フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

3度目のイズラン峠

今シーズン2度目、昨秋も合わせると3度目になるイズラン峠に友人Oさんとヒルクライムした時のお話です。トロトロ書いていて、もう1か月も前の話になってしまいました(;^_^A


2770mで、峠道としてはヨーロッパで最高の標高です。
出発地点の約1700mの村から1時間35分でした。
以前に2度登った時は、看板にあるランスルブールという標高1300m台の町(33㎞手前)からの出発で、往復での獲得標高は約1600mでした。
今日はもっと峠に近い村から出た代わりに、今から峠の反対側に下りて、また登り返すつもりをしています。


周りの山や自然、歴史の説明がある看板とマイ・バイク&Oさんのキャニオン。


少し風が強かったので、カフェテリアになっている小屋の横に移動しました。
ここだと全然風がありません✨
ちなみに、カフェは閉まっていました。初夏に来た時も閉まっていたし、多分7、8月だけしか開いていないんではないかと思います。


遅い目の出発だったため、もう12時半を回っています。
軽くランチにすることにしました。


デザートは、先ほど地元のパン屋さんで買った菓子パン。
サヴォワ地方のお菓子屋さんやパン屋さんには必ず売っている「クロワ・ド・サヴォワ」というカスタードクリームを練り込んだブリオッシュで、サヴォワの旗にある十字をイメージしているそうです。
そこのお店のがおいしくて、前回に来た時も同じような写真を撮っています😂
👇

初夏で、まだ周りのお山には残雪が結構あり、とても綺麗でした。
あっ、この時はまだ少し重たい、前の自転車だったんですよね。しかもビンディングでもなく運動靴で漕いでました。ついでにサイクルパンツさえ持っていなかった・・・
考えたら、ものすごいコンディションでヒルクライムしてましたね💦


さて、しっかりと腹ごしらえをしたら、覚悟を決めて!?反対側に下りていきます。


今回、Oさんがくれたこういうアームカバーを付けてみます。
半袖が長袖になるんですねっ✨
トレランの大会でもらったんだそうです。


ところで、なぜ今まで2回来ていて、2回とも同じ斜面を登っているかというと、反対側は多くの部分がスキー場になっているため、リフトなど人工的な建築物が結構あって、目障りなんですよね・・・今登ってきた方の斜面は、峠の直前でリフトが少し奥に見える程度で、古くからあるシャレ―以外は、建築物はひとつもなくて、とても気分よく登ることが出来るのです。


ほらほら、こういうのがイマイチなんですよね~
人工雪用の貯水池、峠から500m(距離で)くらい下りたところにあります。


GoPrpで撮った、リフトなどが目に付かない場所の動画を貼ります。
👇

Col de l’Iseran l’automne 1
サイクリストさんが登ってくるのとすれ違いました。
その少し後の部分も。
👇

Col de l’Iseran l’automne 2
先ほどのサイクリストさんもオレンジのシャツだったけれど、オレンジのポルシェ911が追い越ししていきました。
・・・ま、こうして見て見ると、何がそんなに不満なのか分からないくらい、綺麗な景観ですよね(^▽^;)


奥に写ってるハイキング客みたいなのはOさんです。


飲み水がなくなってしまったOさんが、川のお水を汲むというので、わたしも一応残っていたけれど、ついでに汲んでもらいました。


こないだ降った雪ががいくらか残っていたのでマイ・バイクと撮影。


稜線のあたりにリフトが写っているのが見えています。
多分、スキー場としてはかなりいい環境なんだと思います。
昨秋(10月下旬)に登った時は、峠の近くのゲレンデ上のうっすらと積もった新雪の上に、既に人工雪を撒き始めていました。


ヴァル・ディゼールのスキー場まで下りてきました。
スキー場の中心地まで進み、全てのお店が閉まっていることを確認し🤣(カフェくらい入りたいのに)、ここの少し手前まで戻って来ました。
Oさんが少し昼寝したいというので🤔わたしも少し近くで座っていましたが、退屈してしまい、先に出発することにしました。
その時に食べたおやつ
👇

