フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

子供たちと2泊でエクラン・下山編

標高2841mにあるパヴェ山小屋に泊まった翌朝。5時45分に外に出てみます。


山小屋に泊まるといつもめっちゃ早くに目が覚めてしまうので今回も目覚ましかけずに寝たら結構熟睡してしまいました。心配していた隙間風もそんなに寒くなかったです。大急ぎで外にでると、もう空がだいぶ明るくなりつつありました。危ないところだった・・・


5時55分。
テラス席にバーナーを持ち出してコーヒーを作ります。


6時2分。

幸せ・・・(≧∇≦)


空の色はだいぶ普通になってしまったので、少し湖の方まで歩いてから山小屋に戻りました。


管理人スペースへの出入り口。一番奥が物置兼管理人さんの寝室です。…てか管理人さん、窓開けて寝てるわけΣ(゚Д゚) 暑がりなんでしょうか。。


テラス席で朝ごはんでもいいかなと思ったのですが少し寒かったので(それでも2800mにしてはそこまで寒くありませんでした。少し曇っていたせいもあるのかも)小屋の中で食べることにしました。昨日の朝の食パン(from大阪・上本町のパン屋)の残りとラズベリージャム、シリアルです。


朝ごはんがスタンバイできたので子供たちを起こそう・・と思ったら起きてて寝たふりしながらクスクス笑ってました^_^;


ご飯を食べて後片付けをしたら出発です。8時半を過ぎたばかりです。


パヴェ湖のそばを通りつつハイキングコースに戻ります。


今日は下りるだけ・・なのですがまずは上りです。初めと終わりにアップダウンがあるのです。


下りていく谷。まだ朝の光です。


長男と。


ケルンに石を積み足す次男。


「お母さんはゆっくり下りてきて~」と駆け出す長男。次男もそれに次いで走り出します。わたしは1ヵ月前に捻った足首がまだ治らなくてゆっくり目に歩きます。


下の方で待っていた長男が提案してくれました。お母さんのザック、弟のと交換しよう、というのです。既に長男のザックは結構重たいのですが次男のザックは軽いのです。疲れやすい次男にはいつも重たい荷物は持たせないのですが、「お母さんはまだ足首痛いから下りは特に出来るだけ衝撃が少ない方がいい」と長男が言ってくれます。3日目になって食料がほとんど空になった分、荷物も行きよりは軽くなっているのですが子供たちに甘えることにしました(^_^;) ありがとね~~
長男がザックのベルトを次男の体に合わせて調節しています。


わたしのザックを担いで歩き出す次男。


だいぶ下りてきました。お昼になろうとしています。ここらでお昼ご飯休憩にしようか…


3日目ともなるとかなり手抜きになってきました(~_~;)


一応乾燥わかめと小さな麩を具に入れてみます。


わたしが担いでた次男のザックに蝶がくっついて離れませんでした。
子供たち曰く「草むらで花粉がくっついたんと違う?」そんなとこかもしれません。


お昼休憩の後は川に沿って谷を下っていきます。


下りてくるにつれ、どんどん花の種類が変わってきます。


1泊目した山小屋の前まで下りてきました。長男が水を汲んでくれています。
次男は・・・


ロバに・・・ロバに夢中です(;´Д`)


下りてきて標高の低い辺りの方がお天気は良かったです。


滝を越え・・・


花が咲き乱れるエリアを通り抜けると駐車場はもうすぐです。


たっだいま~~\(^_^)/
3時半には駐車場に着くことができて、そんなに渋滞もなく6時過ぎにはうちに帰ることができました。
また8月終わりか9月くらいに山に来ようね、どこの山がいいかね~・・と帰りの車の中で話しました。
いつものことながら長いハイキング記でしたが読んでくださった方、ありがとうございす。









氷河の麓の山小屋に一泊

子供たちと先週2泊でエクラン国立公園の北部をハイキングしてきました。2泊目に泊まるのはクロ・デ・キャヴァル氷河の麓にあるパヴェ山小屋(Refuge du Pavé 標高2841m)です。氷河湖であるパヴェ湖がすぐ隣にあります。


