フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

南仏お山地方・山小屋で迎える朝

高校生の次男との南仏ドライブ旅行、1泊目は標高2266mのカイヨール山小屋です。
カイヨール峠(2326m)の少し手前の道路沿いに位置しており、複雑骨折した左足首がまだ治っていないので、自分で登らなくても来ることが出来るのはありがたいです。


峠で日の出を見るために次男と早起きしました。峠まではハイキング道を徒歩約10分、道路だと車で2分ほどです。昨日見た限りハイキング道はなだらかで杖でも歩けないことはなさそうなのですが、薄暗い中転んでも大変なので車で行くことにしました。


目覚ましを6時に合わせました。8人部屋だったので他の人を起こさないようそろりと部屋を抜け出しました。


夜はいびきをかく人もおらず、おおむねよく寝られましたが、隣のベッドで寝ていた自転車でこの地方を4泊5日で旅行しているというカップルの兄さんが明け方、悪夢にうなされて「オォオ~~!ノ~~ン!!」と叫んだので(@_@)目覚ましよりも早くに目が覚めてしまいました。延々と続く登り坂か、下りでブレーキが利かない夢でも見たのでしょうか・・・


峠から山小屋を見下ろして。


峠の反対方向。今日下りていく予定の方面です。ニースが県庁所在地のアルプ・マリチウム県になります。


昨日の午後はハイキング客やドライブ客の車がいっぱい停まっていた峠の駐車場にはまだ誰もいません。


山小屋方面にある立派な山。ハイキングの予定もないため全く調べていなくて何の山かは分かりません(^^;)


昨日はサイクリストさん達がひっきりなしに記念撮影していて撮ることが出来なかった峠の石碑。標高の他に、県境であることや麓の町と最寄りの大きな町までの距離が記されています。


メルカントゥール国立公園の紹介と国立公園内の禁止事項等が記された看板。


峠で景色を30分ほど楽しみました。空の色も落ち着いてしまったので山小屋までゆっくりと下りていきます。


駐車場に車を停めて山小屋に入ると6時50分でした。朝食は7時開始ということでしたが、管理人さんが「もう準備できてるからどうぞ」というので部屋に戻らずに直接食堂へ進みました。


一番乗りです(^^;)ハイキングするわけでもないのに恥ずかしい・・・
次男に飲み物を取りに行かせてさっさとテーブルに陣取りました。間もなく、昨日の夕食時の同じテーブルのメンバー4人も降りてきて6人でおしゃべりしながら朝ご飯を食べました。


フランスの山小屋は一般的に朝は8時までに寝室を開けることになっています。朝食後、荷造りをするために部屋に上がりました。


あんまり早くに出るとすることがなくなるので( ̄▽ ̄;)わざと出発準備をダラダラします。寝室で隣の2段ベッドにいたカップル。兄さんは本気サイクリスト、彼女はバカンス時だけ仕方なしに付き合ってるらしく(;'∀')電動アシスト自転車です。しかし、バッテリーが空になってしまい次の町まで下りないとチャージすることが出来ないため、この状態では姉さんには重たすぎるので兄さんが荷物を全部電動自転車に積み、運転するそうです。頑張れ!兄さん!!


わたしたちも8時過ぎに出発しました。楽しい道路が続きます。


峠の近くに「マーモットに注意」の看板がありましたが、まさに2匹ウロウロ道路を横切ってました。ひかれるなよ~っ💦


だいぶ降りてきたところに湖、そして山小屋が見えます。間もなく前を通ることになりますが・・・


この山小屋も、泊まる場所の候補のひとつでした。2年前にメルカントゥール国立公園に初遠征したときに3泊目に泊まった民宿(実はこの日の夜も同じところを予約)で、この山小屋の管理人の女性と出会ったのです。迷った結果、標高の高い方にあるカイヨール山小屋にしましたが、ここもまた機会があれば泊まってみたいと思います。


峠道路を下りてしまうといくつかの小さな町を通ります。風光明媚な地方だけあって自慢の車でドライブする人に時々すれ違います。


再び道路は標高を上げていきます。


なかなかの景色です。
今朝走る予定の道路は全く下調べしておらず、どんなところかまるで見当もつかなかったので嬉しいサプライズです(*´ω`*)


道路沿いにある可愛い村を通るので楽しみにしていました。ルビオンという村です。昨日、眺めていたハイキングの本に載っていた村の写真がたまたま目に留まったのです。


小さな駐車場が村の手前にありましたが、杖なので出来るだけ村の中心地まで車で行きたい…大抵、少しは村の中にも停められることが多いのでとりあえず車で進みます。


わ~、なんかギリギリだけど( ̄▽ ̄;)面白い♪


村役場(らしい)のドアには可愛らしい絵が💕ドアの上には「学校」と彫られているけれど、村の規模からして現在は十分に生徒の数がなさそうに思われます。


山奥の僻地とはいえ、南仏らしい石造りの素朴な村でした。商店はレストラン兼食料品店が1軒だけ。観光客もまだ午前中だからか見かけないし、住民もいるのかどうか静まり返っています(・・;) ちょっと観光でもしないと間が持ちません。教会にでも入っとくか・・・


村の規模から考えるとかなり立派な教会でした。今はあんまり人も住んでいないような廃れ感があるけれど、昔は結構重要な役割を持った村だったのかもしれません。


村の一角に展示されていた脱穀機らしきものと右はオリーブオイルを絞るらしい器具。この周辺にはオリーブの木は見られませんでしたが、そう遠くないエリアにオリーブの産地があります。


杖&リハビリブーツで頑張ってウロウロしました(^^;)


しばらく下りた先の道路から見上げたルビオン村。しかしすんげーとこに建ってるな💦



長くなってきたので今日はここでいったん終えます。
次はこれまた初遠征の峠道、ロンバルド峠道路(2350m)です。
今日もお読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する