フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ソレイエール山小屋(2719m)へ 後編

8月の第一日曜日にエクラン北部、ソレイエール山小屋への周回コースで日帰りハイキングをしてきました。
山小屋まで行く途中、山小屋があるのとはちょっと逆方向の峠の部分が3000mちょいなのでそこまで登ってから山小屋に向かおうかと登りかけたものの、最後の100mほどがどこを通ったら登れるのかよく分からない岩壁で(理論的には登れるはずなのです、そこを通って山小屋に来ることもできるみたいなので。もちろんコース外ですが)、夕方道が混む前に帰るためにもさっさと山小屋に向かうことにしました。


山小屋は見えないけれど、山小屋が麓にある山は見えるのでそちらを目指します。ハイキングコースに交わることを願いつつ・・・ 


さっき歩いていた方から青空が広がってきました。


高い位置からだと最後渡れない岩壁にぶち当りそうなので、また少し上がることにはなるけれど、通れると分かっている低い位置からアプローチすることにしました。
これはだいぶ下りてきたあたりの正面の景色。


稜線の上を歩いてる人が二人います。わたしも2年前に来て反対周りで周回した時にはこの上をかなり端まで歩いて行きました。結構怖い稜線でした(^^;)


山小屋がすぐ近くまで迫ってきました。


もうすぐそこなんですが、大きな岩がゴロゴロしてるので親切にペンキマークやケルンがありました。


着きました、ソレイエール山小屋(2719m)です。


山小屋の真後ろにそびえるのはエギーユ・ディボナ(3131m)。見たら分かりますが、クライミングでないと登れない絶壁具合です。


山小屋の前にテーブルが3つあるのでそのうちひとつを使ってお昼ご飯にしたいと思います。


大型犬を連れた初老のハイキング客が登ってきました。わたしが帰りに通るつもりをしているの山小屋の真下のジグザグの道から上がってきました。


ご夫婦が写真撮りましょうか?と言ってくれたのでちょっと凝った?ショットをお願いしました(^^;
お天気はまあまあ回復しているとはいえ、谷には雲が溜まっています。
正面はエクラン国立公園のエタージュ峡谷。氷河も少し残っている谷です。


いつもと同じシンプルご飯ですが・・
いただきまーす💕


6月に南仏の山の帰りに買い込んで残っていた最後のサラミです。へ―ゼルナッツ入りです。チーズは先月末にジュラの農協で買ったモルビエ。


山小屋前で1時間弱過ごしたでしょうか。ワンちゃん連れのご夫婦と一緒に下りることにしました。この方たちはわたしのように周回をしないでこの真下の道を往復するようです。こちらの斜面は急だけど単調というか、危ない箇所がないのでワンちゃんには適しているでしょう。


山小屋を後にします。


下り始め。


なぜか・・なぜかワンちゃんがめっちゃぐずって動きません。ご夫婦、しばらくの間ちょっと引っ張ってみたり話しかけたりしていましたが、諦めてちょっと休憩していくわ、お先にどうぞと言われひとりで下りていきました。


ザレ場ガレ場ばかりです。


雲の中に突入・・・


ザレザレガレガレしているゾーンは終わり、谷の最後の狭くなっている部分です。標高的には2000mちょいまで下りてきました。この夏日本で購入のカシオ・プロテック(高度計付き時計)が活躍です(^^)


小川を何度も越えます。…あっ、急に思い出しました。2年前に来た時、反対周りでここを登っていてこの小川、増水していて川幅も広く、あちこちにある羊の糞が濡れていて滑って川に尻もちついてズボンびしょびしょに濡らしたのでした(;´Д`) 靴下の替えはあっても日帰りではズボンの替えはなく、「ちきしょーー羊め~!!」と怒り狂ってそのまま歩いたのでした。帰りには乾いてましたが(^^;


ひたすら下りていきます。


小川は下の方に行くと滝になってきます。


川を越えて反対側に渡ります。


雲の中を通り抜けると、また青空です。
あらら。道・・・さり気に上り坂になっています(~_~;)


結構続きます、上り・・・


間もなく再び下りはじめ、ほとんど下りてきました。ヴェネオン川とそれに沿った県道、左には車を停めてるエタージュ村。


この辺りにはラズベリーがものすごい勢いで生えていました。


放っておくわけにはいきません💦
国立公園エリアからは外れているので採り放題です。
ここでガツガツしてると、下りの初めに別れたワンちゃん連れご夫婦に抜かされました( ̄▽ ̄;)




もうほとんど終わりですが、かなり長くなってきたので今日はここで一旦お終い、番外編として下山後のお話を明日は書きます。












ソレイエール山小屋(2719m)へ 前編

6,7月は天気も良く猛暑になったりもしたフランスですが、みんなの期待に反して8月前半は雨が多く肌寒い日が多かったです。
これはそんな8月の第一日曜日に出かけたハイキング記です。


