フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初遠征のロジエール山塊

山友Dさんが、仲の良いスキー仲間と計画した山スキーハイキングに一緒に来る?と先月末の週末に誘ってくれました。


出発が早いので、前日の夕方からお山地方のDさんのご実家に泊めていただきました。
薪ストーブで暖かい(*´ω`)
Dさんはわたしと同じくリヨン在住なので、ふたり一緒にお山地方へと移動する方が安上がりというのもあります。


もう夕方だけど、到着と同時におやつも頂いちゃいました。パネットーネ(市販品)です。
「明日ハイキングだから、多い目にカロリー摂っちゃっても平気だよ!」とDさん。


ヒラメがメインでした。
奥は「アヴォワンヌ(オーツ麦)」という名の、パスタ(普通にセモリナ粉の)。
いや、ほんとにそんな名前なんです。ややこしいったらありゃしない(・・;)
犬に「ネコ」と名付けるようなもの!?
茹でた後、バターで炒めてあります。
奥の白ワインは、わたしが手土産に持って来たものです。


翌朝。6時40分にDさんの友人、Pさんと合流します。
PさんはDさんと同じく、山スキー歴25年くらいのベテラン。シーズン中は毎週末、どっかのお山を登っては滑っているそうです。


Pさんの車は車中泊できるように改造されたカングー(右)でしたが、Dさんの車の方が大きいので、こちらに荷物を移します。


Dさんの車も、スキー板や自転車などが入りやすいようにちょい改造してあります。


行き先はサヴォワ地方。
うちからそこまで遠いというわけでもないのに、何となくチャンスがなくて未踏の地であるロジエール山塊です。
有名なスキー場であるヴァルトランスと同じ方面の山道を進んでいきます。


1300m台の村の駐車場に車を停めました。
朝の気温はマイナス9,5℃。この少し前に熟年山スキーヤーのGさんとお出掛けしたときがマイナス14℃だったことを思えば、だいぶ暖かいともいえるでしょう😅


除雪されていない道路をしばらく歩くことになるそうです。


道路は数㎞にも及ぶので、できるところではショートカットしていきます。
1月末のこの時点で、そこそこの量の積雪から1週間くらいしかたっていなかったため雪はたっぷりありましたが、この後なんと今まで一度もこれといった積雪がないんです。
去年も雪の少ない1年でしたが(日本は違ったようですね)、一体どうなってしまうのでしょうか(T_T)


日陰だけれども、さっさと歩いているとすぐに暑くなってきて、ダウンジャケットはすぐに脱ぎました。


これはふたつ目くらいに通った小さな集落。
小さな屋根が可愛いチャペルが雪景色にマッチしてフォトジェニックでした。


意外にも水場は凍っておらず、普通に水が流れていました。


分岐地点に来たので、地図を確認する男子二人。
Pさんは、随分と前に一度来たことがあるそうなんですが、昔過ぎてほとんど記憶にないらしいです(;^_^A


目的地、そこら辺の日向になっている山じゃあかんの・・・?
というセリフがでそうになります(^▽^;)


いよいよ日向になりつつあります。
ここまでで1時間半くらい結構なスピードで歩いてきたので、シリアルバーやドライフルーツでエネルギー補給をしました。


影が出来ることの幸せ✨
日向ってやっぱり全然暖かさが違いますね~


山小屋に到着しました。
スキーヤーさんやスノーシューの方が泊っているようでした。


山小屋前を通過、さらに谷の奥へと進んでいきます。
日向幸せ~と、喜びを噛みしめていたら・・・


Pさんが「すまんっ。方向間違えてた」と、谷底へと滑り下りていきました。
えぇえ~。また日陰ですか!?😭
あと、せっかく稼いだ標高を無駄にするもの、好きではないことのひとつです😓


その2に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

バレンタインライド♡

少し前のブログにちらりと書いたのですが、先月知り合いになった(坂を登っている最中に勧誘された)サイクリストグループから、バレンタインライド!?のお誘いがきていました。

バレンタインデー直前ということで、ハート型に組まれた行程を走ろう!ということらしいです。距離は95㎞ほどとちょっと長いものの、高低差は1200mもいかないくらいなので、そうしんどそうなコースではなさそう。
ただし、この方達はかなり高レベルなサイクリストさん達のようなので、スピードについて行ける気がしません💦
参加を迷っていたのですが、企画者の方に直前に聞いてみると「大丈夫、君のリズムで走ればいい。放ったらかしにしたりはしないから」とのこと。思い切って仲間に入れてもらうことにしました。


