フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

友人Oさん、Jさんと峠道サイクリング(ガリビエ峠)

先月、友人のOさん、Jさんと一緒にツールドフランスで有名なガリビエ峠(2642m)にロードバイクで登った時のお話です。
前日は、ラ・クロワ・ド・フェール峠&グランドン峠にひとりで登って、夜はガリビエ峠の周辺でテント泊したのち、待ち合わせ場所であるガリビエ峠の麓にロータレ峠に車で下りてきたのでした。


ロータレ峠の駐車場にて。
ガリビエ峠までは約8,5㎞、高低差で600m、平均勾配は6,9%だそう。
真冬のロータレ峠の景色をご覧ください
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通年で開通しており、除雪はされているものの、スタッドレスやチェーンが義務になっています。
ちなみにガリビエ峠は毎年10月下旬くらいから6月上旬くらい(その年による)は冬季閉鎖されます。


なぜこんなにガリビエ峠に近いところで待ち合わせたかというと、今回両方の斜面を登ろうということになっているのです。
つまり、まずここから峠まで登り、反対側の麓の町まで下りた後、Uターンして峠に登って、ここまで下りてくる、ということです。


初夏にガリビエ峠にひとりで登った時は、反対側のサン・ミッシェル・ド・モリエンヌ(715m)からテレグラフ峠(1566m)を経由して峠への往復でした。往復70㎞、獲得標高2250mというわたしの短いサイクリング歴の中では、しんどかった思い出です(半日でしたけど😅)。サンミッシェルからガリビエ峠はツールドフランスがよく通る道ですが(今年も通りました)、彼らはガリビエ峠の前後にも別の峠道や山道を登っています🤣


初夏の写真を一枚だけ・・・
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開通直後…といっても開通していたのは峠の少し下にあるトンネルのみで、峠周辺は除雪されておらず、最後は雪の上を自転車を押して峠に到着したのは良い思い出です😊


さて、待ち合わせたのは8時でしたが、OさんとJさんが遅れてきて、8時半前の出発になりました。


むむっ・・・
出発して10分も経たないうちに難題が。
道路がいきなり閉鎖されてしまいました!?
左に影が映っているのが、係りの人で話を聞くと、近々、新しく発売されるバイクのコマーシャルに使う映像を撮影しているんだそう。
わたし達が自転車から降りて待たないといけなかったのは、この地点だけでしたが、結局、この日の朝、道路の何箇所かで複数回、通行止めをしていました😓


途中に写真はなくて(;^_^A いきなり峠に到着です。
まだ結構早い時間帯で、車やバイク、自転車もあまりいませんでした。
今登ってきたオート・ザルプ県とサヴォワ県との県境になる峠です。
出発地点から600mくらいしかなかったので、約50分間で登ってきました(通行止めでのロスタイム含む)。
Jさんは以前はトレランの大きな大会で上位の常連だったし、乗馬やモトクロスバイクもたしなむスポーツウーマンですが、自転車は最近あんまり乗っていないそう。Oさんやわたしよりかは少しだけ遅いので、Oさんが付き合って登ってあげていました。


ふたりが登ってきたので、撮ってもらいました。
なんか立ち姿が男っぽい😂
もうちょっと可愛いポージングはなかったのか・・・
背景は、これから下りていくサヴォワ県側の道路です。


この日の早朝に車で来た時に撮った道路の様子
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朝早い時間帯の方が光の具合で、味のある写真になりますね・・・
ちなみに、今登ってきた斜面よりも、こちら側の傾斜のほうが少しきついです。


峠から少し下りた地点で、OさんとJさん。
Oさんの顔に鼻風邪のスタンプを使いましたが、この日は実際に、Oさんは風邪気味で少し疲れ気味だったのでした。それでも峠道登るって・・・(;^_^A


さらに少し下りたところでJさんとのツーショットをOさんに撮ってもらいました。
ところで、Jさんのピンクのウインドブレーカーとか、短めのサイクリングパンツとか、可愛いなぁ・・・わたしなんて全身黒でおっさんぽい😫


この後、さらにグングン下りていきます。
この日は3人だったので、おしゃべりしている時間も多く、残念ながら全然写真を撮る機会がない・・というか、撮る気にならなくて、折り返し地点周辺の町の写真とかが、全然ありません。


先月の写真がないので、同じ道路の冬の一枚を・・・
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最終除雪地点にて。標高1800mくらいだと思います。
ちなみに一番奥に写っているのが、峠の名前にもなっているお山、グラン・ガリビエ(3228m)です。


