フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

山道しか興味なくなってる

1か月も経ってしまいましたが、フランスが3連休だった6月初めの週末のお話です。
お山地方の友人で、わたしの山スキー&ロードバイクの師匠であるOさんちにお邪魔していました。


午前中はOさんは自宅の補修工事の用事があったので、ひとりで周辺の峠道をサイクリングしてきました。距離的には短いけれど、効果的に標高が上がる道路です。


国道上にあるひとつめの峠。平日は交通量があり、車もびゅんびゅんと走っているので、ちょっと怖いんですが、祝日の朝だったので、ほとんど誰もおらず。
登りでは写真は撮らないので、これは下りで撮ったものです。


こんな坂道の峠です👇

ただし、Oさんちは坂の途中にあるため、900m台から登り始めます。
この峠から、別の峠道が出ています。ここまでの国道と比べて、とっても小さな道路で、知る人も少ないマイナーな峠です。


道路の状態も悪いです・・・
この道路は冬は除雪されないどころか、ノルディックスキーのコースの一部になります。


着きました、グレーズ峠。
と簡単に書きましたが、ここはわたしが知ってる中でも、最も死にそうになる峠道のひとつなのです。4,5㎞と短い峠道ながらも、平均10%あるんです(>_<)

今でこそ、グエーッとか言いながらも、足つきなしで登れますが、ロードバイクに乗り始めた頃は、ヘアピンカーブふたつかみっつくらいで足をついてました。
👇

10%以上にはほとんどならない代わりに、平らになる場所が全然ないのです😓
息をつく間がありません・・・
今回でここを登るのは4回目くらいだったと思います。「しんどい」とされているもっと長い峠道でも、10%が5㎞近くも続くところはそうそうないので、ここに足つきなしで登れてるということは(スピードは遅いけれど)、他の峠道にもチャレンジできるという自信に繋がります。


峠の駐車場から、雲海が少々。
登っている最中は、もう少ししっかりと出ていたのです。
ただ、雲海の写真を撮るために足つきするのが嫌で「峠から撮ればいいか」と思っていたら、雲がどんどん薄くなってきてしまいました。
いい加減に「足つきなし」にこだわるのは止めたらいいのに・・・(^▽^;)


下り始め。


こうして見ると、なだらかで牧歌的な景色です。
誰がここを「死にそうな峠道」と思うでしょうか(^-^;


おっ?
山の中腹で、唐突に古いムスタングがやって来ました。


ひえ~✨
カッコいい(≧∇≦)


道路際には、たくさんのお花が。
癒されますね・・・


とはいえ、登りではしんど過ぎて、ほとんどお花に目がいっていませんでした。


振り返って。
中央が、グレーズ峠になります。
この周辺には農家がいくつかあり、牛、羊、ヤクの放牧がこの辺りの斜面で行われています。この日は道路からは少し遠かったので、写真には撮りませんでした。


前に登った時にはなかった、サイクリング用の看板が立てつけられていました。


正面の、頭ひとつ飛び出ているのは、この地方のシンボル的なお山、ル・ヴュー・シャイヨール(3163m)です。夏山で2度登ったことがあります。
Oさんはよく山スキーで登っていて、わたしも一度ぜひ挑戦してみたいと思っています。


国道の峠道に戻ってきました。
グレーズ峠道は平均10%もあり、結構カーブしてるし道路の状態も悪いため、ブレーキかけっぱなしで、手がめちゃくちゃ疲れるんです。手を休めるために止まろうかと思うくらいなんですが、この国道は傾斜はかなりあるものの、道幅は広くカーブも大きいので、ブレーキの掛け過ぎて手が痛くなることはありません。


自転車アプリのストラバによると、往復18㎞、高低差700m、移動時間1時間半というコンパクトな朝ライドでした。


ストラバのスクショです。
この朝の行程を3Dで。地形の様子が分かって面白いです。


昼食後の午後ライドへと続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

速報・自転車でイタリアに行ってみた

すんごい自転車旅行をしたみたいなタイトルですが、フランスとイタリアの国境になっている峠道に登ったというだけの話です😅
実は少し前にも、別の仏伊国境になっている峠にヒルクライムしていて、2度目の国境越えでした。


