フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪景色のベルドンヌ山塊へ(後半)

昨日(木曜日)に近場のベルドンヌ山塊にハイキングに行き、湖まで来たところまで書きました。


これが一番湖の形がよく分かる写真。下りてきたときに撮ったものですが・・
これは2088mの地点にある低いほうの湖。地図を見る限りもうひとつは2156mの地点、そのふたつの間には3つの小さな湖があるようなのですが、それらは雪に隠れて見つかりませんでした。


お日様が照って風もなく暖かくて(12月にしては)、あまりに気持ちがいいので迷わずこの場所でコーヒーおやつ休憩です。


ここで登場するのは、、日本の雑誌の付録についていたサブバックの中に入った・・・


アイゼンですわ(´∀`)
はい、新調したばかりのスノーシューでなくてアイゼンです。



というのも、かなり前に積もった雪なのでその後表面が融けたり凍ったりしてかなり固くなっておりスノーシュー向けの雪ではないと判断してのことです。
特にこの後結構きつい登りになっていくのでなおさらです。スノーシューはもっとふかふかの雪が十分に積もるまで我慢したいと思います。


今日もひとりなのでセルフィーです。


今日も誰にも会わないのかと思ってた矢先に、山スキーヤーが滑り降りてきてカッコよく登場。
こちらに来たので挨拶をすると「あれぇまた会ったね。偶然だね」
・・・山でこういうしょうむないナンパ台詞?を聞くのはあまりないことなので訝しげな顔をしていると、「えっ分からない?こないだコル・ド・ポルトの駐車場で話したじゃん」
あ~そういえば先月ケラス山塊から戻って3日後くらいにシャルトルーズにスノーシューしに行ったときに、わたしはそこの駐車場に一番乗りだったんですが、すぐに1台やってきて山スキーの準備してた兄さんと5分ほど雑談したのでした。・・・共通点はお互い早起きってことですね。しかしわたしは向こうの顔なんて100パーセント忘れてましたわ。背が高くてすらっとした兄さんだったことくらいしか記憶にありません(~_~;) アジア人ってあんまり山で出会わないので目立つのかなって言うと、それもあるけどわたしの雪用ボトムを覚えてた、とか。何、そんなの見てる人あるのか(゚Д゚;) ちなみにそんな変わったのじゃなくて黒のやつなんですが。
乗ってる車くらいならわたしも見るけど…実際わたしは彼が乗ってた車、年代も覚えています😅


去っていく兄さん             
今回はもう少し長く、10分くらい立ち話をして「じゃあまたね」と別れました。彼は別のところをまた登って滑り降りるつもりらしくて、わたしがそこが見えるところを通って来たので積雪状態を聞かれたのですが、そんなつもりでしっかり見ていなかったのであまりちゃんと教えてあげることができませんでした。


みんな好き勝手なところを歩いたり滑ったりしてるのでトレースもあちこちに。よく分からんけどとりあえず峠っぽいところを目指します。なかなか傾斜が急になってきました。


振り返るとこんな感じ。結構登って来たな~


もう少しで峠っぽいところに着きます。


あとは稜線沿いに登っていきます・・と思ったら稜線ギリギリは岩がギザギザになってて切込みが深く歩くのが難しいところがあるので、平行した少し下りた辺りを歩くのがよいところもありました。


目的地の反対側も少し高くなっています。雪がなかったら、まずこちらにも「わ~い♫」ってスキップしつつ走っていくところなのですが(イメージ)、今日はめんどくさいからいいです。
右半分はシャルトルーズ山塊の南の端、左側にはヴェルコール山塊の北の端が見えます。
どちらも巨大な城壁のごとくずんずん伸びています。


このへんからめちゃくちゃ雪が深く積もってて膝どころか太ももまでズボっといくところもあり、今更面倒だけどゲイターも着けるか・・・


もう少しで頂上です。


おおっ、先客がいました。反対側から登って来たみたいです。


シーム・ド・ラ・ジャスの頂上(2478m)に到着~


先客の山スキーヤーさんの彼女が数分後に登って来たので3人でしばし雑談。
そのあと写真を撮ってもらいまいた。


シャルトルーズが威風堂々と。


北側、こちらは1週間前に行ったボージュ。


モンブランは上の部分だけ覗いてみえます。


一番てっぺんの部分は景色は最高だけど風が強くてものすごく寒かったので反対側に少し下りた辺りで風のあまり吹かないところを探してお昼休憩にします。


この場所で、わたし何と携帯電話を落としました😨
携帯で頻繁に写真を撮るのでいつもは服のポケットに入れているのですが、この日は行きの車の中でうまく充電できておらずバッテリーがほとんどなかったのでザックの頭の部分のポケットに入れておき写真はカメラで撮っていました。結構頻繁に開け閉めするポケットであるためスルリと落ちたみたいです。少し下りたところでふと友達に写真を送ろうと思い付きそのためには携帯で撮る必要があるので(下にスキー場があるのでネットは繋がりそう)、携帯を探して初めてないことに気が付きました。
半ばパニックになって戻ると、雪の中にさっくり埋まってました(´▽`) 


だいぶ下りてきました。
Yの字になってるのはウサギの足跡です。
ヴァノワーズに住む山男の友達と彼のうちの近くの山で昨冬スノーシューをした時に色んな動物の足跡があり、足跡講座のレクチャーをしてもらいました(*‘∀‘) 


この辺りまで来ると風はほとんどなく寒くないのでお昼休憩からいくらも経ってないですがもう一度休憩~ さっきは風よけを探したものの、落ち着いた場所でもやはり風がびゅうびゅう吹いてて寒すぎてデザートのお菓子を食べずにさったと退散したもので、仕切り直しです。


阪神タイガースシートの登場。これを出した後は毎回六甲おろしが30分くらい頭の中で演奏され続けるので大変です。


やたら積もってるところとやたら融けているところとあります。境目は壁のようになっておりストックを隣に立てるとかなりの厚さ積もっているのが分かります。


既にお日様は低くなり始めました。


レザン・ドゥルス(raisin d'ours) 熊のブドウという名の実。甘酸っぱくておいしいです。初夏によく花を見かけます。山によってあるところと全然ないところがあります。


行きに通った山小屋で水を汲んで帰ります。


森に戻るとまだ霜は降りたままです。


夕暮れのシャルトルーズ。まだ16時くらいなのですが日が短いです。


今戻って来たベルドンヌのほうを振り返るともう月があんなに高い・・早すぎっ


駐車場に到着。わたしの車、今日もひとりぼっちでした。


夕陽の中走る山道もとってもきれいです。


シャルトルーズの麓の辺りを走ります。


行きは高速の部分が長かったのでちょっとケチって地道を長く走ろうと思ったら夕刻の渋滞のグルノーブルの町中を通ることになり、ほんとバカかよっ、って自分で突っ込んでました。行きと帰りを反対にすればよかったのでした(;´Д`)
なんとグルノーブルの中心街にボーフォールチーズを売る農協の支店が!!
羨まし過ぎる・・・


行きより大幅に時間をかけてリヨンまで帰ってきました。上はうちから300mくらいのところの写真。この日は12月8日、伝統的に「光の祭典」というのが町中で行われるためいつもより道が混み気味だった気がします。下の写真はその一環で、大学の建物なのですがいつもよりイルミネーションがすごいです。



おまけの1枚。昨日、仕事の帰り道です。12月8日がメインなのですが週末の間もイルミネーションはあちこちで行われます。去年はパリのテロの3週間後だったためあっさり中止になりました。今年もポリスだらけで例年の盛り上がりはないような気がします。











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