フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ロードバイクの強者たちに声かけられた

今月の前半、寒波が来る前のお話です。
11月中旬から12月にかけては、ほぼスキー一色だったのが、暖かかった年末年始に自転車を再開した、というような話を以前にブログに書きました。
その後も、しばらく比較的暖かい日が続いたので、何度か自転車に乗りました。


ちょっと長い方のコースに行った時。
65㎞、高低差800m、休憩を合わせて3時間ほどのコースです。
頻繁に乗っていた夏・秋ほどのパワーはなかったものの、昨シーズン初め頃、このコースを走る時の目標だった3時間を軽く切ることができ、感覚が戻ってきたことを感じました(^^♪


これは、短い目のコースの日。
40㎞、高低差600mほど。2時間程度で帰って来られるので時間がない時にもってこいです。
ただ、この日は雨が降った直後で、この時も若干小雨がぱらついていました。


このように土がぬかるみまくっており、舗装路だけにしときゃよかったのに、少し先の景色の良い野原まで来てしまったため、自転車がマウンテンバイクのごとく泥だらけに💦
しかも、景色良いとか言って、天気悪いし(;^_^A


晴天だと、モンブランだとかまで見えるみたいなんですけど、全く視界なしでした。


標高600mにも満たない丘ですが、周辺はハイキングコースになっています。


こんなイマイチなお天気なのに、ハイキング中のグループがありました。


小雨の中、自宅まで約20㎞、寒い思いをして帰りました(T_T)


その数日後、お天気の良い土曜日💖
リベンジ的に、長い方のコースを走ることにして自宅を出発。
自転車を再開して何度か乗って、少しリズムも掴むことができたので、峠をひとつ余分に加えてみました✨
この後、次の峠へと向かう最中、サイクリスト集団に出会いました。
あんまり列になっておらず、全体でどのくらいいるのかはよく分かりません。あまりにもバラバラだったため、最初はそれがグループだとは思わなかったくらいです。
その中で、登るスピードがわたしとほぼ同じだった男性と少しお話しながら一緒に峠まで漕ぎました。
峠で何人かが集まっていましたが、わたしはひとつ前の峠で自転車降りたし、ここは立ち止まるつもりはなかったので、挨拶だけしてもうひとつ先の峠へと進みました。
少し先で、後ろから猛スピードでグループのうちのひとりが追いかけてきて、追いつき間際「ねぇ、ここら辺にはよく走りに来るの?君ってどこの出身の人?みんなで『どこの出身かな?』って言ってるんだ。」


その少し先の、わたしもよく休憩する眺望の良いパーキングで皆さん一休みするみたいだったので、わたしも一緒におやつ休憩にしました。
この日は12~13人ほどが参加していましたが、もっと大勢のグループなんだそうです。
「君、ストラバやってる?グループに入らないかい?簡単だよ、ちょっといい?」と半強制的に!?グループに入れられてしまいました🤣
ストラバはやっていても、そんな色んな機能は知らなかったのでびっくりです。


グループのうち2、3人がわたしの世話というか相手をしてくれつつ、次へと進みます。
皆さん、リヨンに戻るのに、通る道がわたしとは違って少し遠回りのようです。わたしもこの辺にはよく来るものの、他の道は知らないのでありがたいです。


ただ、みんな早過ぎて💦💦
ついていくのが大変です。


ずらーっと並んだサイクリストさん達。
ここに混じっているというのが不思議で仕方ありません(^▽^;)


途中、ロータリーで止まった時、最初聞いていたよりもさらに遠回りで帰ることにしたようだったので、抜けさせてもらいました。次男には12時には帰る、と言っていたのにもう12時半だったのでした。
別れ際に、この日のグループのリーダー的なサイクリストさん「ねぇ、君って明日は空いてる?」🤣🤣🤣毎日なんかい!?
「いや、明日は予定があるので(ほんとに)」とお断りしました。


この日のストラバ記録です。
いつもだと登りでは必死だけど、平坦や下りはのんびりと漕ぐのが、彼らのスピードに合わせるのに必死で、かなり疲れました・・・
ストラバのお友達申請してきたグループの方の記録を見ると、夏には一日で高低差4000mとか登ってる😱
後日、ロードバイク好きな知人にこの話すると「あぁ、そのグループ聞いたことある。坂馬鹿の集団だ」


とんでもない方たちにスカウト!?されてしまったようです😂
実は明日もライドのお誘いが来ているのですが(こんなに寒波が来ているのに)、冬は主にスキーなのでお断りしました💦


