フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雨のラ・カイヨール峠

大抵、お天気がいいときにしか自転車には乗らないのですが、イマイチな週末に出掛けてしまった時のお話です。


ロードバイクと山スキーの師匠である友人Oさんとディフェンダー(ランドローバー)泊した翌朝、標高約1100mのバルセロネットという町からサイクリングを開始しました。
平均5%以下というなだらかな峠道なのですが、29㎞とかなり長い目です。


登りではできるだけ足つきしたくないのですが、秋の山道サイクリングは服装の調整で立ち止まらないといけないことがあります。 
秋の朝の出発時は大抵、かなり寒いので上着を着ますが、登っていると必ず汗かきかきになるんですよね・・・これは上着をハンドルに括り付けた時だったと思います。


一回足つきしちゃったので、ヤケクソでひとつ前の写真の100mくらい先でももう一枚写真を撮るために停車。
出発前には、峠道の距離や勾配とか調べるのに気をとられていて😅紅葉の季節だということはすっかり忘れていました。この峠道の8割以上は森の中なので、十分に満喫することが出来ました。


これは、下りに撮ったものです。
サイクリストさん用の看板。「現在標高1441m、峠まであと18,6㎞、向こう1㎞は5%の傾斜」とあります。
森の中はずっとこんな感じで4~6%中心、森林限界を超えてからは少し急になり、といっても7~8%ほどで、暴力的な山道はありません。


雲行きが怪しくなる中、ラ・カイヨール峠(2326m)に到着しました。
普段登っている山道に比べると、ずっとなだらかなのでヨユーかと思ったけれど、30㎞近くというのはかなり長く感じ、それなりに疲れました_| ̄|○


わたし達が登ってきたのは右に書かれているアルプ・デ・オート・プロヴァンス県側。反対側はニースが県庁所在地になっているアルプ・マリチーム県になります。


この日は夏用サイクルパンツの下にレギンス(ユニクロ製)を履いていました。
つい最近、秋冬用の長くて分厚い目のサイクルパンツを購入しましたが、それまではずっとこのパターンでした。


わたし達とは反対方向から登ってきたサイクリストさんとおしゃべりするOさん。
この日は土曜日でしたが、天気予報が良くなかったためか、登りではひとりのサイクリストさんを見かけたのみでした。峠道の半分くらいのところに駐車して、サイクリングを開始しようとしている女性サイクリストさんでした。
このおじさまサイクリストさんとOさんとは、共通の知り合いがあったらしく、しばらく話し込んでいました。これがまた、結構よくあることなんですよね・・・フランスのお山地方って狭い!?


峠で往復して行ったサイクリストさん。
ニース方面のお天気も崩れているようです。
峠に着く直前から小雨がぱらつき始めています。
わたし達もあんまり長居はしない方が良さそうです。


下り始め。
ダウンヒルはただでさえ寒いのに、小雨で辛いです(>_<)


草紅葉が進んで黄色っぽい山肌に灰色の雲。
お天気がいいのに慣れ過ぎていて、新鮮な景色です。
ところで、写真の中央やや右に写っている建物・・・


この時は既に閉まっていたけれど、営業山小屋(ヒュッテ)なのです。
3年前の夏、松葉杖時代に次男と一緒に泊まりに来たことがあります。
標高約2300mなのに車で来られるから、歩けない人には便利なんですよね。
その時の写真を一枚・・・
👇

確か、この山小屋と峠の間くらいで撮ったものでした。
この時は、自分が自転車に目覚める日が来るとは、こんな峠に登ってくる日が来るとは思いもしませんでした(^▽^;)


森の部分に突入しました。
ここからが、長い(;^_^A


わたしよりも前を走って居いたOさんが立ち止まって、何かとっています。
何々?


あ~っ、これは知っています。
オレンジ色の小さな実・・・


フランス語でアルグジエ、日本ではサジーと訳されてスーパーフルーツとして、濃縮ドリンクやサプリなんかが輸入されているようです。フランスでは南仏のちょっと標高の高い辺り(1000m強くらいでよく見かける)に自生しています。
甘みもありますが、シブくて酸っぱいので、あまり生食することはなく、ジャムやシロップに加工されることが多いと思います。あとコスメにも使われています。


空の色が残念なんだけど、鮮やかな秋の色の中、うっとりしつつダウンヒルしていきました。


後半はほぼ峡谷道路です。
道幅が狭くて、すれ違えない(もちろん追い越せない)部分も多く、以前に車で来た時には、羊を乗せたトラックがゆーっくり走る後ろをゆーっくり走った思い出が(;^_^A


無事、四駆まで帰ってきましたε-(´∀`*)ホッ
途中から雨はましになり、この時点ではほぼ止んでいました。
この朝の峠道ライド記録
👇

帰りに紅葉の写真撮り過ぎて(同じような写真ばかりなので載せませんが😅)、やたらとダウンヒルに時間がかかってしまいました。


村の周辺でベンチとテーブルを探して、ランチピクニックをして帰りました。
お読みいただいてありがとうございました。

久々のディフェンダー泊サイクリング旅

夏の間は、ひとりまたはスポーツ友のOさんと、サイクリング&テント泊というパターンが多かったですが、今回はテントの代わりにディフェンダー(ランドローバー)で車中泊をしました。
キャンピングカーではないので、決して暖かいわけではないんですけど、テントを設営しなくてよい分、少し楽とは言えます。


