フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

昔よくハイキングしに来ていた地方でサイクリングしてみた

1日目午前はアルプ・デュエーズ&サレンヌ峠を周回サイクリング。
悲しいほど質素なランチ後、町を散策して、夕方に手ぶらで近くの山頂までハイキング。夜はテント泊でした。


なかなか素敵でしょ、マイ・別荘地(違)・・・
車まで戻ります。今日もサイクリングですからねー(^^♪


お、いいものが・・・


車で下界へと下りる最中、お水をチャージしました。


対向車が来ないことを祈りつつ走る崖ロード。


麓の町、ル・ブール・ドワザンに下りてきました。
昨日、アルプ・デュエーズにサイクリングするのに停めた場所でも悪くなかったのですが、本日の目的地は別方向です。町にはいくつもの駐車場があるので、グーグルマップを見て、
そちら方面の道路に近そうな駐車場のひとつに停めました。
サイクリングする距離をケチってるのではなく(どうせ、1分とかそんなもんです)、帰って来た時に迷うのを防ぐためです(^▽^;)


駐車場を探すのにグーグルマップを開いたついでに、目的地への道路の具合を確認してみました。何度も車で行ったことのある方面なのですが、この町は通過しないで行くので、よく分からず・・・


グーグルマップが、いつも車で来るときに通る県道と平行した、自転車と歩行者専用の道を表示してきました。そんなものがあるとは今まで知らなかった(^^♪
グーグルマップ、グッジョブ✨
とっても気持ちの良い道で、しかも誰もいません。週末だというのに。ラッキー🎵
と、思ったのもつかの間。
とんでもない試練が待ち構えていました。


・・・は??
道が沈没しとるΣ( ̄□ ̄|||)
上の写真では分かりにくいのですが、手前の水たまりみたいなのは結構幅が広くて深さは20センチくらいあります。ジャバジャバと渡る気はしません。
遠回りでもいいから、どっか繋がってる場所ないん?と右や左を見に行きましたが、ありそうでないんです💦


ああ、それで、これ?
誰かが丸太を橋代わりに並べてくれています。
ここしかなさそうです(T_T)


まじかよ・・・
グラグラ動いて怖い(>_<)
ロードバイクのサイクリングには必要ないアドベンチャーです(;^_^A
マウンテンバイクだったら自転車乗ったまま渡れそうな場所はありました。
この地点でかなり時間を食ったので、あとは足つきなしで目的地まで登りました。


登りでは足付きしたくなかったので写真がありませんが、帰りに撮った写真を載せておきます。特にきつかった辺りです。
ソロで登ってきたオランダ人サイクリストさん(ウエアにオランダの国旗入ってた🇳🇱)に「頑張れ、もう少しで緩くなるよ!」と励まされました。
何度も車で来ている道路だったので、大体分かってるつもりで下調べをしていませんでした。ひたすら長いけど、急なところはない道路だと勘違いしていましたΣ(´∀`;)


その後、少し平らになった後、また急な部分を経て、目的地の村に到着しました。


サン・クリストフ・アン・オワザン村のカフェ。
この辺りは、6、7年前、山にハマり始めた頃によく来ていた地方なんです。
ここら辺から行けるメジャーなハイキングコースはほぼ全部行ったと思います(^-^;
このカフェも、ハイキングの帰りに度々寄っていました。昔からアルピニスト達に愛された110年の歴史を誇る老舗カフェなんです。


中はよろずや的に色々置いてあります。


エスプレッソを注文しました。
おやつは、前日にアルプ・デュエーズで食べたのと同じ、パステル・デ・ナタです。
ゆっくりとお茶をしていると、40歳前後くらいの3人組のサイクリストさんが爽やかに「ボンジュール♩」と笑顔で通り過ぎていきました。
しかし、この3人組は、3~4㎞くらい手前の平たいところでわたしを抜かしたけれど、その後の連続ヘアピンカーブでスピードダウンしていたので、抜かさせてもらった方たちでした(≧∇≦)既に挨拶はしているし、すれ違うのは3回目になるんですけどね~💦気付いてなかったみたいです(;^_^A


さて、この日はこの山道を最後まで登らずに、この村でUターンしようと思っていました。
というのも、この村以降、ほんとに道が緩やかになるんです・・・面白くない( ̄▽ ̄;)


ちなみにここは峠道ではなく、最後は行き止まりになった峡谷沿いの道です。
こんな感じです👇

ヒルクライムの専門サイト「アルプ・フォーエバー」より。
出発前には調べず、帰ってきてから調べました(^▽^;)
ピンクの矢印がカフェのあるサン・クリストフ村です。
ダラダラ―っと長いだけのように見せかけて、要所要所で鬼のように険しくなる油断のならない山道でした(;^_^A
カフェのマダムや、隣の席にいた二人組サイクリストさんに「しんどいところは全部クリアしてるのに、最後まで行かないなんてもったいない」とそそのかされて!?結局、行き止まりの地点まで進むことにしました。
図の中で全長27,3㎞とありますが、これは山道が実質的に始まる交差点から計算したもので、わたしはもっと手前から出発したので片道32㎞でした。


