フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

約1年ぶりに訪れた峠の我が家

2月上旬の週末に、勝手に第二の我が家感覚にさせてもらっている、峠近くの村に住む友人夫妻のところに寄せてもらいました。


フランスでは2月、地方ごとにずらされた2週間のバカンスがあります。道路やスキー場が込み過ぎないように、との計らいなんだそうです。
この日はバカンス始まりの週末だったので、これは朝7時過ぎの写真なんですけど、お山方面に向かう車で国道はプチ渋滞になっていました。この後、しばらく進むとましになり、ホッとしました。
そのまま少し運転していると、友人からメッセージが入りました。
「悪いんだけど、今日は土曜日。途中の町でマルシェやってるから、パンを買って来てくれないかい?」とのことです。どっちみち通る町なのでお安い御用です🎵


町の中心にデミたんを停めました。


ル・ブール・ドワザンの町のマルシェ。
周辺にはアルプ・デュエーズ、グランドン&クロワ・ド・フェール峠、ロータレ峠など有名な山道が多くて、サイクリストさんにはお馴染みの町です。スキー場も周辺には多いため、冬にもそこそこ観光客が訪れるようです。わたしも夏には、この町からアルプ・デュエーズやグランドン峠などをクライムしました。


友人から指定されていた屋台。
近くの村で伝統的にパン作りをしているお店が週一度、このマルシェにも売りにくるんだそうです。ここのパンは友人のおうちで何度も食べたことがあります。
頼まれていた大きなパンをふたつ購入。お店の人と少しお話すると、友人をよく知っているようで「よろしく伝えておいてね」と言われました。


何度もブログに出てきているロータレ峠道。
標高2000m以上あるのに、通年で開通している便利な峠道なのです。
この近くの村に友人夫妻は住んでいます。


途中で「もうすぐ着きます」と連絡を入れておいたら、村の入り口に入ると同時に友人が迎えに来てくれました。
わたしの荷物の半分以上を持ってくれている心優しい友人、Fさん。
おうちは村の高い位置にあり、車が停めにくいので村の下に停めて、道路をショートカットして雪の積もった野原を登っていきいます。かなりの急斜面で、既にハイキング感覚です😂


Fさんのわんこ、フィルー君も一緒に来てくれていました。
わたしがちゃんと着いてきているか、時々振り返って確かめてくれるフィルー君(^-^;


着きました。
映画のセットのような古い建物に住んでいるFさん夫妻。
この村にはお店はないし、少し下のもう少し大きな村にも民宿はあるものの、お店らしいお店はほぼありません。わたしにパンを頼んだのも、あそこのパンが好きだから、というもあるでしょうが、この辺りでは買い物ひとつするのも一苦労だからだと思います。


登るのが大変な階段。


2階部分は、住みやすいように改築されているため、結構快適です。


薪ストーブに火が入っていて暖かい😊
地べたに寝転がって遊んでもらいたいアピールをするフィルー君。
まだ3歳になったばかり、と若いので甘えたがりなのかもしれません。


うちで一度食べてきているけれど、おやつ的な感じでもう一度、朝ご飯を頂きました。
このパンはわたしが買ってきたやつではなくて、既におうちにあったやつです。
電話やメッセージではたまにやり取りをしているものの、会うのは1年ぶりだったため、近況報告や、共通の知人の話などが弾みました。


もう11時前だけど、近くにスキーでお散歩しに行くことにしました。
家から直接スキー靴を履ける幸せ✨


だって、これですから(≧∇≦)
うちから直接スキーで歩けるなんて、夢のようなお話です。
しかし、これでも、この時点で最後の積雪から3週間くらいは経っていました。1月下旬から2月上旬にかけては、かなり寒かったので、雪があまり融けなかったようです。


もちろん、フィルー君もついて来ますよ♩


スキーでお散歩編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

最近の風景(日常編)

いつもブログにはアホみたいに雪山か、山道の写真ばっかり載せていますが、住んでいるのは雪山でもなければ、山道沿いでもありません( ̄▽ ̄;)


