フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ツールも通るグネグネのやつに登ってみた

今年のツールドフランスも通った「グネグネのやつ」こと、ラッセ・ド・モンヴェルニエを含む周回コースを、今月上旬にロードバイクで走ってきました。


「ラッセ・ド・モンヴェルニエ」のラッセとは靴紐のこと。転じて、ヘアピンカーブの連続する山道のことも指します。
まさにブーツの靴紐のごとく連続したカーブ具合が有名なサヴォワ地方の道路です。

画像はネットからお借りしたものです。
道路の全景が写る写真は、ドローン以外では難しいようです。
この「靴紐」は、ショシー峠(1533m)という特に有名ではない峠道の最初の部分になっています。
先日ブログに書いた「グランドン峠→ラ・クロワ・ド・フェール峠→モラール峠」の周回コースのほぼ最後の辺りで、この「靴紐」の麓を通り「ああ、これも有名なのに登ったことないな…」ということに気付いてしまったのでした😅


上の写真を見る限り、ものすごい傾斜の道路のようにも思われますが、実際の傾斜は8パーセント台と、ちょっときついめだけれど、普通の範囲の山道です。
👇

ツールドフランス関係のサイトからお借りしました。


車でサヴォワ地方へと向かう途中、結構強い雨が降ってきましたが、30分ほどでこの日の予報「曇り時々晴れ」通りの、そこそこのお天気に回復し、ε-(´∀`*)ホッ


「靴紐」に一番近い麓の村の小さな駐車場に車を停めました。
いざ、出発です。



足つきしたくなくて、途中の写真は撮らなかった代わりに、ストラバのグネグネの部分のセグメントを。
👇

平均時速11,3㎞で登りました。


今年のツールドフランス第11ステージの行程では、アルベールビルを出発後、この日最初の山道としてこの「靴紐」を登ったようです。その後ガリビエ峠を経由してオート・ザルプ県に入り、グラノン峠がゴール地点でした。


グネグネ部分の後は少し緩やかな傾斜になります。
間もなく、モンヴェルニエ村に到着しました。


この日は大して寒くはなかった上、山道登って汗かきかきになったため、上着を自転車に括り付けました。


この後も登りが続きます。
峠までの傾斜はこんな具合です👇

平均7,5%が約14㎞続く、そこそこきつい山道です。


はい、着きました、ショシー峠(1533m)です。
車を停めた地点からだと約1040m登りました。


雲海になっているけれど、全体的に曇り空なのが残念です。


このところ、かなりの頻度で出てくる台湾製餅菓子でエネルギー補給。


お水も出るのでチャージしておきました。


峠の全体図。
右下に峠の看板&マイ・バイク、
左の木の辺りに写っているのが水場です。
奥の建物は、シーズン中はカフェとして営業しているようですが、11月は完全にオフシーズンということで閉まっていました。


ずっと曇り空の下漕いでいましたが、この時少し日が射してきて、初めて自分の陰が出来ました✨
さて、この後は反対側に下りていきます。
しかし、ダウンヒルして終わり、ではありませんよ~(^▽^;)
この日のメインイベントはこれからなのです。
これが待っています👇

(ヒルクライム専門サイト「アルプ・フォーエバー」からお借りしました)
今シーズン前半に一度登っているマドレーヌ峠です。
平均8%が20㎞近く続く、アルプスでも厳しい峠道のひとつでツールドフランスでも超級に数えられています。この日は周回コースの一部のため、一番下から登るわけではなさそうなのですが(あまり下調べしていなくて、どこから登ることになるんだかよく分かっていない💦)、最後らへんだけというわけではなさそうです(;^_^A


下り始め。
せっかくちょっと日向になったかと思ったのに、霧の中に突入です(T_T)


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。


出会ったサイクリストさんのお勧め周回コース

何となく先送りにしていたコルメ・ド・ロズラン峠道(1968m)に、ようやく登った日のお話です。これを書いている今では、既に冬季閉鎖期間に入ってしまいました。


峠で出会った地元サイクリストさんの勧めてくれた通りに、行きと違う道を通って帰ることにしました。ロズラン湖のダムになっている部分を渡り、そのまま道なりに登っていきます。


湖の周辺で放牧されていた牛さん達。


退屈な森の中が大半だった行きに比べて、ずっと楽しいコースです。
この辺りで、電動アシスト自転車のカップルがサンドイッチを食べていたので、挨拶がてら少しお話しました。次の峠まで間もなくだそうです。


着きました、プレ峠。


こちらの道から来ました。


マイナーな峠で、自転車ではもちろん車でも来たことはないのですが・・・


徒歩では来たことがあります( ̄▽ ̄;)
友人と以前、冬にハイキングした時に通過したのでした。


テーブルがあったので、休憩していこう…


またまた変わり映えしない行動食、ドライフルーツとナッツです。
毎回同じでブログに写真を載せるのが恥ずかしくなってきました😓
せめて塩味系の何かが欲しかった・・・
周回したことで少し長くなったので、外食できたらよかったんですけど、湖の近くに唯一開いていたレストランを「もうちょっと手軽なお店がいいな…」と通過してしまった後は、もう何もありませんでした💦


仕方ありません、口の中が甘々になったままダウンヒルしていきます。


木漏れ日の当たるいい感じのテーブル・・・


・・・に、カメラを置いてセルフタイマーしてみました。
もう1か月近く前の話で、しかもとても暖かい日だったので夏仕様ですね(;^_^A


この辺りはボーフォール村の周辺ということもあって、とっても放牧が盛んなようで、それはそれはあちこちに牛さんがいました。


ところで、今下りてきている峠道。わたしが登った方の斜面は比較的なだらかでしたが、こちら側はかなりの激坂でした( ゚Д゚)