友達にもらった可愛いマジパン。
これが最後のふたつでした。


思いのほか、載せたい写真がたくさんあって、長くなり過ぎるためここで一度投稿します。
次こそ最終回になりますm(__)m
お読みいただいてありがとうございました。

テント泊からヨーロッパで一番高い峠道へ

友人Oさんとサヴォワ地方にサイクリング遠征したときのお話です。


朝、テント前からの景色。
夜も朝も結構寒くて、冬用シュラフでなかったら全然寝られなかったと思います。


もちろんテントには霜が下りていました。


テントから。
この辺りは日向になるのが遅いっぽいです・・・


目は大体覚ましているけれど、シュラフから出る気が全くないOさん。
秋の標高の高い場所でのサイクリングは、あまり朝早いと寒いので、結構ゆっくり目に出発します。わたしは目はばっちり開いてるけど、寒がりで外に出られないので😅テント前に置いたジェットボイルでお湯を沸かし、シュラフに入ったまま紅茶を飲みます。


お日様が出てくると、だいぶ暖かくなるはずですが、残念ながらこの辺りは中々日向になりそうにありません。
Oさんは、日当たりの良い場所に移動して朝ご飯にしたいと言います。


わたしも大筋で賛成なんですけど、普段、起きてすぐに何か食べる習慣なので、食べないまま行動するというのがとても辛い💦
相変わらずテントの中で、ひとりでシリアルとコーヒーで軽くご飯にしました。
その後テントを撤収し、荷物を車に積み込んで、前日午後に濃霧で眺望がゼロだったためすぐに下りてきた近くの峠まで車で移動することにしました。ここからだと20分もかからないくらいです。


標高2100m弱の峠の少し先にあるモン・スニ湖の畔まで来ました。
暖かいお日様の下、朝ご飯(わたしは2度目の)にしました。この日の予定はちょっと長い目というか、標高を結構登ることになりそうなので、意識的にたくさん食べました。


標高約1700mの村はずれの駐車場から出発することにしました。
この日の目的地はヨーロッパで一番標高の高い峠道、イズラン峠(2770m)。
峠から反対側に下りて最初にあるスキー場、ヴァル・ディゼールが目的地と言った方が良いかもしれません。つまり、峠道の両方の斜面を登ろうという予定です。
駐車場の出発時の写真を撮り忘れて、これは帰って来た時の写真です(;^_^A


イズラン峠には、昨秋に峠道が閉鎖される前日と、今年の初夏に再開通してすぐの頃と2回登っています。反対側には下りない代わりに、ここよりもっと手前の結構アップダウンもある標高約1300mの村から出発しました。


標高2500mほどの地点で、上着を脱ぐために一度足つきしました。


その時に、撮れていた写真(;'∀')
多分、撮ったつもりはなかったと思うのですが💦
あまりにも、登りでの写真がないので、こんな写真でも貴重なため、あえて載せておきます(^▽^;)


やれやれ着きました、イズラン峠。
麓にある最後の村、ボヌヴァルからの距離は14㎞、平均勾配は7,5%らしいです。
特別厳しい坂道ではないはずなのですが、思いのほか疲れます。わたしはあまり意識したことはないのですが、もしかして標高が高いことも関係しているのかも・・・


この峠には、ツールドフランスは意外にも6回しか通ったことがありません。
最近では2019年に通過、峠の反対側に選手が下り始めたとき雹が大量に降り、除雪車が出動したり、麓の道路は大雨で土砂崩れになり、大会が始まって以来初めての、ステージ中止となったのがまだ記憶に新しいです。


撮ってもらいました。
今日も男っぽいけど😂
何が違うのかな?ちゃんと女に見える女性サイクリストさん達と・・・


マイ・バイクのルックと、Oさんのキャニオン、後ろに写っているのは、オランダ人のおじさまの自転車で、奥様が少し後ろから車で上がっておられました😅


うわΣ(゚Д゚)
めちゃくちゃカッコいいの来ました✨
ドイツナンバーのコルベットです。
ここを始め、有名な峠道では夏はもちろんシーズンオフでもそこそこ、ヨーロッパ中から来たスポーツカーや高級車に出会うことが出来ます。


