フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

再びセルス山塊へ(最終回)

今週初めに日帰りで出掛けたセルス山塊。平日ということもあってか山スキーヤー5人組を見かけた以外はすれ違う人もありません。・・あっいや、ありました。峠近くのフランス外人部隊の駐屯地を通過したため訓練中だった兵士達と軽く挨拶を交わしました(^^;


行きに通ってきた川に向かって下りていきますが、上りとは少し違うところを歩きたいので少々遠回りしつつ登り坂の起点になっているシャレーの集まりを目指します。


谷の下まで下りてきました。朝は川と少し離れたトレースのあったところを歩いていました。あんまり変わらないですけど帰りは川ぎりぎりのあたりを歩きたいと思います。


峠へ向かう道路(冬季閉鎖中)への合流点に近付いてきました。


右手がガリビエ峠(2642m)への峠道。朝通った時、そちらに向かう山スキーヤーのトレースが結構あるなと思っていたらそのすぐ横の斜面を滑り降りたあとが朝よりもずっと増えていました。朝は確か一人分のスキーの跡しかありませんでした。


雪のあるところとはお別れです。名残惜しく思いつつ振り返って。


道路に戻ってきました。


朝、道路(と谷)の対岸の道を歩いてる時にオレンジ色の除雪車がこの道をゆっくりゆっくり除雪していました。こんなに積もってたんですね(;゚Д゚)
道路が一般車両に対して開通するのは毎年5月下旬ごろらしいのになんで今頃いちいち除雪するんだろう、と思ってたんですが軍関係の車両が結構行き来するみたいなのでそのためかもしれません。


このまま道路を歩いて帰ってもよかったのですが、除雪されてほとんど残ってない雪にお日様が当たってシャーベット状になってたり融けた水が小川のように流れていたり、と決して歩き心地が良いわけではないので地図載っている道路から少し上がったところにあるハイキング道を歩いてみようと思います。


今日初めてのクロッカスです。てか今日初めての植物です(;´Д`)
ここまで100パーセント雪の中だったので当然か・・・。


何気に急傾斜になってきました。時々雪が現れるんですが、雪の量が少なく踏み込むとその下が草なのでめっちゃ滑ります。でもいまさらスノーシュー履いたり外したりを繰り返したくない~もうほんの少しで駐車場なのに・・・
なので、あきらめて道路まで下りることにしました。


ただしどこからでも道路に下りられるわけではないので、とりあえず道路に近いなだらかなところまで下りてきて下りられそうな場所を探します。


あ、この辺から道路に下りられそうです。


道路に下りてくることが出来ました。先ほどのところに比べると積雪量はだいぶ少なくなっています。


この下は朝歩いた辺りです。この谷の奥の方へ雪が融けた時期に歩いて行ってみたいと思いました。
・・・すると上の方から「キィィーーッ」とマーモットの鳴き声が。今年初めてです。この陽気で冬眠から起きだしたのでしょうか。ただし姿を見ることはできませんでした。


車を停めている「おやすみ村」(から約500mの地点)が近づいてきました。


たっだいま~~\(^_^)/ 午後4時、駐車場に到着。
駐車場には朝以上にたくさん車が停まっています。周辺を散歩している家族連れや老夫婦とすれ違いました。ハイキングというのではなく、ドライブ中に車を停めてちょっと散歩、といった様子でした。


帰り道に乳製品農家がありました。寄り道してみたいと思います。


チーズもあったのですが、ここではヨーグルトを10個購入。底に手作りコンポートが入っています。洋ナシ、ルバーブ、アプリコットとありました。


朝にも通ったまあまあ大きい目のスキー場、ヴァロワールを通過。
カルフール・モンターニュ(山カルフール。笑)。スキー場などにある小規模なカルフールです。


村の中心部。結構賑わってるな~しかも子連れ多いし…この子ら学校ないんか…?
ここでフト気付きます。「あ、もう春休み?」うちの子供たちがまだ春休みではないので忘れていましたが、春休み(復活祭のバカンス)は地方ごとにずれているパターンの休みなので、今週はパリと周辺部、そして南仏の学校は休みに入ってるのでした。来週には北部が休みに入り、その次の週は中部の番で期間はどこも2週間です。2月にも2週間休みあったのに…休みの多い国です(-_-;)