フランスで2番目、ヨーロッパでは3番目に標高が高い峠道、アニエル峠(2744m)。
最近、自転車熱が復活した友人Oさんがお供です。


なんか白黒みたいになってしまったけど💦
加工したわけではありません。


峠には、ここケラ地方(フランス側)の催しの一環で、ピアニストの方が!
👇

峠のピアニスト
峠とピアノ・・・
思いもよらぬ組み合わせですが、登ってきたサイクリストさん達は綺麗な音色に労われて、みなご機嫌でした。


フランス側を最終集落から峠まで700m、峠からイタリア側に700mほど下りて登り返してきました。


イタリア側はめっちゃ急でした😱


この「速報」、峠から臨場感満載で投稿しようとしましたが、電波が怪しくて、上手くいきませんでした・・・😞


また順を追って記事にしたいと思います。
お読みいただいてありがとうございました。

時代に取り残されたみたいなカフェに入ってみた

6月上旬にフランスが聖霊降臨の祝日で3連休になった週末のお話です。
お山地方の友人Oさんちに遊びに来ていました。


Oさんの飼い犬、ボースロンのラフィちゃん。


Oさんとは午後に一緒にサイクリングをする約束をしていましたが、午前中はおうちの補修工事の用事があるそうなので、朝のうちはひとりで自転車に乗ってきました。
約30分間で300mほどの高低差を登って下りてくる短いコースです。


あまりにも短いので、だからと言ってさらに上り坂を付け加えて疲れすぎると、午後のサイクリングに差し支えるかと思って、普段はまずやらない「カフェ休憩」を試みました。
かといって、日本のロードバイク乗りの方たちのブログに出てくるようなお洒落なカフェではありません。


一応、由緒あるカフェなんです。
19世紀にナポレオン三世がこの地方の主要な峠に作るように決めたいくつかの旅籠「ナポレオン山小屋」の、現存する4つのうちのひとつです。
実は、この前の日に登ったノワイエ峠にもそのうちのひとつがあります。


時間が30年くらい前からストップしてるんじゃないかと思うような古めかしいカフェです。
古めかしいといっても、重厚な感じがする、とかこだわりのあるクラシックだ、というのではなくて、単に時代に取り残されたような感じです。


エスプレッソの値段も1,10ユーロと時代に取り残され系なのがいいです。


ちょっと、これどうなんですか??
色あせてゴワゴワになりつつあるポストカード達・・・
買う人あるんでしょうか(・・;)


このカフェの写真のある峠の絵葉書もありました。
マーモットの写真あるけど・・・わたしの知る限り、この峠のあたりにはマーモットはいません。峠の周辺のお山に何百メートルか登ったら出会えるとは思います(;^_^A


一番色あせてマズいことになっていたのはこの辺りです。
でも、ここらへん本当に雪がよく積もるんです。
冬に撮ったこのカフェが入っている写真を載せておきます
👇

どちらもデミたんの親バカ写真ですみませんm(__)m


午後は暑くなるという予報でしたが、朝はまだ涼しく、爽やかなライドとカフェ休憩でした。


さて、サイクリング午後の部です。
まずは朝と同じ峠まで行き、そのままスキー場のあるさらに少し高い町まで登ります。
その町から始まる峠道を登ります。平均5,5%の比較的なだらかな山道です。


ひとつ目の峠とスキー場のある町までは、Oさんの方が早かったのですが、今シーズンまだほとんど山道を登っていないOさん。数キロ以上続く登りがキツく感じるみたいで、2分遅れくらいで到着。その後ろに見えるのは電動アシスト自転車のおじさまで、少し前のヘアピンカーブで抜かさせてもらいました✨


標高1573mのモワシエ峠。
今登ってきた斜面は楽なんですが、反対側がめちゃくちゃしんどいよ、と前日にノワイエ峠で出会った3人組のベテランサイクリストさん達が言っていました。
・・・と、Oさんに話すと「確かに。よっしゃ、明日行こう」と(;'∀')


電動アシスト自転車のおじさまとその奥様と、ふたりとおしゃべりするOさん。
正面に見えるお山の名前を教えてあげていました。


峠からダウンヒルしつつ。
結構な急斜面に放牧の牛さん達がいました。
ついつい立ち止まってしまうわたし。Oさんはまさかわたしがいちいち、牛さんのところで止まるとは思っていないので、はるか遠くです。


暑くなるかと思っていたのに、雲が出てきたおかげで、バテるほど暑くなることはありませんでした。


またおった\(^_^)/
若い牛さん達も多いです。可愛いなぁ・・・親子かな?


おっぱい飲んでる😻結構大きいのに・・・
可愛い✨


午後ライドの記録。
夕方からお買い物に行きたかったので、手ごろな距離&高低差のライドでした。


3連休最終日(完全に自転車合宿)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。