フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

自己最高距離が出た(そこまででもないです)

少し前に峠道で知り合った地元サイクリストのJCさんにリードしてもらって、先月上旬にサヴォワ地方をサイクリングした時のお話です。


フォークラス峠にて。
平均勾配9パーセントが8,6㎞というキツい峠道を登り切った先にはアヌシー湖を一望できる絶景が待っていました✨
もちろんしんどかったけれど、普段から平均8%くらいならしょっちゅう、10%が5㎞続く峠道も時々登っているので、特別に死にそうになることもなく、足つきもせずに登ったらJCさんにしきりに感心されました。
これも、一概に鬼コーチ!?Oさんやレべチなサイクリスト友達のおかげです(*´▽`*)


この後、走る予定の湖の対岸のお山、ボージュ山塊の山道を説明してくれるJCさん。
この辺りは何度も走っていて、あらゆる道路を知り尽くしているみたいで心強いです。


アヌシー湖に向かって下りていきつつ。
ちなみにこちら側の峠道は、わたし達が登ってきた斜面に比べると、もう少しなだらかなようでした。


湖まで下りてきました。
ぐるりと湖畔を走ります。途中、食料品店に寄り道しました。
JCさんがクッキーだと思って自宅の冷凍庫から持って来たものは、焼く前の状態のクッキーだったので、お菓子を買い足していました😂


アヌシー市に入るか、入らないかの辺りにあったパン屋さんに寄りました。


どれもおいしそう💖
自転車に乗ると、お腹が空くのでなおさらおいしそうに見えます(^▽^;)


湖畔のベンチでランチ休憩です。


サンドイッチ、わたしはシンプルにチーズ、ハム、バターのものをチョイスしました。
パン自体もなかなか美味しかったです。


デザートにはリンツァートルテ。
シナモン味の生地&ラズベリージャムです。
素朴でとてもおいしかったです😻
サンドイッチが大きくてお腹いっぱいになったので、これは半分残しておいて後で食べよう…とか思いつつ食べ始めたのに、気が付くと完食していました🤣


30分くらい、ゆっくりと休憩した後、出発しました。
アヌシー市街地を抜け、対岸の小さな村から山道を登っていきます。
ふたつ目の峠に着く少し前で・・・


通行止めになっていたので、遠回りの小さな道路(高い位置を通るので高低差がプラスされます😅)を経由して・・・


レショー峠に到着しました。
なんか、村の中で全然峠っぽくないんだけど😅
朝のうちは身震いする寒さでしたが、お昼間はポカポカと気持ちの良い陽気でした。
この峠で5分間ほど休憩したのですが、ここまでもう70㎞ほど走っています。もうそろそろサイクリングも終盤かな、と思っていたら「ちょうど真ん中くらいか、それよりちょっと走ったくらい」と😱「でも、もうしんどいところはないよ。次の峠は緩やかだし」とニコニコ顔のJCさん。わたしの今までの最高距離は95㎞くらいだったんですが・・・
今日、余裕で最高記録が出そうです(^▽^;)


ボージュ山塊の長閑な山道を1時間ほど走りました。
この辺は、昔ハイキングをしに来たことが何度かあるエリアです。
アップダウンが続きますが、そうきつい山道はありませんでした。


3つ目にして最後の峠、フレーヌに到着しました。
JCさんがおっしゃっていた通り、傾斜は緩いし距離も短くて余裕な峠道でした。
なんでか忘れたけれど、めっちゃ笑っているわたし(^▽^;)


峠の反対側の景色。


フレーヌ峠からダウンヒルしつつ。
この景色は見覚えがあります。ハイキングの帰りなどに、何度か通ったことのある道でした。昔は自転車には乗らなかったので、「峠」「峠道」という概念があまりなく、さっきのところが峠だということも知らずに通っていたのでした。


この山道を下りた後、車を停めているアルベールビルまで、平地を30㎞近く走らないといけませんでした。
日陰だし、もう夕方で寒くてかなーり辛かったです・・・おまけに疲れていたし。
でも日が暮れてしまうのと嫌なので、ひたすら漕ぎ続けました。
JCさんも「どう、大丈夫?」と途中で聞いてくれたものの、特に走る速度を落とす気配もなく😂


車まで戻ってきたのは、5時過ぎ。
日が暮れる前に到着出来て良かった・・・とホッとしました。
JCさんに「長かったし、しんどい山道もあったと思うけど、よく頑張ったね」と褒めていただきました。
「僕は多分、これが今シーズン最後のサイクリングかな。この後は山スキーばっかりになると思う」とのことで、またこちら方面にスキーしに来ることがあれば、案内するから、と言ってくださいました(#^^#)