さて間もなくサン・ミッシェル・ド・モリエンヌの町に到着。ここの農協ショップには何度か来たことがあります。


小さい町のメインストリートにあって車で自然に通る道なので便利です。


・・・が、しかし(゚Д゚;)
日月曜休みぃ!?(この日は月曜でした)


仕方ない、解決策は簡単です。


車で県道を約20分、サン・ジャン・ド・モリエンヌへ。どっちみち帰る方向です。本当ならサン・ミッシェルから高速に入るのですがひとつ先から入ればいいだけのことです。こちらはもっと大きな町で、ここにも農協ショップがあります。


ショップ自体もサン・ミッシェルよりも大きいです。そしてこちらは開いています✨


ボーフォールの他にも色々あります。トムは特にサヴォアの特産チーズとして知られています。


セラックはボーフォールを作るときに残ったホエー(乳清)で作るフレッシュチーズ。ちょっと硬いリコッタのような感じです。


タミエは日本人の奥さまのような名前のチーズですが、オート=サヴォア県のタミエ修道院で作られています。以前に見学したことがありますが、かなり大きな修道院でアヌシー湖に近い素敵なところでした。


ブリ―とその隣のヴァシュラン・モン・ドールだけ関係ない地方のチーズでしたが、その他はすべてこの地方のチーズです。ここは山羊と羊コーナー。わたしは写真でおばさんが取り出してくれているあまり熟成されていないシェーヴルを買いました。南ヴァノワーズで作られています。
おばさんは、その左の方の黒いラベルの付いてる小さなシェーヴルを「ニコラさんがどうのこうの」と一押しでしたが(友達なのか・・)ピラミッド型は珍しいのでこちらにしました。ヴァランセイというロワール地方のシェーヴルを彷彿させる形です。


わたしが商品を見てるうちに色々買っていった地元のお客さん。ボーフォールから始まり何種類も選び(地元の人としては珍しい)50ユーロ近くご購入。この人の前後にも地元のマダム達がボーフォールを買いに来てました。1キロとか気前よく買っていきました。ツーリストの方が多いと思っていたので意外でした。平日ということもあるかもしれません。

さて、わたしの番です。順番に計っていってます。
・・・家に既にチーズいっぱいあるのに・・・どうするつもりでしょうか(^▽^;)
上の写真の方といい勝負の50ユーロ弱でした。


サン・ジャン・ド・モリエンヌにはずっと昔に1泊したことがあります。オピネルのナイフでも有名な町です。いつもチーズ買うだけですが、結構きれいな街並みだし今度久し振りに少し散策してみようと思ってます。


さて町を後にして高速に入ります。どちらを向いても山ばかり見える素敵な高速道路です。


5分ほど走った辺り。リヨンまであと162キロ・・・


長い道のりですが山がきれいに見えるので退屈しません。


ここの高速はイタリアと繋がっているので、帰りに時々見かける(追い越す)のが、マセラッティを一杯乗せたトレーラー。全部でいくらになるんだろう。。大事に布にくるまれています。


もううちは既にチーズだらけなのにまた買ってしまった・・
青カビのチーズは「ブルー・ド・テルミニョン」といって南ヴァノワーズで放牧期間(6~9月)のみ、ほんの数軒の農家によって作られている非常に生産量の少ないチーズです。通常、ブルーチーズは製造過程でペニシリン(青かび)を注射してカビを増殖させるのですが、これは放牧期間に牛が食べた花などの高山植物によって熟成期間中に勝手に青カビが発生し少しずつ広がっていくという珍しいパターンなのです。
・・・どう考えても買い過ぎなのですがハイキングのあとに家に帰ってその土地で作られたチーズを食べながら歩いた場所のことを思い出すのは楽しみのひとつです。


4回に分けて書いたセルス山塊でのハイキング記、読んでいただいてありがとうございました(*‘∀‘)