お読みいただいてありがとうございました。

死にそうな峠道、冬に来てみた

昨シーズンにロードバイクで登った峠道の中でも、とくにキツかったもののひとつにグラノン峠道があります。先日、峠道周辺にスキーで登ってきました。


昨年8月、グラノン峠(2413m)から少し徒歩で上がった地点にて。


こんな死にそうな峠道です。
平均9,3%が11,5㎞続きます😱
👇

昨年のツールドフランスの第11ステージのゴール地点になった峠でもあります。


1時間20分で登りました。
同じ日にあったレースに参加したレべチな友人たちは55分とか、そんなだったみたいです😱


大きな県道から峠道に入ってすぐにある村から少し進んだ地点にある駐車スペースに車を停めます。ほんの5~6台分しかないのですが、まだ8時台と早かったので、ギリギリ停められました。
すぐ3台ほど先のバンから出てきたふたりのスキーヤーさんとお話しました。
峠まで道路から登るつもりだということです。


登り始めると、ちょうどお日様が昇って来て、日向になるところでした(^^♪


自転車ではしんどく感じる傾斜も、徒歩やスキーだとどうってことはありません。
それに、道路ばかりを登っていくのは面白くないので、斜面をショートカットしていきます。


少しずつ麓の村が小さくなってきました。


時々、道路に出てきます。
南向き斜面のため日当たりが良くて、ご覧のように雪が融けてしまっている場所も多くてショートカットしようにもできないことも多かったです。


それでも30分くらいも登っていくと、徐々に雪の量が増えてきました。
最後の積雪から1週間以上も経っていて、南壁ということもあり雪の表面が日中に融け、夜に凍って、と繰り返した結果、硬くなってしまっています。滑りにくいタイプの雪だ😓


森林限界をほぼ越えて、見晴らしの良いエリアまで登ってきました。
夏に撮った一枚👇

この時期、スマホのカメラのレンズが割れていて、光が入り過ぎてぼやけた写真になっていたのでした・・・


この辺りはもう雪が十分にあって、好きなところから登ることが出来ます。


今朝のものと思われるトレースがあったので、ついていってみます。
峠からは少し離れていくようですが、出来たら峠よりも高いところまで登りたいと思っていたので、ちょうどいいです。
しばらく登ると、トレースは風でかき消されて見えなくなってしまったので、自分で適当に進んでいきました。


グラノン峠(らしい)を見下ろして。
ちなみに右下に、岩のように写っているのは建物で、アルペン猟兵(山岳専門の部隊)の宿舎になっています。
中央に出っ張っているのはブリアンソン地方を代表するお山のピック・ド・ラ・ロッシュブリュンヌ、その少し左の奥にとんがりがふたつ見えるのは、イタリアとの国境にある「南仏のモンブラン(とわたしが勝手に名付けている)」モン・ヴィゾ。


少し手前から狙いを定めていた頂上に到着しつつあります。


ケルンの一部(下の辺)を利用して(^▽^;)ピクニックにしました。
適当に来たので、頂上の名前も分からなかったのですが、帰りにすれ違ったスキーヤーさんに聞くと、ラ・ガルディオールという2753mの山なんだそうです。


正面にはエクラン国立公園の山々が。
中央に出っ張っているのは最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)。
途中、風の強い部分もありましたが、稜線、頂上は意外にも無風で気持ちの良いピクニックになりました。
このあとガチガチの雪の上をゆっくり滑って下りていきます。
景色はいいんですけどね💦
ガガガガ・・・という振動音を聞いてみてください
👇

グラノン峠周辺
カチカチ過ぎて、滑っても雪の粉ひとつ飛びません😂


振り返って。
この後、しばらく何人かのスキーヤーさんとすれ違いました。


間もなく森に突入します。
本来、森は好きなんですけど雪が足りなさ過ぎて、スキー板を傷めないよう気を付けるのにストレスなりました😓


道路に戻ってきました。
この辺りでは、スノーシューや、普通に靴で歩いている方たちを何人も見かけました。


通行止めになっている地点。
わわっ、車がいっぱいです。わたしが停めたのはもう少し下の、ちゃんとした駐車スペースでしたが、ここ以降は車は進めないため、みんな好き勝手停めています(;^_^A


昨年、ツールが通った名残のイラストが残っていました。


路駐されていた車。
ギリギリ過ぎやしないか😨
ちなみにこの白い車の後ろ側
👇

15センチくらいしかありません。
出るの大変そうだ💦切り返し10回くらいとか??