前の日の夜、家に帰ったのがそもそも遅くて、その後天気予報をあれこれ見比べてはどこに行くか考えたり、ブログしたり、ザックの準備をしているともう2時半Σ( ̄□ ̄|||) どうしよう、せめて仮眠程度にでも寝なきゃ・・とベッドに入ろうとして急ぎのメールの返事があったことを思い出し、慌てて起きだします。・・・ダメだ。寝る時間ない。山に頻繁に行き始めて2年ちょっと、初めて一睡もしないまま出発することになってしまいました。


1時間くらいしか寝ないで出発とか、寝心地の悪い避難小屋泊のときなどほとんど寝られないようなこともあるので、そんな状況で山歩きをすることはありますが、だからと言って特別疲れるということもないので、まあ大丈夫だろうと高をくくって家を出ました。
しかし!!ハイキング自体には支障は感じなかったのですが、運転が辛い(;´Д`) 眠い・・・こんなに眠いのは初めてです。あまりの眠気に危険を感じ半分ちょっと来たところの県道のパーキングで30分ほど休憩したのち再出発しました。


比較的ましな予報が出ていたエクラン方面、オワザン地方にきましたが、雲がかなり出ています。この地方の中心的町、サン・クリストフ・アン・オワザンを通過。


あと10分ちょっとで着きます。奥の方には少し青空も覗いています。


レ・ゼタージュ村の駐車場(1597m)に着いたのは7時半。
この日の予定は2800mほどの地点を経由し2719mの山小屋へ行く周回コースです。
2年前に一度、逆回りで歩いたことがあるコースです。今日はそれに加えて山小屋の上の方にある峠方面(3014m)にも行けたら行ってみようと思っています。夏は3000という数字に惹かれます(^_^;)


前日に買ったばかりの赤の可愛い靴下💕中身と見た目がどんどんおっさんぽくなってきたのでせめてグッズで山ガール(おばさん)を真似ようという魂胆が見え見えです。


出発したのは7時40分。
出発地点と到着地点が少し離れているので、まずは走ってきた県道を徒歩で戻ります。


農家で飼われているロバ


県道はエクランを流れる中心的な川のひとつであるヴェネオン川に沿っています。この辺りでは大まかに言ってヴェネオン川の左岸が国立公園、右岸は厳密な意味での国立公園エリアからは外れることになります。この日ハイキングをするのは国立公園内ではありませんが、だからといって別の山塊グループに入るわけでもないので、便宜上「エクラン」とされていることが多いです。


10分ほどで出発地点の目印にやってきました。前回は村から出発してここから下りてきたのでした。


登り始めて30秒後に雨が降り出しました(つд⊂)エーン
早速ザックカバーと上着の登場です。


ローズヒップにも何種類もありますが、ここに生えているのはデカい( ゚Д゚)
2年前にも同じことを思ったのでした。


視界も悪い中、ハイキングコースを進んで行きます。


雲の動きが早いので時々視界が結構開けたかと思えば、またガスに飲み込まれる、の繰り返しです。


振り返って


岩っぽくなってきました。


わたしが行く他の山では見かけないけどエクランにあるもののひとつ、エリカ。


今日歩くエリアは羊の放牧地帯なので、羊が遠くに行き過ぎてしまわないようにドアや網が張ってあります。


あ~~完全にガスの中です(;´Д`)
でもまあ道は分かりやすいし一度来ていて何となく覚えているし、雨自体は上がりつつあるので、このまま進みます。


黙々と登り続けているとだいぶ空が明るくなり、視界も良くなってきました。


さっきまで何も見えなかった谷の向かいもこんな感じに。


一瞬おいしそうな何かに見えますが、食べられません💦ジュニパーベリー、ねずの実です。ジンの風味を付けるのに使われることで知られる香辛料です。2000m弱くらいからもっと高いところにあちこちに生えています。


あ~このへん羊(の糞)のにおいするなー、と思った2秒後目の前に羊が2頭現れたのでびっくりしました。どうやら群れからはぐれてしまったようです。わたしから見ても分かるほど、オロオロしつつ山の斜面を下りていきました。あ~ダメだよ、下は誰もいなかったよ…と教えてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、残念ながら助けてあげることはできませんでした。。


レザン・ドゥルス。クマのブドウ。


尖がった山が見えてきました。


印象的なとんがりですが、この裏に今日の目的地のソレイエール山小屋があるはずです。
もう少ししたら右側に方向が変わっていくはずです。
ただ今回は反対方向(左側)にちょっと登ってみたいと思ってます。そのあと山小屋へ向かうのでいいか、と。そのおまけをつけない場合は高低差1300m、距離11キロなので、大体普段歩いている平均的なコースと言えます。


あ、前からふたり歩いてきました。今日初めて出会うハイキング客です。

こんな岩の隙間からブルーベリーが生えてきていました。


もうケルンも道も見失ったけど、適当に登っていきます。どっちみちコース外なので道はないに等しいし、ケルンもあまりないところが多いです。


今日もフワフワさんがあちこちに。


よく見る白のサクシフラージュですが、花びらとても細いです。


あ、また羊です。ただし先ほど登りで出会った2頭に比べると、余裕の表情でゆったりと佇んでいます。


雲の合間からお日様が(≧∇≦)


