フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

キノコ狩り後のサイクリングとキノコ料理

山友のDさんと午前中、キノコ狩りをしたあとはご実家でお昼をご馳走になりました。
わたしは夕方には別の友人宅に移動する予定で、それまでの間に一緒にサイクリングをすることになっています。


いっぱい採ってきたセップ(&マイ・バイク)。
日本ではポルチーニという呼び名が一般的だと思います。


少し前に記事に書いたように、Dさんには「ゆるポタ詐欺(簡単なコースだよ、と言ってしんどいコースに連れて行くこと)」の前科があるので、この日はどんなところに行くのか聞いてみます。
まあちょっと山道だけど、君がよく行くような峠道に比べると簡単だよ、とのことでした。


峠をみっつハシゴするコースでした。
これはひとつ目の峠だったと思います。


Dさんは地元でとても詳しいので、他所から来たマウンテンバイクの男性に道を教えてあげていました。


サービス精神旺盛で、というかわたしが写真をよく撮るのを知っていて、時々「君の写真も撮ろうか?」と言ってくれます。


シャルトル―ズ山塊と、眼下にはグルノーブルの町が。
適度にしんどく、変化に富んだなかなか良いコースでした。
この日の午後ライド
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距離が33㎞、獲得標高が840m、走行時間が2時間でした。
わたしが夕方5時くらいまでには出発したい、と言ったので短い目でコンパクトに色々回れるコースを考えてくれたようでした。感謝です(*^^*)


サイクリング後に、Dさんのお母さまがお茶を入れてくださいました。
この後、おふたりにお別れして、移動しました。
向かうのは、時々ブログに登場する友人のJさんちです。


民宿を経営していて、お客さんのないときはそちらに遊びに行くこともあるんですが、この日は少し離れた村にある、ご自宅にお邪魔することになっていました。
こんな未舗装路を通らなくても、行けたはずなんだけど・・・


Dさんのご実家からこちらへの行き方が分からなかったので、グーグルマップに任せたらこんなハイキング道みたいなところを通らされました(・_・;)


小さいけれど、快適なJさんちに無事に到着しました(;^_^A


雌のボースロンのオリアナちゃん。
可愛い💖


Dさんが選りすぐりのきれいなセップを包んでくれました。
Jさんがスープと野菜の煮込みを作ってくれたので、わたしがキノコ料理を作ることにしました。


土地などで汚れている部分を薄く切り落としたあと、7~8㎜に切ります。


オリーブオイルでフライパンで炒めて・・・


オムレツにしました。
てか、キノコが多過ぎた(^▽^;)


Jさん作の夏野菜のトマト煮込みと。
友人Oさんもしばらくして到着、ひとり暮らしをしているJさんの娘さんも遊びに来ていて、楽しい晩になりました。

採りたてセップがたっぷりのオムレツ、最高に美味しくて、みんな喜んでくれました。


この週末は地元で牛の品評会を含む農業関係のイベントがあり、関係者や村の人が集まってパーティーをするというので、村の中心地のテントが張られた会場でビールを頂きました。(写真は面倒くさくて撮りませんでしたが💦)


お読みいただいてありがとうございました。

達人Dさんとキノコ狩り

2週連続で山友Dさんとお山遊びした週末のお話です。
この週末も、実家のお山地方に帰っていたDさんちに集合でした。
何時に行けばいい?と聞くと、何時でもいいよ、というので「じゃあ8時くらい?」と言うと「いや・・・もうちょっと早く来れん?」と😂
それで7時半の集合になりました(早っ)。


高台にある静かな住宅地にあるDさんのご実家。
前の週にも少しお邪魔したところでした。
お母さまともすっかり打ち解けてしまいました(;^_^A
この日も、軽く2度目の朝ご飯をご馳走になり(うちを出る前にも食べているので)、Dさんの車にて出発しました。
どこにって・・・タイトル通り、キノコ狩りにです(^^♪
「早くに来て」と言ったのは、やはり早い者勝ち的なところがあるからみたいでした。