9月の話に戻ります。
麓にあるスキー場の町、ヴァロワール(1400m台)まで下りるつもりだったのですが、グローブを忘れたJさんが、ダウンヒル中は手が寒くて仕方ない、と言うのでヴァロワールのもう少し手前、標高1600mくらいで折り返すことにしました。


1900m台の地点にカフェテリアがあり、そこから実質的に山道っぽくなっていきます。
そこまでの谷底の道路も、最高7~8%くらいにまでなるので結構しんどいんですが、ここから峠までの8㎞は平均8,5%です😭


これは2100mくらいまで登ってきた地点です。
笑ってますけど苦しんでいます。😅


グローブだけでなく、ヘルメットさえ忘れた?持って来なかったJさん。
軽量化?😂


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

サイクリングの合間のソロテント泊

ひとりで峠道サイクリングをした日の夜、翌日に友人たちと登る予定の別の峠道の周辺でテント泊をしました。
この夏、定番になったサイクリング&テント泊のパターンです。せっかく遠くまで来ているのに、日帰りだとガソリン代・高速代の元が取れないなぁ、と考えた結果です(;^_^A



朝、目を覚まして、テントを開けてみた景色。
これは先月の話で、まだ今よりは明るくなるのが早く、これで6時19分です。
今ではこの時間帯はまだ真っ暗です・・・


テントから(というかシュラフから)出るのが寒いというか、億劫でテントの出入り口の前にジェットボイルを出して、シュラフに入ったままインスタントコーヒーを準備しました。


コーヒーを一杯飲んだあと、外に出てご飯にしようと思ったんですが、結局「ここからでも景色いいし・・・」とシュラフに入ったままご飯に突入しました(^▽^;)


テント泊のときは、大抵パンなんですが、今日は気分を変えてシリアルにしてみました。
シリアルのときは毎回ですが、スキムミルクを混ぜてきているので、水を入れると牛乳をかけたシリアルのようになります。


ご飯のあと、外に出てみると、そんなに寒くありませんでした( ̄▽ ̄;)


サーマレストを袋に入るようにきつく巻く面倒くさい作業。


テントの撤収自体は簡単です。
フライシートを外して、一気にスケスケ&不安な感じになったマイ・別荘。


ペグと同じ色をした木の実「レザン・ドゥルス(熊の葡萄、の意味)」。
この後、荷物をまとめて車を停めていた駐車スペースまで戻り、車で峠まで向かいます。
友人たちと待ち合わせているのは、峠の反対側になります。


峠に向かう途中で、峠道を見下ろして。
ここも後ほど自転車で登ります。
実はこの道路は今年の6月、除雪が終わって峠道が開通した直後(1週間後くらいかな?)に、登っています。昨年登ったことがある反対側よりも、こちらの斜面の方が結構しんどかったのを覚えています。今日は両方の斜面を登る予定をしています。


ガリビエ峠に着く直前の道路の落書き、というか装飾。
「サヴォワ県はツールドフランスが好き」とあります。
峠のこちら側はサヴォワ県で、反対側はオート・ザルプ県になっています。


今年はツールドフランス、第12ステージ、翌日の第13ステージでもガリビエ峠を通過しました。この夏に描かれたばかりのフレッシュな道路装飾?の前でデミたんを撮影。


ちなみに道路には「Valloire Galibier」とあります。Valloire(ヴァロワール)はガリビエ峠のサヴォワ県側の麓の町(スキー場)で、今日はガリビエ峠の反対側の麓にある別の峠・ロータレ峠から峠に登って、反対側のヴァロワールまで下りて、再びガリビエ峠経由でロータレ峠まで戻る、というコースを考えています。


同じあたりから見下ろして。
靄の中に、トンネルの入り口が見えます。
ツールドフランスなどで、世界的に有名なガリビエ峠道ですが、元々は、ガリビエ峠というものは存在せず、このトンネルだけだったんだそうです。今でも、峠まで登らずに、このトンネルを抜けて反対側に行くことが出来ます。
後になって、トンネルよりも少し高い峠を通過する道路が作られたということです。


これは、峠を越えて反対側に下りていく途中の一枚。
めっちゃ靄ってるけれど、単に朝靄で、この日の天気予報は快晴✨
お日様がボーっと見えています。


晴れたところまで下りて、デミたんの後ろ姿を一枚。
靄ったところを走っていた名残のフォグランプ・・・
点けていたことさえ忘れていて(めったに点けないので😅)この写真を撮る時に気付きました。


