フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

セルス山塊へ初遠征(その3)

曇り空の中歩き始めた初体験のセルス山塊。お昼ご飯を食べたころから少しずつ青空が広がってきました。


モンターニュ・デ・ザニョー(3664m)やバール・デ・ゼクラン(4102m)といったスター級の山をバックに峠を目指します。


珍しくわたしが前を歩きます。そろそろ峠に到着しそうです。


エギーエット峠(2534m)に到着。


ケルンを作る友達・・・
この日のコースに目の前にある山の尾根をプラスすることが出来たようですが、この後周回して帰るのに結構まだかかるし、帰りのドライブも長そうなので今回はやめておきました。


エクラン方面。


さて、次の目的地は目の前にある小高い丘です。そこに登ってから左側にぐるりと回り谷を下りていく予定です。


引き続きわたしが前を歩きます。


小さな丘のような山の頂上に到着しつつあります。


羊飼い小屋がありました。
雲に浮かんでいるような、もしくは大海をさまよう船のようにも見えます。


友達も到着。もう10回以上は来ているそうです。ここから行くことのできる山の説明をしてくれます。雪の少ないときでないと無理そうですが…


グラン・ガリビエ(3228m)などハイキングでも登れるいくつかの3000m級の山が周りに見えます。この夏行きたい山のひとつです。


さて、そろそろ午後3時半。ここから駐車場はこれくらいの雪の量だと2時間近くかかりそうなので、とっても気持ちのいい場所ですが長居は出来ません。名残惜しいけれど羊飼い小屋を後にします。


この回(その3)で終えたかったのですが、ちょっと写真がたくさんあり過ぎてそして今日はもうPCに向かう時間がないのでここで一度投稿します。
明日にでも最終回を書きます!

セルス山塊へ初遠征(その2)

天気予報もいまひとつだし、2日前にボーフォータン(ちょっと遠い)に日帰りして来たばかりだったので出掛けるつもりがなかった日曜日。しかし予定がキャンセルになったところにドンピシャなタイミングで既に現地入りしている山友からお誘いがあり、これまた遠いんですが未体験のエクラン最北部へ早朝出発しました。


友達の泊まっている村で8時半に待ち合わせ、ハイキングの出発地点に向かいます。
この写真の場所はロタレ峠といって、ツール・ド・フランスがよく通る有名な峠なので一度車を停めて下りてみました。標高2057mの峠なのにこの時期道が閉鎖されていないので驚いたのですが、友達曰く、冬でもまず閉鎖されない道路なんだそうです。ただしトラックは冬の間は通れないようです。


どうってことはなく、道路がちょっと広くなっていて2、3建物があるだけでした。間違えてもお土産屋さんはありませんでした(-_-;) 日本ならツール・ド・フランス煎餅や峠饅頭が買えそうなものです。時間がもったいので速攻再出発します。


待ち合わせた村から15分くらい走ったでしょうか、本日のハイキングの出発地点、ル・ポン・ド・ラルプに到着。標高1710mあります。
準備を整えて歩き始めたのは9時10分。


友達はこの地方を自分ちの庭のごとく知り尽くしているのですが、初めて来る私のためにハイキングコースを3つ考えてくれていました。わたしに好きなのを選べ、と朝会った時に言われました。
①峠に登り、窪地に一度下りてからその先にある丘のような小さな山に登り別の面から駐車場に戻る周回コース。盆地でのアップダウンを計算して標高差1100mほど。
②1のコースに周辺にある山の稜線を歩いて往復するのを付け足す標高差1300mほどのコース。
③ピック・ブラン・デュ・ガリビエに往復ピストンコース。2955mの山なのですが、駐車場が1900mくらいの場所にあるそうなので大したことないらしいです。


出発がそれほど早くないことや、雪の量がよく分からないので1300mのはちょっと無理っぽいし、いくら今年雪が少ないといっても3月にほぼ3000mの山に登るというのは現実離れしています・・・アルピニストじゃないよ~わたし達…(^▽^;)
友達は①は色んなところを通るのでバラエティに富んでる、と言います。それに決めました。


で、今回のハイキング記のタイトルなんですが、エクラン最北部の部分の麓の村に来たのに、ハイキングはその向かいに位置するセルス山塊(Massf des Cerces)ですることになりました。セルス山塊、初めてなのでドキドキします。



登りはじめ。雪はあるけど踏みならされて硬いのとこのあとすぐに雪のないゾーンに入るのでスノーシューは履きません。
正面に見えるのはエギーエット・ド・ロゼ(2717m)。