えらい質素な造りの建物です。ドアや窓も隙間だらけだし・・・避難小屋でももっとましなとこいっぱいあります(◎_◎;)
予約しようと電話した時はもう一つ下の別の山小屋(1泊目したとこ)に繋がり、「上の山小屋は今電話が不通なんですよ、電気がなくってね」太陽光パネルはあるもののほとんどストックできないらしく少しでも天気の悪い日が続くともうアウトらしい…管理人さんの話では2年後に改装される予定なので、それまでは電気をストックするシステムも他の工事も予算が出ないらしいです。
まあわたし達は1泊するだけだから掘っ立て小屋ぶりも楽しくていいですが♪(;´∀`)


管理人さんスペース。台所兼事務所。一番奥が物置兼寝床でした。


こちらが建物の大半を占める宿泊客用寝室です。26人寝られるそうです。


細長い寝室にはふたつドアがあり、そのうちひとつを開けた風景。


そのドアですけども、ちゃんと閉めてもこのように隙間が結構あります(~_~;) 夜寒いんじゃないの??と不安がよぎります。


そのドアから出てみた風景。先で開いてるドアがメインの出入り口(食堂スペースのドア)です。


トイレはもちろん屋外です(;´Д`) 小屋から少し下りたところになります。
水は近くの川から直接ホースで引っ張ってきた水で、常に流れています。
これを見た子供たちが言いました「僕、夕方以降あんまり水飲まないようにする・・・」夜中トイレに行こうとして滑落、は避けたい事態です。


そして水場はこれです(;'∀') トイレに水を取り込んでいるのと同じホースですがトイレの直前に蛇口が取り付けられています。歯を磨いたり顔を洗ったり飲み水を汲むのもいちいち勇気が要ります。


ベッドメイキングをする子供たち。毛布はありますが、シーツの持参を義務付けられています。
小屋に到着してすぐに管理人さんに明日の予定を聞かれました。アルピニストがほとんどの山小屋らしいのですが、このように細長いので行動を始める時間が遅い人たちから奥のベッドになるようです。わたしたちは「明日はのんびり下山するだけ」と答えたので一番奥になりました。ただしわたしは朝日を見るために6時くらいには一度外に出ると思います、とも付け加えておきました。


寝床の準備ができたので湖の方まで散策しに行くことにしました。


山小屋と湖の間のごつごつした岩のエリア。


小屋から湖はすぐです。


子供たちはこの湖が思いのほか気に入ったようです。畔で結構な時間それぞれに黄昏ていました。次男は黄昏過ぎて注意散漫になり両足をドポンと水に浸けてしまい靴下を替えに先に山小屋に帰っていきました(;´Д`)
乾燥しているおかげで靴も靴下も翌朝には乾いていました(絶対無理だと思ったんだけど💦)。


小屋に戻ると、前のテラス席で二人のアルピニストがビールを飲みつつ寛いでいました。


小屋に戻ってまたクイズ遊びです。
小さな山小屋だと「バーナーは屋内では禁止」、大きなところだと「屋内は指定の場所でのみOK」というパターンが多い気がするのですが、ここは「中で使ってくれて大丈夫ですよ、テーブルの上でどうぞ」と言われたので遠慮なく飲み物を作らせてもらいました。


またまたおやつに出てきたのは日本で買ったポテトチップスです。今回スナック菓子を3日分で5袋も持ってきました(^◇^;)


ぼちぼち晩ご飯の準備に取り掛かります。


乾燥ボレ茸(セップ茸の仲間でもう少し安い)をぬるま湯で戻します。


もうさすがに肉はないので、日本で買ってきた肉団子っぽい大豆製品を使ってご飯を作ってみます。まずはお湯で戻すようです。スーパーで売ってるお肉にかける用のインスタントソースを持ってきました。イマイチでしたが、大量に入れた乾燥キノコのおかげでなんとかなりました( ̄▽ ̄;) それとパスタ(タリアテッレ)を茹でました。


ポテチをつまみながらのご飯作りです(^_^;)


頂きま~~す(#^^#)


この日はわたし達の他に5人の宿泊客があっただけでした。このテーブル長いんですけど、わたし達のすぐ左側で管理人さんも交えて食べています。ちなみにメニューは野菜スープの後に豚肉のロ―スト、プルーン添え。それにポレンタをグラタンで焼いたものが付け合わせでしたが管理人さんが「初めて挑戦した」と言ってただけあり、緩すぎて全然グラチネ(焦げ目をつけること)できてなくてとろっとろでした(^^; 宿泊客のひとりが差し入れで持って来たチーズ、トム・ド・サヴォア、そしてリンゴのタルトのようなケーキがデザートでした。