ロータレ峠直前まで下りたところで、今日初めてのサイクリストさんを見かけました。


待ち合わせのロータレ峠にて。
30分遅れてOさん、Jさんがやって来ました。
「遅れる」という留守電が早朝に入っていたんですが、テント泊をした辺りを含め、峠道の結構な部分では電波がなくて、待ち合わせ場所に着いてからメッセージを聞きました。
分かっていたら、この駐車場でなくて、テント泊をしたあたりでもう少しゆっくりしてたのになぁ💦


サイクリング2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

自転車乗った後、テントで寝る

先月にラ・クロワ・ド・フェール峠とグランドン峠にヒルクライムした日のお話です。
今までに2度登ったことのある道でなく、別の方向から登る少し長い道路(往復で65㎞、獲得標高1930m)をチョイスしました。
初夏から8月くらいにかけては、かなり長かったりキツかったりする山道をいっぱい登っていたけれど、夏の終わりごろからあんまりしんどい山道はご無沙汰しているので、ちゃんと登れるのか少し不安でしたが、想像していたほどは死にそうにならずに登れて嬉しかったです。


遅い目のランチピクニックの後は、車で移動します。
翌朝、ガリビエ峠の麓に位置するロータレ峠で友人Oさん・Jさんと待ち合わせています。
3人でガリビエ峠の両方の斜面を登ろうという予定になっており、今晩はひとりでそこら辺の山でテント泊しようと思っています。


ロータレ峠からガリビエ峠に上がってくる途中。
ツールドフランスがアルプスで一番よく通る峠道で、ツールが来る度に、地べたに選手を応援するメッセージが落書きされます。
明日は自転車だし、人と一緒だからあんまり写真を撮れないかもしれないので、今のうちに景色の写真を撮っておこう・・・


峠から次々とポルシェの(ほとんどが911)が下りてきました。
ドイツナンバーのご一行です。
日本でも同じだと思いますが、有名な峠道では、スポーツカーのグループのツーリングをよく見かけます。


なんか珍しいポルシェもいました✨


明日は自転車で登る美しいヘアピンカーブを見下ろします。
この後、峠の反対側に下りて、車を停め少し歩きます。


駐車場から近い辺りには、キャンピングカーがいたので、もう少し離れたところまで歩きました。道路からは全く見えない場所です。


日中は汗ばむような日でも、秋のお山の夜はかなり寒いので、シュラフは冬用を持って来ています。

まだ7時になっていなかったので、テントの近くを散策していると・・・
羊さんがどんどん高い位置から下りてきて、羊飼いさんと2匹のわんこ(牧羊犬)に導かれれ、夜を過ごす囲いの中に入っていきました。


ひとつ上の写真を拡大したものです。
羊飼いさん(青)とわんこ2匹。チームワークがばっちりでした✨
まだ7時になるかならないか、だけど午前中に自転車をしたせいか、お腹が空き気味なので早い目の晩ご飯にすることにしました。


チーズ、サラミ、パンという常連たちに加えて、豪華一品を持って来ています。
期限切れの(;^_^A インスタントチキンライスです。
おいしいやつみたいなので、すぐに開けるのがもったいなくて、何年も鑑賞していたんですけど( ̄▽ ̄;) ついに期限が過ぎてしまったので(3月に)、心置きなく!?食べることが出来ます。


開けてみると・・・スプーンが入ってるのね。
調味料の袋も入ってるね?と思ったら「食べられません」のやつでした😳😳😳
アブねっ💦💦


結構長いんですよね、これが・・・
もちろんジェットボイルでお湯を沸かしたけれど。15分て🙁長いな~・・・


お茶を飲みつつ、気長にまとう💦
つい先ほどまで雲のうしろに隠れていたお日様が、日没を目の前にして雲から出てきました。


フォトジェニック😻なインスタント飯です。


15分は待てずに、10分ちょいで中を見てみると、よい具合に柔らかくなっていました。


夕日に照らされる我が家。


日が沈むと気温が一気に下がります。
テントの中からでもいい景色です♬


明日のサイクリングに向けて、ふくらはぎのマッサージでもするかぁ、とタイツを脱ぐと、定番のサイクリスト汚れ?が(;^_^A


寒がりなので、寝る時はヒートテックのタイツにヒートテックの靴下です。


夜中に、星空を見にテントの外に出ました。
ちょうど新月の時期で、お星さまがくっきり見えました。


2日目朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。