さて、お楽しみの!?この日のライド記録です。
👇

距離はわたしの短い今までの自転車歴で最長の133㎞✨今までの最高が95㎞くらいだったので、思いっきり更新してしまいました。
タイム(走行時間)も、今までの最高は確か5時間くらいだったので、軽くオーバー。
その割に、獲得標高では特にすごくはなくて、1907mでした。
この翌日ばかりか、翌々日まで足が筋肉痛になりました(^^;)
獲得標高2300mオーバーしたこの少し前には、全くならなかったのに・・・
同じロードバイクでも、平地を長く乗るのに使う筋肉と、ヒルクライムする筋肉は違うのかもしれない・・・と新たな発見のあった一日でした。




お読みいただいてありがとうございました。

峠で知り合ったサイクリストさんと再会

少し前に書いた、コルメ・ド・ロズラン峠で出会った地元サイクリストさんのJCさんに、後日一緒にサイクリングに誘っていただきました。
タイムラグが激し過ぎて、いつもながら恥ずかしいのですが11月上旬のお話です。
JCさんと出会ったときの写真はなかったので、記憶にない方も多いかもしれませんが、峠で「帰り道は、行きと別のルートで帰ると面白いよ」とのアドバイスを下さった方です。


サヴォワ地方の方なので、そちら方面でのサイクリングコースを考えてもらいました。
早朝、愛車デミたんに自転車を積み込み、コーヒーを保温マグに入れて出発です♩


高速道路の料金所ゲートから。
奥の雪を被ったお山たちは、この数日前に初雪ハイキングをしたばかりのベルドンヌ山塊。
JCさんとは、かつて冬季オリンピックが開催されたサヴォワ地方の町、アルベールビルで待ち合わせをしています。


サヴォワ方面に行くときに、よくトイレ休憩に寄るサービスエリアです。
お山地方らしく、大きなパネルの雪山の写真が飾られています(#^^#)
ここから最寄りのお山のひとつ、ボージュ山塊のものだと思われます。


そして、圧巻なのが地元企業、オピネルの商品のショーウインドーです✨


ショーウィンドー、ふたつもあります😂
右上に掛かっているのは、オピネルのオリジナル布巾です。わたしはサン・ジャン・ド・モリエンヌにあるオピネル博物館の売店で購入しましたが、高速道路でも買えちゃうとは、なんか悔しい💦


JCさんに指定されていた駐車場に、待ち合わせの8時半よりも15分ほど早く到着すると、ロードバイクを積んだ車が既に待っていました。
サイクリング中に出会ったので、どんな車に乗っているかは知りませんでしたが、これは遠くから見てもすぐに分かりました😅ちなみに、わたしは後部座席のシートを倒して、自転車の前輪を外して車載しているので、外側からは自転車は見えません。


「ここは高速の出口から近かったら指定したけれど、もっとサイクリングに出発しやすい別の駐車場に移動するから」と言われ、後に続きます。
夏の間は、こんな風に自転車を積んだ車をほんとによく見かけるんですが、10月以降くらいは、めっきりと少なくなっています。これを書いている12月ではほぼゼロです😂


アルベールビルの中心地から少し離れた駐車場に停めました。
デミたんが少し白線からはみ出ていることに、今気づきました(;^_^A


JCさんと出会った峠は、標高2000m弱あり、昨年の夏にもツールドフランスが通ったそこそこ有名な峠道です。今年のフランスの秋は暖かくて積雪が遅い目だったので、この日の時点で、まだ開通している有名な峠道はふたつみっつあったんですが、JCさんは「もう寒いし、標高のあまり高くない峠をいくつか通る周回コースを走ろう。きれいな場所だよ」と提案してくださいました。


この日はまだ、今から思うと暖かかったんですけど、その前の週までのポカポカ具合と比べると朝8時半の時点では震え上がるような寒さでした。自転車って、スキーとかに比べるとあんまり厚着をしないことも大きいです。


JCさんが「首に巻くやつ(輪っか状になったバンダナみたいなやつ)持ってる?」と聞いてきました。あ~っ、それはスキーやハイキングのときに使うので3枚くらい持ってるんですが、自転車のときに使うというアイデアがなくて持って来ませんでした_| ̄|○
そしたら「心配ないよ」とJCさん・・・


スキー場の宣伝用のやつだけど、と車の中から新品のやつを出してきてプレゼントしてくださいました✨可愛い😊
早速、すみませんね(;^_^A


準備を整えて、出発したのは8時半を少し回った頃でした。
日陰で寒い~🥶
しかも、しばらくは平たい道なので結構な速度で走るためなおさらです。


JCさんが出発前に言っていた通り、20分ほど走ったところにある村のカフェに立ち寄りました。


エスプレッソをご馳走していただきました。
ありがとうございます🎵
よく考えると、JCさんとは、お互いほとんど自己紹介もしていなかったので(この夏、どこの峠に登った、とかは話していても)、カフェの中や、ここの前後の平たい道を走る間、ボチボチお話しました。あんまり山道になってくると、ゼーゼーなって、ゆったりとお喋りする余裕がなくなってくるんですよね( ̄▽ ̄;)
ここでトイレにも行っておいて、再出発です。