再びセルス山塊へ(その3)

先月のデビューに続いて2度目となるセルス山塊でのスノーシュー。もうシーズンも終わりつつあるものの前日に積もった新雪の中をずんずん歩きます。
そして今回山奥の軍隊の駐屯地というものを初めて目にしました。フランス外人部隊(第2外人歩兵連隊)の訓練のための駐屯地になっているようです。


標高2412mにあるロシ―ユ駐屯地。


建物から大きなザックを担いだ兵士たちが出てきました。


さて、軍隊ゾーンを通過して峠を目指します。途中それっぽいものが立っていました。


駐屯地が少しずつ小さくなってきます。


どうやら峠はすぐそこのようです。


着いたところよりも少し左手に看板が立っていました。
一応ここが定めていた今日の目的地です。


雪で隠れてますが地図を見るとここは一面湖のようです。


少しアップで。手前部分と中央部分と2か所に分かれて湖があるようなのです。そしてその先のデコボコした場所にもひとつ小さな湖があるみたいです。
想像力を働かせる必要がありますね…夏に来てみたらそのギャップがおもしろそうです。


さて、現在12時半になろうとしています。もし余裕があればそれらの湖の畔でも歩こうかと思っていたのですが少し下ることになるのでここよりも見晴らしが良くなるということもないし、なにせ湖自体が雪で完全に覆われてしまっているので畔を歩いてもそんなに面白くなさそうです。
わたしを追い越していった山スキーヤーさん達はそっちに向かったみたいでトレースが見えました。しっかし遠くまで行くな~…もしかして車2台で来てその先にもう一台停めてるのかもしれません。


どうしよう、時間そんなに遅いわけじゃないけどあまり遠くまでは行きたくない、でもこの峠で終わりってのもな~…と周りをキョロキョロ見渡して・・・


おおっ、こちらに・・・


右上にいい感じの尾根っぽい登り坂があります。こっちにちょっと登ってみることに。


土が出ている部分があったのでここに座ってお昼ご飯にしようと思います。


は~やれやれ。ここが本日の頂上ということで(^^;
少し風があるけど気温はだいぶ上がってきたようで暖かいです。朝あった雲は完全になくなりました。


ふたつの湖が眼下に広がる絶景…!夏だったらの話ですが(笑)


本日のチーズはボーフォールとシェーヴル(山羊)、パンはイチジクパンとくるみパンを。今日は日本で買った春雨入りインスタントスープを持ってきました。インスタントものの類は全体的にフランスのものより日本のものの方が美味しいというかレベルが高い気がします。


対してチーズはフランス産で満足しています(^▽^;)
最近ハイキング先やマルシェでついついチーズをたくさん買ってしまい冷蔵庫の中の半分は乳製品なのでわたしも子供たちも毎日、義務的に一定量を消費しないといけない感じになってきています(~_~;)


寒くもなく眺めもお天気も最高で1時間ほどゆっくりしました。そろそろ下り始めます。


いい高さにあった岩にカメラを置いてセルフタイマーで。


下りはトレースないところでも楽なので行きと違うあたりを通りたいと思います。


ドドドドッと駆け下ります。


とりあえずは駐屯地に向かって・・・


皆さん相変わらず訓練中です。白い上着を着ている人たちもいました。だってカモフラ模様、雪の中では全然カモフラじゃないものね(^^;


引き続き下ります。


上りと違うところを歩きたいので少々遠回りをすることになります。


あ~幸せ(≧∇≦)
アップダウンしまくりのところを歩きますが気にしない(笑)


行きに通った中腹の山小屋前でトレース(山スキーヤー5人組+わたしの)に合流。引き続き下り続けます。




・・・その3で終えるつもりだったんですが、無理でした(;´Д`) 写真撮り過ぎです💦
最終回に続きます。

再びセルス山塊へ(その2)

最近とても暖かくなり、もともと例年よりも少なかった雪は2000m以下ではあまり残っていません。わざわざ雪の多い場所を探して日帰りで出掛けたサヴォア県のセルス山塊。もう今シーズン最後のスノーシューかも、と名残惜しい気持ちで歩きます。