無事デミたんのところまで帰ってきました✨
例によって、後部座席は倒しっぱなしです(;^_^A


お読みいただいてありがとうございました。

コロナ疑惑な人とスキーしてきた

機嫌良くおやつにきんつばを食べたお手軽ソロスキーハイキングの翌日のお話です。
その日ひとりでウロウロしたのは、一緒に行く予定だった友人Oさんが「なんかしんどい」とキャンセルしてきたからだったのですが、翌日になって「今日はちょっとましっぽい」と言うので、同じような行程でお散歩することになりました。


前日のぼやけた空とガラッと変わって目の覚めるような青空。


Oさんの後ろ姿・・・まだ結構しんどいそうです。いつもはわたしよりずーっと速く歩いて、少し先で待っててくれたり待っててくれなかったりなんですが、今日はわたしとの速度があまり違いません。
「これはコロナかも」とOさん。そのセリフ聞くの何回目か😂コロナが出てきて以来、ちょっと風邪気味だったり疲れてたりすると、毎回そう言います。わたしは、日本に行くのに必要だった3度目のワクチンを受けて1か月も経っていない時期だったので、あまり気にしていませんでした。そして、人がいっぱいのスキー場で、列を作ってリフトに乗るゲレンデスキーではないので、人に移す可能性はまずないと思います。


前日はこの小屋のところで右に曲がって奥の稜線へと進んだのでした。
しんどいんだったら、今日も同じコースでもいいよ、とOさんに言ったのですが、ここまでの500mほどの高低差というのは歩いたうちに入っていないようで、このままもっと上までいくと言います。いつも思うんですけど、変に意地のある人です💦
それにしても、コロナにしても疲れ気味なだけにしても、わたしにはちょうどいい速度で歩いてくれています(^^♪


小川があちこちに流れている地点まで上がってきました。
この辺はとてもお気に入りのエリアなんですけど、凸凹はあっても基本的に平たいので、スキーよりもスノーシュー向きです。
ここからさらに高低差で150mくらい上がったところで・・・


簡単なランチピクニックにしました。
チーズ2種類とサラミ、バゲットです。
保温マグにはハーブティーを入れていました。


年末年始、ハマって作りまくっていたパン・デピス。
蜂蜜入りのスパイスケーキです。蜂蜜って結構高いですが、Oさんの知り合いが作っているというおいしい蜂蜜をもらったので、遠慮なく使って焼き上げました。通常はいれないけれど、個人的に好きなので胡桃も入れています。


この休憩した地点で約900mほどの高低差を登ったことになります。
この先の峠または頂上まで行くつもりだったOさん、やはりしんどいようで「ひとりで行ってきて」と言います。
いつもと完全に逆のパターン😂
この秋にも、とある女性と徒歩でハイキングに行ったらしいんですが、途中でその彼女「もう歩けない~🥺」となり、初デート?なのにその人待たせて、ひとりで頂上まで往復したら、マジギレされて上手くいかなかったんだとか・・・どうかしてる🤣


ひとりで歩き始めたわたし。
目指すは、中央の峠か、左の頂上か。
峠の方が距離的には近いんですけど、雪質的には一番良いのは左の陰になっている部分です。地形的に全く太陽に当たらないため、数日前の雪でも新雪に近い状態で残っている可能性大です。


峠を右に眺めて。
最初、「峠でいっか~、Oさん待たせてるし・・・」と近い方を目指して歩き始めたんですが、登ってる感じでそこの斜面の雪質がそんなに良くないことが分かり、欲が出て😂左手の頂上に向けて方向転換しました。


頂上の少し手前の平たくなっているところでやめておくことにしました。
ここは平らで広々としていて、下りる準備がし易そうです🎵
急斜面で下りる準備するのは苦手です・・・


ふわっふわ、とは言えないけれど、この時期にしてはまあまあだった斜面
👇

Le Prelles fin 22
誰もいなくて気持ちがいいです🎵


もう少し下。この辺も大好きな辺りです。
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Le Prelles fin 22-2
最後らへんに凍って雪を被った湖があるのが分かります。
その先の盛り上がったところに、Oさんの待つ山小屋があります。


この後はもう面倒くさくて写真は撮らなかったのですが(滑ってる最中って本当に面倒💦)お疲れ気味とはいえ、滑りのテクニックではバリバリ上手なOさんに全然ついていけず、必死で追いかけて駐車場まで戻りました。


最後に、スキーとは関係ないのですが最近見つけた面白い食材の写真を。


「デーツ粉」とあります。
行きつけのアラブ系肉屋さんで売っていました。
デーツを乾燥させて粉にしたもので、和三盆のような?優しい甘さです。
少し湿っているものの、ほぼサラサラなのでクレープにかけたり、ヨーグルトに入れたり。バナナケーキや前述のパン・デピスにも混ぜてみると、一味違うとてもおいしい焼き上がりになりました。気に入って、最近2箱目を買ったところです(^^♪


お読みいただいてありがとうございました。