しばらく走って到着した村。
ここで水をチャージ、各自、持参のおやつでエネルギー補給します。
ここでJCさん「あぁあああ~!!」
なになに?どうしたんですか??
「冷凍庫にあったクッキーみたいなもん持ってきたら、焼く前のクッキーだった」
😂😂
フランス人の中には、焼く前のクッキーを好んで食べる人もいるんですけど(いやまじで)、JCさんは違って「うわー、これは食べれないよ。しまったなー」と・・・
何か他にも少し持って来ていたみたいでしたけど(;^_^A


さて、ここから約8㎞先のフォークラス峠というのに登るそうです。
今日登る予定の峠3つの中で一番きついんだとか。


これは帰宅してからネットで調べたもので・・・
こんな峠道でした👇


ヒルクライムの専門サイト「アルプ・フォーバー」からお借りしました。
全長8,6㎞と、短い目ではあるんですが、平均9%😱
10%以上のところが半分くらいあります💦
これって一体・・・
決して「楽なところだよ」と言ったわけではないので、「ゆるポタ詐欺」ではないんでしょうけど、初めて一緒に行く女子(おばさんだけれど、初心者🥺)とのサイクリングに組み入れるとはどういうことなんでしょうか??
JCさんとは、デートというノリでは全然なかったですけど、これもしデートだったら、完全に終わってると思いますよ!?気を付けましょうね、JCさん🤣


途中、かなりしんどいところがあったけれど何とか立ち漕ぎでこなして、足つきしないでフォークラス峠に到着しましたε-(´∀`*)ホッ
名前は何となく聞いたことがありましたが、自転車ではもちろん、車でも来たことのない峠です。ここから少し進むと・・・


うわ~すごいキレイ✨
アヌシー湖が一望できる展望台になっていました。



後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

一泊初雪ハイキング&下山編

友人のDさんと、避難小屋に泊まって雪景色を堪能しつつハイキングをした時のお話です。


今回のお宿は、ベルドンヌ山塊の標高1700m台にあるレア避難小屋でした。建付けも良く、薪ストーブも快調、マットレスもありとても快適でした。


2日目朝は、遠回りに周回しつつ駐車場に戻ります。


湖と避難小屋を振り返って。


Dさんはご実家がこの地方なので、周辺の山についてとても詳しく、見える山の名前も全て知っているし、そのうち大半には登ったことがあるという、信頼できる山男です(#^^#)


今シーズン初めての雪景色にテンション上がります(^^♪
最近は山スキーにハマっているので、雪山の普通のハイキングはしなくなってしまいました。この時の積雪はごく表面的なもので、スキーをするのは足りない量でした。


1時間ちょっと歩くと、別の避難小屋がありました。
ここは実は、先ほどの避難小屋に何らかの理由で泊まれなかった場合の第2候補にしていたところでした。


さらに登っていきます。


見晴らしの良い、平たいところに着きました。
シャレ―の廃墟のようなものに雪が積もっていました。


この辺まで来ると、30センチ以上の積雪があり、ゲッターを持って来た甲斐があった、とひそかに喜びました😅


まだ登るんか・・・
基本的に今日は「下山するのみ」と思っていたんですけど😅
結局、この日は標高にして400~500mくらい登り、下りのトータルは1100mほどでした。


そうそう、アップダウンが多かったんでした。


うさちゃんの足跡とか、懐かしいですね・・・


こちらはライチョウもしくは、テトラ・リールというライチョウに似た鳥さんの足跡です。


雪にカモフラージュされていて分かりにくいけれど、またひとつ山小屋が眼下に見えています。中央やや右下です。


下りてみると、個人の持ち物の小屋らしく、二人の年配の男性がパスティス(アニス風味のお酒)を片手に日向ぼっこ?中でした。
いいですね~こんな綺麗な場所に別荘を所有しているなんて。


お庭?の一角にあるテーブルを使わせていただき、ランチにしました。


胡桃を常に持参している男・Dさん。


ランチ後はひたすら下りていきます。
駐車場まで1時間半ほどらしいです。


雪はそろそろおしまいのようです。


歩いていると、ポカポカと暖かく夏山仕様に。


森の中をしばらく歩いていくと・・・


またひとつ山小屋が。
ここは避難小屋なんですが、実はここ、わたしが初めて泊まった避難小屋なんです。
6年半くらい前になります。ひとりで雨の中登ってきて、本当は先ほど書いた「今回、第2候補だった」小屋に泊るつもりだったんですが、既にずぶ濡れになっていたので、ひとつ手前のここに泊まることに変更したのでした。


中は、当時とあまり変わっていないようでした。懐かしい🥺



下山途中、立派なセップを発見(もちろんDさんが)💖


林道に停めてあったDさんの車まで戻ってきました。


重たい登山靴を脱ぐ幸せな瞬間。


帰宅する前に、Dさんのご実家でおやつを頂いて帰りました。
なんかいつもすみませんね(;^_^A


お読みいただいてありがとうございました。