のどかな放牧地帯をどんどん下りていきます。


この辺りにいるのは、先ほどの薄茶色の牛さん達、そしてこの濃い茶色に白い顔の子たちです。どちらもサヴォワ地方を代表する品種です。


途中、別の山道と分岐している地点があります。
この道はハイキングの出発地点へと繋がっているので、何度か車で通ったことがあります。
少し登ってみることにしました。


車輪が隙間に挟まってこけそうになった橋(・・;)


最後まで登る元気はなかったので、適当なところでUターンしました。


可愛い子牛ちゃん達が集まっているところを通りました。


ぺろぺろしている💖
可愛い😻


むしゃむしゃしている💖
かわいい😻
(そればっかり)


下界に下りてきました。
アレッシュという村です。


ここら辺も牛さん達だらけです。


そして、ようやく出発地点のボーフォールまで下りてきました。


アレッシュよりも規模はだいぶ大きいです。


町中を流れているのはドロン川。


お腹が減ってたんだけど・・・
閑散期ということなのか、お店がどこも閉まっています。


開いているお店を探しつつ町中をウロウロ💦


なんか立派な塔のある建物。


何も見つからないまま、車まで戻ってきました(T_T)
車の中のビスケットを食べます・・・頑張っていっぱい山道登ったご褒美としては、可哀そう過ぎますね。


サイクリングパンツを忘れたので、サドルのカバーを借りたスポーツ用品店。
お昼休みが押して!?午後の開店時間だというのにまだ閉まっています(;^_^A
田舎だとそんな感じが多いです・・・


兄さんが帰ってきたので、お礼を言ってサドルカバーを返しました。
車の中に置いてあったクラフトビールの小瓶を中に入れて感謝の気持ちを表しました。
レンタル料タダだったので(^-^;


その後、大事な場所に寄ります。
ボーフォールに来ているのに、ボーフォールの農協に寄らないわけにはいきません(^^♪


素敵なポスター。
ボー(カッコいい、きれい)でフォール(強い)という、最強の名前のチーズなんですよね。まあ町の名前なんですけど。


ショップが閉まっているときや、お店に入る時間がない時に便利な自動販売機。
500gまたは1㎏のボーフォール、もしくは削ったもの(フォンデュなど、調理用)が売っていました。


ショップ内。
この日は空いていましたが、スキーシーズンや夏のバカンス期には混んでいることが多いです。


メイン商品はもちろん、ボーフォールです。
冬ミルクのもの、夏ミルクのもの、冬ミルクだけど熟成の長いものとありました。


ギロチン的な自動ナイフ。
ボーフォールやコンテの農協には必ずあります。


つい少し前に、別の地方のボーフォールの農協でも買ったばかりだったので、控えめなお買い物となりました。


町の入り口のロータリーの真ん中にはボーフォールのロゴマークのオブジェが。


おうちに連れて帰ってきた子たち。


この日のライド記録
👇

距離は55,6㎞、獲得標高1803m、タイムは約4時間でした。


お読みいただいてありがとうございました。

閉鎖直前の未踏の峠道に滑り込みセーフ

今シーズンに2度3度、またはそれ以上と登っている峠道もあるというのに、特別うちから遠いわけでもないのに、一度も登ったことのない峠道があったのを、先月末、冬季閉鎖に入る直前にチャレンジしておきました。


サヴォワ地方のコルメ・ド・ロズラン峠(またはロズラン峠)です。
ツールドフランスが15回(最近では去年)も通過しているという、結構有名な峠道です。
平均6,5%と比較的なだらかなので、何となく舐めていたというか、あまり登りたい気がせず、今まで何となく見て見ぬふりをしていた峠道でした。


ボーフォール(同名のチーズが有名)から20㎞ちょっと登り、反対側に少し下りてから、また峠まで登り返してきました。その際出会ったサイクリストさんとしばらくお話し、またこっちに来ることがあれば、自転車かスキー一緒にしましょう、と言っていただきました。


サイクリストさんは、わたしとは反対側から登って来て、往復するというので峠でお別れしました、わたしも下りていきます。昨年夏にツールが来た時に描かれたと思われるグラフィティ。大抵は選手の名前が書かれています。


何となく傾斜具合も、景色も大したことない、と舐めていた!?峠道ですが、森を出てからしばらくの風景はなかなかのものでした。


数々のハイキングコースの出発地点になっているようでした。


自転車を乗り捨てて、散策したくなるような素敵な景色です(*´▽`*)


さらに下りると、ヒュッテ(営業山小屋)がありましたが、シーズンオフなので閉まっているようでした。


小屋のすぐ横に水場があったので、お水をチャージしていきました。


自転車乗り捨てて、登りたくなるようなお山が目の前に(*´▽`*)


間もなく、水力発電をしている人口湖、ロズラン湖まで下りてきました。


峠道はしばらく、湖ぎりぎりのところを通ります。
この辺り、平らまたは若干登り坂になるところもありました。


よく写真で見かける湖畔にあるフォトジェニックなチャペル。
有名みたいで、写真を撮っている人が2,3人いました。


さらにおりて、標高1600m台にある別の峠に到着しました。
ここは分岐点にンなっています。
先ほど、サイクリストさんに、往復するつもりと言うと「もっといい帰り方があるよ」と教えてもらった道があり、ここから登ってきたのとは別の道に曲がるようです。
そちらのコースは、少し高低差は増えるけど、大した量じゃないし、距離的にはあまり変わらないとのことです。楽しみ(^^♪


水力発電をしているロズラン湖のダムの部分を走るようです。
ところで、この湖。
以前、友人と雪山散策をしたときに、眼下に見えていたのでした。
写真を1枚載せておきます。
👇

奥に見えているのは、モン・ブランです。


最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。