randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初冬のボージュ山塊へ(その1)

先月前半にはあちこちの山にたっぷりあった雪もかなり融けてしまったようなのでスノーシューは諦めて普通のハイキングをしにボージュ山塊に日帰りで行ってきました。
ボージュ山塊はサヴォア県にあり、ほとんどのハイキング出発地点にうちから2時間以内で行けるのであまり遠くまで運転したくないときなどにいいです。先週末にめちゃくちゃたくさん運転したし、11月は2000キロ近く運転したので遠出が大好きなわたしですが近場以外には行く気が起こりませんでした(^^;


7時半。小さな村の教会の前の駐車場に車を停めます。うちからは1時間45分でした。
歩き始めるつもりの道の周辺に車を停められそうなスペースがなく、最寄りがこの村の駐車場でした。道路をまず徒歩で10分ほど来た方向に戻ります。


おお、嬉しい。看板が、、と思ったのも束の間、わたしが今日歩くつもりのコースは無視されてもっとポピュラーなコースの説明のみでした(;´Д`) とりあえず出発地点は標高931m。
結局昨日は周回コースの最後らへんのみポピュラーな場所を通ったため看板が登場。ケルンはほとんど全くなくて時々気まぐれに現れるペンキマーク、雪のある部分では前を歩いた人のトレース、そして何より地図や見た目の地形を頼りに1日歩くことになりました。


南方の奥にはベルドンヌ山塊が。最高峰グラン・ピック・ド・ベルドンヌが存在感を示しています。ということはもちろん、ベルドンヌ北部からはボージュ山塊がよく見えます。


初めは林道、その後トレッキングコースになりその道は森に入っていきます。
森に入る直前。養蜂農家のミツバチ用のケースがありました。


地図にも一応載ってる道なのですが、歩く人があまりいないようで落ち葉で道が見えません。時々赤い矢印が木にペイントされているんですが、古すぎて消えかかってるものも多かったです。


今回のコースは山頂付近がよじ登り系なことや稜線を歩くところも多いのでそれが難所ということになってるみたいですが、わたしにはこの森の坂がすごく急で積もりに積もった小さな枯れ葉で一足ごとにズルズルと滑ること、その下の土は数日間降った雨でぬかるんでいることのほうがよっぽど四苦八苦しました。


森を抜けたところ。抜け・・ちゃったけど、道がない・・・抜けちゃってよかったのか?
でも地図を見てもそろそろ野原エリアに入るはずなので間違いはなさそうです。


ああ、道、これ…??不安にさせてくれる細さの道です。
経験からいってこの細さの道を道と信じて進んでいった結果、約70パーセントの割合で道は消滅し、もと来た方向に戻ることになります(~_~;)


結局それで正しかったです、今回は。しかしほんと人気がないコースのようで人の歩いた跡が消えかかって分かりにくい部分が多かったです。
さて、しばらくはこの岸壁の麓ぎりぎりのところを歩き、少しずつ登っていきます。シャルトルーズ山塊でサングル、ヴェルコール山塊でヴィールと呼ばれる山肌の地層のラインに沿った道と同じタイプのものです。



だいぶ上がってきました。ところどころ雪が残っています。


ここで予想外の障害物に出会います。先週たくさん降った雨のせいで、または積もった雪が融けて流れ滝のようになっている岸壁がありました。多くの部分が凍っており、それはそのまま地面の岩の部分も同じこと。道が氷で覆われてしまっていたのです。今日はアイゼン持ってこなかった…(◎_◎)
しかも、川(滝)が流れるということはつまり谷になっている部分だし、しかもすごく急。足を滑らせたらだいぶ下まで落ちます。
どうしよう・・・決断を迫られます。本当に通れそうになければ出発地点まで下りて別の駐車場から一番ポピュラーなコースで登ろうと思いました。
よくよく時間をかけて見極めます。氷が融けていて水が流れている場所、滑らなさそうな、または滑ってもこけるだけで転落する危険のない場所、それらを結んだ地点をわたしの足で順番に踏んでいけることができるか・・・。
大丈夫、いけそうです。靴がちょっと濡れそうですが凍ったところを歩いて滑るよりはましです。
ほんの10mもないくらいの距離のことだったんですが、めちゃくちゃ神経消耗しました(^^;


そこを通過してホッとしているところ。振り返った景色。


精神的に1日のエネルギーの大半を使い果たしたような気がします・・・


さて、気分を取り直して歩き続けます。次第に山っぽい風景になってきました。
雪も少しずつ増えてきます。
まだ10時。これから夕方までこの上の辺りを歩けるのかと思うと胸が高鳴ります。


おおっ。あれは・・シャモアがいっぱいいます。


いくつものグループが斜面一面にあちこちにいました。
彼らは好奇心が強いのでわたしの一挙一動をガン見してくるのですが、怖がりでもあるのであまり近づかせてもくれません。


シャモアのたくさんいる斜面から適当に登っていった結果、えらい急なところをヒーコラと苦労することになりました。


こちらにもっとなだらかな登り坂がありました(;´Д`) どっちみちコースの道は雪渓の部分を歩いた後見失っていたのですが、やはり一番穏やかな傾斜の部分を通っていました…当たり前ですね(^^;
視界がぐっと開けてきました。雲海を挟んで右側がヴェルコール山塊、左手がデヴォリュ山塊、エクラン、ベルドンヌ。
すぐ手前、稜線を伝って行けるのはプルヴァン(Dent de Pleuven)。往復して30~40分くらいかと思いますが、今日はコースが長いし日も短いのでこちらには寄り道しません。
その先右は朝道路からも見えたアルキュルザ、左のちょっととんがったのはぺクロ。2197mでボージュ山塊では3番目に高くなっています。ここには去年の秋に登りました。



・・・今日はもう時間がないのでここまでにします。明日以降に続きを書きますね!