Dさんのキノコ狩り用のナイフ。
オピネルのものです。
お山好きなわたしですが、キノコ狩りはほとんどしたことがありません。
Dさんはキノコ狩りが大好きで、シーズンにはしょっちゅう出かけているみたいです。ハイキングやマウンテンバイクをするには、あまりお天気の良くない日などのアクティビティに最適なんだとか。


標高1000mくらいの林道に車を停めて歩き始めました。
Dさんなりのスポットもいくつもあるのですが、どこもそこそこ人が来るので、この日はひとつ前のブログに出てきたDさんのお友達のGさんが教えてくれた、あまり知られていない場所に来ました。Dさんも初めてで、Gさんが携帯に送ってきた説明通りに歩いていきます。


お目当てはこれじゃないけれど・・・ブラックベリーがあちこちになっているので、ついついつまみ食いしてしまい、Dさんに置いていかれがちに(;^_^A
Dさんもブラックベリー好きなはずなんですが、この日はほとんど目もくれず、キノコが生えてそうな場所を探すのに余念がありませんでした。


メインの林道沿いは日当たりが良過ぎて、狙っているキノコは生えていなさそうです。
湿った感じの森の中へと入っていきます。


ほぼジャングル・・・
上の写真の場所はそこまででもないんですが、結構な急斜面もいっぱい歩きました。
歩きにくい場所ほど、人が来ないので競争率が低いんだとか(;^_^A
でも、日本でも三面記事なんかでよく見かけますよね。「山菜取り(キノコ狩り)の男性が滑落」というような記事を💦まぁ滑落するような場所ではないけれど、転ばないように気を付けて歩かなきゃ・・・


あった、狙ってるキノコ「セップ」または「ボレ」とフランス語で呼ばれるもの。
日本ではイタリア語のポルチーニという言い方が一般的かと思います。
ただし、これは古くなり過ぎて傷んでいるから拾わないとのことでした。


こちらも、バカでかいセップ。
同じく傷み過ぎています。
そっか、大きけりゃいいってわけじゃないんですね。
ここまで大きくなる前の、身が締まった状態のものがおいしいんだそうです。


なかなかいい状態のが生えていない・・・
あちこちに生えてるのは派手なこのお方です
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絵本に出てくるような毒キノコちゃんだらけです。
「こればっかりで、いい状態のセップはなかなか生えてないね」とわたしが言うと、
「いやいや、このキノコとセップは同じ土壌を好むんだよ。これがいっぱい生えてるってことは、いい兆候なんだって」とDさんが答えた矢先に・・・


やらせか?と言いたくなるような姿で毒キノコちゃんと、愛しのセップが隣同士に生えていました( ̄▽ ̄;)


それを機会に、この後はいくつも連続で見つけることが出来ました。
ただし、見つけるのは毎回Dさんで、わたしはひとつも見つけられません。
Dさんがアドバイスをしてくれました。斜面で、少し下から見上げて探すんだそうです。
キノコの傘の上は茶色で、土や木と同じ色をしていて分かりにくいけれど、足の部分は真っ白なので、目立つんだとか。なるほど・・・


この後、少しDさんと離れて別行動をしたときに見つけた子たち。
なかなか立派でしょう?


ちょ・・・すごくないですか!?


ピンボケしてしまったけれど、これはシャントレルというポピュラーなキノコです。
ジュクジュクとした苔の上などに生えます。


この日の収穫。
大漁でした(*´▽`*)


Dさんちで広げてみました。
Dさん曰く、毎回こんなに採れるとは限らないそうです。
秘密のスポットを教えてくれたお友達Gさんに感謝です💖


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

アイベックスたちに出会う&下山編

山友のDさんとテント泊ハイキングに行った時のお話です。
下山前に、少し稜線の先まで歩いていくことにしました。
高い位置にアイベックスの姿が見えたので、Dさんに先導されて登っていきます。