マルセイユに行った翌週末の金曜夕方、Oさんちに到着しました。
スキー(見えないところに自転車も)だらけのガレージ😅


わたしが到着し、早々に荷台に荷物を詰め込みました。
今回自転車をするのは、Oさんちから1時間強と決して遠い場所ではないんですが、せっかく行くなら前夜から泊まった方が楽しいよね(^^♪というのが、わたしとOさんの共通の意見でした。自転車する直前に長く運転しなくてよいのも楽です。


道中の村で、停まっていたピザ屋さんの屋台。
晩ご飯に食べられるものも持って来ていましたが、ピザ好きのOさんが食べたがりました。


熱いうちに~と車の中で食べちゃいました(^▽^;)


サイクリング予定地からほど近い、標高の高いところにあるちょっと可愛い村。
ここの村はずれに、Oさんが「車中泊に良さそう」と目を付けていた野原があるそうです。


夕暮れ時のディフェンダー。
この後、持って来ていたものを近くにあったベンチで食べたのですが、映えてなさ過ぎて😂写真も撮りませんでした。


セール・ポンソン湖を見下ろす、素晴らしい立地でした。
Oさん、グッジョブ👏👏


おやすみなさい😪


翌朝。
あんまり寒くなくて、よく寝られました。
村に近いところに良いテーブルがあったので、まずは移動します。


めちゃくちゃ快適な朝ご飯♡
シリアル、パン、パン・デピス(スパイスケーキ)と炭水化物だらけの朝ご飯です😅
自転車乗るから当たり前ですよねっ✨


朝ご飯後、サイクリングの予定地へ移動します。
確か20分ほどの道のりでした。


峠道の始まる町、バルセロネット。
土曜の朝ということで、マルシェが行われていました。


南仏でよく食べられているポンプ(・ア・ユイール)と呼ばれるオリーブオイルが使われたパンを購入。


マルシェのある広場からほど近いカフェに入り、エスプレッソで気合いいれました!?
わたしはコーヒー大好きなんですが、普段はあまりコーヒー飲まないOさんは、ヒルクライムとか山スキーとかの前だけ「元気になる」と思い込んで?無理やり飲んでいます😂
この後、町はずれの駐車場に車を移動させました。


ちなみに、この日アタックするのはこの峠道です。
👇

ラ・カイヨール峠(2336m)。
全体的になだらかなものの、27㎞と長い目の峠道になっています。
死にそうになる激坂はなさそうなので、のんびり(^^♪登りたいところなんですが、お天気が午後から崩れるという予報なので、そうタラタラも登っていられないというプレッシャーもあります(^-^;


ヒルクライム編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

マルセイユで海水浴

すみません、1か月も前のお話です(^-^;
いくら南仏とはいえ、この季節にいつでも海に入れるわけではなく、ラッキーでした。


午前中はわたしとDさんはサイクリング。
LさんJさんご夫妻と息子さん達は宿題を済ませた後、近くのカランクを散策してきたそうです。


カリフラワーのグリル、セロリ、ヘーゼルナッツのロースト、ザクロのサラダです。
「珍しい組み合わせですね」とJさんに言うと、なんとアーユルヴェーダに基づいた料理なんだそうです。ヨガの講師の資格も持っているJさん、さすがです✨


ジャガイモのグラタン。
昨晩の残りの仔羊肉のローストも少しありました。


市内にあるとってもおいしいパン屋さんに買いに行ったそうです。
しっかりと焼けていて皮が香ばしく、味わい深いとっても好みのパンたちでした。


前日は気温は低くなかったものの、風が強くて水に入ったら出てきたときが地獄だな・・・と思わされる天気でしたが、この日はほぼ無風。海辺に住み一家にとっては、庭に行くような感じで海水浴をしにいくみたいです。


Dさんに執拗に言われて、しぶしぶ持って来た水着。
まさか本当に役に立つとは(;^_^A


Dさんと、LさんJさんご夫妻の息子さん達。


わたしの相手をしてくれた!?海水浴客のわんこ。
「遊んで~投げて~」と棒を何度も持って来ました。


水は少し冷たかったけれど、一度入ると大丈夫でした。


帰りに見かけた看板。
6月から9月はタコを釣ってはならないんだとか・・・
フランスではタコは全然ポピュラーな食材ではないので、へーっ、食べる人いるんだ…と意外な気がしました。


海辺の別荘(違)に戻りました。
テラスがなんとも素晴らしいです。


コーヒーをいれてもらいました🎵


これ、何かお分かりになりますか。
若いデーツ(ナツメヤシ)です。
そんなに甘くはなく、渋みも感じられます。
秋の前半だけ見られる、季節限定モノです。


しばらくしてから部屋に下りて、お茶とお菓子で、みんなでおしゃべりしました。
Jさんが午前中に焼いた、昼食のデザートにも食べたパン・デピス(スパイスケーキ)。


この後、ご夫妻、ふたりの息子さん達にお礼を言って、Dさんとおいとましました。
マルセイユ市内以外ではほとんど混まず、Dさんを自宅に送ってうちに帰ったのは9時半くらいでした。


お読みいただいてありがとうございました。