フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

フランスのミネラルウォーター

両足首骨折(うち左足首は2本を複雑骨折)を出来るだけ早く治したい、と入院中から日仏の骨折関係の情報を検索していました。カルシウム源として日本ではよく「乳製品、小魚等」フランスでは「乳製品、ミネラルウォーター等」と書かれています。
入院先の病院で初めは水道水を飲んでいましたが、隣のベッドの同じく骨折されている方がコントレックスを飲んでいたのを見て、わたしもお見舞いに来る子供たちに頼んでミネラルウォーターを持ってきてもらっていました。


退院してからは値段が安い目のスーパーオリジナル商品を飲んでいたのですが、先日フト気になって調べてみると商品によってカルシウムの含有量は結構差があります。カルシウムと同時に強い骨を作るのに必要とされるマグネシウムの量もしかり。しまった、情報収集不足だった・・・ちなみに一般的に流通している商品ではイタリアの「クールマイヨール」、フランスの「エパール」、「コントレックス」などの順にカルシウムが多くなっています。


スーパーの配達を利用してめちゃくちゃいっぱい買いました(^▽^;) 
台所に置ききれない分は寝室にも積み上げています💦エパールはちょっと高い目なのと最大でも1リットル入りしかないのでクールマイヨールとコントレックスをチョイス。Ca含有量トップのクールマイヨールだけでいいんと違うの?と思われるでしょうが、味的にはコントレックスの方が好きなのです(コントレックスまずい、という人が日本人には多いので言いにくいのですが)。で、半々で注文しました。


マグネシウムやカルシウムの含有量に寄って硬水とか軟水とかいいますが、フランスの水はヴォルヴィックなどほんの一部以外はほぼ硬水。上記のミネラルウォーターは超硬水と呼ばれます。最も硬いクールマイヨールの硬度は1600以上。エヴィアンで約300、ヴォルヴィックで60、日本のミネラルウォーターはだいたい10とか20とかだそうです。
コントレックスのラベルには1リットル飲めば成人が1日に必要なカルシウムの58パーセントが摂取できる、とありますΣ(゚Д゚) すごくないですか・・??というわけで、喉が乾かない体質で普段ほんとに水飲まないんですけど無理して最低でも1日1リットルは飲んでいます。もちろんチーズやヨーグルトなどの乳製品は毎食取り入れています。こちらは大好きなので問題ありません(*^^)v なにせ左だけで2本も思いっきり折れたのでしっかりくっついてもらう必要があります💦


サプリで唯一買ったのはこれ「タラの肝油」。カルシウムの吸収に必要と言われるビタミンD、これは毎食とる自信がないのでとりあえず・・・。日光浴でもいいようですがお天気イマイチの日が多くてあまり外にも行っていません💧



今日のテーマ「アイベックスのメスと子供たち」
カルシウムとは何の関連もないお山のスターの写真を今日は見ていただきたいと思います。少し前にマーモットの写真を載せましたが、今の時期、冬眠から目を覚ましてピョコピョコ走り回っているマーモットと違って、冬眠はしないアイベックス。ソロで見かけることもありますが、グループでいる場合はオスはオスだけで、メスはメスばかりまたは子供たちと一緒にいることがほとんどです。今日はメス、子供たち編です。
ちなみにアイベックスはフランス語でbouquetin(ブクタン)と言いますが、メスを特にétagne(エターニュ)と呼ぶこともあります。といっても一般的にはまず知られていない単語で、知ってる人はかなりの山好きと見ていいでしょう^^;


ベルドンヌ山塊、2018年10月
アイベックスは先日紹介したシャモア同様、野生のヤギなので羊などと同じで乾燥した場所でも食糧となる植物を探し出すことができます。緑が青々としたところよりは、ガレ場、ザレ場でのほうがよく見かけます。


セルス山塊、2017年2月
友達とスノーシューハイキングをして雪がほとんどないところまで下りてきて出会った幼いアイベックス2匹とメス一匹。お母さんでしょうか・・・
このように冬の間は雪の少ない標高の低いところに下りてきて草や木の芽など食べ物を探している姿を見かけます。夏の間は主に標高2000m以上くらいのところで朝夕の涼しい時間帯を好んで行動します。


アンバン山塊、2017年10月
モン・ダンバン(3378m)に登る途中にお昼休憩していると雪渓を横切りやってきたメス。ゆったりとした優雅な動きで景色を眺めていました。わたしが近くにいても気にするどころかおっとりとこちらを見つめてきました。たった数分間のことですが、不思議な時間を共有しました。


モン・スニ山塊、2017年9月
メスと子供たちという典型的なグループ。影も絵になります。


エクラン国立公園、2016年9月
2700m台の避難小屋に1泊した際、日が暮れかけると高いところから次々にアイベックスが下りてきました。


逃げるともなくこちらの様子を伺うメスと赤ちゃん。


赤ちゃん、可愛い😻


これも同じ日のほぼ同じ地点で。多くの若いアイベックスが集って遊んでいました。角をぶつけ合って遊ぶやんちゃも。


これは翌朝、避難小屋からヴュー・シャイヨール(3163m)に登って下りてくるときに出会ったアイベックスの親子。ほんわかと暖かい気分になります。


アルプ・グレ山塊、2016年9月
エギーユ・ド・ラ・グランド・サシエール(3745m)に登る途中に見かけたアイベックス。


同じ日の帰り、下山途中で出会った群れ。行きに見かけたのと大体同じ場所だったと思います。



次回か、近いうちにオス編をやります。オスはメスに比べてくるりと大きく立派な角を持っています。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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