先ほどまでに比べるとほぼ平らな感じの道を消化試合のごとく進みます。


そうだ、そうだった。ここは道幅が狭くて、初めて車で来た時は怖かったんだった・・・


REFUGEという表示が時々あります。
refugeとはいわゆる山小屋のこともいいますが、ここではすれ違うことが出来る、道路の幅が広く作られている地点のことをいうみたいです。
ちなみに傾斜はマイナス1,3度。つまり軽く下り坂になっています。
行きでは楽でいいけれど、帰りも結構漕がないといけないということになります。


目的地(行き止まりの村)まであと1㎞という地点。
ほぼ平たいところをしばらく走っていたので、傾斜が3,9%になっただけで、しんどく感じます💦どんなけダラけてるんでしょうか(^-^;


エクラン国立公園内を流れる主要な河川のひとつ、ヴェネオン川。
暑い日でしたが、水の流れる音を聞くと、涼しく感じました。


最終集落、ラ・べラルド村に着きました。
ここは通年で住んでいる人はいなくて、冬は除雪も先ほどのサン・クリストフ村までしかされません。道路の開通は大体4月の末くらいだったと思います。
ところで、この村に別荘を持っている知人がいます。今週は別荘に滞在していると聞いているので、行ってみます。


あ、大丈夫。いるみたいです。
本人の車(シビック)がありました。


絶景のテラスにて。80代だけれど、ユーモアのセンス抜群でお元気なMさん。
今週は台所の改装工事&娘さん一家が遊びに来るので来ているとのことでした。
オレンジジュースをご馳走になり、20分ほどおしゃべりしてからおいとましました。


村の水場で帰りの水をチャージしていこう・・・


道路上で町や村を出る時の看板。
入る時の看板は赤の斜め線はなしです。


なかなかの絶景ロードなので、マイ・バイク(最近別のを買ったので、旧マイ・バイクになってしまったけれど)の撮影。


こんなに暑いのに、まだ登ってくる人ある(◎_◎;)


ル・ブール・ドワザンの町に帰ってきました。
ロータリーの真ん中に夜は電気がついてぴかぴかに光るロードバイクの電飾があります。
このあと、車を停めた駐車場が見つからず(一一")少しウロウロしたのち・・・


無事、デミたんの元に帰ってきました。
決して大きな町ではないんですが、駐車場が結構いくつもあるんですよね(;^_^A


この日の記録
👇


距離は長かったけれど、獲得標高は大したことありませんでした。
ちなみに、行きに通ったアドベンチャー系サイクリングロード(一部水没してる)は帰りには通りませんでした(^-^;


お読みいただいてありがとうございました。

蚊に刺され、正体不明の虫に刺されたテント泊の夜

今シーズン5回目になるテント泊。今のところ、毎回サイクリングとセットです。
初回だけ、土曜日にサイクリング、テント泊した翌朝の日曜日は山スキーでした。5月はそういう贅沢なことができる時期なんですよね・・・


夕方の柔らかい光に包まれる我が家。
少し前まで、獲得標高1500とかのサイクリングを2日、3日と連続ですることなんてありえないと思っていました。間に休みを入れるものだとばかり・・・(昨秋に頻繁に乗り始めた初心者なもので)。
しかし、「せっかくガソリン代高速代払ってお山地方に来るんだから、テント泊でもして2日でも3日でも登らないともったいない」と考えるようになりました。
2日目、3日目は1日目に比べると、やはり少し疲れを感じることもありますが、それでもしんどくて登れない、というほどではないし、タイムはイケてなくても、誰かと競争しているわけでもないし、わたしの場合スポーツ的要素はあまりなくて観光が目的(景色を見たり)なので、問題なしです。


まだ全然明るいけど、8時19分です。
サイクリングとハイキング(両方合わせると獲得標高は約2100m)してお腹空いたし、晩ご飯にしよう(^^♪
定番キャンプ飯のひとつ、インスタントフォーです。


いくつか買うメーカーがあるんですが、調味料の小袋が4つもあるやつだった・・・
開けるだけも面倒くさいし、どの順に入れたらいいのか分からないので(説明が小さい字過ぎて読めない)、苦手なんだけど。


熱湯を注ぐだけで戻るはずなんだけど、一応軽く茹でます。
器にするシェラカップが小さく、乾麺のまま入れるとはみ出てしまい、戻しにくいんです。


ベランダにチャイブいっぱい生えてるのに、持ってくるの忘れて残念。
せめてサラミを乗せときました。うーん、ゴージャス✨


チーズはこの前の週にサヴォワ地方サイクリングの際に買ったボーフォール。
パンは昼間に、麓の町のル・ブール・ドワザンで買ったものです。
いっつも同じようなものばかりですけど、ほぼ毎週末出かけるので、色々考えるの面倒なんですよね(;^_^A