このモデルのオープンカーって珍しいですね。
そして綺麗な色・・・
ピッカピカのボディーでした🤩


後半(遠征最終回)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

サイクリング後の楽しいアフター

友人Oさんとサヴォワ地方で1泊サイクリング旅をしたときのお話です。
サヴォワ地方には、わたしは山スキーなり自転車なりで結構よく行っているのですが、お山はお山でも、少し離れた地方に住んでいるOさんにとってはほとんど未開拓地なため、滞在中は、わたしが色々ガイド!?してあげることが多かったです。


1日目は風が強かったため、2日目に予定していた場所とサイクリングの目的地を入れ替えました。
前回の投稿で、載せ忘れた動画があるので、ここで遅ればせながら貼っておきます。
最終目的地だった山小屋(ヒュッテ)の周辺の景色です。
👇

Plan du Lac La Vanoise
風が結構あったので、動画の中でもゴーゴーと聞こえています(^-^;


それと、ダウンヒル中の一部。
GoProで撮りました👇

La descente Bellecombe la Vanoise
初夏にも来たのですが、草が枯れていて山肌の色が違って楽しめました。


サイクリング中は最低限しか食べなかったので、車に戻った後、軽くピクニックをしてからOさんの希望で、今回はサイクリングする予定のない近くの峠道にドライブすることにしました。わたしは初夏に、冬季閉鎖が終わった直後に自転車で登っています。それ以外でも、ハイキングの出発地点として、またはテント泊や、ただのドライブでも数えきれないほど来たことのある峠なのですが、Oさんは行ったことがないそうです。


下界はとてもお天気がいいのに、峠に近づくにつれ雲の中に・・・


峠に到着しました🤣😱
「湖がきれいなんだよー」って豪語していた私の立場は😅
もちろん、すぐに引き返しました・・・


気を取り直して、峠道の麓の村のチーズ農協に来ました。


ここは、数あるボーフォール農協の中でも、個人的にはトップレベルだと思っています。


ボーフォールやら、他のチーズやら、サラミやらジャムやら買い込んでしまいました。


さて、今から会いに行きたい人がいます。
わたしもOさんも知ってる人です。
初夏にひとりでこちら方面でサイクリングした時も会いに行きましたが、Oさんはかなり長い間会っていないのです。


明日の朝、サイクリングをする予定のイズラン峠の麓にある放牧地・・・


以前、わたしもですが特にOさんが何度もお手伝いに行っていた知人の酪農農家の従業員だったDさんです。
1,2年前からここの農家で働いています。Dさんの荷物を全部ランドローバーに積み込んで引っ越しのお手伝いをしたのはOさんでした。
近況報告をし合うふたり。


ちょうど夕方で搾乳タイムでした。


お手伝いモードなOさん(^-^;


牛追い犬はボーダーコリーちゃんの他に、ボースロンが。


かわいい✨😻


牛さんは綺麗好きな動物なので、よく仲間同士でグルーミングし合っています。


標高2000m以上あるので、日陰になってくるとかなり寒いです。
1時間ほど滞在しておいとましました。
Dさん、可愛い牛ちゃん達、また会いに来るね。


明日のサイクリングは、峠の反対側からスタートするので、峠を越えます。
峠の少し手前の日陰の時間帯の長い斜面では少し前に降った新雪が残っていました。


これは峠の反対側です。
アイベックスのメスや子供たちが集っていました。


明日、自転車で登る予定の斜面を下りていきました。


峠から下りた後は、適当な場所を探してテントを張りました。


完全に真っ暗になってしまう前に晩ご飯にしよう・・・


ラディッシュと、Oさんちで作って持って来たニース風サラダ。


明日のサイクリングは今日よりも長いので、炭水化物質を・・・
ここサヴォワ地方で作られている四角い小さなパスタ。


インスタントスープの粉をゆで汁に足して定番のスープパスタにしました。


Oさんちにあったお肉を持って来ました。
1枚だけだったけど、結構大きいから半分ずつで。


わーい、きれいにこんがりと焼けました。


麓の村とはいえ、標高1500mくらいの地点だったので結構寒くて、ご飯の後は歯を磨いて大急ぎで冬用シュラフに潜り込みました。


2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。