待ち合わせ場所として指定された、中心地の住所へと向かいます。
オテル・デュ―を望むローヌ河に架かる橋で一枚。
その昔は慈善病院、そして市立病院になり、今ではショッピングモールやホテルが入っています。わたしが2度出産したのはここの病院でした(≧∇≦)
この後、ちょっと住所を勘違いしていて集合5分前に軽くパニくってたら、たまたまロードバイクの女の子が通りかかって「グループライドに行くの?わたしもよ。ついて来なさい」


じゃじゃーん。来てしまいました。
左端に写ってるのが彼女。18人ほどの参加者のうち、女性は彼女とわたしだけでした。後で別の方から聞いたのですが、彼女サイクリングクラブにも入っていて、かなりのレベルなんだそう。ってのは、一緒に走っていてよく分かりました(;^_^A
わたしがこのグループに出会った日にもいたそうで「あなたのこと覚えてるわよ。なかなかいいテンポで登ってたわよ」と言ってくれました(T_T)


なんか・・・雰囲気からして怖いです(・・;)
雰囲気ってそもそも何なんでしょうか。体型?服装?自転車の種類?よく分からないけど、見るからに速そうな集団です😱


9時集合で、9時5分には出発しました。
しばらくはソーヌ川沿いに北上し、そのあと住宅地になっている高台へと坂道を登っていきます。予想はしていたけれど、みんな速い💦
しかし、グループから離脱しがちなわたしに合わせて、常にひとりかふたりがゆっくり目に走ってくれます。


そして、時おり全員で立ち止まり、間もなく出発、という繰り返しでした。
左が今回の企画者のJさん。朝は結構寒かったのに、一人で短いサイクルパンツを履いておられました。


全身になんか書いてあって怖い人もいてます😨


ついにボージョレ地方南部までやって来ました。
既に周りから遅れているのに写真を撮るのにも勇気がいりました(^-^;
この後、車では2,3回来たことのある古いお城の隣も走ったのですが、止まれず写真なしです_| ̄|○


お城の少し先にある、村の中心地で1~2分間、止まりました。
黒いウエアの方がこの日、かなりわたしに合わせて走ってくれました。
優しくて気さくな方でした。しかもイケメン✨


半分近くの行程を走ったところの町役場か学校のような建物の前でプチ休憩。
ただ、わたしが到着するとみんなそろそろ出発しだすので、最高でも1分くらいしか休憩できないんですよね(-_-;)


大慌てでおやつを食べます。
冷凍庫にあった、年末に日本で友達がくれたきんつば。
これが最後でした😥


このあと、かなりしんどい登り坂がありました。企画者のJさんが隣を走ってくれたんですが、登り終わった時、「ここは14%だったから、結構キツい坂といってもいい。でも、この少し先にその倍近くの坂があるんだ」
😱😱😱バレンタインライドにそんなキツい坂がちりばめられていていいとお考えなんですか!?


その激坂のある少し前でJさんが手渡してくれたのがこれ。
「パワージェル」だそうです。
糖分とカフェインが、固形物よりも体に早く浸透するジェル状なんだと・・・
こういうスポーツ系の食べ物や飲み物には興味のないわたしですが、渡された限りは頂かないわけにいけません。
そしてJさん「その坂では、絶対に足をついてはいけない
は??軍隊???😱🤣
「その坂を登り切った、という自信がこれからの君のレベルアップに役立つんだ」
なんで・・・なんでこの人に目を付けられてしまったんでしょうか😂😂


どうってことない郊外の住宅地に意味不明の急こう配の坂道が何気なくありました🤣
激坂を登り切って、振り返ったところ。
後ろにひっくり返るかというような恐ろしい坂(Jさん曰く24%らしい)でしたが、200mほどと、長くは続かないのが幸いでした。そのすぐ直前もしばらく坂道だったんですけどね(;^_^A
途中で後ろから車がきて、狭いので抜かせないからずっと後ろにいて、それもストレスになりました。


わたしを待っていてくれた人たち。


すみませんねぇ(^^ゞ
この後、帰りは休憩なかったので、写真撮れず・・・


解散後に、企画者のJさんと一緒に撮ってもらいました。
かなりしんどかったけど、常に誰かがわたしと一緒に走ってくれていたし、他の人も少し先で時々待っていてくれたり(そう、ひどく遅れていたわけではないんです、念のため😅)と、皆さんジェントルマン・サイクリストさん達でした。


うちに帰ってから、すぐに近くのスーパーへ・・・

Jさんが「自転車のあとに、いいよ」と勧めてくれたミネラルウォーターを買いに来ました。サン・チョール(右)とヴィッシー・セレスタン。どちらもスパークリングで、塩味が強くて独特な風味です。ちょっと苦手なので、普段買うことはないお水なのです。