手前がポワント・デュ・ヴァロン(2726m)、奥に見えてきたのはセルス山塊を代表する山のひとつ、グラン・ガリビエ(3228m)。小さい面積ですが氷河も擁します。


振り返った景色です。中央の真っ白なのは昨年晩秋に登ったエギーユ・ド・レぺスール(3230m)。その左隣に見えてる猫の頭みたいなのはそのまま「猫の頭」。いや、ほんとです。地図にも「エギーユ・セプトントリオナル(南のという意味。エギーユは尖った山に付けられる呼び名)、またはテット・ド・シャ(猫の頭)」と載っています(*_*) 猫の頭のくせに3364mもあります。


夏のハイキング道を歩くので行き先案内看板が時々あります。
放牧用と思われる小屋が見えてきました。


雪融け水が小さな川に流れ込んでいます。


しばらく歩くとまた別のシャレーが見えてきました。


わたしはこの集落から左側に少し曲がりつつ登っていきますが、ここまでトレースを残してくれていた山スキーヤーさん達はみな川沿いにそのまままっすぐに歩いて行った様子です。看板によるとこの小川の水源地まで行けるようです。


ここから峠まではこの雪の量でもはっきり分かるくらい幅の広い道を通ります。
記念碑によると、軍隊のために整備された道のようです。ポールも立っているし至れり尽くせりです。こちら方面にはトレースは全くありませんでした。


少しずつ上がっていきます。


こうしてみるとまあまあ傾斜があります。振り返った景色。奥には猫の頭だけでなく残りのふたつのエギーユも見えてきています。3つひとまとめでレ・ゼギーユ・ダルヴと呼ばれるのです。


あっ、山スキーヤーが歩いてきました。こっち来るのかな、それとも他の山スキーヤーみたいに川の水源地方面に行くのかな・・・
憧れの山のひとつ、グラン・ガリビエが真正面です。


少しずつ先に進みます。


おっと。。ドテっと転んで起き上がれずにジタバタした跡(;´Д`)


転んでカメラのレンズが雪で濡れて曇ってる写真(^^;


さてもう11時。7時45分に出発してからこれといった休憩はまだしていません。集落以降トレースもなく雪深いため、1歩1歩が重たく急に厳しくなってきました。ここで一休みすることに。前日に焼いたバナナケーキをおやつに一切れ持ってきました。


さっきの山スキーヤーさんが登ってきました。ここまで大体トレース(わたしの(^^;)通りに歩いてきたようですが、この辺りから道は無視して適当に上っていくことにしたようです。


あっ、また看板が・・・


思いっきり雪に埋もれています。


この辺り傾斜が結構あります。


山スキーヤーさんに抜かしてもらって彼らのトレースの上を歩こうと思っていたのに彼ら道を無視して急な斜面を適当に登って行ってしまったので引き続き新雪相手に苦戦です。


また別の小屋が。


この小屋のところで山スキーヤーさんたちのトレースと交わることができました。


あっこれは・・・


小さな湖の雪融けです。


あれあれ・・・下の辺りに。。。。


ま、まさか・・・


え~~!?


すげぇ・・・


呆然としていると。。


2台目が来た~Σ(゚Д゚)


・・・除雪しております。

2台目もすごい勢いで来て、走り去っていきました。
しかし、これって・・・すんごい歩きやすくなった(;´∀`)    
轍・・どころの話じゃありません(^^;)


だいぶ上まで来ました。さらに雪深くなり、看板はほとんど埋まっています。


ロシェ・ド・ラ・グランド・パレ。南北に長く連なっています。


埋まってる看板には・・・「ロシーユ」。地図には「ロシーユ・キャンプ(駐屯地)」と記されています。


おおっ。あれが駐屯地ですかい・・・


あっ、建物から何人か出てきました。みんな重そうな荷物持っています。




「その1」からあまり登っていませんが(笑)眠くなってきたのでここで「その2」を終えます。できるだけ「その3」で終わるようにします^_^;