登り始めてすぐに左手に候補②だったピック・ブランが見えてきました。
真っ白やけど?? 遠くから見て結構山肌が見えてても登ってみたら案外たくさん雪があったりするもんだけど、これは遠くから見ても一瞬の隙もない真っ白さです  (゚Д゚;) 友達よ、わたしが「じゃあ」って言ったらこれ行ってたのか??無理だろ。。


下に見えるのは出発地点からすぐのところにある村、ロゼ(Lauzet)。


地図に載ってる道は画像の右の方に写っているのですが、友達は「もっと近道がある」と・・・


近道はいいけど、傾斜があるし雪もまあああ残ってるしちょっと怖いです。


雪はなくなったけど…足元がズルズル滑って不安定で歩きにくいです。
そもそも全然道じゃないしな。


雪が増えてきました。


ようやくスノーシューの登場です。


必死こいて登ってるわたしを友達が激写してました。
真後ろに見えるのはモンターニュ・デ・ザニョー(3664m)。直訳すると「子羊たちの山」…


笑顔ですが実はゼーゼー言ってる💦


最後は傾斜も穏やかになってきました。


11時50分、峠みたいになってるところ(2550m)に到着。


少し休憩した後、次の目的地に向かいます。次はエギーエット峠(2534m)です。


振り返って。
山頂とか峠とかって風が強くて寒いことが多いし、低いところからから見る限り雪が解けた部分がなさそうです。折り畳み座布団があるとはいえ、雪の上に座るのは寒い~~
寒がりのわたしは友達に提案します。峠に付く前にご飯にしよう、と。


雪が融けて草の部分が出ているところがあったので、そこで昼ご飯休憩をすることにしました。


うちにたくさんチーズやらパンやらあったので友達の分も持っていきました。


デザートにはリヨン名物の赤いプラリーヌ入りブリオッシュ。


エクラン側は少しお天気が回復してきているようです。
最高峰のバール・デ・ゼクラン(4102m)が顔をだしています。


ゆっくり休憩したので峠に向けて出発したいと思います。


続きはまた明日以降に書きます。お天気も少しずつ回復してきていい感じで周回ができそうです。

セルス山塊へ初遠征(その1・道中編)

金曜に日帰りでボーフォータン山塊(往復400キロ)へ行ったところだったのと、日曜は曇りの予報だったのとで大人しくしておくつもりでした。
友達一家をご飯に招待する予定だったのがそこのうちの子供さんの風邪で延期に。それが分かったのが土曜の夜で、もう山に出かけるモードでなかったので明日朝はマルシェにでも行くかぁ。。とのんびりしていると山友からメッセージが。
「昨日から北エクランに来てるんだけど、あんたも暇なら明日どう?ちょっと遠いけど」


彼女はそのエリアがとても気に入っていて、1年に何度も行くらしく2週間前の週末にも行ったばかりです。北エクランと言ってもわたしが今まで何度かブログの記事にしたオワザン地方ではなく、さらに最北端の地方です。わたしはまだその辺りを歩いたことがありません。通過するのさえ、昨年11月に南仏ケラス山塊へ行ったときの1度のみ。
わたしが山にはまってもうじき2年が経とうとしていますが、2年弱前くらい前にトンネルが崩れて以来まだ工事が完全に終わっておらず県道のその部分が通れないため、ものすごく遠回りをすることになるので避けていたのです。
「大丈夫だよ、実は道があるんだよ」と教えてくれたのが彼女でした。


工事はほとんど終わりつつあり、スキー客の多い1、2月はトンネルの工事を一時中断し仮オープンさせて通れるようになっていたようなのですが、今月に入ってまた工事が再開したようです。


11月に通ったあの怖い仮道路(特に早朝で真っ暗だったので…)通っていくのか・・と思うとちょっぴりブルーになりましたが、行ったことのないエリアでハイキングと思うとワクワクしてきました。
「行くよ!何時に待ち合わせ?」すぐに返事を送りました。


周辺の地図を出してきます。友達がどうせ持ってるだろうけど、念のため。
2枚の地図に含まれるエリアなので2枚とも持っていきます。
そのうち1枚。全然ハイキングで行くことができないすごい場所が大半を占めます。
茶色が濃い・・・3000mから4000mにかけての山が連なり、モンブラン山系以外では最も標高の高いエリアです。そして下の方の写真で分かるように、氷河(白い部分)も多く残ります。白の周りの黄色い部分は昔氷河だったけれど近年失われてしまったところ。残念ながらエクランに限らず、色んな山の地図に「元・氷河」がかなりの面積で表示されており、これからもどんどん増えていくことになります…


翌朝。待ち合わせは彼女が泊まっている村にある教会の前に8時半。結局今日も片道200キロコースです(^▽^;)
ただどれだけ時間がかかるかよく分からないので(存在しないことになっている道なのでグーグルマップも時間を出してくれない)早い目、5時半に出発しました。
これはグルノーブルから少し行ったところ。よく行くオワザン方面へと同じ道ですが、冬に来たことがないので雪を被った山々が別の景色に見えます。