彼らは全員アルピニストで明日登る予定の山、ここ数日で登った山の話をそれぞれがしています。フランス人の中年男性3人とドイツ人の中年カップルですが、ドイツ人もフランス人並みにエクランの山をよく知っていました。エクランはスイスに近い方のアルプスとかに比べると外国人は少ないのですが、例外的にドイツ人には結構出会います。


山小屋の周りにはアルピニスト向けの険しい山がいくつもあり、その代表的なものは小屋と湖の名前にもなっているル・パヴェ(Le Pavé、 標高3823m)やピック・ガスパール(Pic Gaspard、標高3880m)などです。これらはアルピニストでも上級者向けで、もう少し楽な、といっても普通のハイキングではやはり無理というピック・ノール・デ・キャヴァルやピック・シュッド・デ・キャヴァル、ポワント・デ・シャモアなど3300~3400mの山がすぐ近くに構えています。


この夜、そして以前に別の山小屋でも聞いた話なのですが、ひと昔前まではフランスの山小屋はアルピニストの人たちが宿泊客の大半を占めていたところが多かったそうなんですが、ここ10年20年でハイキング客のほうが多いという山小屋も増えてきたらしいです。もちろん小屋の立地条件にもよりますが。なので、一般的にそこまで山小屋に快適さを追求してこないアルピニストだけでなく(どうせ彼ら夜明け前の暗いうちに出ていくし💦)、小屋での滞在時間が長く、小奇麗さ・快適さを求める一般ハイキング客の受けをよくするためにデラックスに改装してベッド数も多くしてどんどんお客さんに来てもらいましょう、というところが増えているそうです。
この山小屋も2年後に改装を控えているそうですがどんな小屋になるんでしょうか。何にしても、今回このボロボロな(スミマセン)状態のところに一度来ることができて良かったと思います。


さて晩ご飯も食べて色々面白い話も聞けて満足満足(#^^#)
暗くならないうちにトイレと歯磨きをすまして明日に備えて早寝しようと思います。


次回は下山編です。

山小屋から山小屋へ

子供たちと先週2泊で出かけたエクラン国立公園。今回は北端の高い山が集まっているエリアにやってきました。エクランには3500mを超すような山がバンバンありますがハイキングで登れるものは全くありません。3000mちょっとくらいの山だと登れるもののありますが、それ以上の山は残念ながらアルピニストでないと無理なものばかりなので、遠くから見て楽しむだけです。それでも高い山の雰囲気だけでも味わえるエリアなのです。


1泊目の山小屋、アルプ・デュ・ヴィラ―ル・ダレーヌ(2079m)
子供たちはまだ爆睡中の6時に小屋の外に出てコーヒーを飲みながらゆっくりします。


6時過ぎにはこんな感じ


6時半。雲がどんどん消えていきます。嬉しい(´▽`)


子供たちはもう少し寝かせておいてやりたいのでもうしばらく小屋の周りをウロウロしてみます。


小屋の外のストック置き場。アルピニスト達も泊まっているようです。


さて7時前になったので子供たちを起こしに寝室に戻ります。他の人達ももう起きて朝食をとりに行ってるか毛布を片付けたり身の回りの準備をしています。わたし達も出発準備をしてから食堂に行きました。


今回、日本から戻ってすぐだったということでやたら貴重なものが登場します(^_^;)
大阪は上本町の有名パン屋「パリゴ」の食パンです。ここのすぐそばのイタリアンで友人と食事をしたのですが、パン屋さんの前を通って友人が「ここおいしいから」って買ってくれたのです(その後の食事もご馳走してもらいましたが💦)。冷凍してフランスまで持って帰ってきました( ̄▽ ̄;)
もっちりしていてフランスではお目にかかれない食感でした。しっかり目が詰まっていて食べごたえがあり美味しかったです。


バリエーションを加えるためにシリアルも持ってきました。牛乳はちょっと山には持って来たくないので(^^; スキムミルクを少し多い目にシリアルに混ぜておきます。それで水を注いだら牛乳かけた、みたいな感じに大体なります。


自分にはコーヒー(もう2杯目)、子供たちにはホットチョコレートを作ります。ホットチョコレートはココアパウダー、ブラウンシュガー、スキムミルクを混ぜたものを持って来ています。