もうしばらく登ってみようと思いますが。3000mの地点はどうでもよくなってきました。早く山小屋まで行ってご飯にして下りて、グルノーブルが渋滞しないうちにリヨンまで帰りたい…


最後登りにくそうだしこの辺で折り返したいと思います。


こんな乾燥した土地の岩から水が湧き出ているのは不思議な気がします。
                                        

健気に色んなところから頑張って生えてきます。



前編はこれでお終いです。後編に続きます。
                                                                                             
















聖母マリアの被昇天祭(長っ)の祝日

親友の一家のキャンプに寄せてもらって先週末から留守にしている長男抜きで、祝日の今日は次男とふたりでハイキングに行ってきました。


今晩は疲れていて明日も仕事早いので、どうしても毎回長くなってしまうハイキング記を書く元気がないので、ハイキングの帰りのイベントだけ今晩のところはアップしておきます。


先週末と今日火曜日の祝日をくっつけて、4連休のフランス人も多かったと思います。それ以前に、今の時期バカンス中という人もかなりあるのでどこに出かけても混み混みな4日間だったはずです。日本のお盆やGWに相当すると思います。


去年のこの週末は2日間休みだったので、今日行ったところからほど近いエクラン国立公園のオワザン地方へ山小屋で1泊してハイキングに出かけたのですが、行きの道でたまたまクラシックカーの集まりに遭遇しました。世界各地の色んな年代の色んなジャンルのクラシックカーが300台ほど向かいからどんどん走ってきました。峡谷の細い県道ですので誘導の係の人にお願いされて停車、すべてが走り去るのを待ったのでした。


このことをハイキング中、ふと思い出しました。もしかして毎年同じ時期に同じとこでやってるのかも?次男はオタクと言えるほどの車好き。大喜びするに違いありません。
ハイキングのあと、携帯でネットがうまく繋がらないので「誰か地元の人に聞こう」ということに。


駐車場から下りて一番初めにある村、Besse(ベッス)。
なかなか可愛らしい村です。
ただ、観光客っぽい人ばかりで、どの人が地元の人なんだか分かりません(~_~;)


あぁ、こんなものがありました。放牧関係、つまり羊の毛を使った手袋やルームシューズなどのグッズや、地元の工芸品を売ると同時に放牧の仕事を知ってもらうために色々展示してあります。ここで働いてる人なら地元の人だろうから、知ってる可能性は高い・・・


だ、ダメでした💦 60歳前後の女性二人が店番をしていましたが、あまり興味がないようで知らないようでした(~_~;)
その代わり、町の反対側の端にインフォメーションオフィスがあるよと教えてくれました。車を停める場所がなかったので次男に聞きに行かせると「ここからもう少し先の町で13~15日に開催されてるらしい」と戻ってきました。今日は最終日です。その町は隣町というわけでもないので車で30分くらいかかります。もう夕方だし、残ってる車も少ないんじゃないかと思われますが、それでもめったにお目にかかれないクラシックカーがほんの数台でも残っていたら次男はすごく喜ぶと思います。本音をいうともうさっさと家に帰りたかったのですが、寄り道してみることにしました。


スキー場として知られるヴォジャニーの町に到着。町に向かってどんどん上がってくる間にも何台ものクラシックカーにすれ違いました。ヤバいっ、みんな帰りかけている(;´Д`)


おお、いきなりフェラーリ・モンディアルが。次男曰く85年モデルの3,2リットル。1000台未満しか生産されなかったそう。この車の持ち主は後程帰る時、アクセル踏む音を聞きたがった次男のためにブオンブオンと無駄に踏み込みながら去っていってくれました。


次男も何かちょっと分からなかったシトロエン。


参加した車は前か後ろにこのプレートを付けていました。


ああ、可愛い(;´Д`)
アルファロメオのジュリアです。レースに出たりしてたモデルです。


地元バンドの演奏もありました。


で、いちいち写真に残していないのも(わたしは。次男は全部撮ってました)ありましたが、一番すごかったのがこれです。


歩道に停めてあった💦シュヴロレ(日本風にはシボレー)のコルヴェットC3!


なんとアメリカナンバー( ゚Д゚)
これのアクセル踏む音も次男は聞きたくて仕方がなかったのですが、持ち主はカフェに居座っていおり、まだまだ帰る気はなかったようなので諦めて町を後にしました。


シトロエン・トラクション・アヴァン。第二次世界大戦中の時代に生産されていた車です。優雅で貫禄があります。
 
帰りの1枚。

町を出てしばらくの間わたしの前を走っていたルノー・ドーフィン。60年代の車です。50代くらいのシンプルでカッコいいマダムが運転していました。運転もうまい!山道や県道を15分くらい後ろを走らせていただきましたが、加速と減速のリズムも絶妙、一時かなり引き離されました(^▽^;)



今日はオタクの次男の趣味にお付き合い下さり、ありがとうございました(*‘∀‘)


次回から通常業務(;´∀`)に戻らせていただいてハイキング記が再開されます。