ああっ、また書いてます。何度も何度も。
この先閉鎖中、って。でもそんなことないって知ってるんだよ~わたしは♪


直前で初めて看板が出ました、「ROUTE DE SECOURS」。今日通る仮道路です。
ここに着くまではしばらく急な山道(県道ですが)でした。9キロ先、と書かれているレ・ドゥーザルプは有名なスキー場であり、この道路はツール・ド・フランスのコースとしてよく使われます。27キロ先のアルプデュエーズも同じく有名スキー場かつツール・ド・フランスの定番通過地点です。


シャンボン湖ダムに到着。


ここの時点で試しにグーグルマップに行き先の村を入れてみました。20キロくらいの距離ですが・・・


ああ・・やっぱりここでもだめです。
3時間39分かけて遠回りしろって言ってます(;´Д`)


ピンクが仮道路です。


湖前がちょっとした展望台になっていてトイレもあったので一度外に出て湖を眺めてみました。結構大きいです。


さて、今朝のメインイベント(笑)、仮道路に入ります。前回と違って今日はもう明るいので怖くありません。ただ狭くてすれ違うことができない場所も多いので対向車が少なうことを願う…


スキーから戻る他県や外国ナンバーの車が反対から何台か走ってきましたが、たいした数ではありませんでした。


間もなくオート・ザルプ県に入ります。
先日1泊で行ったデヴォリュ山塊もそうでしたが、この県からプロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方になります。いかにも南っぽい響きですが、景色を見る限り程遠いです。ってかコートダジュールとか何百キロ先もだし(◎_◎;)



この辺りはオート・ロマンシュ地方と呼ばれます。ロマンシュは川の名前で、先ほどの湖にもこの川が流れ込んでいます。


友達がいる村のひとつ前の村、ラ・グラーヴ。
今朝早く出てきたのは、実はこの村でちょっと車を降りてみたい、という気持ちがあったためでもあります。
しかし、窓ガラス汚すぎですね(~_~;)


この村は「フランスでもっとも美しい村」のひとつにも選ばれています。
白・赤・グレーの看板がそれです。


ラ・グラーヴはそれ以上にスキーやアルピニズムのメッカとして有名です。
村名「ラ・グラーヴ」に冠されていますがエクランを代表する山のひとつであるメイジュ(3984m)の麓になります。メイジュには反対側、つまりオワザン側からも登頂できますが、もしくはこちら(北壁)からになります。
しかしメイジュはアルピニストでないと登れない山なので、わたしの場合遠くから近くから眺めて楽しむだけです。2日前のボーフォータンからも見えましたし、南のヴェルコール山塊などからでもよく形が分かります。


思ったほど時間がないけれど、少しだけでも外に出たいと思います。


車を駐車場に停めて・・・
うおっ。。外国の車ばっかり


1400mが一番下で、リフトを乗り継いで3550mまで行けます。氷河の上です(;゚Д゚) ゲレンデは一切なく、オフピステのみ。つまり最高2000m以上滑り降りることができるんですね。めちゃくちゃ急斜面です。
上級者のためだけのスキー場(っていえるのかどうか…ゲレンデなしで)なのです。国内外の腕に覚えがあるスキーヤーが集まるわけです。


メイジュの氷河が村の真上に。


村のメインストリートを歩いてみます。ショーウインドーも本気系です。


スキー場らしく建物もいちいち可愛いです。
これは山岳ガイドの窓口でした。メインの事務所はもっと地味なのが別の場所にありましたが。


教会がある高台の部分が歴史地区だそうなので向かってみましたが、急な坂道で除雪されておらずわたしの普通のスニーカーでは滑って登れません(たかが村の歩道なのに…)。ええい、山用靴に履き替えてやるわい、と車に戻りましたがふとそんなことをしている時間はないことに気付き、撤退


ラ・グラーヴ村から約10分、友達が泊まっているヴィラ―・ダレーヌ村に到着。


おお…遠くオーヴェルニュ地方から来てる車があるなーと思ったら友達の車でした(^^;
(友達はオーヴェルニュ出身)
ちょうど空いてた隣に停めて待ち合わせの教会に向かいます。


まだ待ち合わせまで10分ほどあるので広場にある民宿兼カフェ(この後ろ)に入ってトイレ休憩でも・・・と思ったら中に友達がいてザックの整理してました。この民宿に泊まっていたようです。なので、コーヒーは飲まずにトイレだけ使わせてもらいました。


友達とも無事合流出来たところで、その1はおしまいです。肝心のハイキングの話はまた明日以降に書きます。