夕方の信号待ちの街角で。
メイン道路のひとつなので、トロリーバスの線が張り巡らされています。
リヨンの町にたくさんあるバスレーンは自転車も安心して走ることができます。
サイクルレーンも既にあちこちにありますが、まだどんどん新しく作られてきており、現市長がエコロジストの党の方なのも影響しているかと思います。


おいしいパン屋さんのひとつ「アントワネット」。市内に3軒あり、これは中心地にある店舗。食事パンがメインでケーキ類はありません。菓子パンとしてはブリオッシュが数種類あり、紙袋にも「アントワネット パンとブリオッシュ」と書かれているので、よっぽどウリみたいです。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と日本語に訳されているマリー・アントワネットの有名なセリフの「お菓子」とは、ブリオッシュなので、それから店名を付けたものだと思われます。


大きなパンがほとんどで、丸ごと買わなくても計り売りをしてくれます。
どれも粉の旨味を感じることができる発酵時間をたっぷりとって丁寧に焼かれたパンたち。
みよん家は、食事のお供にはそこまでパンを消費する方ではないのですが(フランス人の中には、食事中に結構な量のパンを食べる人もいます)、チーズは大好きなのでやっぱりそれなりには食べてます。
この日は2種類のパンを半分ずつ切ってもらって買いました。


少し前のブログで、息子たちと街の高台に自転車で行ったことを書きました。
それがきっかけで、最近はちょこちょこ町の坂道を登るのがブームになっています(^^ゞ


先日みんなで行った寺院にまず登ったのち、別の見晴らしのよい小さな広場に来てみました。トータルで14㎞弱、200mほどの高低差を登りました。タイムは約54分なので、あまり時間がなくても来られる手軽さが嬉しいです。


この日は前述の寺院に登る前に、別の高台にも登っておきました。
曇り空でしたが、先週は暖かい日が多くて自転車でも辛くなかったです。


自転車では大した量の買い物はできないので、マルシェに行くときは愛車デミたんの登場です。マルシェの近くに大きなアジア食材スーパーがあるので、よく同時に買い物します。
この日は自転車やスキー中の行動食用の和菓子を探しに行きました。
第一希望は餅菓子💕・・・なのに、なぜか餅類が売り切れまくっていて、今までに買ってまあまあおいしかったやつはどれも売っていません。仕方なく、別のものを探してみます。


お、まともっぽいものが。
日本製ミニ羊羹、6個入り。ええやん、ええやん(^^♪
と値段を見ると、4,55ユーロ・・・700円弱かぁ・・・高過ぎるような気がして買わなかったのですが、ひとつ100円ちょっとなら、そんなに高くはないのかもしれませんね。ケチ過ぎて、判断能力の鈍ってるわたし_| ̄|○
次行ったら買います💦
この日はこっち系をいくらか買いました
👇

胡麻とかピーナッツとかの飴がけ。
糖分だけでなく、ナッツ類の油分もあるからカロリー高くて運動時にはもってこいのような気がします。ナッツやシード系は大好きなので、こんなシンプルなお菓子でも嬉しくなってしまいます。


ブログによく登場している友達のDさんは、先日、スキー仲間と山に籠って縦断スキーハイキングをしていました。行き先はヴァノワーズ国立公園だったそうです。
時々、電波がある時に送られてきていた美しい写真の数々・・・


羨ましい(T_T)
夕暮れ時にこんな高いお山にいるのは、泊りがけの山旅の醍醐味ですね。
毎日高低差2000m以上を登ったり下りたりして、山小屋を渡り歩くとんでもない体力、精神力、テクニックを必要とした旅だったようです。
こういうのも👇

氷河の上だそうΣ(゚Д゚)
クレバスに落ちた人を助ける訓練も行ったんだそうです。
何だかわたしには想像もつかないレベルのお話です・・・
で、帰って来てうちに遊びに来ました。