ちょっと安めだったサン・チョールを買いました。
ストラバに写真載せたら、フォロワーのサイクリストさん(会ったこともない人😅)が「俺も自転車の後は、一本一気飲みするよ」とのコメントが。
そっか、有名なんですね・・・一気飲みは無理だったけど、半日かけて飲みました(*^^*)


この日の記録👇

ちゃんとハート型ですね💖
ハートはあくまでも、待ち合わせ場所から走った時のものなので・・・
ハート型に変なチョロチョロが付いてしまわないように、わたしんちと待ち合わせ場所の間はストラバはオフにしておきました。


ところで、企画者のJさん・・・

グループライドが終わった30分後にランニング50分間してました😱
どうして??意味が分からん_| ̄|○


お読みいただいてありがとうございました。

75歳・まだまだ現役山スキーヤーのGさん(後半)

昨年のシーズンオフ直前に山小屋で知り合いになった山スキーヤーのGさんと、先月新雪スキーを楽しんだ時のお話です。


休憩中に紅茶を飲むGさん。わたしにも勧めてくれました。
今年75歳になるというGさんはとってもお元気で、ここに到着するまでにも何人もの20代や30代の若い人達を抜かしてきました(^-^;


休憩を終えて歩き始めると・・・
ふたりのスキーヤーが下りてきました。
ふたり揃って真っ白のウエア。あっ、これは・・・


陸軍の兵士(おそらくアルペン猟兵)の白カモフラージュのウエアのおふたりでした。
この人たちはスキーも、スキー靴も白なんです。
わたしも板と靴が白なので(狙ったわけではなく。一番使い易そうだったのがその色で)、たまに「兵士っぽくて嫌だな」という気になっています(;^_^A


峠から半分くらい登った地点。


後半はわたしのほうがスピードアップして、前を歩かせてもらいました。


着きました、グラン・ユリエール(2232m)。聞いたこともない山頂だったし、今もこのブログを書くにあたって、名前も標高も全然覚えていなかったので調べました(^-^;
頂上には先着の二人組のスキーヤーさん。


Gさんとのツーショットを撮ってもらいました。
ここでご飯でもよかったのですが、ほんの少し風があります。
とりあえず峠まで下りて、周辺で良さそうなところを探すことにしました。


モサモサの新雪の中を下りていきます。
今シーズンかなり久しぶりの新雪でした。


峠からさらに少し低い位置にある湖まで下りてきました。


既に歩いた人たちのトレースがあります。
グルノーブルから近いのでポピュラーな場所のようです。
座る岩とかがないので、スキー板を裏返してベンチにしました。


いつも通り、パン、チーズ、サラミ。
この日、マイナス10度以下とかなり寒かったので(朝の駐車場はマイナス14度)保温マグのコーヒーはだいぶ冷めてしまっていました。


Gさんは保温ジャーに家庭菜園の野菜を使ったリゾット風なものを入れてきていて、味見させていただきました。まだ十分に温かかったし、おいしかったです。


サラミはお気に入りのお肉屋さん手作りのものでした。
オピネルは「トム・デ・ボージュ」というサヴォワ地方のチーズの農協で買ったものです。


アーモンドと胡桃を入れたバナナケーキ。
蜂蜜を入れることが多かったのが、最近デーツ粉(デーツをさらに乾燥させて粉にしたもの)を入れて、違ったおいしさを楽しんでいます。Gさんの分も一切れ持ってきていて、おいしい、と喜んでいただきました(#^^#)


ランチ後はさらに先へと登っていきます。


ランチ後はGさんは少しスピードダウンしていたので、少し先を歩かせていただいていました。


先ほど登った山頂付近がガスってきました。
こういうガス(雲)のスピードは速くて、いつも本当に驚かされます。


正面の峠的な場所は、スキー場のリフトの最終地点になっています。
この辺りも既に雲の中です。
ここからゲレンデには下りずに・・・


オフピステの急斜面を下りていきます。


大体のところは良かったのですが、一か所だけほぼ崖みたいな急斜面を下りました。
柔らかい雪がたっぷりとあるから大丈夫ですが、ガチガチに凍った斜面だったり、雪が足りなかったりすると怖そうな場所です。


急斜面の終わりの部分。


その後は、超気持ちのよい新雪の森の中を下りていきました。
今シーズン、一番良い雪でした。


無事、駐車場まで下りた後、朝に待ち合わせをした場所まで送っていただきました。
この後「孫ちゃん達のお迎えがある~」と一目散に帰っていかれました(^▽^;)
行程を考えてくれて、リードしてくれて、慣れない分厚い雪の滑り方をアドバイスしてくれたGさんには大感謝です。

新雪ハイキングの記録👇


翌日に響かないお手数な距離、高低差でした。


お読みいただいてありがとうございました。