朝ごはんをゆっくり食べて洗い物をして出発したのは8時40分です。遅っっ(^^;)
わたし一人なら遅くとも6時半には出るんですが…軍事訓練っぽいことは嫌がられるので彼らと一緒の時はソフトな行程になってあります(^▽^;)


寒がりなので厚着しています(-_-;) 朝はどうしても寒いんですよね・・・歩いてるとすぐに暑くなるんですが。


まずは山小屋から100mちょっと下の谷底まで下ります(出たっ、子供たちの大嫌いなアップダウン!)。その後別の谷に向けての登りが始まります。実はこの日のコースは最後にも一度下りてまた上がるところがあるのですが、今のところ言わないでおこうと思います(^_^;)



ブルーベリーが一部熟してきていました。


今が旬の花たち。ジュバルブ(サボテンの花みたいなやつ)は2,3種類あるのですが今の時期ほんとにたくさんあちこちに見られます。


今日もマーモットが何匹も通りかかりました。


後ろからカランコロンと聞こえてきたなと思うと放牧の牛たちが歩いてきました。
一部の牛たちはカウベルを首に下げているのです。


誰に付き添われるでもなく、自分たちだけでさっさと歩いて行きました。賢い・・・(◎_◎) そして結構なスピードです。牛がのろのろ歩くなんて嘘です!!



まだまだ山小屋は遠い。。


いかにも毒キノコっぽいのが生えていました。


いい年して岩の上に登ってはしゃいでます(-_-;)


乾燥した土地ですが、それを好んで咲く花もあります。


あっ、エーデルワイス😻今年初めての出会いでした。


ここまで緩やかな登りでしたが少しずつ急になってくるようです。もう12時に近くなっているのでちょっと上がった大きい岩のある辺りでお昼休憩をしようということになりました。


わたしがご飯を作る間、子供たちには日本で買ったきた貴重なスナック菓子をつまんで待っていてもらいます。もちろんわたしも作りながら頂きました。


今日のお昼はサヴォアのスモークソーセージ、ディオ・ドゥ・サヴォアと玉ねぎを炒めてじゃがいもポタージュスープを濃い目に溶いたものをソース代わりにして、小さく切ったチーズを最後に絡めたもの。
ソーセージは家からペットボトルを凍らせたものと共に保冷袋に入れてきてので今朝はまだ冷たかったのですが、そろそろ常温まで戻りつつありました。そんなに猛暑ではなかったので何とか持ってくれました。しかし肉ものはこれが最後、今日の夜と明日の昼は肉っ気のないご飯となります。


ゆっくりとお昼ご飯を食べた後、再び歩き始めます。
このように少し盛り上がって稜線のような形になったところを進みます。


氷河の麓に近付くにつれ景色が変わってきました。乾燥しきって草はほとんど生えていない石ころばかりの景観(フランス語でミネラルな、と表現します)です。


飛行機雲が…
クロ・デュ・キャヴァル氷河。他の氷河と同様、温暖化により後退しまくってほとんど消滅しつつあります😢


ちょっと休憩・・・
今回、いつもよりいっぱい休憩しつつ歩いています。いつもなら暑さに弱い次男のためなのですが、彼らが捻挫が治っていないわたしに気を使って「お母さん、足首は?休憩しよか?」と何度も言ってくれるので、そう痛くはないんだけど明日は駐車場まで下りないといけないし、週末には別のハイキングも計画しているしで用心のため、そのたびに数分休憩しながら登りました。


高度を上げるにつれ花の種類が変わってきました。右下のはジェネピといって、お酒に風味を付けるのに山でよく使われる花です。ハーブティーにもできますが、ここは国立公園内なので採集は禁止されています。


山小屋まで20分の表示が。


長男が撮ってくれていた1枚。


あ、これです。地図でチェック済みだった最後のアップダウン(^^;)
アップダウン大嫌いな彼らも、もう最後なので文句を言わずにさっさと進みます。


最後・・が案外長い。。20分じゃ無理な気もします。


もう少しです。


まずは氷河湖であるパヴェ湖が現れ・・・


そのすぐ近くにある今夜のお宿、Refuge du Pavé パヴェ山小屋に到着します。
昨晩泊まった山小屋とは全然違って小さくて質素な様子です。



次回に続きます。