この前の週は冬用シュラフでしたが、この週はかなり暑いという予報だったので、夏用です。標高も1700m台くらいで、いつもよりだいぶ低いこともあり、全く寒い思いはしませんでした。
ただ、今回困ったことが💦
いつもテント泊するのは大体標高2000m以上のところで、虫に悩まされることはほとんどありません。ここは標高があまり高くない割にとても素敵な景色なんですけど、蚊、ハエなどブンブンとわたしの周りにいっぱい・・・
そして、うるさいだけではありませんでした(T_T)


翌朝、5時半。テントから見た景色です。
起きると、足を中心にあちこち虫刺されの跡があり、痒かったり、痒痛かったり。
昼間はショートパンツでしたが、夕方からタイツ的なものを履いていたのに、上から刺されたようです。化学繊維質できめが細かくなくて、蚊などの針も貫通してしまうのかもしれません。昨日の晩ご飯中にも、タイツの上にとまっていた蚊を何度か追い払いました。恐ろしい(つд⊂)エーン
それにしても、刺された跡も大きくて硬いものも多くて、蚊に刺されたのとは違うように感じます。そして、なぜかお尻をかなりいっぱい刺されているんです。草の上に座っているときだったとしたら、刺されたんではなくて植物アレルギー的にかぶれてるということ?
寝ているときだとしたら、寝袋内に虫が入ってた?ってこと?なんの虫??
うぅぅ・・・オソロシイ💦(ノД`)・゜・。
ちなみに、刺された跡は、特に悪化することはありませんでしたが、治るのに結構時間がかかり、1週間くらいは結構硬いデコボコがお尻や太ももにいっぱいあり、自分でも気持ち悪かったです_| ̄|○


お月様がまだよく見えています。
このお月様のせいで、夜中にテントを開けて空を見たけれど、明るくてお星さまはあまり見えませんでした。


遠くの稜線が明るくなってきました。


朝日を浴びる我が別荘。


コーヒーとパン、ジャムとチーズというシンプルなご飯です。


ご飯の後は早速、片付けに入ります。
今日も最大の敵・サーマレストを畳むのに気合いを入れて臨みます。


完璧でした✨
袋に若干の余裕さえあります✨✨


スケスケになって何となく恥ずかしいようなマイ・テント。


ぺっちゃんこになり、もの悲しいようなマイ・テント。


ほな出発\(^_^)/


ただいま、デミたん。
マツムシソウとアザミでデコられたようなデミたん💖


2日目サイクリング編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

サイクリングのあとちょっとハイキングしてみた

午前中はお山をサイクリング、お昼には町に戻ってランチしてダラダラ。
街中をちょっと散歩してから、サイクリングをしたのとは反対方向の山に、車でやって来ました。


おやつも食べてゆっくりとしたので、だいぶ元気になりました。
ここから1時間45分で登ることが出来る山頂があるので、軽くハイキングしてみたいと思います。


お花盛りでした。
アザミやマツムシソウ、マーガレット・・・


草木がなく、カラっカラの地面もありました(◎_◎;)


だいぶ上がってきました。
山肌をジグザグに登る単純なハイキング道です。


湧水をストックする桶がありました。
この辺は牛さんの放牧も行われているのです。この時はだいぶ下の、村のすぐ上の辺りに牛さん達がいました。


道が細くなってきました。
頂上(稜線)は近いです。


いくらかの急なジグザグを経て、標高2000mちょっとの頂上に着きました。約50分でした。
真下に見えるのが、先ほどまでいた、そしてサイクリングの出発地点となったル・ブール・ドワザンの町です。
真正面には午前中自転車で登った辺りが見えています。
拡大してみました👇

囲ったのが、アルプ・デュエーズに向かう21のヘアピンカーブです。


自転車アプリ・ストラバに記録された足跡を3Dバージョンで
👇

色々あって楽しいですね、ストラバ。


頂上のハイキング看板。


誰もいなかったけど(頂上にも、ハイキング道にも)岩の上にカメラを置いてセルフタイマーで撮ってみました。
一日のうちに自転車とハイキング、春先なら山スキーと自転車をするのはいいけど、同じ服のままというのが特徴のわたし。


登りはセカセカだったので写真なしでしたが(自転車と同じか・・・)下りでお花の写真を撮りました。リス・デ・ザルプ。アルプスの百合、と呼ばれるひょろひょろッとした百合。


ちょっと名前忘れたけど、初夏に見る背の高いやつ。


咲き乱れています。


ジョンシアン・ジョンヌ。
他のジョンシアン類(ゲンジアナ)とは色ばかりか、姿かたちもまるで共通点がなく、ほんとに仲間なのか、と疑いの目をついつい向けてしまうお花です。


車まで戻ってきました。ほぼ手ぶらで登っていたので、テント泊一式の入った大きなザックを出してきました。


反対側に歩いていきます。
歩く人が少ないみたいで、標識はあるものの、道自体はなくなりかけています。


そっちの端っこの方まで進んでいきます。


この辺でいっか・・・


はい、今夜のお宿が出来上がりました\(^_^)/


夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。