アイベックス並みに急斜面を登っていきます。


いっぱいおる\(^_^)/


か、かわいい✨


稜線の反対側が見えます。
下の方にアイベックスの頭が見えています。
遠くからこちらを伺っているようです。


あれ、急斜面にちっちゃい子が一匹、取り残されています。
じっと下の仲間を見下ろしたまま、動きません。
心配になったわたしとDさんが見守る中・・・


勢いよく、直角みたいな急斜面を一目散に駆けおりていきました。
さすが「忍者ヤギ」です。


楽しそうにみんなで駆け回っていました。
羨ましい。。


アイベックスたちを見送った後、慎重にハイキング道まで下りていきました。
見えにくいけれど、右下が道になっていて、少し先にDさんが歩いているのが見えます。


ペンキマークが2種類あります。
白と赤は、GR(グランド・ランドネ)と呼ばれる長いコース、黄色はそれ以外の、地図に載っているハイキングコースを示しています。


峠っぽくなっているところで。
この下の反対側に下りていきます。


もうお花はほとんど見られないけれど、辛うじて咲いていたマーガレット。


羊飼い小屋が眼下に見えています。
昨日、羊飼いさんに出会ってお話したのですが、ここで寝泊まりされているようです。


少し下りてきて、木が生えているエリアに入りました。


ハイキングのメインの道から逸れた小さな道の先に、小さな山小屋があります。
昨日、Dさんが高い位置から見つけて「明日見に行ってみよう」と言っていたのでした。


かなり小さいです。
可愛い♩
小屋前のテーブルで、3人の男女のグループがお食事中でした。
昨晩はここに泊まったというので、話を聞いてみました。


中を見に入ってみました。


屋根裏が寝室になっています。
薪ストーブも調子いいらしいし、標高があまり高くなくて木の調達が簡単なのも便利そうです。ただ3人組によると、駐車場から遠くなく快適で、しかもベッド数か少ないので競争率が高いとのことでした。早い目に到着するか、シーズンオフを狙うかが良さそうです。


しばらく森を下りていき、無事に駐車場に到着しました。


12時を過ぎていて、お腹が空いていたので残っている食料で、ランチすることにしました。


大したもは残ってないけど、仕方ない・・・と思っていると、Dさんのお友達Gさんからメッセージが届いているのに気付きました。
Dさんと知り合ったのは、5月に山スキーをしに行って泊まった山小屋、だったのですが、その時Dさんと一緒にいたのがGさんでした。
「ハイキングの帰りに、ご飯食べにおいでって書いてある」
やった~(≧∇≦) パンやサラミを片付けて、車で20分ほどのGさんちに向かいました。


Gさんちは、お山の中腹にある小さな村の素敵な一軒家でした。


可愛い猫ちゃんがいた(*´▽`*)


気持ちの良いテラスでご飯です。


Gさんは家庭菜園で色々野菜を育ていていて、ほぼベジタリアンなんだそうです。
お庭で採れた野菜ばかりを使ったメニューでした。
瓶に入っているのは、かぼちゃなどの野菜を使ったエストラゴン風味テリーヌ。おいしくてびっくりしてしまいました。


デザートはダイレクトに家庭菜園のフルーツでした。
シャスラという甘い品種の葡萄や・・・


イチジク✨


おいしい💖


ほおずき。
食べられる品種のもので、フランスでは時々お菓子のデコレーションなんかに使ってあります。ドライフルーツとして、シリアルに混じっていたりすることもあります。


わたしが、あまりに野菜テリーヌがおいしい、と絶賛したため、入っている野菜やエストラゴンを下さいました( ̄▽ ̄;)
レシピも聞いたので後日、自宅で試してみたのですが、思ったようになりませんでした・・・なので、ミキサーにかけてスープにしたら、それはそれはおいしいスープになりました。


Gさんちをおいとました後、車を置かせてもらっているDさんちに寄り、図々しくおやつとコーヒーをいただいて帰りました(;^_^A


Dさんちからうちに帰る時に通り抜けたグルノーブル市内で。
町のシンボルである丸っこいロープウェーの真下を通りました。


お読みいただいてありがとうございました。