ヴァノワーズとは何の関連もない、しかしおいしい高級ワイン、コート・ロティを手土産に持って来てくれました。


コースを説明してくれるDさん。
「わたしの行けるレベルの場所に今度山小屋泊で行こう」とお願いしておきました(;^_^A


お読みいただいてありがとうございました。

雲海とシャモアのお山、下山編

雲海がしっかりと出ていただけでなく、シャモア(野生の山羊の一種)にも出会えて、ウキウキして登っていったスキーハイキング。


朝日に照らされるシャモアたち。


雲海をバックに。
超地元なので、ここにはもう何十回も登っているという友人Dさんが撮ってくれた一枚。
この日は、下の方は全くの無風だったのですが、標高を上げるにつれ強風に。
とても雪の少ない今シーズンのフランス。この辺りは風が強いことが多いらしく、元々少しの厚さしかない雪が風に吹き飛ばされてガチガチになっており、下りが思いやられます😥


振り返って。
中央右の高いお山は、ここシャルトル―ズ山塊最高峰のシャムショウド。
今登っているダン・ド・クロールが2番目の標高になりますが、最後の部分は岩壁をよじ登らないといけないので、手前でUターンすることにしています。


「本日の頂上」にするつもりの岩壁ギリギリの地点までもう少しです。


この日、登りで唯一怖かった地点。
ツルッツルで急で登りにくかった💦
でも何とかスキーを外さずに登ることができました。


必死!!で到着の場面。
一足先に着いていたDさんが撮ってくれていました。
「本日の頂上」からの景色をご覧ください😊
👇

Dent de Crolles 1
Dさんがスキー板から滑り止めを剥がしているのが写っています。
雪に突き刺しているスキー板の先が風で揺れているのが分かると思います。
寒いので、ゆっくりとしたい気分ではありません。


保温マグのコーヒーを急いで飲もう・・・


Dさんがバナナを半分くれました。
さて、いよいよ下りていきます。
登ってきた斜面は、後半は雪がとても薄くて凍り気味でガリガリだったので(朝の駐車場での気温はマイナス7,5度でした)、出来るだけ良い状態のところを探しつつ下りていくことにします。👇



Dent de Crolles 2
ザーッと右側(下りる方面に向かって)にトラバースします。
雪の量は確かに、さっきのところよりかはあるけれど、ガリガリなのには変わりないし、何よりもめちゃくちゃ急で、しかも幅が狭い💦
👇

Dent de Crolles 3
横滑りでズズズッと下りていきます。
Dさんはジャンプしつつターンしますが、わたしはこれはまだできないのです。
そして、幅が少し広くなって普通にターンできるようになった地点。
それでもかなり急で、結構怖いです。
👇

Dent de Crolles 7
雪がもう少し量あったら、スピードが出なくて怖くないんですけどね・・・
傾斜が少しましになってきた辺り。
👇

Dent de Crolles 4
土が出ていたり、低木があったり石があったりするので、注意しながら下りていかなければなりません。



Dent de Crolles 6
幸い、Dさんが下から見守って&アドバイスをくれます。


傾斜が緩やかになってわたしにも余裕が出てきたところで写真を撮ってくれました。
例年なら、このくらいの岩は十分に隠れてしまうくらいの雪があるそうで、こんなに障害物競走的なスキーにはならないんだそうです(;^_^A
でも、これはこれで楽しいです。
麓の辺りは、傾斜もなだらかで、雪も柔らかめ(風が少ないので、雪の状態がまし)、気持ちよく滑ることができました。
👇

Dent de Crolles 8
Dさんの「ヒャッホー🎵」的な叫びが入っています(^-^;


Dさん撮影の一枚。
麓の辺りにあるシャレ―の廃墟。


最後は森をしばらく滑ります。


最後の2~3㎞は除雪されていない道路から戻りました。
行きは森をショートカットしつつ登りましたが、石ころが出っ張っている箇所が結構ありました。登りでは滑り止めが付いているので、多少なら気になりませんが、下りではスキー板を傷めてしまいます。



駐車場近くの道路で、スノーシューで散策している方たち数名とすれ違っただけで、ほとんど誰にも出会わないまま、無事に車まで戻りました。


お昼ご飯にはシュークルートを頂きました(≧∇≦)
お腹が空いていて、2回お代わりしてしまいました( ̄▽ ̄;)


お読みいただいてありがとうございました。