって書きましたが、切り立った崖ではない普通の登り坂という意味で、まあまあ勾配はあります(^^;)


わたしも一度登ったことがありますが友達は数回登ったことがあるので先を歩いてもらいます。



峠から200mも登らないのであっという間に山頂に到着。


シャルトルーズ独特の地層のラインがむき出しになった石灰岩で構成された山々。その後ろにはモンブランが悠々と。


シャルトルーズ西部のグランド・シュール(1920m)。シャルトルーズのなかでも特にリヨンから近い山ですが、頂上からのパノラマはすばらしいです。


頂上から少し下りたところにある切り目みたいになった場所から反対側に下ります。


スノーシューでは歩きにくい場所が少々あります。


しばらく雪のあるところが続きましたが、もうさすがにおしまいです。
スノーシュー履いたのたったの1時間(お昼ご飯休憩込みで6時間半のうち)(;´Д`)


お昼ご飯の準備にドンピシャな切り株がありました。風が強いので助かりました。ほとんど家具の領域です。


昼食の後は夏には放牧地帯となっているエリアを歩いて少しずつ下りていきます。放牧牛の水飲み場があります。
向かい左にとんがって見えるのはシャルトルーズ最高峰のシャムショウド。


今日諦めたグラン・ソンが遠くなっていきます。

午後3時半、駐車場に到着。朝着いたときはわたし達だけだったですが大盛況です。
しかも隣はベルギーからのツーリストです(ナンバープレート見る限り)。シャルトルーズも国際的に有名になってきたってことでしょうか(´∀`)


せっかく積もった雪もあまり高くない場所ではだいぶ解けてしまったようで、この新しいスノーシューをもっとしっかり試すには標高の高いところに行くか、本格的に冬になるのを待つ必要があるようです・・・・


帰り道。高速に乗る少し前の風景

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